三度目の恋

三度目の恋

小説・文芸
946円 (税込)

4pt

結婚したのは、唯一無二のはずだったひと。高丘さんに教えてもらった「魔法」で、むかしむかしの世に旅に出るようになるまでは。あるときは江戸吉原の遊女、さらには平安の世の女房として、梨子はさまざまな愛を知り……。『伊勢物語』をモチーフに、夢とうつつ、むかしと今のあわいをたゆたい、恋愛の深淵をのぞく傑作長編。〈解説〉千早 茜

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    三度目の恋
  • タイトルID
    :
    1427804
  • ページ数
    :
    472ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年09月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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三度目の恋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私(梨子)は、幼い頃から恋をしていたナーちゃんと婚約をし結婚するのですが、見た目も美しく魅力的なナーちゃんには、次々と女の人が近寄ってくるようです。

    沈み込んでいる梨子はある時、その昔小学校の用務員室にいた高丘さんという男性に再会し、高丘さんに教えてもらった「魔法」で、江戸吉原や平安の時代に行き、果てしない旅をしながらさまざまな愛を知るのです。

    「伊勢物語」をモチーフにした夢物語は、やわらかな筆致で読みやすく、昔々の恋物語を存分に堪能することができます。

    江戸時代の女性たちのしいたげられたつつましい暮らしや、平安の姫さまにつかええる女房としての働きぶりなどが体験できて、今の時代と比べてみると本当に面白い。

    人には物語があって、すべてが断片的で思い込みでできているのです。
    体は滅びても、せつなく激しい恋心は、いまだにしぶとく心の中に残り続けているのです。
    恋することは苦しくても、もう昔に帰れなくても、私たちは決してそのことを忘れることはないでしょう。
    生きている間に好きな人に出会えるって、こんな素敵なことはないのですね。
    とてもいい小説に出会えました。

    0
    2026年08月13日

    Posted by ブクログ

    まるで光源氏のようなナーちゃんと
    まるで紫の上のような莉子
    わずか2歳で恋に落ちて貫いた
    ありきたりの夫婦になっていく中
    ナーちゃんはまるで平安時代の人のように
    よそにも恋する人がいるのです

    そんな頃莉子は
    小学校の頃出会った
    不思議な高丘さんに
    再び出会い
    魔法を教えてもらう

    やがて夢の中で
    莉子は花魁への道を進むことになる
    現在と江戸時代と平安時代とを
    莉子と高丘さんは
    行ったり来たりして
    成長していく

    なんともたおやかな素敵な物語
    伊勢物語がモチーフとなっている
    すべての時代の女性の恋愛事情が
    この一冊に込められている
    夢のような読書時間でした

    0
    2026年02月27日

    Posted by ブクログ

       昔の章
    すべての女をとりこにする魅力的な男、ナーちゃんと結婚した主人公、梨子。
    常に他の女性の影が消えない夫との暮らし

    夢の中では別の女として生きます。
    貧農の家から10歳で売られ、江戸吉原の、かむろ
    になります。
    廓での生活が、食べ物、着るもの人間関係などなど、かなり詳しくて興味深い。
    夢の中では、かむろとして、生き、話してはいるものの、気持ちは現代の梨子のままなのです。

       昔昔の章
    現実の世界で梨子は、ナーちゃんの子供を産みます。

    夢の中、今度は源氏物語より少し前の時代へ。
    10歳で、貴族の姫さんに仕える女官である、女房として働きます。
    そして姫さんは婿取りをして…
    平安貴族たちの日常が細かに描かれます。
    これは、伊勢物語の世界?

    現代、江戸吉原、平安時代(モテモテ男業平)の時代

    千年も前からの恋愛模様。
    伊勢物語、まったく知らなかったけれど、興味深い。

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    伊勢物語を理解していれば、
    もっと楽しめただろうと思いつつ。

    最近の長編は特に、
    後半部のぎゅいんと動く、
    まさに動く描写のスピンがすごくて、
    どうやってこれを生み出すのだろうかと、
    川上弘美の内界を考えてしまう。

    表紙が大好きなjunaidaであるのも素敵。

    0
    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    心情が語られるのに、これほどひらがなの文体がしっくりくるとは。昔々も昔も、色んな意味で今より余白があったのかもしれない

    0
    2026年05月16日

    Posted by ブクログ

    「幾重もの時間を生き、人びとと縁を結び、幾重もの感情を知り、それらが終わった今、わたしは心の底から、何かを愛したいと思えてならないのです。その愛は、狭いものではなく、かといって広すぎるものでもなく、ぼうっとともった春の灯のようであってくれればいい。その灯がわたしを照らさなくとも、わたしが愛した何かを照らしてくれさえすればいい。そうしたら、わたしは愛するものを優しく見つめることでしょう。ただただ、柔らかく見つめていることでしょう。この余生が終わるまで、ずっと」

    0
    2025年12月09日

    Posted by ブクログ

    第一章前半の現代の話はいわゆるありきたりの恋愛話であり、読み始めた当初は、なんと盲目的な恋だろうと思いましたが、なるほどそれはプロローグのようなもので、梨子が高丘さんと再会してからの話こそ、この小説の真骨頂でしょう。なにより、『伊勢物語』をモチーフにした作品ですから、はたして梨子が在原業平とどのような関係を結びつくのかを知りたいです。

    案外、梨子は直接的に業平と関わっているわけではありません。多くの場合、彼女はあくまでも他人として彼を観察したり、時に姫様のために憤慨したりしたに過ぎません(終盤のあるシーンを除いては)。

    でも、面白いことに、その観察の視線は、『伊勢物語』を読んでいる読者の視線と重なるものとも言えましょう。業平という男の魅力ははたしてどこにあるのだろうという疑問を、私たちは梨子の目を通して解こうとしている。

    もちろん、この小説のなかに呈されている在原業平は、本当の在原業平ではないし、『伊勢物語』のなかの業平を思わせる男も、実在の業平とは言えません。現在放送中の『光る君へ』に登場する紫式部の人生は、本当の紫式部の人生とはだいぶ違うでしょうということと同じように。

    でも、それにしても、物語の面白さは減りません。『三度目の恋』を読んで、『伊勢物語』も読みたくなりました(現代語訳ですけど)。そして、紫式部と藤原道長はたぶん恋仲ではないとわかったとしても、私は毎週まひろと三郎の恋の行方を楽しみにしています。

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    三度目の恋というタイトルから、初恋の人と結婚した梨子が夢の中で江戸時代の吉原の遊女として、平安時代の女房として、時を超えても同じ男と恋をしていて、現代でも結ばれたという話なのかと思って読み進めましたが、そんな単純な話では無かった〜。

    現代の梨子の意識と昔の女の意識との境目がなく、ぼんやりとつながったりたゆたんでいるような表現が川上弘美先生らしくて、好きな雰囲気でした。

    今、大河ドラマでは光る君へで平安時代、来年はべらぼうで江戸の吉原が出てくる予定。こんな世界なのかなと小説で補習&予習できた感じでした。

    0
    2024年11月03日

    Posted by ブクログ

    伊勢物語と絡み合いながら夢で時空を超えていく物語。強烈な面白さではなくて、じわじわと引き込まれてついつい読んでしまった。

    0
    2024年09月12日

    Posted by ブクログ

    一途な恋、嫉妬、愛する形、うつりゆく気持ち、消えない想い…。
    伊勢物語をモチーフに現代、江戸、平安を渡り歩く中で描かれる女性の心を、自分は正確に理解できるわけではない。
    ただ、どんな事よりも強く心をとらえて離さない恋なのに、脆さ、儚さをとても感じる。
    だからこそ人を想う自身の気持ちを大切にしたい。

    0
    2023年10月06日

三度目の恋 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    三度目の恋
  • タイトルID
    :
    1427804
  • ページ数
    :
    472ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年09月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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