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人は皆、出会ったものでできている。
金も夢も友もない上京したての大学生・暖平。
ひょんなことから落語研究会に入ることになり、
“背負亭(しょいてい)こたつ”として高座に立つ羽目に!?
累計100万部突破の名手がおくる、
新しい自分に出会える人生応援小説。
あらすじ
大学進学を機に群馬から上京したばかりの門田暖平は一人、新品のこたつを亀の甲羅のように背負い佇んでいた。配送料が払えず自力で下宿に持ち帰ろうと思ったが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことができない……。
途方にくれる暖平の前に、一台のワゴンが停まる。乗っていたのは、入学式当日、構内で落語を演っていた落語研究会の部長・忽那碧だった。落研に誘われるが、金もなく、コミュニケーションにも自信がなく、四年間バイト生活をして過ごすつもりだと語る暖平。
「必要なのは扇子一本。あとは座布団さえあればどこでもできる」という碧の言葉に背中を押され、暖平の人生が大きく動き出すーー。
・「面白さ」「上手さ」は一つじゃない
・明日が来るのが楽しみになるくらい準備する
・徹底的に同じ型を踏襲し、初めて個性は爆発する
・追い詰められてはじめて、人は真価を発揮する
・どんな時も楽しむ。自分がやりたいことをやる
Posted by ブクログ 2024年01月03日
【人は出会ったもののすべてでできている】
本の途中であるフレーズだが、喜多川さんの本を読み進めると、この本に出会えてよかったなとそう思わせてもらえる。
不安や恐れに葛藤する様子、先輩として後輩に何かを伝えていく様子、後輩として先輩の背中や生き様から学んでいく様子、何かを背負うものとして闘い続ける様子...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月02日
うわ~、これいいなぁ。
2024年上半期ベストになりそうなくらい良かった。
大学進学で上京した人付き合いが苦手な暖平。
自分の殻にとじ込もり、この先も1人なんだと卑屈になっていたが「落研」部長・碧に出会い、少しずつ変わっていく。
『人は皆、出会ったものでできている』
暖平が落研メンバーと出会い...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月21日
大学進学を機に群馬から上京した門田暖平は、慣れない土地での新生活の不安もあり、新しい友達をつくるのさえ億劫に感じていた。
ひょんなきっかけで、落語研究会に入ることになった暖平が、先輩たちの話を聞くことで今までの殻を破って大きく成長していく姿を描く物語。
落語の登場人物はみんなどこか抜けてる。欠点だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月20日
じんわりと良さが沁みてくる作品である。
仏教にも通じるような哲学的な考え方にとても共感できる良い作品で1番好きな本になりました。
特に自分が印象に残ったのは
脳の中にいる自分を「目」や「耳」や「手」や「足」や「口」などを使ってこの世界をどう見ているのか?
この考え方はとても共感しました。
特に人...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月22日
喜多川さんの作品を多く読んでいるからだとおもうんだけど、考え方が同じだった。
私が常に考えていることで、何事にも積極的に動かないと楽しくないってことだと思うんだ。
この作品は読みやすかったし、文章も良かった。
落語というものを取り上げたのも良かった。
ただ、いつも疑問に思うんだけど、よく聞く落語は...続きを読む
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