今村夏子のレビュー一覧

  • むらさきのスカートの女

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    キモおもろい主人公の一挙手一投足が妙にクセになって一瞬で読み終えた。ずっと正気じゃない感じが実際の状況描写だけじゃなく、あまりにもカラッとした文体からも滲み出てた。
    もしかしたらむらさきのスカートの女が巷で名物になってるのも、この主人公が語るから嘘なのかもしれない。
    むらさきのスカートの女視点の、『きいろいカーディガンの女』があってもおかしくなさそう。

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    2026年05月20日
  • むらさきのスカートの女

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    1日でスラスラ読めた。

    小説を読んで、クスッと笑ったのは、初めての体験。なんでやねんって、ちょっと突っ込んだわ。

    むらさきの女、なかなかの悪女である。

    文庫の最後に著者のエッセイが収録されていて。
    人となりが垣間見れて、読み終わった後に、ちょっとほっこりした。

    人と関わらない仕事かぁ。いいなぁ。仕事するって、ホントストレス多いよね。まぁ。そうは言っても働くしかないし。色々なひとの気持ちを知る事のできる小説を読む事は、わたしにとってストレス発散なのだ。

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    2026年05月12日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    単行本は読んでいたので、再読+芥川賞受賞エッセイとして楽しむ。

    やっぱり何より語り手の女の方が異常に見える。
    最初こそ、「むらさきのスカートの女」が浮いていて、注目されて避けられている存在のはずなのに。
    なにせ観察してる、ついていってる、真似してる…。
    導いてるつもりで導かれていて影響され、依存して…。

    これは最後の自分が新たな「むらさきのスカートの女」になり、ループしていくのかと思うけど、逆に最後が始まりで、指定席に座り振り返っている(本人は気付いていない)可能性もある?

    依存して、影響されて、同じような人になり、ループするのではなく、元々同じ人とか、同じ感性の人であり、自分が相手と最

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    2026年05月10日
  • むらさきのスカートの女

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    「わたし」は羨望の感情から執着するのか?それとも夢の中の話?誰でも「むらさきのスカートの女」と「黄色いカーディガンの女」になりうる恐怖。
    決して他人事ではない話。因果応報。終わらない。

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    2026年04月20日
  • とんこつQ&A

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    ネタバレ

    良夫婦と嘘の道がよかった。
    勧善懲悪とまでは言えないけど、談義本的な要素がある。
    どの話も現代にありそうな設定だからこそ、一個掛け違えてるとこうなるんだという恐怖心に襲われた。現実と同じで懲悪!という風にならないのがリアルで、後味が悪くて、読後感が強烈。

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    2026年04月19日
  • むらさきのスカートの女

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    最高だった
    朝井リョウが、結局最強の本は読む手が止まらないものって言ってて、それでした
    信頼できない語り手ってこういうことでしょうか
    他者への眼差しははっきりしているが、客観的に自分を見ることはできてないね
    ベンチに座った人に、ここはある人の専用席なんですと何度も説明する姿を想像してみたらどうだろ、確実に変な人。でもそれを変と思わせない文章がすごい。僕らもいつの間にか語り手への客観的目線を失ってる。
    孤独や現状への不安や、何者かになりたい欲望。自分以外のものに委ねることで解消していると僕は読みました。あくまでも個人の解釈、いろんな解釈があるだろうから、読んだ後にコーヒーでもしばきながら話そうぜ

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    2026年04月19日
  • とんこつQ&A

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    1つ1つ短編なのもあり、続きが気になるのもありスルスル読めました
    日常の中にヌルッと入り込む不穏さがクセになる作品だなと思いました
    人間の弱さ、醜さを感じる場面もありましたが
    多かれ少なかれ自分たちにもきっとそういうところはあるんじゃないかなと感じました

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    2026年03月18日
  • 木になった亜沙

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    『木になった亜沙』
    他人が自分たちの聖域にずかずか土足で入ってくる不条理。誰に迷惑をかけるわけでもないのに、せっかく手に入れた場所を奪われるという悲痛さ。で、自分たちを守るために亜沙は仲間たちと心中することを選ぶ。……え? さっきまで感情移入して見ていたのに、急に引いてしまう。なんでそこまで、みたいな。気味の悪さと理解の出来なさ。宗教団体の集団自決なんかが頭によぎる。僕が歩んできた人生や日常からは想像できない世界観の中で生きている人たちがいる。彼女たちに本当の意味で寄り添うことは僕にはできないんだと感じた。

    『ある夜の思い出』
    キモい話だったのにラストは急に泣きそうになった。たった一夜しか会

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    2026年03月08日
  • とんこつQ&A

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    へんてこ小説の金字塔

    まさにその通り!登場人物かなりへんてこだった。
    でも、主人公もへんてこなのにそれを全くへんてこだと思っていないところに奇妙な歪みを感じて、むず痒い。
    この世のみんなちょっとへんてこで浮いてて、本当は自分も浮いてるのかもの地面がぐらぐらするような読後感があります。

    私は特に良夫妻が好き。
    偽善というか、奉仕の心を持っていると思ってるけど、実際は自分が1番大事で薄っぺらい関係しか気づけない。本人も薄々気づいてるけど、かと言ってそれで日常が大きく変わることはない。タワマンには住めない、普通のなんてことないありふれた夫婦。私も彼らだし、彼らも私。

    人のすれ違いや交わりを書く

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    2026年02月26日
  • あひる

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    今村夏子のユニークさは万人が感じ入るところであろう。

    だけど、なぜユニークなのか、と問われると言い淀んでしまう。明確に示すのが難しいこともあるが、明確にしてしまうことをためらわせる仄暗い場所にその魅力が隠されている。平時では見えないふりをしている人間社会の裏側が顕現しまうことが恐ろしい。

    では、「あひる」について。
    愛くるしいあひるを介して育まれる一般的な家庭と近所の子どもたちとの触れ合い。和気あいあいであるべきテーマである。ハートウォーミングな展開も期待できる。だが当然、裏切られる。

    語り手の不遇、家族間の不和、新興宗教の影、弟の粗暴と人間の実存に関わる問題がぽつりぽつりと現れてくる。

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    2026年02月26日
  • とんこつQ&A

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    今村夏子さんのすごさがたっぷり詰まった一冊。
    ほんの少しの毒、ズレみたいなものがめちゃくちゃ効いていて、おもしろい。

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    2026年02月23日
  • むらさきのスカートの女

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    異常なまでに「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性に執着している主人公。彼女がどのように生活しているのか細かく観察し、彼女がいつも座るベンチに別の人が座れば注意し、自分が働いている職場に面接を受けるよう誘導する。異常としか言えない行動が、さも普通のことのような調子で語られている。

    「むらさきのスカートの女」について知っていくにつれて、主人公の不透明さが際立っていく様子が不穏でした。
    主人公の行動に引いたり笑ったり、不穏で不気味でありながらも、とてもおもしろかったです。
    今村夏子さん、読めば読むほどクセになる……。

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    2026年02月23日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    文庫本にエッセイが入ってるということで再購入して再読しました。
    主人公が家賃も払えないくらい困窮しているのに、ちゃんとした暮らしをしようとか、今後の生き方とか将来について考えることもせず、むらさきのスカートの女と友達になりたいと思いながら異常に観察をし続けて、結局友達にはなれず、所長にお金を無心するところがやっぱり面白い。
    こんな主人公見たことない、、
    友達にはなりたくないけど、こんな人いたらちょっと羨ましいなと思ってしまうかもしれない。
    毎日とにかく平穏に暮らしたい、普通の大人として見られたいと思って読めない空気を読みながら、正解なのかな間違ってないかなと思いながら生きてる私にはとても魅力的

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    2026年02月21日
  • 木になった亜沙

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    どの話も突拍子も無いように思えるが、とても共感出来る感覚もあり何だか胸が苦しくなる。
    最後の村田沙耶香さんの解説が語彙力の無い私の言いたい事の全てだった。

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    2026年02月14日
  • 木になった亜沙

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    現実だけど現実じゃない今村夏子ワールドを最後村田沙耶香が解説してくれています。
    わたしも、幸福に思いました。

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    2026年02月06日
  • むらさきのスカートの女

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    あまりにも無駄がない文章。
    十人十色の解釈ができる。芥川賞って感じだなああああああ。
    多分主人公のほうが異常者だし
    なにが真実なのか
    どこからが妄想なのか曖昧模糊だけど
    本当夢中になって読める、、、、

    エッセイも良い!なんか今村夏子好きになった!

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    2026年02月02日
  • とんこつQ&A

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    ネタバレ

    どのお話も読んでいると、果たして自分は「普通」なんだろうかと不安になってきて、他人事とは全く思えずざわざわして落ち着かなくなる。

    今回の収録作品では特に、自己保身にまつわる『嘘の道』と『良夫婦』の、ふとした時に思い出しそうな後味の悪さのダブルパンチが効いた。

    最後の最後に急ハンドルを切った感(おかみさんは自分でなくていいんかい)のある表題作は、コミカルにも読める。ただ、最後まで新おかみさんの自我が疎かになっていて、大円団のはずがやっぱりどこか薄気味悪く感じてしまう。

    読む人によって受ける印象が違いそうなので、今村作品について誰かと語らってみたい今日この頃。

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    2026年01月29日
  • あひる

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    TVで確か光浦靖子さんがオススメするのを観て、ずっと気になっていた本。
    ものすごく好みのお話でした。
    表題のあひるはもちろん、それ以外の2作品もストライク。
    ちょっとゾクゾクする日常。
    私もあひるかもな、とか、将来あひるを求めてしまいそうだな、とか、思ったりもしました。
    ちなみに、短くて文体もかなり読みやすいので、普段本読まない人でもストレス無く読めそうです。
    色んな人人に勧めたいし、この方の他の作品も読んでみたい。

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    追記●すみません、紹介してたの、オードリーの若林さんでした

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    2026年01月24日
  • こちらあみ子

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    短編小説が三話。
    すっごく面白かったが、こちらあみ子は純粋で真っ直ぐなあみ子に涙が止まらず。
    読み終わった頃には瞼が通常の三倍ほどの厚みになってしまった。
    映画も観てみたい。

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    2026年01月16日
  • こちらあみ子

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    優しい人でいたい。その想いは人一倍あるはずなのに、周りの人や大切な人を次々と傷付けてしまう。自分がいると周りが不幸になる、でもどうして良いのかは全く分からない。その想いはいつの間にか自分自身をも傷付ける。

    あみ子は世界とのずれに臆する事なく進み続けるんだけど、自分はこのズレを敏感に感じ取ってしまって言葉を出せなくなる事が良くある。優しさよりも傷付ける怖さを強く感じてしまう。

    あみ子も気付かず振る舞っているようで実は誰よりも実感してる。だからこそ、こちらあみ子、応答せよ。と、か細く唱え自分の秘めた想いを電池のないトランシーバーにぶつけるシーンは胸が苦しくなった。声は出るのに、届く仕組みだけの

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    2026年01月17日