今村夏子のレビュー一覧

  • 父と私の桜尾通り商店街

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    この短編集はあさっり読めるんだけど私の場合は何回も読みました。読む毎にこんがらがった頭の中を整理しながら読み返すと毎回私を予想外の着地点に連れて行ってくれるこれは世間の常識から外れて居るのに憎めない登場人物に有るのだと思う。登場人物を愛する今村夏子さんだからこその作品に又出会いたい。

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    2024年05月23日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    あー、惹かれる今村夏子作品!
    へんてこな話の7話短篇集。読んでいてどこへ連れて行かれるのか、全く予想だにしない、これぞ文学作品!

    今村夏子氏では珍しい、三人称の物語りもあるが、相変わらず説明なんてないのだ。

    インタビュー形式の解説で、1作品ずつ(文庫化で加筆『冬の夜』除く)何をモチーフにしたのか今村氏の説明が入り、自分の読解と答え合わせできた。

    「健気で懸命だけどズレしまっている人、痛々しくて見てられない」
    著者本人曰く、いつも同じ人を書いているような気がしてる、と。表題の『父と私の…』が特に好き♡

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    2024年05月18日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    痛いとこ突くし、野暮でクドいし。意識の中で処理する恥ずいとこ、わざわざ集めてる。スマートな時代に鈍臭い哀愁?みたいなの漂ってる。でもこれってシンパシーかな。自分も生き辛さ感じてるし、結構怯えてるし。

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    2023年11月19日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    「父と私の桜尾通り商店街」というタイトルと表紙からほのぼの系を想像したけど、良い意味で裏切られる。

    短編集で全て、ぞわっとするようなムム?みたいな感じがあるのだけれど、個人的にはひょうたんの精が一番好きかな。良い話になるかと思いきやぐぐっと方向転換しちゃう感じがいい。

    せとのママの誕生日も、書き方によってはかなり事件性のある話なのに淡々と綴られてるからか、やり過ぎーって思いながらも何かこわ面白くなってしまう。

    解説も含め、今村さんだなぁって本だった。

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    2023年10月31日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    表題の作品が、表題の作品に辿り着くまでの不気味な雰囲気をまとめてくれていた。
    全体的に、模索する形で描かれた物語が多いなという印象だった。

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    2023年10月14日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    7つの短編からなる短編集です。

    今村夏子さんワールドで溢れてます。
    ?な話もあれば、ハッピーな終わり方で終わる短編も。

    3つ目の短編、ひょうたんの精、これはウリキンウワバ!につきますね

    4つ目の短編、せとのママの誕生日という話は、なんとも奇妙な、あんたら3人何してんの!笑という感じ。
    それにしてもなかなか、せとのママ起きない、、、


    ひとつひとつの短編は15分程度で読めるので、通勤時にちょうど1つ読める感じでナイスでした!

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    2023年08月30日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    クセになる不穏。やはり今村ワールドですね。
    紫のスカートを読んだときから、
    『なにかが起きそう、、こわいこわい』
    と読み進めてしまう今村ワールド。
    イヤミス程ではない、まさに『不穏』感。
    のわりに、毎度毎度よくわからないオチ。
    だけど読みたくなる今村ワールド。

    嫌じゃないけど、不穏な雰囲気。
    なんなんだこの世界観は(笑)なぞです。

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    2023年07月11日
  • むらさきのスカートの女

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    あまり分からなかった

    不気味でゾクゾクするよと進められた本ですが
    私にはどこでゾクゾクするのかは分かりませんでした、主人公の観察力が物凄いところにはずっと違和感がありましたが、それ以外は普通の日常を書いたお話のように思えました

    #シュール

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    2023年04月10日
  • 星の子

    購入済み

    読みやすい

    会話が多く、難しい言葉も出ない、読みやすい作品でした。

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    2022年01月21日
  • 星の子

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    幼少期、娘の病気を治癒した不思議な水を信奉することになった両親。宗教にはまった両親のもとで健気に生きる主人公の娘の姿が暗くなることなく淡々と描かれています。軽妙な文章で一気に読み切りました。

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    2025年05月22日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    太宰治賞と三島由紀夫賞をW受賞した、今村夏子さんのデビュー作。

    解説で町田康さんが書かれているとおり、いろいろな読み方のできる作品だと思いました。さらにいえば、その解釈の仕方によって、それぞれの人の持ち味があからさまになるのではないか。そういう、優れた試薬のような性質を隠しもっていそうな作品で、こうやって感想を書いていくと僕という人間が底の方からバレてしまうだろうなあと思われるのですが、まあ気にせず書いていきます。

    僕にはそこまで降りていけていなかったようなところまで作者は降りていっていて、さらにそんな地点にいる人物と同じ目線でモノを見ている。混沌や混濁を飲みこみながら、ある種の特別な明晰

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    2025年07月26日
  • 星の子

    ネタバレ 購入済み

    一気に読んだ

    芦田愛菜さんの映画が観たかったのですが、近くではしておらず、我慢できずに本を読みました。
    たしかに「信じる」がキーワードになるのかなと思いました。ダークの話になるのかなと思いつつ、ちーちゃんのキャラによるユニークさもありました。
    ご両親、ちーちゃん、お姉さん、親戚、友だち、それぞれの気持ちが伝わります。皆んな一生懸命生きてて、みんな、すごいな、と私は思いました。
    先生は正義中毒?不快でした。
    大人に調子を合わせない昨今の一部の子ども達の特徴もうまく表現できてると思いました。
    しかし、お姉さんが俯瞰的になり、家庭へ疑問を生まれるのが、年齢的にはちょっとはやい?
    とは思いましたが、まあ

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    2021年01月16日
  • むらさきのスカートの女

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    なんかの記事で、めちゃくちゃ笑えるって書いてあったから購入。まあまあ、たしかにツッコミどころは多いし、読みやすいし、最後のオチもまぁ面白かったです。でも芥川賞って、なんかよくわからないんだよなぁ。何が伝えたかったんだろう。単に、よくある日常コメディって感じかな。

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    2025年12月07日
  • むらさきのスカートの女

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    1時間半一気読みした。序盤から主人公に対して小さな違和感を感じながら読み進めていくのは面白かった。グレートギャツビーを読み終えた時と似たような気分になった。

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    2025年12月06日
  • とんこつQ&A

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    とんこつQ&A
    読んでいて不気味さを感じたまま終わった。
    最後の冷えた大根は、少しほっこりして読み終わった。

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    2025年12月04日
  • とんこつQ&A

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    どこかヘンテコで不思議、それでもクセになる世界観が流石でした。
    とんこつやの店員として必死に不器用に頑張る主人公がなんだか面白くて沢山笑った。
    他の短編も良かったです

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    2025年12月04日
  • 星の子

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    ネタバレ

    ここで終わるのか〜〜〜。
    こういう家族って現実にもけっこういるんだろうなと思うとなんだか切ない気持ちになった。世間的に見たらあきらかに両親はおかしいのに、本当に我が子を大事にしてるから故の行動だから、子供の立場からしたら揺れ動くのもわかるなと思った。最後のシーンはすごく幸せだもんね。
    家を出ていく決断した姉と両親の側にいることを決断した妹の対極性が物悲しい。
    なべちゃんと新村くんのおかげでほっこりしました。

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    2025年11月30日
  • 星の子

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    ネタバレ

    すらすら読めた。ちひろの視点で物語が進んでいく。南先生の罵倒の箇所は怖かった。映画の存在を知り、岡田将生さんが南先生と知りハマり役すぎて頷く。かっこいい中に胡散臭さを出すのがうまい俳優さん。愛菜ちゃんも好きなので是非映画も観たい。
    ずっと淡々とちひろの語りが続いてるので着地点はどうなるのかと思ってたがまさかの不穏な終わり方。
    お姉ちゃんは不憫としかいいようがないけどちひろは本当に両親に愛されてるしらちひろも普通とは違う両親であるけど自分への愛情は感じていて両親が好きなことはちゃんと伝わってきた。この家族がどうなるのか、そこに希望はあるのか。ぞわぞわする終わり方だった。

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    2025年11月22日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    新しくも不気味な本に出会ったと思った。読んでいる最中は、この語り手の女は誰なのか、自身の生活を困窮させてまで「むらさきのスカートの女」に執着する理由は何か、「まゆさん」はどこへ行ってしまったのかなど色々と考えワクワクしていたのに、最後の結末があまりにもあっさりしすぎていて腑抜け感が否めず、途中まで面白かったのにこんな結末で締めてしまって良いのかと驚いた。作者が物語を通して何を伝えたかったのかはよく分からなかったが、芥川受賞記念エッセイと解説を読んで、作者の人柄を知り、思うままに書く今村さんの他の作品も読んでみたくなった。

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    2025年11月16日
  • あひる

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    また良く分からない本を読んでしまった。
    一見かわいらしいタイトルと装画に騙された。
    表紙の装画も良く見るとコップか花瓶のような器に花と一緒にあひるが窮屈に入れられている。この装画の意味するものはなんだろう?

     心がざわざわ、読後モヤモヤさせられる3作の短篇を収録。
    どの物語も幽霊や殺人鬼が出てくるようなホラー小説ではないが読んでいて背筋が薄ら寒くなる。

    〇『あひる』
    一羽のあひる「のりたま」がペットとしてやってきたところから物語は始まる。
    それをきっかけに近所の子供達が集まり始めるが…
    一見、あたたかな絵に描いたような家族だけど
    何か変?どこかおかしい?胸に何かがずっと引っ掛かっている感じ

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    2025年11月11日