今村夏子のレビュー一覧

  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    【本を読もうと思った理由】
    自作の選書アプリを使って、最初に出てきた本。自分のこれまでの趣向の外にある本を、どれだけ楽しめるか試したくて選んだ。

    【本の感想】
     何とも言えない読み心地に引き込まれて、一気に読んでしまった。
     物語は、終始主人公の主観で語られる。主人公がむらさきスカートの女をどのように見ているのかはわかる一方で、周囲がきいろいカーディガンの女をどのように見ているかは描かれない。なぜなら、本人がそこに意識を向けていないから。一方読者は、読み進めるほどに黄色いカーディガンの女がヤベーやつだと気づき始める。

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    2026年08月16日
  • とんこつQ&A

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    面白かった。さくっと読めて、ぞわっと手軽に不気味さ、おかしさを摂取できる作品。
    ホラーではないけど、おかしな日常。
    普通の日々と、おかしな日常がグラデーションで繋がって、あれ?という違和感を感じたらそこでお話が終わる……というモヤモヤの残る短編集だった。

    特に表題作は意味不明すぎて、こわい……
    どういうこと?普通の人だよね?どういうこと?と思っていたら、最後の会話。
    「」じゃなくて、『』なのが不気味すぎて…

    『冷たい大根の煮物』はなんかちょっと切なくなった。

    今村さん、こういう「なんとなく不気味で、ちょっと違和感のある作品」を描くのが上手な印象。

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    2026年08月14日
  • むらさきのスカートの女

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    えー!!って感じというよりは、「…あっ、え?んん?ちょ待っ、……えー…」って感じ
    語り手(主人公)が一人称だと自分と語り手を重ねてしまいがちなんだけど、この本はそれを否定した。行動の目的も、考えていることも、必ず明記されるとは限らないよねー

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    2026年08月10日
  • むらさきのスカートの女

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    最初はむらさきスカートの女の異常行動を楽しむ小説かと思っていたら徐々に内容が移り変わっていった。ストーリーの時系列が一本でわかりやすく尻上がりに面白くなる作品だった。

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    2026年08月03日
  • とんこつQ&A

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    短編集。
    始まりから引き込まれて、読み終わるたびに衝撃を受ける。

    なんとなく浮世離れしたまま進んでいく感じが楽しい。着眼点が独特で新鮮。

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    2026年08月02日
  • こちらあみ子

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    どれも不気味で怖い作品だった。『こちらあみ子』は特に読むのが辛かった。
    個人的には『ピクニック』が好き。

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    2026年08月02日
  • むらさきのスカートの女

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    再読。今村夏子さん作品独特の不穏な空気感がやはり好き。
    作中の異質なものに対する人々の無遠慮な眼差しを通して、確実に自分のなかにもある選民意識に気付かされていつも胸騒ぎがする。

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    2026年08月01日
  • こちらあみ子

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    映画で感銘を受けたので、原作も読んでみた。
    映画がほぼ原作どおりの構成で驚いた。小説の完成度が高い。
    あみ子に自分を投影してしんどくなりつつも、同じような経験をしている人間が存在していることに安堵する。

    この作品はホラーの構造に近い。主人公は気づかないまま、環境が悪い方向へ変化していく。何か不穏な空気を感じながら、その感覚を言語化できない。だから自分の振る舞いを修正できずに環境はさらに悪い方向へ進んでいく。最後は破綻する。

    素晴らしい作品だった。

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    2026年08月01日
  • むらさきのスカートの女

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    夏になると読み返したくなる本。

    初めて読み終えた時は、派手な展開は無いけど読み進めると違和感が積み重なって不気味に感じ、誰かを気にすることと執着することの境界が曖昧になっていくような不思議な感覚になった。また来年も読み返すと思います。

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    2026年07月31日
  • あひる

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    わたしはここに行ったことはないし、ここに出てくる人達と会ったこともない。なのに、わたしはここを知っている。なぜか知っている。なぜ?

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    2026年07月22日
  • とんこつQ&A

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    今村夏子の世界観が存分に表された全4編。
    とんこつQ&Aをはじめ、ほのぼのした世界観の中に薄気味悪さ?不気味さ?が感じられる小説だった
    特別読むのが早いわけでもない私も、3時間ほどで手軽に読めてとても良かった

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    2026年07月20日
  • とんこつQ&A

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    オーディブルで視聴。タイトルから想像つかない内容が繰り広げられていきちょっとずつ登場人物の挙動が変すぎて怖さすら感じた。大変良かった

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    2026年07月11日
  • とんこつQ&A

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    読みやすい文章と先の読めない展開で、どの短編も面白かった。
    嘘の道も、良夫婦も、いつバレてしまうかヒヤヒヤして、それが楽しい(笑)
    この中だと、とんこつQ&Aが1番好きだった。
    接客が苦手で、どんな短いフレーズにもカンペが必要な主人公。何を言えばいいかは分かっているけれど、それを口にするのが彼女には難しい。
    場面緘黙症なのかなと、個人的には思った。
    いらっしゃいませ。ありがとうございます。など、大量の紙をポケットにしのばせて日々奮闘する彼女を、優しく見守る大将とぼっちゃんの人柄に心が温まる。
    ところが………そんな日々に突如変化が

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    2026年07月08日
  • あひる

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    ネタバレ

     2週して気づいたけどおばあちゃんが最後冷蔵庫物色して背筋伸びてるのはモリオへの期待。
     でもモリオの最後はおばあちゃんに無関心になる。
     アヒルと流れが似てる。
     これ短編集なんかじゃない3つで1つだわ。

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    2026年07月07日
  • とんこつQ&A

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    無性に今村夏子が読みたくなる時があり、本を開くとその期待に十分に応えてくれる内容で、今回も大変に脳みそをかき乱されたような感覚に襲われた。

    とんこつQ&Aも、嘘の道も、良夫婦も、冷たい大根の煮物も、どれもそれぞれ違うストーリーなのに、どこか自分のなかにある常識みたいなものとのギャップがあり読み終えた時の気持ち悪さ(←褒めてます)がすごい

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    2026年06月27日
  • むらさきのスカートの女

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    狂っているのは、見られている彼女か。それとも――。

    淡々とした文章の裏に潜む、底知れぬ狂気。
    ラスト数行で世界がひっくり返る最高に危険な傑作。

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    2026年06月06日
  • 木になった亜沙

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    ネタバレ

    3篇ともどれもとても良かったです。

    木になった亜沙と的になった七未は最後は思いがけず泣いていました、、
    ある夜の思い出で、ジャックの家を探してインターフォンを押してまわって
    お母さんですか?
    あたな誰ですか?
    ハッピーちゃんです。
    警察呼びますよ。
    のシーンは何回読んでも笑ってしまいます。  

    普通のちゃんとした大人になれるように、見えるように日々それに囚われて生活している私には今村夏子さんの小説はとても心地良いです。
    何とも言えない悲しいような気持ちにもなるし、読み終わった後、ぼーっとしてしまうけど、素の自分でいられる瞬間でもあります。

    エッセイも面白かったです!
    むらさきのスカートの

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    2026年06月01日
  • こちらあみ子

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    こちらあみ子
    ジュンシンムク、という言葉が似合う少女のようで、逆に嫌悪感を撒き散らす存在でもあるあみ子。
    いわゆる知的障害、発達障害を持っているのだろう、と容易に想像できたが福祉の手などこの時代にはないのだろうな……と。
    ただ「変わった子」「まともになれない子」として扱われているのが、それでも本人は気づいていないのが、救いなのか闇なのか……。
    のり君はキツかっただろうな、と容易に想像できる。
    子どものままのあみ子を見る度イライラしてしまうんだろうな、と。

    ピクニック
    むらさきのスカートの女を読んだ後に読んだので、何か起こるのではないかとひやひやした。
    周囲の態度が本当に応援しているのか、小馬

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    2026年05月25日
  • 星の子

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    自分の病気がきっかけで両親がカルトにハマってしまった女の子から見た、家族と宗教と外の世界。
    両親がハマってるカルトについて主人公が善悪のジャッジを下さずに「そういうもの」として認識してるのが、幼い頃からその環境に置かれてたらそりゃそうなるよなぁと妙にリアルに感じられた。

    読みながら「この人がこの子を助けてくれるのかな?」って思った人たちがもれなくクズで逆に主人公を傷つけて、心が苦しくなった……
    描写されてないけど、もしかしたら姉のまーちゃんが家出を決意するまでの間にも同じような悪意に晒されたりしたのかなと思ってしまった。つらい。

    両親との絆を再確認したラストは美しいけど……うーん、やっぱり

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    2026年05月25日
  • とんこつQ&A

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    ネタバレ

    良夫婦と嘘の道がよかった。
    勧善懲悪とまでは言えないけど、談義本的な要素がある。
    どの話も現代にありそうな設定だからこそ、一個掛け違えてるとこうなるんだという恐怖心に襲われた。現実と同じで懲悪!という風にならないのがリアルで、後味が悪くて、読後感が強烈。

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    2026年04月19日