今村夏子のレビュー一覧

  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    映画『花束みたいな恋をした』の作中で登場した絹ちゃんの「あの人はきっと、今村夏子の『ピクニック』を読んでも何も感じないんだろうな。」といった趣旨の、嫌味を効かせたセリフに出てきたお話が入っている本書を、五年前映画館の入っている商業施設の本屋で購入した。当時は受験期で忙しく本棚にしまわれたままになっていたが、この度読んでみることにした。
    三作品が一冊となっており、まずは『こちらあみ子』。あみ子は素直で純粋な子だった。何か病名を付けることはできるだろうが端的に言うと、誰しもが心の中にかつて持っていた幼く素朴な心を小学校、中学校、そして卒業後にも変わらず持ち続けている子だ。それは、生まれ持った性質か

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    2025年09月19日
  • あひる

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    繊細で、視点が独特で、脆くてなんとも切ない書き方をする今村さん。
    2作目なんですね

    この時からきっと繊細で、見たものしか書かない人なんだろうな。

    私が今村夏子さんの作品を読むのも2作目。

    どんどんのめり込んでしまう本を書けるのはなんでだろう。
    悲しいアヒルの話が1番のめりこんだ。

    他の作品もまとめて買ったのでよんでみます

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    2025年09月15日
  • あひる

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    こちらもじわっと怖かった
    あれ、夢かな自分の勘違いなのかななんでみんな普通なの?って日常でもわりとよく感じる感情

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    2025年09月12日
  • 星の子

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    じわっと怖いラスト
    じわじわっとくる作風 何がくるのか言語化できないけどじわじわ迫ってきてゾワっとするのがなかなかクセになる作家さん

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    2025年09月12日
  • こちらあみ子

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    今村夏子さんの本をこれですべて読んだ。いつも、不気味なのに上品にも感じるような、不思議な体験でページを巡る手が止まらない。『こちらあみ子』『ピクニック』は、これまで読んだものと比べると難しい、と思ったけれど、どちらも、普段生活しているだけなら向き合わないで済むような自分の心の一部を目の前に持ち出されるようで、ちょっと苦しくなった。けれど、それでもどこか爽やかに感じたのが印象的だった。

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    2025年09月08日
  • こちらあみ子

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    現代なら誰かが療育児とその家族のカサンドラ症候群に気づき専門家に繋げたのかもしれない。
    でも、あみ子の無垢な言動の方がよほど人間らしく見えるからこそ、異物のように周りから取りこぼされていく姿が痛ましかった。
    映画も併せてオススメしたい。

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    2025年09月05日
  • 木になった亜沙

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    木になった亜沙のあらすじが気になって気になってしょうがなかった作品。
    不思議な世界で、でもスッと入り込めて面白かった。
    定期的に思い出してしまう。

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    2025年08月27日
  • 星の子

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    いわゆる宗教2世である、中学3年のちひろの目線で
    物語は進みます。
    両親が宗教にのめり込んだきっかけは病弱だった自分。
    なんとも言えない状況だけど、そして姉は出て行ってしまったけど、意外にもちひろは明るく過ごしている。
    その明るさが切ないなぁ。
    信仰って救いなんだろうけど、難しい。
    ラストは私には薄ら怖かった。

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    2025年08月21日
  • 木になった亜沙

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    非現実的なのに、どこかリアル。表題作もよかったけれど、「的になった七未」は読んでいて痛々しく複雑な気持ちにさせられた。

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    2025年08月16日
  • 星の子

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    ネタバレ

    語弊を恐れずに言えば、これぞ「THE・純文学」という感じ。
    本当に何か特殊な超次元現象が起こるわけでもなくただ淡々と日常が進んでいく。それでも物語が退屈にならずに成立している理由は「親が信仰宗教に傾倒している」という非日常的な事態が根底にあるからである。

    内容自体に人生を示唆するような名言があるわけでは無い。ひたすらに主人公のちひろの視点で描かれた心象をなぞるのだが、読者側には「本当にそれでいいの?」という奇妙な違和感を常に残し続ける。
    この「宗教が日常に溶け込んだ人」と「そうでない人」のギャップが読者と主人公の間には確実にあり、その不穏さがどこまでも面白い。

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    2025年08月08日
  • 星の子

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    何年か前に映画『星の子』の完成報告イベントで、芦田愛菜さんが語った「信じること」についての言葉

    『「信じる」とは、理想像に期待するのではなく、相手のすべてを受け入れること。揺れる自分や相手の様々な面を受け止めることが、本当の信じる姿ではないか。』

    この言葉がずっと心に残っていて、ようやく原作を手に取ることができた。

    物語は、病弱な子どものために宗教にのめり込んでいく家族の話。
    元首相暗殺事件をきっかけに、宗教二世として壮絶な人生を生きる人々の存在を知った。だからこそ、「子は親を選べない」という現実が、より一層残酷に感じられた。
    そう考えながら読み始めたが、そこに描かれていたのは、「愛して

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    2025年08月07日
  • あひる

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    ネタバレ

    ”代替可能”がテーマの短編が3篇入った一冊。主人公も、あひるも、漫画も、おばあちゃんも、もしなくなってもその代わりの役割をするものはいくらでもある。私がいなくなっても誰も困らなないだろうと考えたことは何度もあるが、それを小説で読むと不気味で、本当は代わりなんていないのではないかという気分にもなった。

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    2025年07月28日
  • あひる

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    納得のいく読み方が自分の中で見つからなかった。けれど、腑に落ちないからこそ漠然とした不安を感じて印象に残る3編だった。

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    2025年06月17日
  • 星の子

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    ネタバレ

    この本はとても自分に合っていた。読みやすい文体ということもあって、心にすっと染み込んでくるように読むことができた。
    ちひろはずっと狭い世界で生きている。両親がちひろを狭い世界に閉じ込めているようだった。
    ちひろを取り巻く環境の中で宗教が絡み、不穏な空気が漂う瞬間がある。それがなぜか心地よかった。
    騙されている両親が悪いとは言えないかもしれない。両親は娘を救うため何かを信用して頼る必要があった。みんな騙されて、みんな何かを信用して生きているのではないか。
    そうして息が詰まるような狭い世界で、生きづらさを感じている。
    ちひろにもいつか人生どうにもならなくなる瞬間がくるだろう。そのとき何に頼るのだろ

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    2025年06月16日
  • 木になった亜沙

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    表題作ももちろんおもしろかったのだけど、個人的に印象が強いのは「ある夜の思い出」の方だった。
    地面を這い回って生活する様子は、カフカの「変身」と同じイメージで頭の中で再生されて、まるで映像を観たような強烈な印象が残った。
    非日常的な生活と運命的な出会いとアクシデントで最後は日常に戻って、「ある夜の思い出」として回顧される。
    ある夜の思い出で済む話かよ…と思いながら笑いが込み上げて、今村さんは天才だなと思った。

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    2025年05月25日
  • あひる

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    どの話も主題、今村夏子さんの伝えたいことが分からないのに独特な雰囲気があり面白かった。今村さんが描く人間はどこか偏りがあって生々しく、時には愛おしくも思えるのが良い。

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    2025年05月12日
  • あひる

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    心をざわつかせる3作の短編。
    「あひる」「おばあちゃんの家」「森の兄妹」
    解説 今村夏子は何について書いているのか 西崎 憲

    何だろう、心のささくれが取り切れないような感覚の
    読後感。まだ残っている小さなささくれが、痛い。
    普通の日常が不条理な日常へ進行する不安感が漂う。
    違うあひるに換わる不可思議さ、夜中に来た男の子の不穏さ。
    歪な親子関係。“わたし”はどうなってしまうのか。
    おばあちゃんの変化は高野文子の「田辺のつる」が脳内を過る。
    彼女に出会うモリオという子供の視線は、
    子供時代に味わう不可思議な体験を自分の成長で
    置き去りにしてしまう、一時の記憶のように感じた。

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    2025年05月10日
  • 木になった亜沙

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    どうやったら思いつくのか分からない、独特で不気味な話だった。途中で止めるのが何か不安で、読む手が止まらなくなってしまう、不思議な感覚だった。
    ところどころギャグ要素もあるが、それがちゃんと笑えつつも、不気味な世界観を全く壊していないのもすごいと思った。

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    2025年04月06日
  • 木になった亜沙

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    彼女たちの切実な願いは純粋で、生きていくうちに変形し、歪になっていった__
    今村さんの作品はいつも私を新しい世界に触れさせようとする。なんか気味悪い、でも読みたいと気持ちが浮遊するから面白い。
    ボーナスエッセイと村田沙耶香さんの解説がまた良かったのです。

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    2025年03月18日
  • あひる

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    不穏さを味わう作品だと感じた。一見平穏な日常の中に小さな違和感がぽつりぽつりと現れて、けれども作者も主人公もそれを深く追わずそっと目を逸らす。そんな感じ。違和感があるからどうということはない、けれどどうしてかおかしなところがある。その追われることのない違和感を想像で追ってみる(考察する)のがこの本の楽しみ方なのかもしれない。
    一言で言えば不思議だった。かなり好きだった。

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    2025年03月14日