今村夏子のレビュー一覧

  • とんこつQ&A

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    ネタバレ

    どの作品も一癖も二癖もあって読み応えがあるが、表題作の「とんこつQ&A」がとにかく最高!
    メモを見ないと話せないとか、店主と坊っちゃんの主人公ほかに対する対応や行動とか、現実では全くありそうでないことばかりなのに、先が気になってどんどん読み進めてしまう。
    そして、訪れるメモを見て喋るというのを軸とした、店主・坊っちゃんと主人公の役割と立場の逆転には、どうやったらこんなのを考えつくのだろう?という感心と共に、よいものを読ませてくれてありがとうの感謝しかない。

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    2026年10月06日
  • こちらあみ子

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    読んでてしんどかった。周りと違うあみ子。「のり君好きじゃ」というあみ子の言葉、のり君にとっては破壊力の持つ暴力。あみ子は真っ直ぐで優しい女の子なんだけど、周りの人たちには絶望感をもたらす。ピクニックは違う角度でまた怖かった。虚言を話す七瀬。それを応援するルミたち。七瀬の虚構を暴くのではなく、その虚構を完成させる方向に加担するルミたちの応援は本当に残酷だった。ルミたちの心情はわからないが、後戻りできないところまで七瀬を追い込んだ。結局、街を出たといった七瀬のアパートにルミ達は行き、玄関の外から聞き耳を立てている。七瀬のことを心配していないし、嘘を確認しに行っている。

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    2026年10月04日
  • 星の子

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    宗教2世の幼少期を描いた作品。世の中の常識とか、社会でうまく立ち回るためのノウハウなどの大部分は親から学ぶものだけど、両親が宗教にどっぷり浸かってしまってると、子どもは世の中と自分とのズレに気付けずそのまま成長してしまう。

    みたいなことを表現した小説なんだろなと最初は思っていたが、どうやら主人公は自身の境遇をそこまで不幸だと思っていないっぽい。親は歪んではいるものの、娘に与える愛は本物で、文章全体にうっすら不気味さが漂っている中でも微笑ましいシーンがいくつかあった。

    唯一心残りなのは、姉のまーちゃん。まーちゃんは、家族と世間とのズレに気づいてしまって、それに耐えきれなくなったんだろうなぁ。クセのある両親を「そういうもの」として受け入れた主人公と、「こんなの普通じゃない」と拒絶した姉。幸せになるのはどっちだ。

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    2026年09月19日
  • 木になった亜沙

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    再読。
    この不思議な読み心地がとてもすき。
    自分のことだけを考えて他者に受け入れてもらうことの難解さ、どうにも不器用な主人公たちの在り方。自分は自分にしかなれないという圧倒的な絶望と強さ。

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    2026年09月13日
  • 木になった亜沙

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    この本の無い孤独な世界よりこの本のある孤独な世界に幸せを感じる 解説が村田沙耶香である 久しぶりにすごい作品圧倒的に

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    2026年09月06日
  • むらさきのスカートの女

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    おもろい。

    語り手(主人公)が空気すぎる笑
    友達になりたい目的があるものの、やっていることは四六時中監視しているストーカー笑
    ただ、うっすらと同一人物?と感じることも、、

    芥川賞受賞記念エッセイも素敵でした!

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    2026年09月02日
  • むらさきのスカートの女

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    ずっと不気味な雰囲気で、違和感を覚えながらも読む手が止まらなかった。ラストはいろいろな解釈ができるらしい。もう一度読んだら何か別の発見ができそう。

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    2026年09月01日
  • とんこつQ&A

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    町中華「とんこつ」でアルバイトする「いらっしゃいませ」すら言えない女。でも優しい大将と坊ちゃん。それから仕事ができるようになると大将達は素っ気ない。
    そしてアルバイトを募集…何求めてるの!?

    別で収録されてる「良夫婦」も歪んでるのに2人の世界だけ成り立つ「良い人」が怖い…

    すっごい呑気なのになぜか気持ち悪い小説。

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    2026年08月27日
  • あひる

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    紛れもなく誰かの日常を書いているのに異様な不思議な世界を垣間見てるような気持ちになれるのは本当に不思議。見えない部分でその人の生活があることや出会ったからといって必ずしも影響しないことなど不思議な心地がたまらなく好きだ

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    2026年08月26日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    面白い!
    淡々とじわじわと狂気が伝わってくる。
    一人称視点でありながら、その視点の人物そのものに一番狂気を感じるところがたまらない。
    最後、むらさきのスカートの女の始めと同じ状況になるというのも面白い。

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    2026年08月22日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    どの短編も今村夏子さんワールド全開でとても良かったです。
    読み終えて、あぁ、読み終わってしまったな、、と、寂しさもあります。
    主人公たちの不器用なりに考えや思いがあるんだなと感じるけど、説明をし過ぎない淡々としているところが好きです。
    そんな中で、ん?この違和感なんやろ?が混ざって、とても不思議な気持ちになります。

    今村夏子さんのインタビュー記事で、毎回ハッピーエンドにしたいと思い書き進めるが悲しい終わり方になるというのが印象的でした。

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    2026年08月20日
  • こちらあみ子

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    世界観が独特な稀有な書き手。
    少しのズレみたいなものが、ちゃんと書かれていて読者を小説世界に引きずり込んでいく。
    読み終わって、ぼかーんっとしてしまった。

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    2026年08月19日
  • とんこつQ&A

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    面白かった。さくっと読めて、ぞわっと手軽に不気味さ、おかしさを摂取できる作品。
    ホラーではないけど、おかしな日常。
    普通の日々と、おかしな日常がグラデーションで繋がって、あれ?という違和感を感じたらそこでお話が終わる……というモヤモヤの残る短編集だった。

    特に表題作は意味不明すぎて、こわい……
    どういうこと?普通の人だよね?どういうこと?と思っていたら、最後の会話。
    「」じゃなくて、『』なのが不気味すぎて…

    『冷たい大根の煮物』はなんかちょっと切なくなった。

    今村さん、こういう「なんとなく不気味で、ちょっと違和感のある作品」を描くのが上手な印象。

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    2026年08月14日
  • とんこつQ&A

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    短編集。
    始まりから引き込まれて、読み終わるたびに衝撃を受ける。

    なんとなく浮世離れしたまま進んでいく感じが楽しい。着眼点が独特で新鮮。

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    2026年08月02日
  • こちらあみ子

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    どれも不気味で怖い作品だった。『こちらあみ子』は特に読むのが辛かった。
    個人的には『ピクニック』が好き。

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    2026年08月02日
  • こちらあみ子

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    映画で感銘を受けたので、原作も読んでみた。
    映画がほぼ原作どおりの構成で驚いた。小説の完成度が高い。
    あみ子に自分を投影してしんどくなりつつも、同じような経験をしている人間が存在していることに安堵する。

    この作品はホラーの構造に近い。主人公は気づかないまま、環境が悪い方向へ変化していく。何か不穏な空気を感じながら、その感覚を言語化できない。だから自分の振る舞いを修正できずに環境はさらに悪い方向へ進んでいく。最後は破綻する。

    素晴らしい作品だった。

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    2026年08月01日
  • あひる

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    わたしはここに行ったことはないし、ここに出てくる人達と会ったこともない。なのに、わたしはここを知っている。なぜか知っている。なぜ?

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    2026年07月22日
  • とんこつQ&A

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    今村夏子の世界観が存分に表された全4編。
    とんこつQ&Aをはじめ、ほのぼのした世界観の中に薄気味悪さ?不気味さ?が感じられる小説だった
    特別読むのが早いわけでもない私も、3時間ほどで手軽に読めてとても良かった

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    2026年07月20日
  • とんこつQ&A

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    オーディブルで視聴。タイトルから想像つかない内容が繰り広げられていきちょっとずつ登場人物の挙動が変すぎて怖さすら感じた。大変良かった

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    2026年07月11日
  • とんこつQ&A

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    読みやすい文章と先の読めない展開で、どの短編も面白かった。
    嘘の道も、良夫婦も、いつバレてしまうかヒヤヒヤして、それが楽しい(笑)
    この中だと、とんこつQ&Aが1番好きだった。
    接客が苦手で、どんな短いフレーズにもカンペが必要な主人公。何を言えばいいかは分かっているけれど、それを口にするのが彼女には難しい。
    場面緘黙症なのかなと、個人的には思った。
    いらっしゃいませ。ありがとうございます。など、大量の紙をポケットにしのばせて日々奮闘する彼女を、優しく見守る大将とぼっちゃんの人柄に心が温まる。
    ところが………そんな日々に突如変化が

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    2026年07月08日