今村夏子のレビュー一覧
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わたしも新興宗教の二世信者である。信者といっても幼い頃に強制的に入信手続きを踏まれ、集会やらイベントにいっていたのは小学生までですが。
大切な人が信じるものを信じたい主人公の気持ち、よくわかるなぁと。
お金や体力を消耗しながらも、精神的に救われているらしい母を見て辟易としつつ、「ああ、この神の力が本当だったらなぁ」とどこかで思っている。小学生の頃も何回も勉強会に行って、いろんな信者の話を聞いて、その宗教を信じていたこともあった。
最近のニュースも相まって、日本は特に宗教に関して偏見が強いけれど(かく言う私も配偶者には母の信仰のことを秘密にしている)ただ家族や誰かの幸せを祈って信仰する気持ち自体 -
匿名
ネタバレ 購入済みあまり分からなかった
不気味でゾクゾクするよと進められた本ですが
私にはどこでゾクゾクするのかは分かりませんでした、主人公の観察力が物凄いところにはずっと違和感がありましたが、それ以外は普通の日常を書いたお話のように思えました -
ネタバレ 購入済み
一気に読んだ
芦田愛菜さんの映画が観たかったのですが、近くではしておらず、我慢できずに本を読みました。
たしかに「信じる」がキーワードになるのかなと思いました。ダークの話になるのかなと思いつつ、ちーちゃんのキャラによるユニークさもありました。
ご両親、ちーちゃん、お姉さん、親戚、友だち、それぞれの気持ちが伝わります。皆んな一生懸命生きてて、みんな、すごいな、と私は思いました。
先生は正義中毒?不快でした。
大人に調子を合わせない昨今の一部の子ども達の特徴もうまく表現できてると思いました。
しかし、お姉さんが俯瞰的になり、家庭へ疑問を生まれるのが、年齢的にはちょっとはやい?
とは思いましたが、まあ -
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どんな町にも存在する「名物おばさん」。そんな人物が子供たちの語り草になるのは世の常だろうと思う。タイトルにもある「むらさきのスカートの女」もそんな「名物おばさん」の一人である。主人公はその名物女に惹かれて、なんとかお近づきになろうとする。
読み進めるとわかるのだが、本作は主人公の方がやばい、端的に言って、異常者である。はじめのほうは「むらさきのスカートの女」のインパクトに覆い隠されているが、少しずつ主人公のヴェールが剥がれていく。異様な人物を通して異常な主人公を浮かび上がらせる作者の筆致はすごい。
いやもしかして「むらさきのスカートの女」はいたって普通の人物かもしれない。冷静に考えると「む -
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2019年の芥川賞受賞作。前評判の通り、物語を通じて何も起きないのですが、主人公とむらさきのスカートの女の視点の移り変わり、小刻みなストーリー展開が面白く、一気に読んでしまいました。ミステリーっぽさがある一方で、エンタメ要素や現代社会に対する風刺もあり、何とも異彩を放つ作品です。基本的には主人公の語り口調で進みますが、実はむらさきのスカートの女は主人公自身なのではないかなど何通りもの考察ができる点も魅力の一つなのではないでしょうか。また、30代の非正規雇用かつ独身者、互いに名前ですら呼ばれないという主人公らの社会的信用の無さ、疎外感が物語に不気味さを与え、ある種の狂気染みた行動を繰り返すという
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最初の3つは自分の善意が気付かぬうちに歪んだ形に変容していく様を描いている。
「とんこつQ&A」は、自分のために行なった純粋な行為が徐々に変容していく。人のためになり、気づけば自分の理想の押し付けに。良かれと思っている行為が独善的な行為に変わっていく怖さ。
「嘘の道」は、レッテルを貼ったりラベリングをすることによる不気味さ。そして純粋な善意が事故を生んでしまう怖さ。嘘をつき巡り巡って自分に返ってくる不気味さが描かれている。
「良夫婦」は主人公の「自分の行為は相手のためを思っているだけ。悪いことはしていない」という自覚のない自己満足的な善意。個人的にはこれが1番タチ悪いと思う。
「冷た -
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今村夏子作品らしい平易な言葉で書かれているおかげですぐ読み終わった。
生理的に気持ち悪くてもう読むのやめたいと思うけど、読むのがやめられない。
見せ物小屋ってこんな感じだったのかなと思った。
ボーナスエッセイも面白かった。
ボーナスエッセイっていうタイトルもいいなと思う。
作品とかエッセイなどから作者の陰性をすごく感じていたけど、日記もちゃんと陰性に溢れていてなんか安心した。
ネガティブでも暗い人間でも、世の中に上手く適合出来なくても、生きていていいのかなと思わせてくれる力が今村夏子作品にはあると思う。
マイナスの魅力を感じさせてくれる作者。
そのままでいて欲しいなと思うけど、陽性の今村夏 -
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森田めぐみさんの『書店員は見た!』でオススメされていたので、手に取ってみた。
表題作の『あひる』を含む3作が収録された短編集。児童書のような優しい文体なのに、その奥に潜む不穏な空気感が印象的な作品だった。
物語自体はのどかな日常を描いているが、どこかシュールで足元が覚束ないような感覚に陥る。あひる然り、おばあちゃん然りどこかホラーめいた違和感…。結局何だったんだろう??と、あえて全てを明かさないフワッとしたオチにざわざわとさせられる。
これこそが、今村夏子ワールドの真骨頂なのだろうか。
いろいろな解釈や考察がありそうで、一筋縄ではいかない複雑な余韻を残す作品だった。