今村夏子のレビュー一覧

  • 父と私の桜尾通り商店街

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    あー、惹かれる今村夏子作品!
    へんてこな話の7話短篇集。読んでいてどこへ連れて行かれるのか、全く予想だにしない、これぞ文学作品!

    今村夏子氏では珍しい、三人称の物語りもあるが、相変わらず説明なんてないのだ。

    インタビュー形式の解説で、1作品ずつ(文庫化で加筆『冬の夜』除く)何をモチーフにしたのか今村氏の説明が入り、自分の読解と答え合わせできた。

    「健気で懸命だけどズレしまっている人、痛々しくて見てられない」
    著者本人曰く、いつも同じ人を書いているような気がしてる、と。表題の『父と私の…』が特に好き♡

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    2024年05月18日
  • 木になった亜沙

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    自分の手渡したものを誰にも食べてもらえない亜沙

    たったこれだけのことなのに、こんなにも人生が孤独になっていくなんて…。

    わりばしになって、若い男性のもとにきた亜沙は喜びにあふれ、男性もそれに応えるかのように気持ちよく食べていて、亜沙よかったね…と思いました。


    「ある夜の思い出」の、真由美にプロポーズした腹ばいの男性はなぜ人間に飼われていたのか?

    読み終わっても、頭の中から?がなくならず、不思議な世界に迷い込んだ気分に浸りました。

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    2024年01月28日
  • 星の子

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    わたしも新興宗教の二世信者である。信者といっても幼い頃に強制的に入信手続きを踏まれ、集会やらイベントにいっていたのは小学生までですが。
    大切な人が信じるものを信じたい主人公の気持ち、よくわかるなぁと。
    お金や体力を消耗しながらも、精神的に救われているらしい母を見て辟易としつつ、「ああ、この神の力が本当だったらなぁ」とどこかで思っている。小学生の頃も何回も勉強会に行って、いろんな信者の話を聞いて、その宗教を信じていたこともあった。
    最近のニュースも相まって、日本は特に宗教に関して偏見が強いけれど(かく言う私も配偶者には母の信仰のことを秘密にしている)ただ家族や誰かの幸せを祈って信仰する気持ち自体

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    2026年06月07日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    痛いとこ突くし、野暮でクドいし。意識の中で処理する恥ずいとこ、わざわざ集めてる。スマートな時代に鈍臭い哀愁?みたいなの漂ってる。でもこれってシンパシーかな。自分も生き辛さ感じてるし、結構怯えてるし。

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    2023年11月19日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    「父と私の桜尾通り商店街」というタイトルと表紙からほのぼの系を想像したけど、良い意味で裏切られる。

    短編集で全て、ぞわっとするようなムム?みたいな感じがあるのだけれど、個人的にはひょうたんの精が一番好きかな。良い話になるかと思いきやぐぐっと方向転換しちゃう感じがいい。

    せとのママの誕生日も、書き方によってはかなり事件性のある話なのに淡々と綴られてるからか、やり過ぎーって思いながらも何かこわ面白くなってしまう。

    解説も含め、今村さんだなぁって本だった。

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    2023年10月31日
  • むらさきのスカートの女

    匿名

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    あまり分からなかった

    不気味でゾクゾクするよと進められた本ですが
    私にはどこでゾクゾクするのかは分かりませんでした、主人公の観察力が物凄いところにはずっと違和感がありましたが、それ以外は普通の日常を書いたお話のように思えました

    #シュール

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    2023年04月10日
  • 星の子

    購入済み

    読みやすい

    会話が多く、難しい言葉も出ない、読みやすい作品でした。

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    2022年01月21日
  • こちらあみ子

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    独特の世界観 紫のスカートの女ほどの完成度ではないけど、人間の微妙な心理とか、何気なく大事なことを表現していくところとか、やっぱり才能を感じさせる。

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    2026年01月12日
  • 星の子

    ネタバレ 購入済み

    一気に読んだ

    芦田愛菜さんの映画が観たかったのですが、近くではしておらず、我慢できずに本を読みました。
    たしかに「信じる」がキーワードになるのかなと思いました。ダークの話になるのかなと思いつつ、ちーちゃんのキャラによるユニークさもありました。
    ご両親、ちーちゃん、お姉さん、親戚、友だち、それぞれの気持ちが伝わります。皆んな一生懸命生きてて、みんな、すごいな、と私は思いました。
    先生は正義中毒?不快でした。
    大人に調子を合わせない昨今の一部の子ども達の特徴もうまく表現できてると思いました。
    しかし、お姉さんが俯瞰的になり、家庭へ疑問を生まれるのが、年齢的にはちょっとはやい?
    とは思いましたが、まあ

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    2021年01月16日
  • 星の子

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    リアル 淡々としてるけど、本当にあったやりとりみたいなリアルさがあって、かなり引き込まれる。ラストがなんだか呆気なくて取り残された感じだから、賛否両論ありそう。

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    2026年01月12日
  • むらさきのスカートの女

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    どんな町にも存在する「名物おばさん」。そんな人物が子供たちの語り草になるのは世の常だろうと思う。タイトルにもある「むらさきのスカートの女」もそんな「名物おばさん」の一人である。主人公はその名物女に惹かれて、なんとかお近づきになろうとする。

    読み進めるとわかるのだが、本作は主人公の方がやばい、端的に言って、異常者である。はじめのほうは「むらさきのスカートの女」のインパクトに覆い隠されているが、少しずつ主人公のヴェールが剥がれていく。異様な人物を通して異常な主人公を浮かび上がらせる作者の筆致はすごい。

    いやもしかして「むらさきのスカートの女」はいたって普通の人物かもしれない。冷静に考えると「む

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    2026年07月05日
  • むらさきのスカートの女

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    まちの変人Aをまちの変人Bから見た視点で描かれる物語

    まちの変人は周りが思っているよりかは普通だし、普通よりかはやはりどこか変
    割と凡人は自分のことをどこかで特別と思いたい気持ちを抱えていると思うけれど、まちの変人には真の意味でそれがないから変人なんだろうと思った

    読後に芥川賞受賞作と知ったけど、芥川賞の中ではかなり読みやすかった

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    2026年07月03日
  • むらさきのスカートの女

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    読みやすく一気読み出来たけれど、「うーん⁇これはどういうことだろう⁇」という疑問が渦巻いて、結局私の中では「さすが芥川賞!」という結論で落ち着いた。「藪の中」みが押し寄せてくる、みたいな。

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    2026年07月02日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    評判が良かったので読んでみたけれど、何が言いたいのかわからず、皆さんのレビューを読んでみたら、視点を変えて見ているのが面白いという意見で納得。
    黄色いカーディガンのほうが、かなりヤバい笑

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    2026年06月24日
  • むらさきのスカートの女

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    2019年の芥川賞受賞作。前評判の通り、物語を通じて何も起きないのですが、主人公とむらさきのスカートの女の視点の移り変わり、小刻みなストーリー展開が面白く、一気に読んでしまいました。ミステリーっぽさがある一方で、エンタメ要素や現代社会に対する風刺もあり、何とも異彩を放つ作品です。基本的には主人公の語り口調で進みますが、実はむらさきのスカートの女は主人公自身なのではないかなど何通りもの考察ができる点も魅力の一つなのではないでしょうか。また、30代の非正規雇用かつ独身者、互いに名前ですら呼ばれないという主人公らの社会的信用の無さ、疎外感が物語に不気味さを与え、ある種の狂気染みた行動を繰り返すという

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    2026年06月22日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    さくさく読めて面白かった。
    主人公から見たむらさきスカートの観察日記みたいな作品。なんでそこまで詳細にむらさきスカートの女を観察してるんだよっていうシュールな笑いが出て、少しホラーかつコミカルな作品だなって思った。むらさきスカートの女は環境の変化により大きく変わって行くのに、主人公は何も変わってない点が対照的。

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    2026年06月21日
  • とんこつQ&A

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    最初の3つは自分の善意が気付かぬうちに歪んだ形に変容していく様を描いている。

    「とんこつQ&A」は、自分のために行なった純粋な行為が徐々に変容していく。人のためになり、気づけば自分の理想の押し付けに。良かれと思っている行為が独善的な行為に変わっていく怖さ。
    「嘘の道」は、レッテルを貼ったりラベリングをすることによる不気味さ。そして純粋な善意が事故を生んでしまう怖さ。嘘をつき巡り巡って自分に返ってくる不気味さが描かれている。
    「良夫婦」は主人公の「自分の行為は相手のためを思っているだけ。悪いことはしていない」という自覚のない自己満足的な善意。個人的にはこれが1番タチ悪いと思う。
    「冷た

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    2026年06月14日
  • 木になった亜沙

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    今村夏子作品らしい平易な言葉で書かれているおかげですぐ読み終わった。

    生理的に気持ち悪くてもう読むのやめたいと思うけど、読むのがやめられない。
    見せ物小屋ってこんな感じだったのかなと思った。

    ボーナスエッセイも面白かった。
    ボーナスエッセイっていうタイトルもいいなと思う。
    作品とかエッセイなどから作者の陰性をすごく感じていたけど、日記もちゃんと陰性に溢れていてなんか安心した。
    ネガティブでも暗い人間でも、世の中に上手く適合出来なくても、生きていていいのかなと思わせてくれる力が今村夏子作品にはあると思う。
    マイナスの魅力を感じさせてくれる作者。
    そのままでいて欲しいなと思うけど、陽性の今村夏

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    2026年06月12日
  • むらさきのスカートの女

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    誰でも主人公のようになる可能性を秘めてるなと思わされた本。
    人に執着し執着されることが最終的に主人公をとても異常者にさせてしまうのがとてもこわい。
    最初は紫のスカートの女が異常者なのかと思っていたら、主人公の方が怖いのではないかと、、、
    読み進めるたびに続きが気になり一気に読み終わった

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    2026年06月12日
  • あひる

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    森田めぐみさんの『書店員は見た!』でオススメされていたので、手に取ってみた。
    表題作の『あひる』を含む3作が収録された短編集。児童書のような優しい文体なのに、その奥に潜む不穏な空気感が印象的な作品だった。

    物語自体はのどかな日常を描いているが、どこかシュールで足元が覚束ないような感覚に陥る。あひる然り、おばあちゃん然りどこかホラーめいた違和感…。結局何だったんだろう??と、あえて全てを明かさないフワッとしたオチにざわざわとさせられる。
    これこそが、今村夏子ワールドの真骨頂なのだろうか。

    いろいろな解釈や考察がありそうで、一筋縄ではいかない複雑な余韻を残す作品だった。

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    2026年06月08日