今村夏子のレビュー一覧
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読んでてしんどかった。周りと違うあみ子。「のり君好きじゃ」というあみ子の言葉、のり君にとっては破壊力の持つ暴力。あみ子は真っ直ぐで優しい女の子なんだけど、周りの人たちには絶望感をもたらす。ピクニックは違う角度でまた怖かった。虚言を話す七瀬。それを応援するルミたち。七瀬の虚構を暴くのではなく、その虚構を完成させる方向に加担するルミたちの応援は本当に残酷だった。ルミたちの心情はわからないが、後戻りできないところまで七瀬を追い込んだ。結局、街を出たといった七瀬のアパートにルミ達は行き、玄関の外から聞き耳を立てている。七瀬のことを心配していないし、嘘を確認しに行っている。
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Posted by ブクログ
宗教2世の幼少期を描いた作品。世の中の常識とか、社会でうまく立ち回るためのノウハウなどの大部分は親から学ぶものだけど、両親が宗教にどっぷり浸かってしまってると、子どもは世の中と自分とのズレに気付けずそのまま成長してしまう。
みたいなことを表現した小説なんだろなと最初は思っていたが、どうやら主人公は自身の境遇をそこまで不幸だと思っていないっぽい。親は歪んではいるものの、娘に与える愛は本物で、文章全体にうっすら不気味さが漂っている中でも微笑ましいシーンがいくつかあった。
唯一心残りなのは、姉のまーちゃん。まーちゃんは、家族と世間とのズレに気づいてしまって、それに耐えきれなくなったんだろうなぁ。クセのある両親を「そういうもの」として受け入れた主人公と、「こんなの普通じゃない」と拒絶した姉。幸せになるのはどっちだ。 -
Posted by ブクログ
面白かった。さくっと読めて、ぞわっと手軽に不気味さ、おかしさを摂取できる作品。
ホラーではないけど、おかしな日常。
普通の日々と、おかしな日常がグラデーションで繋がって、あれ?という違和感を感じたらそこでお話が終わる……というモヤモヤの残る短編集だった。
特に表題作は意味不明すぎて、こわい……
どういうこと?普通の人だよね?どういうこと?と思っていたら、最後の会話。
「」じゃなくて、『』なのが不気味すぎて…
『冷たい大根の煮物』はなんかちょっと切なくなった。
今村さん、こういう「なんとなく不気味で、ちょっと違和感のある作品」を描くのが上手な印象。