今村夏子のレビュー一覧

  • むらさきのスカートの女

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    むらさきスカートの女を観察する視点が独特。主人公の視点なのか第三者の視点なのか。主人公がのっぺらぼうな感じで怖かった。でも面白くて引き込まれる物語でした。いい意味で不思議な作品!

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    2025年11月02日
  • とんこつQ&A

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    どこか不思議なキャラクターたちが動いてる短編集。
    表題作のとんこつQAは、読んでいくとゾッとした…

    直木賞の面白さより、芥川賞を取りそうな不思議なテイスト

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    2025年11月02日
  • 木になった亜沙

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    ネタバレ

    いつも以上に辛く身を切られるようなエピソードが多くて、、、特に2つ目の的になった七未は結末まで本当に辛くて見てられない。

    拒絶され続けた亜沙は人ならざるモノになり希望を手にするもやはり幸せとは程遠いエンディングを迎え、2つ目の的になった七未にいたっては生まれて間もない段階で世界からの拒絶を味わい辛い最後を遂げる。
    でもやっぱりどこか他人事とは思えない感情が芽生えてくるのが今村夏子作品らしい。

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    2025年10月31日
  • むらさきのスカートの女

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    Tiktokのおかげで夏子さんの作品に触れるきっかけになったから、悪いことばかりじゃないよね♪さすがに毒されすぎてるけどね最近♪

    一見観察対象がおかしいようで、という、静かな奇妙さのお話
    すっかり夏子さんの世界にハマってしまいました

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    2025年10月28日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    「こちらあみ子」
    発達障害、知的障害と思われる主人公あみ子。
    両親、兄、同級生ののり君はいずれも寄り添う姿勢で接しているが、あみ子の言動に振り回され、のちに離れていく。
    何が起こっているか、何が問題かも分かっていないあみ子。
    何がまずかったのか教えてあげれればよかったのかな。教えてあげたら、彼女は理解できたのかな?周りのキャラクターたちには、とっくに諦められてしまっている。(諦めていない同級生もいるのだ泣。あみ子は興味なさそうだけど)
    彼女は一応幸せそうに暮らしているようだから、そこは救い。

    いつまでも幼い子供のように純粋で素直なあみ子に憧れる、という方も多いようであるが、私はどうしても周り

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    2025年10月27日
  • とんこつQ&A

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    相変わらずの不穏な空気。日本人でこんな"奇妙な味"をかける方はそうそういないのでは。
    ホラーよりもホラーだと思うけど、ラストの「冷たい大根の煮物」はいい話で読後感は爽やか。
    短編集ばかり出版されてるイメージだけど、また「星の子」くらいのボリュームの話も読んでみたい。

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    2025年10月25日
  • とんこつQ&A

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    美味しそうな表紙からは想像できないホラーな短編集だった。とんこつという名の店にバイトで採用された今川さんは挨拶も出来ないくらいの人見知りだったのに、台本のようなセリフのマニュアルを作っていくところからどんどん狂気を感じてきたからどうなるかと思った。最後の「冷たい大根の煮物」手癖の悪い人はやっぱり治らないか。

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    2025年10月22日
  • とんこつQ&A

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    不思議で日常ぽいのに、どこか不穏な短編集。冷たい大根の煮物が好きだった。良夫婦は、なんだか人間として嫌なところがくっきり浮き出ていてなかなかきつめだった。人間を描くのがうますぎる。

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    2025年10月19日
  • 星の子

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    今村夏子さん『むらさきのスカートの女』からの2作目!
    ある出来事から宗教を信仰する主人公ちひろとその家族の話。
    ちひろは実際のところ宗教を信仰しているかは分からないが、ちひろの友達や親戚の宗教に対する感じ方も書かれており、ちひろは当たり前のことをしている感覚だが、客観的に見た時に全然違うのが気味悪い。実際にちひろが公園で両親がある行動をしているところを見かけた時の気持ちは計り知れない。

    読後感はスッキリするわけでは無いが、「もしかしたらこういうこと??」みたいな感じはあって怖い。
    ただちひろには家族に振り回されず自分らしい人生を歩めるといいなと思った。


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    2025年10月15日
  • こちらあみ子

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    いわゆる普通から外れた女性たちの人生を描いた短編集。良くも悪くも彼女たちの言動は周りを巻き込み、周囲の人たちの“普通”を揺さぶる。
    こんなにも読み手の感じ方で印象が変わる本は初めてかもしれない。読む人の経験や価値観によって、まるで違う物語になると思う。読んだ人同士で語り合いたくなるそんな一冊。

    『こちらあみ子』
     おそらく何かしらの障害があると思われる主人公・あみ子の無邪気な言動は、周囲の人たちの心に鋭く突き刺さる。壊れていく家族の中で、ただ一人、純粋なままのあみ子。あみ子の目を通した世界と、客観的な視点が交互に描かれることで、人と人との微妙な距離感や、理解し合えないもどかしさが浮かび上がっ

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    2025年10月12日
  • むらさきのスカートの女

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    『パンを食べている時はいつも空の一点を見つめている。集中している証拠だ。食べ終わるまでは何も見えない聞こえない。もぐもぐ、ばりばり。おいしい、おいしい。(p22)』

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    2025年10月10日
  • むらさきのスカートの女

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    初めて読むタイプの文章でとても面白かった。

    むらさきのスカートの女の奇妙さに注意を向けて読み進めていくと、次第に語り手の奇妙さの方がより際立っていく。

    どこに着地するか全くわからず、大きなストーリーの波があるわけでもないのに何故か先が気になってあっという間に読み終わってしまった。キャラクターの立たせ方、物語の不穏さ、予測不能さでここまで読ませるのすごい。

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    2025年10月05日
  • 木になった亜沙

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    心がぐちゃっと押し潰されるような苦しい場面が多かった。だけど終わり方がきれいで主人公にとっての救済があったので安心した。
    ボーナスエッセイの「日記」で作者さんのことがより身近に感じられて嬉しかった。
    今村夏子さん、結構好きです。

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    2025年10月02日
  • むらさきのスカートの女

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    題名に惹かれて購入。
    題名の通りむらさきのスカートの女が出てくるのはもちろんだが、その女と友達になりたい黄色いカーディガンの女がむらさきのスカートの女を遠くから監視して友達になろうとするストーリーである。

    序盤はとにかくストーカーの話っぽいが、話が進んでいくにつれて黄色いカーディガンの女の人柄が徐々に見えてきたりして気味悪い。

    果たしてこの2人は思い描いていた友達になることはできるのだろうか…?

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    2025年10月01日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    映画『花束みたいな恋をした』の作中で登場した絹ちゃんの「あの人はきっと、今村夏子の『ピクニック』を読んでも何も感じないんだろうな。」といった趣旨の、嫌味を効かせたセリフに出てきたお話が入っている本書を、五年前映画館の入っている商業施設の本屋で購入した。当時は受験期で忙しく本棚にしまわれたままになっていたが、この度読んでみることにした。
    三作品が一冊となっており、まずは『こちらあみ子』。あみ子は素直で純粋な子だった。何か病名を付けることはできるだろうが端的に言うと、誰しもが心の中にかつて持っていた幼く素朴な心を小学校、中学校、そして卒業後にも変わらず持ち続けている子だ。それは、生まれ持った性質か

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    2025年09月19日
  • あひる

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    繊細で、視点が独特で、脆くてなんとも切ない書き方をする今村さん。
    2作目なんですね

    この時からきっと繊細で、見たものしか書かない人なんだろうな。

    私が今村夏子さんの作品を読むのも2作目。

    どんどんのめり込んでしまう本を書けるのはなんでだろう。
    悲しいアヒルの話が1番のめりこんだ。

    他の作品もまとめて買ったのでよんでみます

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    2025年09月15日
  • あひる

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    こちらもじわっと怖かった
    あれ、夢かな自分の勘違いなのかななんでみんな普通なの?って日常でもわりとよく感じる感情

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    2025年09月12日
  • 星の子

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    じわっと怖いラスト
    じわじわっとくる作風 何がくるのか言語化できないけどじわじわ迫ってきてゾワっとするのがなかなかクセになる作家さん

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    2025年09月12日
  • こちらあみ子

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    今村夏子さんの本をこれですべて読んだ。いつも、不気味なのに上品にも感じるような、不思議な体験でページを巡る手が止まらない。『こちらあみ子』『ピクニック』は、これまで読んだものと比べると難しい、と思ったけれど、どちらも、普段生活しているだけなら向き合わないで済むような自分の心の一部を目の前に持ち出されるようで、ちょっと苦しくなった。けれど、それでもどこか爽やかに感じたのが印象的だった。

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    2025年09月08日
  • こちらあみ子

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    現代なら誰かが療育児とその家族のカサンドラ症候群に気づき専門家に繋げたのかもしれない。
    でも、あみ子の無垢な言動の方がよほど人間らしく見えるからこそ、異物のように周りから取りこぼされていく姿が痛ましかった。
    映画も併せてオススメしたい。

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    2025年09月05日