今村夏子のレビュー一覧

  • とんこつQ&A

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    表題作「とんこつQ&A」を含む
    4つの掌編から成る作品。

    日常からすこしずつはみ出ていく感覚と
    そこから滲む現代の病理のようなものの描写がたまらない。

    いちばんストレートに受け取れたのは
    3作目に収録されている「良夫婦」。

    日常の中に棲んでいる歪みを
    ホラーのような描写で浮かび上がらせるような作品が
    増えている印象がある。

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    2025年11月26日
  • とんこつQ&A

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    文庫版表紙かわいいのに中身強烈!主人公たちがみんなどこかズレてて、読み進めるにつれて不安になってくる…。一体どこに連れて行かれるんだ…。怖面白かった!
    何かが心にこびりつく読後感。独特。

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    2025年11月18日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    前情報を入れずに読んだので、むらさきのスカートの女が何者かに迫る話だと思ってました。
    しかし読み進めるうちに主人公の行動の異常さがじわじわとわかって怖かったです。

    この話は誰かを観察して全くそんなことないのに「自分の方がまだマシだ」と思う自分だと思いました。
    問題を抱えている主人公が自分より少し下に思える女を見つけて「ともだち」になろうとするという。
    他人事のように思えて大小あれどそういうことってあるよなと思ってしまいました。

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    2025年11月14日
  • とんこつQ&A

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    あらまあ、これまたおもろいわ
    うーん、今村夏子って絶対おもしろいのな
    なんだろう彼女の毒に侵されるのって、みょうにクセになるってゆうか…
    村田沙耶香のような強烈に頭をどつかれたような毒ではないのだけれど、遅効性でなんなら毒に侵されてるのにすら気付かぬうちに殺られてる感じというか…。
    強いメッセージ性がないのが逆に良いのか
    ズレてて怖いのにどこか分かりみがあるんだよなー。
    これは才能だよなぁ、うん。
    絶対おもしろい作家、今村夏子オススメです。

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    2025年11月14日
  • とんこつQ&A

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    今村夏子さんの作品は初めて読みました。短編はあまり好まない私ですが、味のある話で楽しめました。とんこつQ&Aと冷めた大根の煮物が好きです。

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    2025年11月10日
  • とんこつQ&A

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    絶妙な人間の狂気とズレてる部分。それを持ち合わせながらそのまま社会と共存している図太さというかなんというか。
    この感想をなんと表現したらよいか難しいですが、とにかく加減のバランスが最高。奇妙でこわくて、さすがで面白い!

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    2025年11月11日
  • むらさきのスカートの女

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    一気に読めました。
    途中から徐々に見えてくる語り手の正体がなんとも薄気味悪く、、、。
    最後にオチらしいこともないがなんかそれでいいかと思える不思議な作品だった。

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    2025年11月10日
  • とんこつQ&A

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    え、こわこわこわこわこわ
    文章がうまいからスルスル読めるんだけど、どことなくいやな予感が張り付いていて、最後はこええええってなる。
    「とんこつQ&A」、全員が静かに狂ってるのがめっちゃ怖くて、私のほうがおかしいのかと思った。あれ登場人物がおかしいですよね? おかみさんって言ったあとに現実を受け入れるっつーのが意味わからな過ぎてそうはならんやろ!?!?って絶叫したけど、あの話にはまともな人がいないから私の叫びは届かない……
    あと「良夫婦」もめっちゃぞわっときた。一番怖いのは旦那だよ、旦那。でもこれも究極の愛なのか?と洗脳されそうになったけど、やっぱこわいよ。最後もまた不穏な感じで終わるし

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    2025年11月10日
  • 木になった亜沙

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    4.4点
    あちら側(変な人)と、こちら側(まともな人)の境界線があいまいになって、自分はこちら側のつもりの、あちら側なのでは?てか、昔自分はあちら側だったような、どっちもだったような、それ以外だったような、全部ひっくるめて、自分だったような、なんで自分のことが書いてあるの?
    どの立場の状況も経験してたような気がする。。。
    めちゃくちゃ混乱してくるけど、すっと入ってくる、、、
    なんだこれ?
    ちょっと、この本、私のバイブルにします。
    大切なことを思い出せそうだから。

    ってなる小説です。
    伝われ〜笑

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    2025年11月09日
  • とんこつQ&A

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    なんなんだこれは、また新しい読後感で新鮮な気持ち。
    背筋に嫌な汗をかくような、じんわり不穏で不快な物語ばかり。でもものすごく沈むかというとそうでもなく、あくまでも登場人物たちにとっては日常の一部分でしかなく、そのまま、何も変わらないまままた生活が続いていくような終わり方をすることになんとも言えない不思議な気持ちになりつつ、どこか安心するような、でも救いがないような……。面白かった。

    生活感のある歪みというか……。善意が招く結果と、人として善であることは必ずしも一致しない。

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    2025年11月08日
  • むらさきのスカートの女

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    むらさきスカートの女を観察する視点が独特。主人公の視点なのか第三者の視点なのか。主人公がのっぺらぼうな感じで怖かった。でも面白くて引き込まれる物語でした。いい意味で不思議な作品!

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    2025年11月02日
  • とんこつQ&A

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    どこか不思議なキャラクターたちが動いてる短編集。
    表題作のとんこつQAは、読んでいくとゾッとした…

    直木賞の面白さより、芥川賞を取りそうな不思議なテイスト

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    2025年11月02日
  • 木になった亜沙

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    ネタバレ

    いつも以上に辛く身を切られるようなエピソードが多くて、、、特に2つ目の的になった七未は結末まで本当に辛くて見てられない。

    拒絶され続けた亜沙は人ならざるモノになり希望を手にするもやはり幸せとは程遠いエンディングを迎え、2つ目の的になった七未にいたっては生まれて間もない段階で世界からの拒絶を味わい辛い最後を遂げる。
    でもやっぱりどこか他人事とは思えない感情が芽生えてくるのが今村夏子作品らしい。

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    2025年10月31日
  • むらさきのスカートの女

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    Tiktokのおかげで夏子さんの作品に触れるきっかけになったから、悪いことばかりじゃないよね♪さすがに毒されすぎてるけどね最近♪

    一見観察対象がおかしいようで、という、静かな奇妙さのお話
    すっかり夏子さんの世界にハマってしまいました

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    2025年10月28日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    「こちらあみ子」
    発達障害、知的障害と思われる主人公あみ子。
    両親、兄、同級生ののり君はいずれも寄り添う姿勢で接しているが、あみ子の言動に振り回され、のちに離れていく。
    何が起こっているか、何が問題かも分かっていないあみ子。
    何がまずかったのか教えてあげれればよかったのかな。教えてあげたら、彼女は理解できたのかな?周りのキャラクターたちには、とっくに諦められてしまっている。(諦めていない同級生もいるのだ泣。あみ子は興味なさそうだけど)
    彼女は一応幸せそうに暮らしているようだから、そこは救い。

    いつまでも幼い子供のように純粋で素直なあみ子に憧れる、という方も多いようであるが、私はどうしても周り

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    2025年10月27日
  • とんこつQ&A

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    相変わらずの不穏な空気。日本人でこんな"奇妙な味"をかける方はそうそういないのでは。
    ホラーよりもホラーだと思うけど、ラストの「冷たい大根の煮物」はいい話で読後感は爽やか。
    短編集ばかり出版されてるイメージだけど、また「星の子」くらいのボリュームの話も読んでみたい。

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    2025年10月25日
  • 星の子

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    今村夏子さん『むらさきのスカートの女』からの2作目!
    ある出来事から宗教を信仰する主人公ちひろとその家族の話。
    ちひろは実際のところ宗教を信仰しているかは分からないが、ちひろの友達や親戚の宗教に対する感じ方も書かれており、ちひろは当たり前のことをしている感覚だが、客観的に見た時に全然違うのが気味悪い。実際にちひろが公園で両親がある行動をしているところを見かけた時の気持ちは計り知れない。

    読後感はスッキリするわけでは無いが、「もしかしたらこういうこと??」みたいな感じはあって怖い。
    ただちひろには家族に振り回されず自分らしい人生を歩めるといいなと思った。


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    2025年10月15日
  • こちらあみ子

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    いわゆる普通から外れた女性たちの人生を描いた短編集。良くも悪くも彼女たちの言動は周りを巻き込み、周囲の人たちの“普通”を揺さぶる。
    こんなにも読み手の感じ方で印象が変わる本は初めてかもしれない。読む人の経験や価値観によって、まるで違う物語になると思う。読んだ人同士で語り合いたくなるそんな一冊。

    『こちらあみ子』
     おそらく何かしらの障害があると思われる主人公・あみ子の無邪気な言動は、周囲の人たちの心に鋭く突き刺さる。壊れていく家族の中で、ただ一人、純粋なままのあみ子。あみ子の目を通した世界と、客観的な視点が交互に描かれることで、人と人との微妙な距離感や、理解し合えないもどかしさが浮かび上がっ

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    2025年10月12日
  • 木になった亜沙

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    心がぐちゃっと押し潰されるような苦しい場面が多かった。だけど終わり方がきれいで主人公にとっての救済があったので安心した。
    ボーナスエッセイの「日記」で作者さんのことがより身近に感じられて嬉しかった。
    今村夏子さん、結構好きです。

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    2025年10月02日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    映画『花束みたいな恋をした』の作中で登場した絹ちゃんの「あの人はきっと、今村夏子の『ピクニック』を読んでも何も感じないんだろうな。」といった趣旨の、嫌味を効かせたセリフに出てきたお話が入っている本書を、五年前映画館の入っている商業施設の本屋で購入した。当時は受験期で忙しく本棚にしまわれたままになっていたが、この度読んでみることにした。
    三作品が一冊となっており、まずは『こちらあみ子』。あみ子は素直で純粋な子だった。何か病名を付けることはできるだろうが端的に言うと、誰しもが心の中にかつて持っていた幼く素朴な心を小学校、中学校、そして卒業後にも変わらず持ち続けている子だ。それは、生まれ持った性質か

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    2025年09月19日