今村夏子のレビュー一覧

  • こちらあみ子

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    今村夏子さんの作品の中でも『ピクニック』はとても好きな作品です。彼女のセンスが光る、あの不思議な世界観に強く惹きつけられます。
    ルミたちが七瀬さんがモテることが気に入らないという、彼女たちの微妙な感情の描写も秀逸でした。
    今村夏子先生は子供を主人公にした作品も多く書かれていますが、個人的には大人を主人公にした作品の方がよほど面白いと感じており、この『ピクニック』はその好例です。

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    2025年12月16日
  • 星の子

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    じりじりと、こわい
    穏やかな学校のシーンがあるから、洗脳されている親の宗教の話がモヤモヤと浮き上がる。
    優しいクラスの少年もいるのに、宗教に手を染めてる大学生もいる。不穏なのよね、ずっと。

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    2025年12月16日
  • あひる

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    解説を読まないと、ゾクゾクしたまま終わる。まあ解説を読んだところで腑に落ちることは数パーセントしかないけれど(笑)

    今村夏子さんの作品は現実感が強い。ファンタジーの世界だと思えないリアルな出来事が発生するので、そこから異世界に徐々に飛ばされていく気持ちいい感覚がある。そして、ふわっと終わる。な!?という気持ち。

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    2025年12月16日
  • こちらあみ子

    ネタバレ 購入済み

    小説とは

    小説とは、読者に気づきを与えきっかけを作るツールなのだなと改めて気付かされた。
    ただただ、現実。
    誰も悪くないけれどそれが現実で痛い。
    あみ子なりに感じ傷つき、忘れ、喜び、悲しみ。彼女の事は誰が1番理解をしてくれてだんだろう、と想像した。各々の関わりの深さと関係性。
    家族ってそれでも家族。生きる上で色々な問題が起こるし、あなただったらどう解決する?と聞かれているような気もした。もし、自分が登場人物の母だったら、同級生だったらと想像した。
    私自身、あみ子の幻聴と決めつけていて面くらい、
    ただの読者としてもあみ子を信じていなかった事に気付かされた。
    天晴。

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    2021年02月03日
  • とんこつQ&A

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    読み進める時、なるほどそっちに進むのね、となる。はいはい、これは面白いわ。今村夏子さん、流石です。おぉー、ここまでいくのね。んぁ?
    って感じ。一本道のように続いていくストーリーの中に、明確な分かれ道はない。決められた道を歩かされるようだけど、綺麗に舗装されていて、進みやすい。にも関わらず、進んだ先には全く見覚えのないし、見ようともしなかった景色が広がっている。どこで歩く道が変わったのかもわからないけど、今ここにいることが全てだった。
    確かに、所々ヒビのようなものが刻まれているが、歩道に関して言えば特段珍しい事ではない。でも、多分、おそらく、確信はないけど、どこかでわたしは躓いて、ここにいる。進

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    2026年06月11日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    初めて読んだ純文学。大好きな先輩のおすすめで買った本。読んでまず思ったのは、自分なら手に取らないであろう本だなということと考察のしがいがあること。いかにうまくさぼるかだったり、子供が自分たちで作った遊びをする場面だったり登場人物に人間らしさが溢れた作品だなと思った。主人公を除いて。読み進める中で主人公の歪さがとても気にかかった。自分が仲良くしたい人物とはいえ、あそこまで他人に尽くせる?(あれを尽くしてるというのは言葉が違う気がするのだが、、)主人公が1番変人だなと思った。でも作中前半ではむしろむらさきのスカートの女の方が周りから変な人物として扱われている点が対照的で面白かった。

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    2026年06月10日
  • こちらあみ子

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    短編?話が変わって、これ誰だろって思ってたけど別に誰でもなかった。自己解釈系は少し苦手だけど、日常として見れば面白かった

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    2026年06月10日
  • とんこつQ&A

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    今村節炸裂な短編集。個人的にはとんこつQ&Aがツボでした。

    どの作品も絶妙に掴みどころがない。日常を描いているのにどこか不気味。

    身に覚えのある小さな好奇心やいやらしさを極限まで増幅させ、それを物語の主軸にしているような気がする。主義主張を際立たせるための装飾品として使われるものが本体として語られているような。だから、知ってるのに知らないものを延々と読まされてる気分になり、なんともいえない不気味さを感じる。そしてこれが中毒になっちゃうんですよね。

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    2026年06月07日
  • むらさきのスカートの女

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    かなり独特な、ありそうでなさそうな味わいのある小説。寓話風の物語と思わせながら、地の語りに現実的過ぎる夾雑物が混ざり、一筋縄ではいかない。この作者の小説は初めてだが、気になる存在になりそう。

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    2026年06月03日
  • とんこつQ&A

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    むらさきのスカートの女…の人か、って未読なんだけど。

    短編4集、途中まではわりとスムーズなお話なのに、だんだんと得体の知れない気持ち悪さがでてくる感じ。それぞれの作品名も、ははーん?となりいい。

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    2026年05月30日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    今村ワールドが炸裂している短編集ばっかりで良かった。
    最後に収録されている今村夏子へのインタビューで作中の主人公たちについて「一生懸命さが痛々しいというか、見ていられないです。でもそこが魅力だとも思います」と答えていて、その通りだなと思った。
    優秀な作家はやっぱり自分の作品を客観視出来る目を持っており、しっかりと自分の武器を分かっているのだ。

    表題作の「父と私の桜尾通り商店街」は主人公の偏り具合が群抜いて気持ち悪くて良い。
    個人的に好きな作品は「ひょうたんの精」。
    今村作品らしい気持ち悪さ、不気味さもありつつ神話的なところが好き。

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    2026年05月30日
  • むらさきのスカートの女

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    異常な言動の数々がただ静かに淡々と書かれているので、自分が変なのか?と思ってしまったほど。
    読み手によって解釈がかなり分かれそうで、読後、いろんな人の感想、考察を見るのが面白い。

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    2026年05月26日
  • とんこつQ&A

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    とんこつQ&Aが一番好き〜!と思った。
    なんだろう。
    どの作品の登場人物もズレている。
    しかもそのズレているのを本人は自覚しているのに堂々としている(感じがする)
    それは環境の援助があるかもしれない。

    ただ、良夫婦 は本当に虐待を受けていなかったか?
    とか、嘘の道 は与田正はどこから嘘でどこから本当? とか
    謎が多いのもこの短編の良さと不気味さが残ってるんじゃないかと思う。

    考える余白があるしそこが面白い!と思った1冊でした。
    あっという間に読んでしまった〜!

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    2026年05月22日
  • とんこつQ&A

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    ⚫︎とんこつQ&A
    とんこつという名前の中華料理店で働き出したが
    接客で肝心の、お客さんとの会話が一切できない。
    喉の奥がキュウっと閉まり、
    発声どころか呼吸をするのも難しくなる有り様だ。
    きっかけは電話だった。けたたましく鳴るベル、
    大将もぼっちゃんも出られず、
    「お願い今川さん!」「何て言えばいいんですか!」
    「書いてあるから!」
    わたしは、電話の受話器に書かれた文字を叫んだ。

    「ハイ、とんこつです!」

    この一件のおかげで、書かれている文字なら読めると
    気づいた。『いらっしゃい』から『エコです』まで、
    メモがポケットで溢れかえったので
    とんこつQ&Aという冊子にまとめた

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    2026年05月21日
  • とんこつQ&A

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    今村夏子作品は本当に沼みたいだと思う。
    足を踏み入れたら最後、気づいたらズプズプと肩まで浸かってもう出られなくなってしまっている。
    自分はもうすっかり頭の先まで今村夏子沼にハマってしまった。

    今村夏子作品では、社会の上層にいない人たち、どちらかと言うと低層にいるような人たちとか、人間的に強いか弱いかでいえば弱い人たちを主人公にすることが多いのかなという気がする。
    人間誰しも弱い部分はある。
    その自分の中にある弱い部分が強くない登場人物たちに呼応するからこんなにも今村夏子作品に惹きつけられるのかも知れない。

    表題作の『とんこつQ&A』は、狂気的な着地になるラストが怖いような面白いよう

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    2026年05月14日
  • むらさきのスカートの女

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    世間が「むらさきのスカートの女」なる異常な存在を欲し、作り出しているのかな。
    今村さん作品って、嫌な登場人物のリアリティが凄い…。

    「こちらあみ子」に収録されている「ピクニック」と少し似ている気がする。

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    2026年05月13日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    この本を読んでずっと心がヒリヒリしていた。
    あみ子は今の時代であればわかりやすく病名のつくような発達系の障害を抱えていると思う。
    私はこの本に出会うまで、こういうハンデを持つ子どもは両親や周りからのサポートを受けて当たり前と思っていた。
    でもその理解がなく、大人達からのサポートを受けれない「変な子」とレッテルを貼られる事でまるで犯罪者のような扱いになってしまう怖さがあった。
    あみ子に翻弄されている周りの人々と、それに傷つくあみ子が見ていられなかった。
    最後は色々な想像ができる終わり方で、私はあみ子が居心地の良い場所に行けたと解釈している。
    まだまだ私の知らない事が多いことと、知っていることで見

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    2026年05月11日
  • むらさきのスカートの女

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    ずっと気になっていたにも関わらず、表紙が怖くて読めていなかった作品。

    最初はこの展開からどうなるのか。次にもしかしてこの人は...。最後は一体、どうだったんだろう、と言う気持ちで終わった。もしかしたら、この表紙に意味があったのかもしれない。

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    2026年05月10日
  • こちらあみ子

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    すごく好き。
    あみ子視点だけど、あみ子の周囲の人の気持ちのほうが透けて見えやすくて、浮き出てくる違和感がいい。
    でもどちらかというとピクニックのほうが好き。
    感情が削られて表情が見えない不穏な感じ、いいなあ。分厚いメガネをかけて見てる現実っぽい。

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    2026年05月09日
  • あひる

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    初、今村夏子作品。
    平易な文章で書かれているため読みやすく、物語の中にスッと入っていけるが、何処か居心地の悪さを感じさせる不安感が漂う。
    本当にこの物語の中に入ってよかったのか。
    直接的に人間の暗部を描いているわけじゃないのに、自分の暗いところとか隠している部分みたいなところを突かれている感じがした。
    クセになりそう。

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    2026年05月07日