今村夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。さくっと読めて、ぞわっと手軽に不気味さ、おかしさを摂取できる作品。
ホラーではないけど、おかしな日常。
普通の日々と、おかしな日常がグラデーションで繋がって、あれ?という違和感を感じたらそこでお話が終わる……というモヤモヤの残る短編集だった。
特に表題作は意味不明すぎて、こわい……
どういうこと?普通の人だよね?どういうこと?と思っていたら、最後の会話。
「」じゃなくて、『』なのが不気味すぎて…
『冷たい大根の煮物』はなんかちょっと切なくなった。
今村さん、こういう「なんとなく不気味で、ちょっと違和感のある作品」を描くのが上手な印象。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3篇ともどれもとても良かったです。
木になった亜沙と的になった七未は最後は思いがけず泣いていました、、
ある夜の思い出で、ジャックの家を探してインターフォンを押してまわって
お母さんですか?
あたな誰ですか?
ハッピーちゃんです。
警察呼びますよ。
のシーンは何回読んでも笑ってしまいます。
普通のちゃんとした大人になれるように、見えるように日々それに囚われて生活している私には今村夏子さんの小説はとても心地良いです。
何とも言えない悲しいような気持ちにもなるし、読み終わった後、ぼーっとしてしまうけど、素の自分でいられる瞬間でもあります。
エッセイも面白かったです!
むらさきのスカートの -
Posted by ブクログ
こちらあみ子
ジュンシンムク、という言葉が似合う少女のようで、逆に嫌悪感を撒き散らす存在でもあるあみ子。
いわゆる知的障害、発達障害を持っているのだろう、と容易に想像できたが福祉の手などこの時代にはないのだろうな……と。
ただ「変わった子」「まともになれない子」として扱われているのが、それでも本人は気づいていないのが、救いなのか闇なのか……。
のり君はキツかっただろうな、と容易に想像できる。
子どものままのあみ子を見る度イライラしてしまうんだろうな、と。
ピクニック
むらさきのスカートの女を読んだ後に読んだので、何か起こるのではないかとひやひやした。
周囲の態度が本当に応援しているのか、小馬 -
Posted by ブクログ
自分の病気がきっかけで両親がカルトにハマってしまった女の子から見た、家族と宗教と外の世界。
両親がハマってるカルトについて主人公が善悪のジャッジを下さずに「そういうもの」として認識してるのが、幼い頃からその環境に置かれてたらそりゃそうなるよなぁと妙にリアルに感じられた。
読みながら「この人がこの子を助けてくれるのかな?」って思った人たちがもれなくクズで逆に主人公を傷つけて、心が苦しくなった……
描写されてないけど、もしかしたら姉のまーちゃんが家出を決意するまでの間にも同じような悪意に晒されたりしたのかなと思ってしまった。つらい。
両親との絆を再確認したラストは美しいけど……うーん、やっぱり