今村夏子のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
小説とは
小説とは、読者に気づきを与えきっかけを作るツールなのだなと改めて気付かされた。
ただただ、現実。
誰も悪くないけれどそれが現実で痛い。
あみ子なりに感じ傷つき、忘れ、喜び、悲しみ。彼女の事は誰が1番理解をしてくれてだんだろう、と想像した。各々の関わりの深さと関係性。
家族ってそれでも家族。生きる上で色々な問題が起こるし、あなただったらどう解決する?と聞かれているような気もした。もし、自分が登場人物の母だったら、同級生だったらと想像した。
私自身、あみ子の幻聴と決めつけていて面くらい、
ただの読者としてもあみ子を信じていなかった事に気付かされた。
天晴。 -
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読み進める時、なるほどそっちに進むのね、となる。はいはい、これは面白いわ。今村夏子さん、流石です。おぉー、ここまでいくのね。んぁ?
って感じ。一本道のように続いていくストーリーの中に、明確な分かれ道はない。決められた道を歩かされるようだけど、綺麗に舗装されていて、進みやすい。にも関わらず、進んだ先には全く見覚えのないし、見ようともしなかった景色が広がっている。どこで歩く道が変わったのかもわからないけど、今ここにいることが全てだった。
確かに、所々ヒビのようなものが刻まれているが、歩道に関して言えば特段珍しい事ではない。でも、多分、おそらく、確信はないけど、どこかでわたしは躓いて、ここにいる。進 -
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ネタバレ初めて読んだ純文学。大好きな先輩のおすすめで買った本。読んでまず思ったのは、自分なら手に取らないであろう本だなということと考察のしがいがあること。いかにうまくさぼるかだったり、子供が自分たちで作った遊びをする場面だったり登場人物に人間らしさが溢れた作品だなと思った。主人公を除いて。読み進める中で主人公の歪さがとても気にかかった。自分が仲良くしたい人物とはいえ、あそこまで他人に尽くせる?(あれを尽くしてるというのは言葉が違う気がするのだが、、)主人公が1番変人だなと思った。でも作中前半ではむしろむらさきのスカートの女の方が周りから変な人物として扱われている点が対照的で面白かった。
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Posted by ブクログ
⚫︎とんこつQ&A
とんこつという名前の中華料理店で働き出したが
接客で肝心の、お客さんとの会話が一切できない。
喉の奥がキュウっと閉まり、
発声どころか呼吸をするのも難しくなる有り様だ。
きっかけは電話だった。けたたましく鳴るベル、
大将もぼっちゃんも出られず、
「お願い今川さん!」「何て言えばいいんですか!」
「書いてあるから!」
わたしは、電話の受話器に書かれた文字を叫んだ。
「ハイ、とんこつです!」
この一件のおかげで、書かれている文字なら読めると
気づいた。『いらっしゃい』から『エコです』まで、
メモがポケットで溢れかえったので
とんこつQ&Aという冊子にまとめた -
Posted by ブクログ
今村夏子作品は本当に沼みたいだと思う。
足を踏み入れたら最後、気づいたらズプズプと肩まで浸かってもう出られなくなってしまっている。
自分はもうすっかり頭の先まで今村夏子沼にハマってしまった。
今村夏子作品では、社会の上層にいない人たち、どちらかと言うと低層にいるような人たちとか、人間的に強いか弱いかでいえば弱い人たちを主人公にすることが多いのかなという気がする。
人間誰しも弱い部分はある。
その自分の中にある弱い部分が強くない登場人物たちに呼応するからこんなにも今村夏子作品に惹きつけられるのかも知れない。
表題作の『とんこつQ&A』は、狂気的な着地になるラストが怖いような面白いよう -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んでずっと心がヒリヒリしていた。
あみ子は今の時代であればわかりやすく病名のつくような発達系の障害を抱えていると思う。
私はこの本に出会うまで、こういうハンデを持つ子どもは両親や周りからのサポートを受けて当たり前と思っていた。
でもその理解がなく、大人達からのサポートを受けれない「変な子」とレッテルを貼られる事でまるで犯罪者のような扱いになってしまう怖さがあった。
あみ子に翻弄されている周りの人々と、それに傷つくあみ子が見ていられなかった。
最後は色々な想像ができる終わり方で、私はあみ子が居心地の良い場所に行けたと解釈している。
まだまだ私の知らない事が多いことと、知っていることで見