今村夏子のレビュー一覧
-
匿名
ネタバレ 購入済みあまり分からなかった
不気味でゾクゾクするよと進められた本ですが
私にはどこでゾクゾクするのかは分かりませんでした、主人公の観察力が物凄いところにはずっと違和感がありましたが、それ以外は普通の日常を書いたお話のように思えました -
Posted by ブクログ
ネタバレ太宰治賞と三島由紀夫賞をW受賞した、今村夏子さんのデビュー作。
解説で町田康さんが書かれているとおり、いろいろな読み方のできる作品だと思いました。さらにいえば、その解釈の仕方によって、それぞれの人の持ち味があからさまになるのではないか。そういう、優れた試薬のような性質を隠しもっていそうな作品で、こうやって感想を書いていくと僕という人間が底の方からバレてしまうだろうなあと思われるのですが、まあ気にせず書いていきます。
僕にはそこまで降りていけていなかったようなところまで作者は降りていっていて、さらにそんな地点にいる人物と同じ目線でモノを見ている。混沌や混濁を飲みこみながら、ある種の特別な明晰 -
ネタバレ 購入済み
一気に読んだ
芦田愛菜さんの映画が観たかったのですが、近くではしておらず、我慢できずに本を読みました。
たしかに「信じる」がキーワードになるのかなと思いました。ダークの話になるのかなと思いつつ、ちーちゃんのキャラによるユニークさもありました。
ご両親、ちーちゃん、お姉さん、親戚、友だち、それぞれの気持ちが伝わります。皆んな一生懸命生きてて、みんな、すごいな、と私は思いました。
先生は正義中毒?不快でした。
大人に調子を合わせない昨今の一部の子ども達の特徴もうまく表現できてると思いました。
しかし、お姉さんが俯瞰的になり、家庭へ疑問を生まれるのが、年齢的にはちょっとはやい?
とは思いましたが、まあ -
Posted by ブクログ
ネタバレすらすら読めた。ちひろの視点で物語が進んでいく。南先生の罵倒の箇所は怖かった。映画の存在を知り、岡田将生さんが南先生と知りハマり役すぎて頷く。かっこいい中に胡散臭さを出すのがうまい俳優さん。愛菜ちゃんも好きなので是非映画も観たい。
ずっと淡々とちひろの語りが続いてるので着地点はどうなるのかと思ってたがまさかの不穏な終わり方。
お姉ちゃんは不憫としかいいようがないけどちひろは本当に両親に愛されてるしらちひろも普通とは違う両親であるけど自分への愛情は感じていて両親が好きなことはちゃんと伝わってきた。この家族がどうなるのか、そこに希望はあるのか。ぞわぞわする終わり方だった。 -
Posted by ブクログ
また良く分からない本を読んでしまった。
一見かわいらしいタイトルと装画に騙された。
表紙の装画も良く見るとコップか花瓶のような器に花と一緒にあひるが窮屈に入れられている。この装画の意味するものはなんだろう?
心がざわざわ、読後モヤモヤさせられる3作の短篇を収録。
どの物語も幽霊や殺人鬼が出てくるようなホラー小説ではないが読んでいて背筋が薄ら寒くなる。
〇『あひる』
一羽のあひる「のりたま」がペットとしてやってきたところから物語は始まる。
それをきっかけに近所の子供達が集まり始めるが…
一見、あたたかな絵に描いたような家族だけど
何か変?どこかおかしい?胸に何かがずっと引っ掛かっている感じ