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ロスト7
旧ソ連製の超小型核爆弾、通称“レベジの核”が、新潟の原発付近に持ち込まれたことが判明した。突如、核テロの脅威にさらされた日本政府は、国際謀略のエキスパートにして伝説のスパイマスター・冴木治郎に対処を依頼。調査に乗り出した冴木たちのもとに“ロスト7”を名乗る正体不明の人物から犯行声明が届く。核を持ち込んだのは、現職の総理大臣・高畠千陽への「警告」だというのだ。新潟の事件を皮切りに、過激派組織の女性テロリストの帰国、CIAによる内政干渉、政府高官を狙った襲撃と、国を揺るがす事態が次々に巻き起こる。混迷する状況の中、核の行方と“ロスト7”の正体をつきとめることはできるのか。未曾有の事態に直面した日本を描く、本格謀略小説。 -
ここにひとつの□がある
フリマアプリで、「カシル様専用」として箱を出品すると、必ず落札される――。ある学校で流行っていたちょっとしたお小遣い稼ぎ。しかし、これにはある決まりがあった。カシル様への箱には、中に何も入れてはならない。中にうっかりメッセージカードを入れてしまった男子生徒の運命とは。(「カシル様専用」) 「すべてのことばをみつけてつなげよう!」 何の変哲もないクロスワードパズル。あなたはそれを解いていたはずだった。普通のパズルとは違うと気づいた瞬間には、もう元には戻れない。(「穴埋め作業」) 中に閉じ込められているものは何か。新進気鋭のホラー作家が描く、恐怖の連作短編集! -
神様の次くらいに 人の死なない謎解きミステリ集
デートに誘ったはずが「家電量販店に行こう」と言われ、憧れの女性と開店前行列に並ぶことになった大学生の青年。その日遭遇したある謎解きの顛末から、彼は人の優しさについて思いを巡らすことになる。著者の実体験を反映した佳品の表題作ほか、文化祭前日に生徒会副会長が密室の謎に直面する学園もの「ライオンの嘘」、公園からひとつずつ何かが消えていくのはなぜかを名探偵凜堂星史郎が推理する「小さいものから消えよ」など五編を収録する。日々の暮らしのなかにふと入り込んだ謎とその真相を鮮やかに描いた、人の死なない謎解き作品集。著者初の〈日常の謎〉、文庫オリジナル。/【目次】「さくらが丘小学校 四年三組の来週の目標」児童たちのいざこざを収めるため謎解きに挑む新米教師の悪戦苦闘/「ライオンの嘘」男子サッカー部の部室からパソコンが消失。現場は密室だった――/「神様の次くらいに」家電量販店の開店前行列に並んだ先輩と俺のささやかな謎解き/「小さいものから消えよ」公園からひとつずつ何かが消えてゆく? 名探偵凜堂星史郎の推理/「デイヴィッド・グロウ、サプライズパーティーを開く」『星読島に星は流れた』の青年デイヴィッド、セグウェイに乗って再登場/あとがき -
彼女は逃げ切れなかった
彼女は逃げ切れなかった――不思議な双子と元刑事が、すべての真相を見抜くから。轢き逃げを起こした車に積まれていた変死体、何度も殺人犯の身代わりになる男、全焼した家から発見された死後数十年の謎の死体……。酒場に持ち込まれる「奇妙な事件」の裏にあるものとは!? 五年前に警察を早期退職した纐纈古都乃は、ある朝、車での轢き逃げ現場に遭遇する。その瞬間、交差点の向かいにいた双子の姉妹が妙な閃光を放ったように見え、轢き逃げをした車が急停止し、別の車と接触。そして轢き逃げをした車のトランクからは女性の遺体が発見された。後日、居酒屋を切り盛りする旧友からの頼まれ事をきっかけに、古都乃は双子と再会する。古都乃は姉妹に、「ことさんは、やっぱり見えるんだ」と話しかけられて――。日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞の著者が放つ、極上の連作短編集。 -
NO推理、NO探偵? 謎、解いてます!
名探偵を自任する女子高生、美智駆(みちかる)アイは突如、推理のための頭が働かなくなる。 そこで助手の取手(とりで)ユウは、”面倒くさい小話をまじえた推理”なんていらなくない?と 推理なしで事件の解決をもくろむが……。日常の謎や旅情ミステリ、果てはエロミスまで! 推理の常道を突き進んだ女子高生探偵・アイと助手・ユウの目には何がうつるのか? 前代未聞の真相に驚愕するメフィスト賞受賞作がついに文庫化! 〈本格推理を極めんとして道を外れた者が堕ちる《魔境》ーー 女子高生探偵シリーズはその攻略に挑んだ前人未踏の裏本格レポートである。〉. (法月綸太郎) 〈ユーモアに隠されていた数々の手がかりを、シャープに解き明かす手際はさすがの一言に尽きる〉 坂嶋竜(文庫版解説より) ※かつてノベルス版として刊行時、本格ミステリ界に激震が起きた。 ・法月綸太郎、微笑―― 第『53』回受賞作はメフィスト賞の『ジョーカー』だよね? ・青柳碧人、感嘆! 歴代すべてのメフィスト賞受賞者と、今後すべてのメフィスト賞受賞者に 贈る傑作(僕、受賞してないけど)。 ・円居挽、憤然! やりたい放題やんけ! 不覚にも面白いと思ってしまったけど……オレもこれやりたかった! ・早坂吝、推薦! 昔のメフィスト賞では出し得なかった「最新」受賞作を見逃すな! ・白井智之、愕然! 196ページ(ノベルス版)を読むまでは舐めてました。本当にごめんなさい。 ※本書は2017年9月に刊行された『NO推理、NO探偵?』(講談社ノベルス)の文庫化に際し、サブタイトルを追加、本文に加筆・修正を加えたものです。 -
ふるさとは岡山にありて怖きもの 岩井志麻子怪談掌編集
「ぼく、人を殺しているかもしれないんですよ」 ふるさとの岡山で、暮らす歌舞伎町で、訪れた東南アジアで―― 『ぼっけえ、きょうてえ』著者が出会った超短編奇譚全37話! (あらすじ) マッチングアプリで知り合った女性に「アパートのそばに、ちょっと変わった祠みたいなものがある」と聞かされて会いに行くと――(「ふるさとは岡山にありて怖きもの」)。東洋一の歓楽街、不夜城と呼ばれるこの街は、事件だらけ事故物件だらけ。そんな街ではすれ違う“モノ”が人間かどうかも疑わしく……(「歌舞伎町は燃えているか」)。書き下ろし32編に傑作掌編を加えた最恐37編! (著者プロフィール) 1964年、岡山県生まれ。1999年、「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。また、同作を収録した短編集により第13回山本周五郎賞も受賞。他の著書に『チャイ・コイ』(第2回婦人公論文芸賞)、『自由戀愛』(第9回島清恋愛文学賞)など多数。 -
かぎろいの島
エブリスタ×竹書房が推すホラーの頂点 第3回最恐小説大賞受賞作は、孤島の怪奇ミステリ―! 天涯孤独の小説家・津雲佳人の元にある日届いた、伯母を名乗る人物からの手紙。 そこには幼い佳人と、十数年前に自死した若き頃の父の写真が同封されていた。 一度あなたの故郷へ来てほしいという伯母に、 佳人は九州南西部の孤島・陽炎島に渡る。 しかしそこは地元の者も近寄らぬ禁域、異人殺しの伝説が残る忌まわしき島だった。 島では異人の魂を弔う秘密の神事が行われており、 その神事を担うのが佳人の一族・白(つくも)家であるという。 現在は佳人のいとこにあたる、みのり、ハル、セイの3人がそのお役目を果たしている。 父はなぜ幼い佳人を連れて島を出たのか? 母は? 様々な疑念が渦巻く中、島で起きる殺人事件、奇怪な祭り。 犯人は異人の亡霊なのか、それとも……。 閉ざされた島で起きる戦慄の惨劇、ヴァナキュラーな孤島の怪奇ミステリー! 「あそこは異人殺しの島ですよ」 昔、陽炎島に鬼の一族が漂着した。 島民は金品と引き換えに上陸を許し、その夜、歓迎の酒宴を開いた。 宴は異様な盛り上がりを見せ、ついに島民達は酔った勢いで鬼達とまぐわってしまう。 翌朝目を覚まし我に返った島民は、鬼達が眠っている隙に彼らを惨殺し、金銀財宝を奪って死体を山に棄てた。 「その鬼が異人であると?」 「さあ。ただその亡霊が彷徨うんです、今も」 -
百合中毒
イタリア人の若い女と恋仲になり、家族を捨てて出ていった父親が、妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ25年ぶりに戻ってきた。イタリア人の彼女は一人で帰国してしまったという。が、娘たちは大人になり、妻にはすでに恋人がいた。次女の遥は「許さないから。絶対に。出てってよ。早く出てって!」と叫び、長女の真希は「大恋愛して出ていったのなら、二度と戻ってこないのが筋ではないのか」と苛立つ。妻・歌子の恋人は夜ごと彼女からの電話を待つ。そして歌子は思い出す。夫との出会いの場所に咲き乱れていた花のことを…。家族とは。夫婦とは。七人の男女の目線から愛を問い直す意欲作。 -
驚愕の1行で終わる3分間ミステリー
『このミステリーがすごい!』大賞 出身作家36名が競演! 3分で仰天するショート・ミステリー集 なるほど! まさか、そんな!? ラスト1行で世界が一変・納得・すっきり!! (あらすじ) ドラマ「主婦たちの完全犯罪」に触発され企てた殺人計画は、誰にもバレないはずだったが……(倉井眉介「味方のいない完全犯罪」)。田中が死ぬたびにタイムリープが発生!? 果たして俺はこのループから抜け出せるか(三日市零「田中突然死回避計画」)。その他、誰も出した覚えのない特許使用許可の謎や、互いに相手を出し抜こうとする双子の姉妹の話など、ショート・ミステリー全36編収録。 -
神戸怪談
港町・神戸の実話怪談 兵庫県神戸市――歴史ある港町に息づく、山・海・人にまつわる不思議の数々を、灘区出身のオカルトコレクターが綴る奇想の神戸裏ガイド! 怪奇現象が多発するポートタワー 三宮のセンタープラザに出る落ち武者 新神戸の某ホテルに広がる異次元空間 恐ろしいほどにご利益がある恋愛弁天 JR住吉駅で起きた怪奇事件の真相 元町高架下近くの最恐幽霊屋敷 動物園内にある旧ハンター住宅で謎の男が姿を現す 阪急・六甲駅付近に建つ最恐事故物件マンション つくはら湖に出没する悲鳴と呻きをまとった死霊 阪神地域屈指のミステリースポット・甲山の怪! 呪物コレクター&怪談師としてブレイク中の田中俊行が地元・神戸の怪談をまとめた一冊! ・エレベーターガールの間で語られる怪異「ポートタワーの怪」(中央区) ・著者がかつて勤めていた会社で起きた社長の悲劇「龍」(東灘区) ・祈りが祟りに変容したのはなぜ?「祟りの木」(北区) ・何か奇妙なものが棲む古い洋館「旧ハンター邸」(灘区) ・間取りが不思議な賃貸住宅、事故物件ではなさそうだが…「女性専用マンション」(須磨区) ・夜の街で母親の帰りを待つ幼い姉弟。家にいたくない奇妙な理由とは…「元町高架下の子ども」(中央区) ――など。神戸の街に蔓延る異界の数々を収録した実録暗黒ガイド! -
海神の島
一九九九年、沖縄。花城泉は、気が合わぬ姉と妹に挟まれ窮屈さを感じていた。ある日、祖母の漣オバァが三姉妹に告げる。誰かが海神の墓を守れ──と。三人は即座に拒否したが、二十年後、図らずも彼女たちは失われた「海神の秘宝」を追うことに。 汀・泉・澪――一騎当千の花城三姉妹が、沖縄、東京、九州、山口、台湾を縦横無尽に疾駆する! 三人の凄まじいまでの欲望と日米中の思惑が錯綜する、空前絶後の冒険小説。 読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、週刊文春、週刊新潮、サンデー毎日、週刊朝日、小説現代、ミステリマガジン、SFマガジン、STORY BOX、ダ・ヴィンチ、CREA、ニュータイプ、沖縄タイムス、琉球新報ほか……各紙誌絶賛。山田風太郎賞受賞作家渾身の超大作が待望の文庫化。 カバーイラスト:mocha 【目次】 第一章 失われた秘宝 第二章 三姉妹の夢 第三章 相続人の行方 第四章 古墳は囁く 第五章 銅鏡と貝輪 第六章 暗躍する男 第七章 純白の平和と黒いアイドル 第八章 海神島の正体 第九章 見捨てられた疎開船 第十章 海底の決闘 第十一章 禁断の島へ 第十二章 太古からのメッセージ 解説 爆走するパワフルな冒険小説~「宝探し」の物語~ 阿津川辰海 -
心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿
ロンドンの医師で“心霊博士”でもあるジョン・サイレンスのもとには、超自然現象に悩む患者たちが訪れる。屋敷の悪霊に取り憑かれた作家の災難を描く「霊魂の侵略者」、前世の記憶から猫の街に引き寄せられた男の妖しい体験が語られる「古えの妖術」、旅の途中で30年ぶりに母校を訪れた商人が引きずり込まれた黒魔術の恐怖「秘密の崇拝」、青年の激しい恋情が驚愕の人狼事件へと発展する「犬のキャンプ」など、英国恐怖文学の巨匠ブラックウッドのジョン・サイレンスもの6編を完全収録した傑作短編集。/【目次】/事例一 霊魂の侵略者/事例二 古えの妖術/事例三 炎魔/事例四 秘密の崇拝/事例五 犬のキャンプ/事例六 四次元空間の虜/解説=朝松健 -
狩場の悲劇
「五月の朝に詩的な《赤いワンピースの娘》に出会って以来、おびただしい数の犠牲者が、人生の暗い波間に、永久に姿を消し去った」……モスクワの新聞社へ持ち込まれた、ある殺人事件をめぐる小説原稿。そのテクストの裏に隠された「おそろしい秘密」、そして読み終えてなお残り続ける「もう一つの謎」とは何か? 近代ロシア文学を代表する作家が若き日に書いた唯一の長篇小説にして、世界ミステリ史上に残る大トリックを駆使した恋愛心理物語の古典。巻末に、江戸川乱歩による評論を収録。 江戸川乱歩――「チェーホフともあろう作家の、こういう作品を知らなかったのだから、われわれの全く気づかない面白い探偵小説が、まだどれほど残っているかと思うと楽しくなる。……探偵小説のトリックの歴史から考えても、相当大きな意味を持つ」。 解説・佐々木敦 -
「白い巨塔」の誘拐
ヤクザ未満の最強バディが、今度は探偵に!医療法人理事長の誘拐と公園の白骨死体――。 衝撃のコンゲームをあなたは見破ることができるか!? 第19回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作『甘美なる誘拐』でデビューした著者による受賞後最新作です。探偵社で働くヤクザの下っ端、真二と悠人のもとに、弟が殺人を犯したかもしれないと女子大生が調査依頼にやってくる。しかし、二人が調査を始めた矢先、その被害者かもしれない浮浪者が住んでいた「ドクロ沼」から白骨死体が見つかった。 一方、医療法人理事長の三代木は、重要な理事会が迫っているなか、何者かに誘拐される――。それぞれの思惑が交差したとき、衝撃の結末が待ち受ける! <衝撃の誘拐ミステリーに驚きの声、続々!> 絶妙なテンポに極上のスキル。突き抜ける痛快さがクセになる! ――内田 剛(本屋大賞実行委員会 理事) また誘拐か。よし、今度こそ騙されないぞ……と思ったのに! ――大森 望(翻訳家・書評家) “計画”の真相に瞠目。あれもこれも、そこに繋がるとは!? ――宇田川拓也(ときわ書房本店) 登場人物の誰が誰を騙しているのか――この構図、意外にして痛快! ――千街晶之(ミステリー評論家) 得意分野は誘拐…?愉快で策士な探偵コンビにまた騙された! ――瀧井朝世(ライター) 前代未聞の誘拐劇を軸に、あれもこれもが繋がっていく終盤の喜悦に悶絶! ――村上貴史(書評家) -
無邪気な神々の無慈悲なたわむれ
この島は、何かおかしい 脱出手段、連絡手段、頼れる大人、ナシ! 楽しい思い出になるはずの家族旅行。惨劇が繰り広げられる神の島で生き残ることはできるのか―― 無邪気な時、人は一番残酷になれる―― この島、何かがおかしい――。 子供を神と崇める土着信仰が根付く児宝島。息子の瑠偉を養子に迎えて一年の記念にこの島を訪れることにした辻村京子、正樹、そして瑠偉の三人は、前夜に墜落した隕石の影響で立ち往生していた鶴見夫妻とともに島へ渡る。天候にも恵まれ、楽しい家族旅行になるはずだった。しかし……。なぜか島には大人がいない。そして携帯電話や無線が使えず、島のそこかしこが荒らされている。まるで、無垢な子供が自由気ままにいたずらをしたかのよう。さらにいくつかの視線を感じ始めた。この島で何が起こっているのか。誰に見られているのか。辻村夫妻は島を調べるのだが、その隙に瑠偉が攫われてしまう。攫ったのは、この島でもっとも神様らしい存在だった――。 調・装画 -
物産展の女
老舗百貨店かねた屋の食品バイヤー・蓮見春花は、社運をかけた九州物産展を担当することに。張り切る春花の前に突如、謎の上司が現れた。 「あなたにバイヤーの資格はない!」 真っ赤なスーツにサングラス。奇妙な姿に圧倒的オーラを纏う女、御厨京子。どんな気難しい店主も口説き落とし、関わる物産展は軒並み大成功。本物を見極める厳しい目と強引な手法で恐れられる、伝説の〈物産展の女〉だった――! 型破りな御厨に振り回されながらも、人の心を動かす彼女の哲学に春花も変わっていく。 伝説の女が、食を通して、人を、世界を変える! 老舗百貨店を舞台に、食のプロたちが命がけで見つける、極上のおいしいグルメ。 -
楽園の殺人
絶海の孤島 稀少な動植物の楽園 ――島を脅かす人間こそ外来種なのか 楽園の島に閉じこめられた調査団を襲う惨劇―― 本土よりはるか南方の《東硫黄島》。この小さな無人島は四方を海に囲まれ独自の生態系を形づくっていた。学芸員の蜂須賀をはじめとする調査団が組織され、島の生態系をと生き物たち調査することになった。外来生物の持ち込みを防ぐために厳重な準備と防護のもと、島に上陸を果たす。しかし、到着後まもなく調査団のひとりが殺されてしまう。口の中に外来植物の種子を詰め込まれたおぞましい遺体に、疑心暗鬼になっていく調査団のメンバー。調査船とも連絡が取れなくなり、ボートも使用不能に。島から脱出できない中、第二の殺人が起こってしまう―― 緒賀岳志・装画 -
酔いが回ったら推理どき
社会人3年目の進藤久登(しんどう・ひさと)には、お酒を熱愛する年上の幼なじみがいる。 東京で働く会社員の天沢理香(あまさわ・りか)は、お酒を飲めば飲むほど推理が冴える特技を活かして、幼なじみ兼助手の久登とともに、SNSで謎解きを募集している。 ただし依頼の条件が2つ。 ひとつは「お酒がかかわる事件であること」、 もうひとつは「その謎に関係するお酒が飲める店で会うこと」。 つきあいたての恋人同士は、ハイボールですれ違う。 自宅飲み会で不可解な行動をする同僚の本音とは……。 ビールが巻き起こす国際交流の危機!? ふたりのもとには 今夜もお酒が関係する悩み事とドラマが舞い込んでくる――。 エブリスタ×ことのは文庫【ライト文芸賞】大賞受賞作、書籍化! お酒の知識と楽しさをちりばめた、一杯飲みたくなる推理劇。 -
隠し女小春
大手出版社で校閲者として働く矢野聡には、秘密があった。横浜・黄金町のギャラリーで出会ったハンガリー製のラブドールを小春と名づけ、一緒に暮らしているのだ。毎晩、ベッドで小春のからだを弄びながら話しかけ、返事を聞き、愛撫されつつ眠りにつく日々。女性バーテンダー・鵜飼千賀子の部屋で快楽に耽るだけでは得られぬ安らぎを、小春はもたらしてくれたのだ。 そんな聡の人生に、1人の良い女が登場する。千賀子の店で出会った映像翻訳者の茜屋恭子は、知的な魅力の持ち主だった。 「これまで会ったことのないタイプだな。時々胸の鼓動が速くなった」と小春に話してしまったことから、聡の周辺でさまざまな事件が起こり始めて―― 戦慄の長篇サスペンス! -
四段式狂気
累計50万部突破! 『最後の医者』シリーズの著者、 怒涛の4ヶ月連続刊行! <既刊発掘シリーズ>第6弾、新装版で登場! 何重にも仕掛けられた罠。狂気のどんでん返し。 必ず4度騙される、どんでん返しミステリホラー! 【あらすじ】 女子高生のマユリと親友の幸せな日常は、ある日突然終わりを告げた。 ストーカーが家へ侵入してきたのだ。 犯人の正体に衝撃を受けるが……これは新たな狂気の序章にすぎなかった。 マユリの壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返す。 生死を賭けた虚偽、監禁、別荘での殺戮劇――。正常なのは誰か? 狂った愛のぶつかり合いに、必ず4度騙される! ラスト、あなたがあなたでなくなる、どんでん返しミステリホラー! 【新装版】 著者について ●二宮敦人 1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍。著書に『18禁日記』『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』『紳士と淑女のコロシアム「競技ダンス」へようこそ』等がある。 -
ジグソー・キラー
被害者を切断し街中にばらまく連続殺人鬼“ジグソー・キラー”。 逮捕から2年半、ロンドン各地で同じ手口の遺体が次々発見され……。 真犯人は“そこに”いる―― 英国発! 話題の大型ミステリー テムズ川の河岸で人体の一部が相次ぎ見つかった。 検死の結果、異なる男女のものであると判明。 さらに遺体には服役中の連続殺人犯“ジグソー・キラー”のシンボル ――関係者しか知りえないはずの図形が刻まれていた。 ロンドンを震撼させた凶悪なシリアルキラー逮捕から2年半。 特捜班の警部補ヘンリーはジグソー事件との関連を調べるため 刑務所に面会に赴くが、時を置かず新たな切断遺体が発見され……。 -
芙蓉の干城
江戸歌舞伎の大作者、三代目桜木治助の孫で現在は大学に奉職する桜木治郎は、その知識と審美眼で役者や裏方から厚い信頼を集めていた。昭和八年四月。女優となった姪・澪子と陸軍軍人・磯田との見合いの席が木挽座で設けられた。舞台では歌舞伎界の「女帝」荻野沢之丞が舞う中、澪子は真向いの席の男女に違和感を抱く。その翌日、木挽座そばで右翼結社「征西会」大幹部・小宮山正憲と芸妓・照世美の惨殺死体が発見された。治郎は警察から協力を要請され、澪子も自身が目撃した二人の奇妙な様子を治郎と磯田に打ち明け、それぞれの立場から事件の真相に迫っていく。歴史の歯車が戦争へと大きく動いた昭和八年を鮮烈に描く圧巻の歌舞伎ミステリー! -
誤審
群馬県の田舎町で起きた夫婦殺害事件の犯人として、被害者の幼馴染で建設現場労働者の大船貢が逮捕された。 濡れ衣であったが、前橋地方裁判所は懲役15年の判決を下す。控訴審の高裁判決も一審と同じであった。 大船には妻と一男三女の子供がいたが、逮捕・裁判の過程で、妻は精神を病み、長女は事件を苦に中三のときに自殺、次女は行方不明となった。 冤罪によるマスコミ報道・地元住民のいじめによって貧しいながらも幸せだった家庭は一挙に崩壊したのだ。 三女・典子は高校卒業後、上京し働きながら看護学校を卒業し、看護師として働いていた。 末期ガン患者を世話する彼女の病室に、ある日、元教師の老人が入院してきた。 老人は毎夜うなされ、うわごとを繰り返すが、それは二人のひとの名前のようだった。 その名前とは、ひとりは自殺した彼女の姉であり、もうひとりは冤罪のもとになった殺人事件の被害者の名前だったのだ… 意外なところから、自分を不幸のどん底に突き落とした殺人事件と、姉の自殺の真相をつきとめる手がかりを得た典子は、冷たい復讐の心を宿しながら謎を追い始める。 書き下ろし長篇社会派ミステリー力作。 -
プリンセス刑事
化学ミステリー「化学探偵 Mr.キュリー」シリーズで人気を博す著者が文春文庫に初登場! 美少女プリンセス×刑事ミステリー! 女王が国を統べる日本というパラレルワールドを舞台に、王位継承権を持つお姫様が刑事となって大活躍! 彼女を支える若手刑事とのバディものとしても楽しめる、とびきりキュートなミステリー。 憧れの刑事になった青年・芦原直人。 同じ課に配属された新人刑事は、なんと王女様!? 美しく気高いプリンセス刑事・白桜院日奈子だった。 直人は、あまりにも立場の違う王女とのコンビに戸惑いながらも、共通の話題を見つけ、また彼女の刑事という職業への真摯な思いに触発され、自らも変わっていく。 ふたりが挑むのは、凶悪な連続殺人犯ヴァンパイア。 ふたりは、さまざまな試練を乗り越え、事件を解決することができるのか――!? ふたりの“バディ”をとりまく、個性豊かな身辺警護役の刑事や、妹思いが過ぎる兄王子、などなど濃いキャラクターにも要注目です! -
研究公正局・二神冴希の査問 幻の論文と消えた研究者
「あなたは、サイエンスを愛していますか?」 興国科学研究所に勤めるクビ寸前の研究員・円城寺は、突然センター長の呼び出しを受けた。 2年前に論文捏造の疑惑で日本中を騒がせた“PAX細胞”についての論文が、今になって再び投稿されたというのだ。 三人の執筆者のうち一人は失踪、一人は怪死といういわくつきの論文。いったい誰が、何のために投稿したのか。 調査を命じられた円城寺の前に、一人の女性が現れる。 文部科学省・研究公正局から派遣されてきた、サイエンスを愛するキレ者役人・二神冴希。 彼女の強引な調査手法に辟易としながら、円城寺は捏造論文投稿の真相に迫っていく――。 -
コンビニなしでは生きられない
ミステリ作家・西澤保彦氏、べた褒め! 「ご近所(コンビニ)に“本格魂”続々入荷中! コスパ最高の謎解き劇場がここに」 謎解き鮮やか、仕掛け重厚の第56回メフィスト賞受賞の青春ミステリ! 大学を中退した白秋。彼の居場所はバイト先のコンビニだけだった。その平穏な日常を引っかき回す研修生が入店。店内で連続する事件にやたらと首を突っ込む女子高生の深咲だ。教育係の白秋は彼女の暴走する謎への好奇心に巻き込まれ、店の誰もが口を噤む過去の連続盗難事件の真相を推理することになり……。 コンビニの「謎」と「あるある」にとことんこだわり、他の追随を許さない秋保水菓のデビュー作、ついに文庫化! -
北条義時 「武士の世」を創った男
2022年、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公は、北条義時! 伊豆の田舎侍は、いかにして鎌倉幕府の重臣13人の頂点を極めたのか? 「武士による天下の政」を夢見た男は、鎌倉幕府の独裁者なのか? それとも、初の武家政権を創った立役者なのか? 石橋山の戦いで兄、宗時を亡くした義時は、姉、政子の夫であり、主君でもある源頼朝に付き従い、平家打倒、武家政権の樹立へと邁進していた。頼朝が征夷大将軍に任命され、いよいよ鎌倉が政治の中心となった矢先、主君、頼朝が不慮の事故で急逝。二代将軍、頼家、三代将軍、実朝も悲劇的な最期を遂げ、図らずも鎌倉幕府を背負わなければいけなくなった義時に、後鳥羽上皇より追討の院宣が発せられ……。伊豆の田舎武士が、頼朝に従い、鎌倉幕府の重臣を経て、ついには後鳥羽上皇から追討令を出される権力者となるまでの成長と葛藤を描く。義時は武士の世に何を夢見たのか? 書き下ろし。 -
恐怖 アーサー・マッケン傑作選
アーサー・マッケンは平井呈一が最も愛した怪奇小説家だった。二十代の頃、友人から借りた英国の文芸雑誌で「パンの大神」に出会った平井青年は、読後の興奮収まらず、夜が明けるまで東京の街を歩き回ったという。戦後その翻訳紹介に尽力、晩年には『アーサー・マッケン作品集成』全6巻を完成させた。太古の恐怖が現代に甦る「パンの大神」「赤い手」「白魔」他の初期作に、大戦中に英国の或る地方を襲った怪事件の顚末を描く中篇「恐怖」など、異次元を覗く作家マッケンの傑作を平井呈一入魂の名訳で贈る。/【目次】訳者のことば/パンの大神/内奥の光/輝く金字塔/赤い手/白魔/生活の欠片/恐怖/アーサー・マッケン作品集成 解説/解説=南條竹則 -
藍の夜明け
16歳になった翌朝、爾はひどい悪夢から目を覚ます。その手の平には寝る前にはなかった浅い傷と、指には長い髪の毛が絡みついていた。前夜、近所で起きた女性の通り魔殺人の報道を知り不安に駆られる爾。異変は次々起き、三度目の朝。爾は自分が脱いだTシャツから血の匂いをかぎ取る。そして少女の他殺体発見のニュースが! その少女は、看護師を務める爾の母の患者だった。犯人が自分かもしれない。爾は親友の達樹にも話せず悩んでいた。ある日、学校で見知らぬ少年と遭遇する。達樹からは自分たちの幼なじみの白兎だと言われるが、爾には全く見覚えがなく……。大人のサスペンス・ミステリ、第3弾! -
星空にパレット
九重高校で黒マスク姿の男による合宿費強奪事件が起きた。犯人のあまりの足の速さに、誰も追いつけない。できたばかりの探偵部に所属する浩介たち三人は解決のため独自に調査を開始するが、二度目の強奪の後に、事態は殺人事件へと発展してしまう――。夏の避暑地での不可解な連続殺人、ミステリ小説として書かれた殺人事件が実際の事件と重なっていることに気づいた作家の推理、大学病院での転落死の真相と、夜空に煌めく星のごとき全四編。学園ミステリにクローズド・サークル、二転三転するフーダニットとハウダニット。鮎川哲也賞作家が贈る、純度百パーセントのミステリ短編集。【収録作】黒いアキレス/夏の北斗七星/谷間のカシオペア/病院の人魚姫/あとがき -
かごめかごめ
「ゴミ清掃員」として多数メディア出演しているマシンガンズ滝沢秀一。ゴミ清掃業を始めた際、「ゴミは個人情報の宝庫だ」という気付きから執筆された小説が本作である。2013年スマホ小説サイト「E☆エブリスタ」で閲覧数2万人を突破し、ホラーオカルトカテゴリーで最高位2位を記録した『鬼虐め』を改題、今回文庫化にあたり加筆修正した。 とある女性のストーカーを始めた主人公。しかし、いつの間にかその立場は「追う」側から「追われる」側へと逆転していく。それは真の恐怖への序章に過ぎない。童謡『かごめかごめ』の詩に隠された歴史が紐解かれていく――。 -
刑事学校
100万部突破の「もぐら」シリーズの著者による警察アクション小説が、文春文庫初登場! 畑中圭介の現職は、大分県警刑事研修所、通称「刑事学校」の教官。 「刑事学校」とは、新たに刑事となる若手警察官に、操作術と刑事魂を実地で教え込む場である。 6名の新米刑事を生徒にして教育中に畑中は、地元の殺人事件の捜査に生徒たちを率いて参加する。 温泉都市・別府市の郊外で、立石健吾が他殺体で発見された。 立石は畑中の小中学校時代の同級生で、当時から名うての問題児だった。 数年前東京から別府に戻ってきたが、高校進学からの数年間、人生の空白期間があった。畑中は刑事学校の生徒たちに探らせる一方、独自のルートで事件の背景を探る。 やがて事件の背後に、IR(統合型リゾート・カジノ)新設利権に絡む政治と裏社会の癒着が見えてきた……。 文庫オリジナルの痛快警察アクション! -
半グレと芸能人
市川海老蔵、宮迫博之、田村亮……。 なぜ芸能人は半グレ=反社会的勢力と接点を持ってしまうのか? 『週刊文春』の特派記者として15年のキャリアを積んだ筆者が、あまり報じられることのない取材の裏側を明かしつつ、芸能人と半グレたちの“夜の生息域”に迫る! ・関東連合を芸能人や起業家らと結びつけた“黒幕”の正体 ・市川海老蔵事件の取材で厄介だった関東連合の情報操作 ・芸能人、スポーツ選手、政治家が集った「西麻布迎賓館」の実態 ・金塊強奪犯は、なぜ芸能人と写真を撮れたのか? 第1章 関東連合を六本木に連れてきた男 第2章 折口雅博が築いた西麻布の“城” 第3章 市川海老蔵事件と関東連合崩壊の予兆 第4章 六本木フラワー襲撃事件 第5章 西麻布迎賓館事件 第6章 半グレ最新事情と金塊強奪犯 -
よこどり 小説メガバンク人事抗争
自分を見失った男たちへのレクイエム 組織は、あなたからどこまで奪うのか! メガバンクを舞台に「失われた30年の真因」を問う、緊迫のエンタテインメント。 「細部の圧倒的なリアルさ。銀行小説の新たな金字塔だ」――楡周平 【プロローグより】 「まず、君の手柄は、すべて私の手柄にする。いいな」 「はっ」 「それから、私の失敗は、すべて君のせいにする」 竜崎はおおきな執務机の前に寺田を立たせたまま、椅子の背に悠然と身体を預けていた。 「ただ、心配する必要はない。 君も、君の部下に同じようにやればいい。 それが銀行だ」 (引用ここまで) 舞台はメガバンク、主人公は広報部長―― 裏切り者は、中(なか)にいる! 元共同通信日銀キャップが書く 巨大銀行の仁義なき権力闘争 息をのむ裏切りの連続 最後に立っているのは、誰か―― 【ストーリー】 AG住永フィナンシャルグループの広報部長、寺田俊介は記者とのインタビュー中に 社長の竜崎太一郎が漏らした一言から、自らの出世の可能性を嗅ぎ取る。 吸い寄せられるように竜崎に服従する寺田は、経営難に転落した大手不動産をめぐる情報戦や大手証券との再編、バランスシートの膿、竜崎と相談役の人事抗争…と次々に訪れる難題に直面。掟破りの手段へと手を染め、メガバンクを覆う深い闇へと足を踏み入れていく。 -
就業規則に書いてあります!
平河東子は大手企業人事部の労務管理。社員皆が健やかな職場環境を作る事にやりがいを感じていた。だが業績悪化でリストラに。叔父の伝で再就職したのは、違法すれすれの労働が蔓延る、下請けのアニメ制作会社だった――! 過剰な労働時間、最低賃金を大幅に下回る月収。日常的なパワハラ、セクハラ、従業員の失踪……。問題だらけの「8プランニング」の労務管理者になった東子は、”アニメの鬼”と怖れられる演出担当・堂島蕎太郎をはじめ、業界の闇と真っ向から対決する羽目に!? 超絶ブラックなアニメ制作会社に、新米労務管理が殴りこみ――!? 仕事にがんばるすべての人を元気にする、人事部労務管理のおしごと。
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