今村夏子のレビュー一覧

  • あひる

    Posted by ブクログ

    ずっと不気味な印象だった、それを解説されるわけでもないから何も明かされることがないまま、スッキリしないまま終わるそんな感覚だった。
    ちょっと難しいので解説読みたい

    0
    2026年03月21日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あひる、おばあちゃんの家、森の兄妹の三遍。

    あひるで、お誕生日会の夜にやってきたのは、ただの
    図々しい子どもだろうと思っていたら、翌朝主人公が
    あひるに感謝していたので驚いた!そんな純粋な思考は生まれなかった笑 両親と子どもたちの振る舞いに
    もやもやしながら読んでいた。そして兄夫婦の赤ちゃんが産まれたことで、あっけなく壊されるあひる小屋。
    安心や幸せな気持ちを得る為に、何かに依存するのは
    普通のことなんだけど、こうして物語として淡々と
    語られると、結構怖いことをしているんだなあと思う。

    おばあちゃんの家では、おばあちゃんの足腰が弱いはず
    なのに、そうとは思えないエピソードが出てくる。
    すぐ隣に住む、血の繋がりのない息子夫婦に何か遠慮しているの?認知症かなにかで、そのストッパーが外れて自由に振る舞えるようになった?なら良かった。
    話し声やおはぎの件は、森の兄妹とのお話の繋がりで多分モリオにあげていたんだろうと真相が分かって少し安心。
    森の兄妹のモリオはいじめられっ子。おばあちゃんとの
    交流を戸惑いつつ楽しんでいた。でも、拾った汚い手袋でマンガを読んでいるのをお母さんに見られたことで、
    (多分)全巻買ってもらうことができた。それから二度と
    おばあちゃんに会いに行くことはなかった。

    あひるや、おばあちゃん。人はそのとき自分に、
    より必要なものを選んで、それまで依存していたものを
    切り捨てる。捨てるという意識すらないかも。自分も
    無意識に、いろんなものを捨てて生きているんだなあ、と怖くなった。

    0
    2026年03月15日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    不思議な小説でした。
    親が宗教にのめり込んでいる家庭の子供の視点で話が綴られていきます。
    おそらく外から見ると不幸な家庭環境なのでしょうが、主人公視点ではそれほど悲壮感は感じません。幼少期からの環境によってそのような考え方になるのかはわかりませんが、そうだとすると宗教二世の問題は根深いと思いました。
    最期はハッピーエンドと今後の困難の両方を感じさせる終わり方で、ちひろの今後が気になります。

    なべちゃんの存在が救いでした。

    0
    2026年03月08日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    これがデビュー作とかしんじられない。
    今村夏子は主人公にする人が他の作家と違うのが本当にすごいなって思う。この人の視点で書けるんだ、って。そこじゃない、そう言うことじゃない、何でそうなるのって主人公に言いたくなるのを堪えながら読んでいくところから始まる。そしてやっと、ああこの子はずっとこれが気になってたんだとか、こういうアイデンティティなんだってわかって、けど人と違うその価値観とか、発言に納得できなくて。

    私がクラスで見て見ぬふりしてたあの子は何考えてたんだろうっていつもなる。

    0
    2026年03月07日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    読んでいて動悸がするような、針で心臓を刺されているような、そんな感じがした。
    あみ子のような存在をどこかで見たことがあるからではないか。
    ほとんど誰からも受け入れられないあみ子。何が起こっているかもよく理解していないあみ子。
    不幸だとか不遇だとかはこちら側の価値観で、助けを求めているわけではない、でも傍観している自分にチクチクする。

    0
    2026年02月21日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    あひるのお話、おばあさんのお話、兄妹のお話。
    いいお話だなと油断させておいて、突如として不穏な空気が立ち込めて…。
    今村夏子作品は、本当に一筋縄ではいきません。
    この作品を完全に理解できた読者はどれだけいるのだろう。
    未読の方は、ぜひ挑戦してもらいたい。

    なお、文庫本にも関わらず文字のサイズが大きめで、とても読みやすかったのだが、もしかするとこれも、今村夏子による意図的なものか…。

    0
    2026年02月13日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新興宗教を信仰する家族とそれを取り巻く人間関係を淡々と書いていて、受け取り方を読者に委ねているような作風で好みだった。
    最後の親子で星を見るシーンで泣いてしまった
    巻末の対談でもチラッと出てきたけど、主人公が子供なので語彙も少なく会話が多いというある種の制約とこの本のテーマが上手く噛み合っていると思う
    「こちらあみ子」も映画が話題になっていたし、読んでみたいと思った

    0
    2026年02月12日
  • 父と私の桜尾通り商店街

    Posted by ブクログ

    ひょうたんについて書くつもりなかった、とか書いていったらこうなっちゃった、みたいなこと解説で言ってて今村夏子のこともっと好きになった

    0
    2026年02月10日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    一から十まで言ってほしいときなんていくらでもあるよ。
    誰がいつどうしたらよかったの。
    正解が見つからなくても、考えることをやめたくない。

    0
    2026年01月30日
  • 父と私の桜尾通り商店街

    Posted by ブクログ

    3.7

    どこにでもいそうなちょっと不器用な人たちを独特な雰囲気で文章にしている。
    些細なことで幸せになれそうな、なれないような…その加減が心地よい。

    0
    2026年01月27日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ​『こちらあみ子』『ピクニック』、そして『チズさん』。この短編集を読み終えた今、私は非常に不思議な感覚に包まれている。怖い話を読んでいるような、あるいはSFを読んでいるような、現実から離れた異世界に触れたような感覚。しかし、どの話も限りなく現実に近い、今村夏子ならではの剥き出しの語りだった。
    ​中でも最も強く心を揺さぶられたのが、『ピクニック』だ。
    序盤、そのタイトルから、私は主人公の七瀬とタレントの春元気との間に生じる明るい交流の物語だと思っていた。しかし、その期待は残酷に裏切られる。二人の関係は七瀬の痛々しい妄想に過ぎず、ドブ川で携帯を探し続ける狂気的な行動も、存在しない接点を繋ぎ止めるための空虚な努力だった。
    ​ここで最も「怖い」と感じたのは、七瀬を囲む職場の先輩たちだ。当初は「いい人たち」に見えた彼女たちの態度は、実は現代にも通じる残酷な「いじり」そのものではなかったか。象徴的なのは、対岸にいる七瀬にピーナッツを投げるシーンだ。これは親愛の証などではない。得体の知れない動物を檻の外から眺め、反応を楽しむための「餌付け」だ。彼女たちは七瀬を対等な人間としてではなく、安全圏から観察して楽しむ「おもちゃ」として扱っていた。
    ​七瀬が語る東京での架空デートも、彼女たちの「デートはしないの?」という執拗ないじりに対する、精一杯の見栄だったのだろう。周囲の嘲笑的な期待に応えるために嘘を重ねたのか、あるいはそれすらも彼女の妄想の一部なのか、その境界は判然としない。しかし、途中で明かされる「七瀬の部屋は汚い」という一行は、彼女の精神的な異質さを一気に際立たせ、読者が抱いていた「健気な善人」というフィルターを粉々に砕いてしまう。
    ​この「噛み合わなさ」から生じる恐怖は、他の収録作にも通底している。病的なまでに素直すぎて、誰も悪くないのに周囲を壊していく『こちらあみ子』。老いという抗えない現象に付け込まれる『チズさん』。これらは決して特殊な話ではない。人生で一度は経験したことがあるような、私たちのすぐ隣で起きている現象なのだ。
    ​人間の生きにくさをドラマチックに脚色せず、顕微鏡で覗くように淡々と切り取る今村夏子の筆致。現実から離れているようでいて、実は剥き出しの人間臭さを突きつけてくる。読み終えた後に残るこの不思議なモヤモヤこそが、映画『花束みたいな恋をした』の台詞が示した通り、この世界の「不気味さ」を敏感に感じ取ってしまった証拠なのだろう。何度も読み直して、この「理解できなさ」の正体をさらに深めていきたい。

    0
    2026年01月19日
  • 木になった亜沙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    後ろのこの本の紹介みたいなのを読んで、 
    木になるて、、?いやこれはさすがに面白くならないでしょう。。無理無理。 
    と思ったら読み終わってちょちょちょちょ。。え? 
    すご。うわーすごいもの読んだってなった。 
    気持ち悪くて気持ちいい、もやもやしててスカっとしてるなんか色んな気持ちが混ざった。 
    表題作以外も奇妙な世界に迷い込まれて一気に読んだ。 
    すごすぎる 
    満腹丸

    0
    2026年01月11日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第三者の目から見ると不気味にうつっていることでも、怪しい宗教を信じる家庭に生まれた当人のちひろにとってはそれが当たり前の日常でしかないという意識の差にぞくっとしました。家族で流れ星を探して同じ星空を見上げながら母が口にした「こうやって、ちーちゃんと同じ方角見てれば見えるかな……」というセリフは、長女が家出して行方不明の中で次女だけでも家族でいてほしい…という母の切ない願いを思うとぐっときました。と同時に他の生活があるという想像すらつかないであろう宗教二世の問題について考えさせられます。

    0
    2025年12月15日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    表紙がかわいい。3篇の短編。
    「あひる」以外の2編はハッキリと連作なんだけど、「あひる」の主人公は「おばあちゃんの家」のみのりだったり、モリオも学校でのりたまの噂を聞いてたんじゃないかとか。この不穏な雰囲気で、勝手にゴチャゴチャと繋がってしまう。

    「あひる」
    主人公もその両親も不穏。自分達には縁がなくボンヤリ諦めていた事、でも実は喉から手が出るほど欲しくて毎日祈りさえしてた事。
    それが小さなきっかけで手が届きそうになったら…なんだか身につまされてくる。だいたいだんだん暴走していくのも、両者の想いの差みたいなものも切ない。唯一弟の存在が希望のような気もしますが、この先どうなるのかな。

    「おばあちゃんの家」「森の兄妹」
    おばあちゃんと兄妹が出会う話が両方の視点で描かれます。
    家族の誰とも血が繋がっておらず離れで暮らしているおばあちゃんの、一見穏やかに見える生活と
    何かを患っている母をもつ、妹想いのいいヤツ・モリオの決して明るくはない日常。
    胸をざわざわさせるトリガーがこれでもかと仕込まれています。ホントに盛り盛りでもう、お腹いっぱい!

    0
    2025年12月06日
  • 木になった亜沙

    Posted by ブクログ

    4.4点
    あちら側(変な人)と、こちら側(まともな人)の境界線があいまいになって、自分はこちら側のつもりの、あちら側なのでは?てか、昔自分はあちら側だったような、どっちもだったような、それ以外だったような、全部ひっくるめて、自分だったような、なんで自分のことが書いてあるの?
    どの立場の状況も経験してたような気がする。。。
    めちゃくちゃ混乱してくるけど、すっと入ってくる、、、
    なんだこれ?
    ちょっと、この本、私のバイブルにします。
    大切なことを思い出せそうだから。

    ってなる小説です。
    伝われ〜笑

    0
    2025年11月09日
  • 木になった亜沙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつも以上に辛く身を切られるようなエピソードが多くて、、、特に2つ目の的になった七未は結末まで本当に辛くて見てられない。

    拒絶され続けた亜沙は人ならざるモノになり希望を手にするもやはり幸せとは程遠いエンディングを迎え、2つ目の的になった七未にいたっては生まれて間もない段階で世界からの拒絶を味わい辛い最後を遂げる。
    でもやっぱりどこか他人事とは思えない感情が芽生えてくるのが今村夏子作品らしい。

    0
    2025年10月31日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    病気がちな子供を治すためにどんどん怪しい宗教にのめり込んでく両親…
    頭に濡れたタオル乗っけたり、お葬式で勝手にお祈りの言葉みたいなの大声で唱えたり…
    こんな両親怖すぎる…
    最後の終わり方が途中で終わった感じでモヤモヤする。
    子供もこのまま親と同じように生きて自分の子供にも宗教やらせるのかなって思った。
    とんこつQ&Aのが面白かった。

    0
    2025年10月20日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    今村夏子さん『むらさきのスカートの女』からの2作目!
    ある出来事から宗教を信仰する主人公ちひろとその家族の話。
    ちひろは実際のところ宗教を信仰しているかは分からないが、ちひろの友達や親戚の宗教に対する感じ方も書かれており、ちひろは当たり前のことをしている感覚だが、客観的に見た時に全然違うのが気味悪い。実際にちひろが公園で両親がある行動をしているところを見かけた時の気持ちは計り知れない。

    読後感はスッキリするわけでは無いが、「もしかしたらこういうこと??」みたいな感じはあって怖い。
    ただちひろには家族に振り回されず自分らしい人生を歩めるといいなと思った。


    0
    2025年10月15日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    繊細で、視点が独特で、脆くてなんとも切ない書き方をする今村さん。
    2作目なんですね

    この時からきっと繊細で、見たものしか書かない人なんだろうな。

    私が今村夏子さんの作品を読むのも2作目。

    どんどんのめり込んでしまう本を書けるのはなんでだろう。
    悲しいアヒルの話が1番のめりこんだ。

    他の作品もまとめて買ったのでよんでみます

    0
    2025年09月15日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    こちらもじわっと怖かった
    あれ、夢かな自分の勘違いなのかななんでみんな普通なの?って日常でもわりとよく感じる感情

    0
    2025年09月12日