よくがんばりました。

よくがんばりました。

1,485円 (税込)

7pt

だんじりが駆けめぐる祭りの夜。
決して交わることのなかった
父と息子におとずれる奇跡。
著作累計100万部を突破した
小説家・喜多川泰が紡ぐ心の再生物語。

[あらすじ]
中学校の社会科教師として30年のキャリアをもつ石橋嘉人は、心が不安定な新米教師・山吹日奈の面倒をみながら、コロナ禍で大きく変化する教育現場や子どもたちの心情に憤りを感じていた。ある日、愛媛県警からの連絡で実父が亡くなったことを知る。父親とは38年前、逃げるように母親と家を飛び出してから会っていないうえに、自分の記憶からも消していた存在だった。時はちょうど「西条まつり」が行われる秋の10月。江戸時代から続く日本一のだんじり数を誇る祭りの高揚感が、唯一の父親との記憶を蘇らせた。義人は、生まれて初めて父親の実像と向き合う決心をする。それは、自分の心を癒す再生の時間でもあった。

[本文より]
自分に与えられた条件のなかで、起こることすべてを受け入れて、誰にもその苦しみを理解してもらえないままに、ひとつの旅を終えた人に対して湧いてくる言葉は、嘉人のなかではひとつしかなかった。
「よくがんばりました」
そしていつか自分も人生を終えるときに、誰かが、誰でもいい、たった一人でもいいから、自分に対してそう言ってくれたら、自分の人生は報われるんじゃないか。そう思えた。


人間の凄さっていうのは、
すべての人が、その人の人生を
懸命に生きているところにある。

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よくがんばりました。 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    喜多川泰さんの本は裏切らないなあと感じさせてくれる1冊。他人が自分に光を当てた影なんて、自分のほんの一部だし、どんな影かは本人に確認しない限り自分の思い込みで一致してるかどうかなんてわからない。そんなことを気にして生きるのは、本当にもったいないと思った。「自分の人生は私だから生きられる」心強いメッセ

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    1番尊敬する人はだれですか?と聞かれたら、あなたですって答える。作者の人としての在り方にこそ作品の魅力は詰まっていると思える1冊

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    「その人の人生はその人にしか生きれない」
    結局人間は、どこまでも独りの生き物で、過去を見ても未来を見ても、軸となってるのはいつも自分であるような気がする。

    自分が憧れているあの人も、あの人の人生だったから、あの人が乗り越えてこれたわけで。

    自分の過去を、あの憧れの人がもし生きるとなったら、それは

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    不器用な父と父を忘れようと思っている息子の物語。迷惑ばかりかけられてきたと自分の育った境遇を不幸だと父を反面教師にして育った息子は迷惑をかけることを悪とし、人のためなら自分が我慢することを善としてきたが間違いだと気づく。家族なんだから迷惑をかけることは悪くない。

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    誰もがみんな「自分」という人生を生きている。
    その人の人生はその人にしか生きられない。だから自分にも同じことが言えるのではないか。
    そんな自分を責める前に自分を褒めてあげよう。とても刺さりました。

    0
    2025年05月26日

    Posted by ブクログ

    中学生教師の嘉人は、ある日警察からの連絡で実父が亡くなったことを知る。
    父親とは38年前、母親と家を飛び出してから、自分の記憶からも消していた存在だった。
    縁遠い父親の謎解めいた死が、嘉人を故郷へ引き寄せる。
    私のプライベートと似通っている部分がある。。。
    不器用な愛情表現しかできない父親が、物語が

    0
    2024年08月31日

    Posted by ブクログ

    実際の場所、方言、祭り、西条がいっぱい詰まってる、西条の人にはたまらん本。逆に西条の人じゃないとイマイチ場面が想像しにくいレベルで西条。
    じんわ〜り暖かくなる最高の一冊

    0
    2024年01月13日

    Posted by ブクログ

    『人は他人のことを自分の価値観で見ている』
    つまり、自分の見たいように見ている、ってことですよね
    だとしたら、他人にどんな風に見られるか、なんてこと気にする必要ないんだ
    思い切って踏み出す勇気をもらいました
    『よくがんばりました』って言葉の方が、
    確かに自分を認めてもらったように感じますね

    0
    2023年04月12日

    Posted by ブクログ

    2023年36冊目『よくがんばりました。』喜多川秦
    喜多川さんの作品は、いつも心に寄り添ってくれたり、力を与えてくれたりする作品ばかり。

    よくがんばりました。と言えるように明日からもまた生きていきたい。

    #読書記録2023

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    半分以上読んで、この人の小説っぽくないなーと思っていたけど、ラストの方はやっぱ喜多川さんらしいなと思いました。

    子供が可愛いのに愛情を表現する方法がわからない。
    こういう不器用なお父さん、昭和にはたくさんいましたよね。そんなイメージ。
    でも最近では男性もずいぶん小器用になったような…

    0
    2025年08月24日

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