今村夏子のレビュー一覧

  • あひる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〇あひる
    あひるが交換されているのに主人公だけ気づく、謎の宗教に祈る親、暴力的な兄、自分の興味のままに行動する子供たち、破られる約束
    子供の興味は移り、大人の興味もまた移る

    〇おばあちゃんの家
    穏やかで優しくニコニコとしていてやさしいおばあちゃんが、認知症を気に暴力的に、どんどん元気になっていく
    閉じ込めようとする親、前はおばあちゃんが大好きだったけど大人になるにつれて離れていく主人公
    血の繋がらないおばあちゃんっていうのも怖い要素だった

    〇森の兄妹
    母親の愛に飢えたモリオが森の中で出会ったおばあちゃんに惹かれて家族になろうとする
    モリオは母親から漫画を買ってもらってからはおばあちゃんの家にいくことはなくなった
    少年がいちばん欲しかったのは母親からの愛
    おばあちゃんはその代わり

    3作に共通する要素
    要らなくなったらポイ、用済み、
    なんだか怖い

    0
    2026年09月08日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    不思議な感覚で読めてしまう内容でした
    ホラーでは全くないのですが4編とも主人公が少し気持ち悪い感じで独特の世界観なんですが自分にも当てはまってしまうような人柄
    とにかく不思議な感じで終わってしまう所が他の本になく面白いです

    0
    2026年09月07日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    面白くてどんどん読み進められた。
    セリフを準備しとかないと言葉が出てこないって言うのは割と仕事ではあるあるな光景だけど、それを突き詰めるとここまで気持ち悪い人間になるのかと。
    そんな突き詰めた設定でも、世の中に存在してそうな絶妙なラインの人間を描いてるのでめっちゃ怖いし面白かった。

    0
    2026年09月06日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    文章が読みやすくて情景も浮かびやすい。短編集のそれぞれの登場人物をみんなどっか変な人だなっておもうんだけど、その違和感が次第にゾワってくる感じが好き。

    0
    2026年09月04日
  • むらさきのスカートの女

    Posted by ブクログ

    権藤の常軌を逸したストーキングも、悪いことをしているという意識のない語り口からあまり怖さを感じなかった。しかし少しずつ少しずつ体を蝕むように「むらさきのスカートの女」に魅入られ、自分自身の生活が崩れていく様子が、最後の方では身震いするほどの恐怖を感じた。

    帯にもあるように「なぜ執着し続けるのか」明確に語られることはなかった。でも、たぶん「むらさきのスカートの女」になりたかったんだと思う。なんで成りたかったのか。どんな形であれ人に注目されたかったのかもしれない。人に相手にされたかったのかもしれない。

    誰にも相手にされない自分。誰にも印象に残らない自分。「むらさきのスカートのおんな」が羨ましかったのだと思う。

    0
    2026年08月30日
  • むらさきのスカートの女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初あまりにも「わたし」がむらさきのスカートの女について詳しすぎるため、もしかして二人は同一人物で自分自身を俯瞰して見ているのかとも思ったが、読み進めて行くとそうではないことがわかる。
    序盤は周囲から浮いた存在であったむらさきのスカートの女は次第に「普通の人」として受け入れられていく。
    それと対照的に「わたし」、「黄色のカーディガンの女」は作中ずっと存在感がなく、むらさきのスカートの女のような存在感ある人に憧れてるのではないかと思った。そしてその憧れがエスカレートすればするほど、自分自身の異常な行動(無断欠席遅刻、家賃滞納、盗難などなど)に気づかない。むらさきスカートの女のことなら手に取るようにわかるのに、自分自身のことはなにもわかってない、客観視できてない。
    最後には子供にポンっとタッチされて自分がかつてのむらさきのスカートの女と同じ立ち位置に、つまり目立った存在になるわけである。しかし、それは悪い意味での目立ちである。
    今までは目立ってなかったからこそ、無銭飲食や、バザーでの備品の無断売買もむらさきのスカートの女に擦り付けることができていた。しかし、自分を客観視できていないまま、目立ってしまった今、この先起こることが良い結末になるとは思えない。
    結局なにを伝えたかったのかを考えると、やはり何かに憧れると、自分自身を見失うということ。そこまでして憧れた人のようになることで本当に自分にとって良い方に向くのか、、、
    盲目にならず落ち着いて生きたいな
    みたいなことを思った小説だった。

    0
    2026年08月29日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    決してホラーではないけど読み終わったら少しゾワッとする物語が4つ収録されている短編集

    1番好きなのはやっぱりとんこつQ&Aだったかな。
    何事もメモを読まなきゃダメなの?という不気味な話かと思ったけど、また同じような新しい人が来たのが不気味だった。そして終わり方もちょっと怖い。

    良夫婦はあまりゾワッとしなかった(理解力の問題かも)

    どの話もサクサク読めてむしろ読み足りないくらいだった

    0
    2026年08月29日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    今村夏子を読むのは3冊目。日常から妙にずれた、笑いながら読みきれない仄かな恐怖を伴う舞台を描くのがうますぎる。

    0
    2026年08月25日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    やさしい言葉で描かれた、子どもたちを中心とした懐かしくてほんのり人肌感のある世界。
    そこへあひるやおばあちゃんを通して、現実のちょっとしたクールさがさらっと溶け込んでくる。
    短いのにとても印象に残る作品だった。

    0
    2026年08月25日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    面白かった〜好きなやつだった。
    渡邉銀次と朝井リョウのラジオで、リョウが良夫婦っていう短編を紹介してたから読んでみた。
    コンビニ人間的な不気味さ、こわさがある。

    異常なのは誰?と犯人探しをするように読んでしまう。

    0
    2026年08月23日
  • むらさきのスカートの女

    Posted by ブクログ

    とても短い話だが、面白くてページをめくるのが止まらなかった。まんまとだまされた。
    異様な感じがずーっと続くので何が起こるか気になって、数時間で読み終えた。本を読み始める人はこれくらいのから入ればいいと思う。

    0
    2026年08月22日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    日常のズレや珍妙なやりとりを気楽に笑って読めるのに、ふと「自分も同じかも」と考えさせられる。軽妙なユーモアの裏に、人の孤独や社会の適応といったテーマが潜んでいて、クスッと笑えて後からじわじわ効く作品だと感じました。

    0
    2026年08月20日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    親切だけどおせっかいな人間らしい部分が丁寧に書かれていて、没入感があった。

    とんこつQ&A以外も面白かったけど、初速が良すぎて他の短編が霞んで見えた。

    0
    2026年08月20日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    変わり者で、周りから迫害されているあみ子。

    しかしあみ子は終始、自分が嫌われていたりいじめられたりしている自覚がない。
    中学で女学生たちにトイレで蹴られても、それは「蹴られた」という事実のみで片付けられ、あみ子の心は動かない。
    自分の兄が中学校で「田中先輩」として恐れられ、それによりあみ子への虐めが一時期止むが、それでもあみ子の心は動かない。故におごらないし、なんなら「田中先輩」と言われているのが自分の兄なのかどうかすらも確信が持てない。
    あみ子の中で「兄」は不良になる前の家族であり、「田中先輩」とは不良になった後のよく知らない人であるからして、あみ子の中ではイコールで結ばれることがない。

    きっとそれは、あみ子には事実しか見えていないからだ。
    それは素晴らしい才能でありながらも、この集団主義に重きを置く日本では生きずらい。
    噂を好み、集団からはじかれないように誰かをわざと集団の外に追い出す。そんな文化のコミュニティの中であみ子が生きていきやすいはずはないのだ。

    そして一番の問題はあみ子の何に問題があるかを誰も教えてはくれないことだ。
    「こちらあみ子、応答せよ」
    この呼びかけに対して応える者は、家族の中にも学校の中にもどこにもいない。

    唯一、小学生からの同級生の坊主頭の男子だけは最後に「お前は気持ち悪いところがある」ことを教えてくれるが
    それも具体的にどこが悪いかは教えてはくれなかった。

    その中で、最後に一番にあみ子に向かい合ったのはのり君だったと思う。
    遠巻きからあみ子を迫害する他者とは違い、のり君は「殺す」と自分の想いをストーレートに暴力と一緒に伝える。
    誰からも応答されてこなかったあみ子にとって、これが一番救われた瞬間だったんじゃないだろうか。

    のり君に折られた歯をそのままにしているあみ子は、のり君の真っすぐな想いを口内に孕みながら今日も生きている。

    0
    2026年08月20日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    今村さんは日常に紛れる不穏を描く天才だ〜。
    全部何でもないように見せかけてどこか狂ってる。
    狂ってるんだけど本当に狂っているのは誰なのか分からなくなる。
    狂人に見えない狂人が一番怖いのかも、と思うけれど、どこからの誰かから見たら私も狂人に見える一部分があるのかもしれないと思ったりした。
    4篇とも面白かった〜。
    最後はずっと不穏な感じに見えて結構優しい話だったかも?
    前3篇が強烈すぎて感覚イカれてるかもしれない。

    0
    2026年08月15日
  • とんこつQ&A

    匿名

    購入済み

    タイトルのとんこつQ&Aの話が、1番不気味で君が悪かった。他の話しも何かが欠けてるような、それで良いの?と思うお話しが多かった

    0
    2026年08月04日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」に載っていた「花束みたいな恋をした」をきっかけに読むことにした本作。とくべつ大きな出来事はなく、「ピクニック」と「チズさん」に関しては一言でいうとなんだったんだ一体…という感想だが、気づくと読むのを止められずに一気読みしていた。

    0
    2026年08月01日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    どこかゾワッとしたり虚しさを覚えたり。。。
    途中でゾワッ。読後にゾワワっ。
    読後に何度も思い出す(笑)

    0
    2026年07月31日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    文章が平易で短いため、すぐ読み終わってしまった。
    三作ともどこか不安になる要素のある作品だったが、特に表題作が怖かった。

    0
    2026年07月29日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    町中華でバイトを始めた女が接客対応マニュアルを作る話。他3編

    もやもやを見せられて「これでいいんだよ」と薄く笑みを浮かべて肩を叩かれるような不気味な感じがした。そういや表紙の餃子とサクランボの違和感半端なかった笑。久々に強烈な『群像』を感じた

    『群像』は昔定期購読していた講談社の文芸雑誌。猛烈な群像感を感じて検索確認してしまった笑。正常を装ってにこにこして進みぐにゃりと歪む今村さん好きです

    0
    2026年07月18日