今村夏子のレビュー一覧

  • 星の子

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    宗教にはあまり足を突っ込んでは行けない、というネガティブなイメージを持っています。ですがその宗教の中で生きている人達が生きているのも事実。
    新しい世界を見れました。
    読み終わりは不思議な感覚で、あまりスッキリはしませんでしたが良い作品に出会えました。

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    2025年04月17日
  • 木になった亜沙

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    どうやったら思いつくのか分からない、独特で不気味な話だった。途中で止めるのが何か不安で、読む手が止まらなくなってしまう、不思議な感覚だった。
    ところどころギャグ要素もあるが、それがちゃんと笑えつつも、不気味な世界観を全く壊していないのもすごいと思った。

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    2025年04月06日
  • 木になった亜沙

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    彼女たちの切実な願いは純粋で、生きていくうちに変形し、歪になっていった__
    今村さんの作品はいつも私を新しい世界に触れさせようとする。なんか気味悪い、でも読みたいと気持ちが浮遊するから面白い。
    ボーナスエッセイと村田沙耶香さんの解説がまた良かったのです。

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    2025年03月18日
  • あひる

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    不穏さを味わう作品だと感じた。一見平穏な日常の中に小さな違和感がぽつりぽつりと現れて、けれども作者も主人公もそれを深く追わずそっと目を逸らす。そんな感じ。違和感があるからどうということはない、けれどどうしてかおかしなところがある。その追われることのない違和感を想像で追ってみる(考察する)のがこの本の楽しみ方なのかもしれない。
    一言で言えば不思議だった。かなり好きだった。

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    2025年03月14日
  • あひる

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    医療資格の勉強をしている「わたし」と両親が暮らす家に、知人から譲り受けた一羽のあひるがやってくる。
    それをきっかけに、近所の子どもたちが集まり、静かだった家に少しずつにぎやかさが戻っていく——そんな日常を、子どもの日記のように淡々と綴った物語。

    一見穏やかな日常の中に、ふとした違和感や不穏さが顔をのぞかせ、読み手の心に静かなざわめきを残す。
    しかし同時に、あひるの存在にくすりと笑ってしまう可笑しさや、他者への温かなまなざし、人間の存在そのものへの愛しさや、どこか諦観めいた無常感も漂う。
    どの印象も間違いではなく、それでいてどれか一つでは語りきれない——この言い尽くせなさこそが、この物語の大き

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    2025年03月12日
  • あひる

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    あひるがかわいいジャケ買い本。文字も大きくすぐに読み切れた。
    3編のうち2話と3話は繋がっているお話だった。相変わらず今村夏子さんの作品は不気味だ。あひるというかわいいイメージとは異なる違和感、不気味さがじわじわ迫ってくる。
    後ろでおばあちゃんが見ていないか少し怖くなる。

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    2025年03月11日
  • あひる

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    ネタバレ

    なにか子供時代を思い出すような、柔らかい内容でした。モリオが手汗を防ぐために手袋を拾って友達から借りた漫画を読む記述は、当人からすると画期的な発想かもしれませんが大人から見ると信じられない光景であるように、子どもと大人でモノの見方が違うことを感じますが、子どもの頃はもっと自由であったことを思い出しました。

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    2025年03月09日
  • むらさきのスカートの女

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    え、困惑困惑。
    最後、怒涛の展開だった。
    けど、何も起こらない。
    ずっと不穏な雰囲気で続きが気になって読みやすかった。笑いもあったと思う。
    私は好きだった。
    流石芥川賞。羅生門を思い出した。
    最後に載ってるエッセイ、言葉選びや淡々とした書き方が面白かった。

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    2025年10月14日
  • あひる

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    ネタバレ

    解説にもある通り、何について書かれているのか一言で言い表せない。テーマが分からない。そこが良さになっている感じがある。

    あひる
    おだやかな小説のふりをして違和感だらけの不気味な話。
    あひるを選んだのが絶妙。今までかわいいと思ってきたけどあの造形ってよくよく見ると奇妙だよな。。。
    完璧に構築されている傑作。

    おばあちゃんの家
    こちらも全体にただよう不気味さがよいのだが、最後はちょっと読者を置いてけぼりにして不思議な方向にいきすぎた感じがやや滑っているかな。

    森の兄妹
    ヘンゼルとグレーテルを思わせる、童話の雰囲気をまとった作品。兄妹から距離をおくお母さんだなと思いながら読んでいたら、最後に突

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    2025年01月28日
  • あひる

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    この本、いろいろ感じるものがあった。
    読後、感じたことを記録として残したいと思ったが一言ではまとまらず、一旦思いを整理しようと記述を離れ、その時感じたことが書けなくなった。
    読後、不可解な思いも残ったし、他の読者の感想を読んだが、私の捉えや感じ方と違うことが多かった。
    もう一度読んだら、また新たな何かを感じることができそうだと思った。
    また読み返したい作品。

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    2025年02月08日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    紫のスカートの女が面白かったので手にした
    今村さんらしさが溢れる短編集
    なんかよくわからないけど、なんかいい

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    2025年01月18日
  • 木になった亜沙

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    すごーく独特の世界観を満喫できました。不気味過ぎるのですが、なぜか引き込まれて一気読みでした。
    「むらさきスカートの女」に引き続き2作目に読んだ今村夏子さん作品。楽しめました。

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    2024年12月07日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    『白いセーター』がお気に入り。
    家に帰って1人になった時に「あぁー……」ってなる日がある。何か嫌なことがあって、それがどうして嫌なのかとか、本当はそんな自分が一番嫌なんだ、とかそんなことを思う日がある。そういう日の何とも言えない沈んだ気持ちになった。

    今村さんは"どこか変な人"を描くのが上手い。ちょっと不気味だったり違和感を感じる人がよく出てくる。でもそれが普通の人間なのかもしれない。
    一つ一つの行動にいちいち理由や根拠があるとは限らない。どんな人間にも善の心と悪の心の両方があってどちらかのサイドにのみ属している人はいないのだと思う。

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    2024年12月01日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    「冬の日」を入れてくれてありがとうございます!大好きです!!!あとは「モグラハウスの扉」が大好きです!!!
    少し不気味でも読んでしまう、今村夏子の世界観はほんとに大好きです。

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    2024年11月21日
  • あひる

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    あひるが飼いたくなる。名前はのりたま。けれどきっと、今日ののりたまが昨日ののりたまとどこか違うことを、私は疑わずにはおれないだろう。

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    2024年11月07日
  • 木になった亜沙

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    「木になった亜沙」が読みたくて買ったが、一番印象に残ったのは「的になった七未」だった。
    七未が逃げている時に、決まって色々な人から応援されるのは不気味だった。というか変な夢を見ている感覚だった。
    そして、何よりも辛すぎた。

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    2024年10月21日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    商店街の話、んっ話なのか。現実なのか、閉店時間がお父さんの体調次第で交流もなくて何故か桜尾通り新聞の子供達が出てくるしライバル店のメガネのお姉さんとどうこうせずに終わるんだ。たしかにどれもズレてるが、どういった落とし所なのか、全てが謎でした。生まれて間もないたっくんは生きてたの?おばあちゃんは台所で転んで天井を見上げてて結局どうなるの。たっくんと同じ日の生まれた黄疸と診察されてた赤ちゃんは無事なの、たっくんとどういう関係性なの。読めば読むほど難しい。次はむらさきのスカートの女を読むけど、受け付けるのだろう

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    2024年10月02日
  • 木になった亜沙

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    幻想的な世界感で人と上手く関われないのを独創的に描き、なんとも言えない面白さとほんわかな空気感で読む手を止められない、奇妙で不思議な物語 だった。

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    2024年09月28日
  • 木になった亜沙

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    違和感なく不思議な世界を体感できる小説
    けど、不思議な世界=摩訶不思議なワクワクファンタジーではなく、人の温かみやつめたさ、意識下の恐怖なんかを体感できる文章
    やっぱ好きだー

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    2024年07月17日
  • 星の子

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    私にとっては他人事ではいられないストーリー。一気に読めた。

    側から見たら怪しい宗教を信仰するおかしな家族。でも自分にとっては大切な家族であり、宗教だってただ日常のなかなのだ。

    怪しい宗教にのめり込むようなひとは、心が弱い人?騙されやすい人?自分で問題解決できないアホな人?
    そこには、その時その人にとって如何にもこうにもできない問題があって、どうにか道を開くためには藁にでも宗教にでも縋りたかった背景があるかもしれない。そして、そこには宗教で救われた事実がある。どん底から救われたものには、人は心を託して信じ続けることができるのかも。
    だから、決して助けられなかった他人が笑う事はできない。

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    2025年08月23日