今村夏子のレビュー一覧

  • 木になった亜沙

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    ネタバレ

    どうやっても手から食べ物を食べてくれない亜沙、最終的に割り箸になって食べてもらえる
    2編目ぶつけてもらえないなみ の方がより印象的
    最後に会いたかった息子に祭りの射的でぶつけられるのが悲しく切ない
    3編目 背をはって動く男女の出会い 女は元に戻り結婚したが男はどうなったのか…

    好きな村田沙耶香さんが好きな今村夏子さんの作品を好きと言ってくれてて嬉しい☺️

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    2024年10月26日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    「一生懸命さが痛々しいというか見てられないです。でもそこが魅力だと思います。」
    登場する不器用な人たちはほとんどが孤独だが、でも見守っている存在、著者が一人いる。
    時に暴走する彼女たちをどうも憎めないのはそこに著者の柔らかな愛情があるから 解説より

    白いセーター
    子供っぽくて嘘つきの女の人と無口で冷静な男の人
    主人公は現在独り身 著者しか分からないが…
    せとのママの誕生日
    本音はママの死を待ち望んでいる 献花のようにママに取り上げられた商売道具を模した食べ物がママにのせられていく
    モグラの扉
    主人公がみっこ先生を最後まで利用しようとしている
    父と私のさくらどおり商店街
    娘はずっと友達が欲しか

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    2024年10月22日
  • あひる

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    私という人間の存在も、のりたまのように絶対ではないような気がしてくることがホラーだ。
    自分自身の存在について、疑問と怯えを感じる。

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    2024年10月21日
  • あひる

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    不思議な短編集。ホラーではないが不穏な空気感、ブラックユーモア的な感覚。味わったことのない読後感で良かったです。

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    2024年10月15日
  • 木になった亜沙

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    3話とも現実にはない世界 でも感じるものは伝わる。世の中の歪みが出ているし解決出来ないジレンマを言の葉にしてるのでは。外に出ないで15年、億劫で畳の上這いずり回る生活父親に追い出され夜の街を這いずり徘徊するジャックに出会い助けて貰う餌をあげるのぼるくん世話をするお母さんとジャックと子供を作る約束する夢か現実か。であまりにも切なくて、でも読み続ける。その後結婚して子供を作るのが救いかと、たくさんの賞を取る今村夏子さんを知ろうとしたけど届かなかった。こちらあみ子からずっと読んでも悲しくなるが先行してしまう自分はまだまだ未熟者

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    2024年10月02日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    ネタバレ

    初めて読む作家さん。タイトルでほのぼの連作短編集を想像してましたが、癖のある登場人物が織りなす癖のある物語でした。
    それでいてどことなくユーモアを感じるのが不思議。

    「せとのママの誕生日」のママと「父と私の桜尾通り商店街」のお父さん、大丈夫じゃないよね?早く救急車!と思ったら娘は早々に見切り付けて希望に溢れてた。すごい。

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    2024年09月11日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    作者さんの本は好んでよく読ませてもらっていますが、今作はあんましのめり込めなかったです。

    以下、各短編の感想。

    ◼️白いセーター
    なぜ主人公の女性は、周りからぞんざいな扱いを受けるのか。その辺りの情報は一切なく、モヤモヤしたまま終了。今村夏子っぽくて、良かった。

    ◼️ルルちゃん
    ルルちゃんを盗んだ主人公はもとより、ルルちゃんの元の持ち主の安田さんもかなり参ってしまっている描写が随所にあるものの、それについてやはり深く触れることなく、物語が終わる。
    自分たちの日常についても、きっと誰しもあるような、人には話していないことや見せていない姿をそれとなく演出していて、何が起こるのでもないけど、見

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    2024年07月30日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    前からお見かけする作家さんでしたが、今回初めて読ませていただきました。

    タイトルと表紙から父と娘のあったかいお話を想像していたのですが、大きくハズレて何とも言えない世界観の短編集でした。

    7編ありましたが、どれも着地点がどこに行くのかわからないお話で、出てくる人たちも普通の感覚とはズレてる感じ。「ひょうたんの精」と「せとのママの誕生日」は思わず笑ってしまったけど、「モグラハウスの扉」のみっこ先生は怖いですね。表題作の「父と私の桜尾通り商店街」の娘がまた予想外の行動に出て、いやいやそこまでしないでしょって…。

    解説の中で作家さんご自身が語っていたのでこういう作風なんだと納得しました。何か大

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    2024年06月23日
  • 星の子

    cnm

    購入済み

    宗教にはまった経緯からそのことによって起きた家庭内の変化を淡々とテンポよく書いているのでわかりやすく、ああ、こういうことありそう。と引き込まれながら最後まで一気に読んだ。しかし、セリフが多いわりにはそのほとんどがどうでもいい会話で、登場人物の感情をいまいち引き出せていないことが個人的に気になった。読後、よくある話しをただ書いたものを読まされたという感想に着地してしまい、宗教3世からすると、宗教当事者以外が小説を書くとこの辺りが限界なのかなと思ってしまった。(当事者性が必要とは思わないけれど)

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    2024年09月26日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    いつのまにか話の中に引きずり込まれて、思ってもみない結末に連れていかれた感じがした。今村夏子さんの世界は、独特だった。そのときの自分の気持ちの持ちようで、味わい方が変わるような感じがした。

    『父と私の桜尾通り商店街』
    残りの材料が終わったらお店を閉めることに決めていて、終わりに向かっていた父娘。出口に向かっていたはずなのに、いつのまにかまた入口に立とうとする娘。そのきっかけは、「ありがとうございました。おいしくいただきました。」という言葉と楽しい時間だった。楽しく終わりそうな感じが一転、最後は少し怖さも感じた物語だった。

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    2024年05月26日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    こんな人いる、こんな場面ある、と思っていると、あれ?自分が知っているそれらとは何かが違うぞという不安や違和感があふれてくる。

    決して心地よいとは言えないけど先が気になり、安定を探して読み進めてしまう。

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    2024年01月28日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    登場人物になにかしら イラッとしたり不快感を感じたりしたけれど この不思議な感覚が
    今村夏子さんの作品なんだと思うと納得

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    2024年01月08日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    この本の他の人の感想を読んでいたら、
    『星の子』の作者さんも今村夏子さんだと気づき、
    思わずえ!?と声が出るほど驚いてしまった。
    ギャップが凄すぎる。

    本作の世界観は
    『むらさきのスカートの女』と同じテイスト。
    不思議で、精神的なグロさが襲ってくる。
    なのに、短編小説ですらーっと読み切ってしまう。

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    2024年01月07日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    ネタバレ

    今村夏子の小説には、なにかしら違和感が存在する。
    一般世界では起こらないような出来事が起こったり、登場人物がおかしな行動をとったり…しかも、普通の顔で変なことしているし、おかしいことが起こっても何事もなく時が流れている。
    そんな気持ち悪さがちょっと快感でもあり、普通の世界を壊すような感覚があって面白いんだと思う。

    あとがきでも書かれているが、登場人物に少し痛々しさがあるのもまたいい。
    恥ずかしい、かわいそうと思うような登場人物が出てくるが、意外とどの人も自分の状況にへこたれず、たくましく生きていく感じが好きだ。

    (こんな読み方であってるのかわからないが)何も考えず、読んでストレス発散になる

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    2023年11月01日
  • 木になった亜沙

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    今村先生の中でも癖強作品過ぎて、読みながらずっと頭の中に世にも奇妙なタモさんとあの曲が流れていました(笑)

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    2025年06月24日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    せとのママの誕生日良かった
    スナックで働いていた女の子たちが
    ママの誕生日を久しぶりに祝いに行く
    失ったものを食べ物で例えてるのナイスです

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    2023年07月19日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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     少々不器用でかなりズレた女性たちを描いた短編集。
     ホラーあり、ファンタジーあり、そして不条理あり。今村夏子ワールドを堪能できる7話を収録。

           * * * * *

     特に気に入ったのは第3話「ひょうたんの精」。こんな話は大好きです。
     それにしても、七福神ってみんな神様じゃなかったの? なんか怖いよ。

     それから、ほのぼのした展開で進む6話目の「モグラハウスの扉」。珍しくハッピーエンドかと思いきや……。
     みっこ先生の目には本当にモグラハウスが映っていたのか!? 気になります。
     
     そして表題作となる最終話。
     商店街組合の中で村八分の状態に置かれたパン屋父娘の話で、娘

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    2023年06月04日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    表題のお話が1番好きだった。今村夏子さんの文体に慣れてきた感があって、ミステリーを読むときのように心で準備して読むようになってしまっていたから、時間を空けて読んでみました。

    やはり少し常識はずれというか、人とはズレている人たちが毎回出てきて、そんな人たちもやっぱり同じ社会で生きていて、時に滑稽で時に悲しさや切なさを纏っている。そんなことを思った。

    あと一冊で今のところ出版されている今村さんの本を読み終えてしまうので、次の本はもう少し後に読みたいなと思っている。

    【読み返し追記】
    「白いセーター」
    双方の見方の違い。子どもとコミュ障の大人にはありがちだと思う。どちらも言葉足らずの説明不足

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    2023年02月12日