今村夏子のレビュー一覧

  • 父と私の桜尾通り商店街
    登場人物になにかしら イラッとしたり不快感を感じたりしたけれど この不思議な感覚が
    今村夏子さんの作品なんだと思うと納得
  • 父と私の桜尾通り商店街
    この本の他の人の感想を読んでいたら、
    『星の子』の作者さんも今村夏子さんだと気づき、
    思わずえ!?と声が出るほど驚いてしまった。
    ギャップが凄すぎる。

    本作の世界観は
    『むらさきのスカートの女』と同じテイスト。
    不思議で、精神的なグロさが襲ってくる。
    なのに、短編小説ですらーっと読み切ってしまう。
  • 木になった亜沙
    どこか民話のような突拍子のなさなのだけど、最終的にはなるべくしてそうなったんだな、と思わされるのがすごい。
    今村節全開の孤独と不穏。
    表題作が一番好き。
  • 星の子
    初詣にいく
    おみくじの大吉でよろこぶ
    みんなそれぞれ信じてるものがあるのに
    どうして自分の信じるものは正しくて
    他のものは怪しいの言えるのだろうか
    信じることは悪いことなのか。
  • 星の子
    近いようにも感じるし、遠いようにも感じる。
    幸せなようにも感じるし、不幸なようにも感じる。
    最後の描写がとても美しかった。
    ひろゆきの件もかなりよかった。
    何より読みやすい。
  • とんこつQ&A
    この奇妙な世界観、本当にクセになる。ギリありえる不気味さ。
    こういう変な人たちに関わってしまうことってあるよな~と。
    「嘘の道」と「良夫婦」が特に好き。
  • とんこつQ&A
    とんこつでバイトを始めるがしゃべれない。メモを読むことでうまくいくように。とうとう大量のメモがQ&Aに。
  • あひる
    見えるものしか書かれておらず、それでいて読んでいて当惑する、という今村さんの文体を感じられる作品。
    考察を読まないと理解できない...
  • とんこつQ&A
    ラーメン屋で働き始めた今川は、真面目だけど不器用なあまり店で何もしゃべれない。ある日、メモを読むことならできると気が付く。「らっしゃい」から注文取りまで、すべてメモを読みあげながら仕事をするようになる。

    後から入ったパートの丘崎も不器用だが、亡くなった店のおかみさんに似ているというアドバンテージを...続きを読む
  • こちらあみ子
    あみ子はイノセントの象徴。
    出会ったことがない少女がいた。漁港の肉子ちゃんを思い出した。
    もし自分の子どもがあみ子だったら、どう接しただろう。どんな対応が正解だっただろう。もし私があみ子のお母さんだったら…

    幸せそうな描写が泣きそうになる。
    家庭が壊れていく様は…切ない。

    「きもい。中学時代に最...続きを読む
  • こちらあみ子
    真っ直ぐなあみ子。あの頃の自分が、周りの空気や顔色を伺うことなく生きていたとしても、きっとあみ子にはなれないだろう。

    読んだあと、すぐに映画をみたいと思った。
  • あひる
    変な人と真っ当なあひる
    真っ当なあひるが交換されて、最後にはいなくなる。
    変な人だけが残って代々続いていく。本人は変だと気づかずに。
    真っ当な人なんていなくて、変な人ばかりなんだよってことなのか、真っ当な人は消されてしまうんだよってことなのか。
    細切れの会話のせいでザワザワ感が増してる気がする。
    ...続きを読む
  • こちらあみ子
    社会にでて5年、人の言葉を鵜呑みにして、真面目に取り組んできたものの、結局何が正解だったのかわからない。
    人からの評価を何よりも優先するので、自分で考えられない役に立たない歯車になった。同時に自分のこともよくわからなくなった。
    あみ子みたいに世間から外れていろんなものから拒否される、そんな子にはなり...続きを読む
  • 父と私の桜尾通り商店街
    今村夏子の小説には、なにかしら違和感が存在する。
    一般世界では起こらないような出来事が起こったり、登場人物がおかしな行動をとったり…しかも、普通の顔で変なことしているし、おかしいことが起こっても何事もなく時が流れている。
    そんな気持ち悪さがちょっと快感でもあり、普通の世界を壊すような感覚があって面白...続きを読む
  • 木になった亜沙
    はじめての今村夏子。平易で淡々とした文章でありながら、ずっとどこか狂気じみている。たぶんすごい変人!
  • あひる
    むらさきのスカートの女が大好きで、久しぶりに今村夏子さんの作品を読んでみました。

    不穏な空気が漂う物語でした。読みやすい文章だけど、読んだ後どういうことだって理解できない部分もあり、考察読んで、やっと理解しました。

    あひるが可哀想になってくる。

    でも欲を言えばもっと不気味さが欲しかったな。
  • 父と私の桜尾通り商店街
    不思議、不思議、不思議。
    今村夏子さんの著者を読んだ中で一番不思議なストーリー集だった。不思議で奇妙で、でも何だか憎めない登場人物達。これこそが今村ワールドなのかも。
  • 木になった亜沙
    クセ強〜な小説。私たちがいる世界とは違う理がこの小説の中では当たり前に描かれる。君たちはどう生きるかの不思議さと近いようなイメージ。

    全体的によくわかんなかったけど、木になった亜沙も的になった七未も、自身の手や見た目の美しさのせいでご飯を食べてもらえなかったり、当ててもらえなかったというのが印象的...続きを読む
  • 木になった亜沙
    今村さんの中でも癖強作品過ぎて、読みながらずっと頭の中に世にも奇妙なタモさんとあの曲が流れていました(笑)
  • あひる
    3部構成

    1.あひる
    父が同僚から貰ったアヒルの、のりたま。
    近所の子供の間で人気者。
    ある日病気で亡くなるが、代わりのあひるがやってくる。父と母は、それをのりたまとして、変わらず接し続けるが、主人公は気づく。
    不思議で不気味な感じ、、、、。

    3匹目ののりたまは、家で亡くなり、庭に埋めることに。...続きを読む