作品一覧

  • 新説 東洲斎写楽 浮世絵師の遊戯(ゲーム)
    -
    1巻704円 (税込)
    江戸時代後期に突如現れ、わずか10ヶ月の活動期間に数々の名作を残し、忽然と姿を消した浮世絵師、東洲斎写楽。その正体を巡り、4つの歴史談義が繰り広げられる。異説珍説数多ある中で、写楽が謎の絵師とされてしまったその理由とは…? 緻密な検証とユーモアたっぷりの発想で贈る、歴史謎解きエンターテインメント。単行本未収録の新エピソードを含め、大幅に改稿。
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー
    4.0
    1~2巻1,500~1,870円 (税込)
    「夢みる力」を復活させんと、想像力の可能性に挑んだ13編の書下し作品を、ぜひお楽しみあれ! ●巻頭言より 去る三月に本書と同じ「操觚の会」同志諸氏の協力で伝奇時代小説のアンソロジー「伝奇無双」(戯作舎)を電子書籍で上梓したが、その僅か一ケ月後にさらなる伝奇時代小説のアンソロジー「妖ファンタスティカ」をこうして紙媒体で刊行できるのは、伝奇ルネサンスを提唱した者として望外の歓びである。支持して下さった皆様にお礼申し上げる。 伝奇ルネサンスなる言葉に初めて接した方も多いと思うので、まず伝奇ルネサンスとは何かを手短に説明しよう。 伝奇ルネサンスとは一言で言えば作家の想像力を無限大にまで広げんとする企みである。 かつて國枝史郎・角田喜久雄・吉川英治らの働きで伝奇小説は時代小説の代名詞にまでなった。 (中略) しかし万人がメディアとなり、読書が娯楽の王座を退いた現在、伝奇は過去のコンテンツと化したかにも見える。夢想も荒唐無稽も破天荒も過去の概念と成り果てたかのようだ。いつの間にか作家も読者も「夢見る力」を信じなくなり、想像力の可能性を語ることを躊躇うようになってしまったのだろうか。 否。「夢見る力」は失われたのではない。そこにあるものが見えていないだけなのだ。 伝奇ルネサンスとは「夢見る力」を復活させるための試みである。それは崇拝する者を失って深い眠りに就いた物語の神々を復活させんとする十九世紀の魔術結社「黄金の夜明け」団の儀式にも似ている。 その意味で伝奇ルネサンスを「魔術」と呼んでもいいだろう。奇しくも本アンソロジーの参加作家は十三名。中世ヨーロッパで魔女集会に集った者たちの数である。 されば宣言しよう。 ここに伝奇は甦り「夢見る力」はこれより大なる復活を遂げん、と。
  • ヤオと七つの時空の謎
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    飛鳥、平安、鎌倉、戦国、江戸、明治……さまざまな時代を巡って少女ヤオが遭遇する七つの謎!! 七人の実力派作家が紡ぐ歴史ミステリーアンソロジー 歴史を映す〈鏡〉が崩壊したとき、世界は狂い始めた――。人々が“電子の言葉”に襲われる中、ただ一人異変を免れた本好きの少女ヤオは、飛び散った〈鏡〉のかけらを集め、平穏を取り戻すべく時空の旅に出発する。そこでは、時代ごとにさまざまな事件が彼女を待っていた……。

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  • 京都東山 美術館と夜のアート
    3.0
    1巻753円 (税込)
    神戸静河は学芸員志望だったものの、縁あって採用されたのはイチビこと、地元の市立美術館の常駐警備員。警備システムの解除や正面玄関の開錠など、展覧会スタッフたちを迎えるためにいち早く出勤しなければならない。これが施設常駐の警備員のオシゴトである――。深夜に美術館裏の庭園で遭遇した不審な男の正体は? 巡回中の展示室で見た浮世絵が新発見の写楽? 展示物のブログ紹介がきっかけで神社の失われた御神刀が発見されたが……などなど、地道な警備のオシゴトと美術ミステリのコラボレーション! ミステリーズ!新人賞受賞作家が、京都の町と美術館を舞台に描く、連作短編集。
  • 妖曲羅生門~御堂関白陰陽記~
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    平安の都の南、宇治の里に鉄輪をかぶる凄まじい鬼女が現れた。しかし追い詰めると更に奇怪なことに――(「妖曲鉄輪」)。平安王朝華やかにして、魑魅魍魎の跋扈する京の都。若き貴公子の兄弟・藤原道綱と道長が、源頼光率いる坂田公時、渡辺綱らと、妖しき謎の数々を追う。歴史・時代小説と本格ミステリーを見事にエンターテインメントに織り上げる、才気溢れる著者の傑作。
  • 蜃気楼の王国
    4.0
    1巻825円 (税込)
    遠山金四郎とシーボルトが源義経生存伝説に挑む!(「蒙古帝(モンゴリア)の碑(いしぶみ)」) 琉球王国との交渉に訪琉したペリーが「琉米修好条約」の裏側を解き明かす!(表題作) 東郷平八郎が、上田秋成が、曲亭馬琴が歴史の間隙に踏み込み、偽史・稗史の成り立ちを覗き見る。その先に、「伝説」に込められた民衆の願望と権力者が創った「正史」の思惑が浮かび上がる、歴史ミステリーの意欲的傑作!
  • 砂漠を走る船の道 ミステリーズ!新人賞受賞作品集
    3.3
    1巻660円 (税込)
    「ミステリーズ!新人賞」から、これまで数多くの才能が登場してきた。ここに収められた五編のミステリは、それぞれ新鋭たちの輝かしい出発点となった作品である。居酒屋の片隅で、駆け出しのシナリオライターと映画監督が交わす歴史推理談義。無実の罪で父を囚われた少女と不思議な力を持つ老人が、毒死事件の真相を追う中華探偵行。のどかな田舎で起きた本ワサビ盗難事件と、それを捜査する刑事の趣味が迎える顛末。道に迷い無人駅で一泊をすることになった大学生ふたりを待つ、奇妙な一夜の出来事。そして、砂漠を行くキャラバンを襲った異様な連続殺人――。期待を集める五人の作家の、記念すべき“はじまりの物語”。/解説=福井健太*本電子書籍には、配信中の作品に収録されている次の短編が含まれます。『漂流巌流島』(創元推理文庫版 2010年8月初版発行)収録の表題作・『もろこし銀侠伝』(創元推理文庫版 2010年9月初版発行)収録の「殺三狼」・『田舎の刑事の趣味とお仕事』(創元推理文庫版 2009年9月初版発行)収録の表題作・『夜の床屋』(創元推理文庫版 2014年6月初版発行)収録の表題作・『叫びと祈り』(創元推理文庫版 2013年11月初版発行)収録の「砂漠を走る船の道」
  • 名刀月影伝
    3.0
    1巻880円 (税込)
    『天下に小烏丸はただひと振り』藩主松平定信の一言から、白河藩の山本助十郎と絵師の林幹之助は、平家ゆかりの宝剣小烏丸の真贋吟味を命じられる。ふた振りある小烏丸のいずれが真物なのか――。その後、定信が編纂する古宝物図録集『集古十種』に収録する刀剣の調査のために、上方入りした二人は、粟田口則国が奉納された八幡宮で放火事件に遭遇する――。三条宗近、正宗など世に名高い名刀の消息を訪ねる二人旅が始まる。
  • 本能寺遊戯
    3.5
    1巻774円 (税込)
    扇ヶ谷姫之、朝比奈亜沙日、そしてロシアからの留学生アナスタシア・ベズグラヤは日本史好きの高校生。普段からあれやこれやと歴史談義を続ける彼女たちは、それが嵩じて、歴史雑誌『ジパング・ナビ!』の公募企画に投稿、入選を狙う――。日本史上の新説・珍説で、有名歴史小説家のサイン本など豪華商品をゲットするのだ! 本能寺の変を決行した明智光秀の動機、ヤマトタケルと剣の謎、春日局と大奥の真実、宇佐八幡神託事件など、女子高生“歴女”三人組の新解釈。第二回ミステリーズ!新人賞受賞作家が軽やかな筆致で贈る、連作ミステリ。
  • 柳生十兵衛秘剣考
    3.8
    1~2巻638~682円 (税込)
    女だてらに武芸の道を選んだ毛利玄達は、男装し諸国をめぐっている。ある日琵琶湖を往き来する渡し舟の上で、無手勝流の“卜伝”を名乗る人物と出会った。舟上でおのれの武芸自慢を繰り広げ、乗り合わせた客たちにまで迷惑をかける牢人を体よくあしらった卜伝に感銘を受けた玄達だが、以前から腐れ縁の柳生十兵衛曰く、その“卜伝”には裏がありそうで……。隻眼の剣豪・柳生十兵衛と毛利玄達がさまざまな流儀の達人たちにまつわる“謎”を、華麗に解き明かしていく!第二回ミステリーズ!新人賞受賞作家が贈る、傑作書き下ろし時代ミステリ四編。
  • 漂流巌流島
    3.4
    1巻770円 (税込)
    宮本武蔵は決闘に遅れなかった!? 赤穂浪士は浅野内匠頭が殿中刃傷に及んだ理由を知らなかった!? 近藤勇は池田屋事件を無理矢理起こしていた!? 鍵屋ノ辻の仇討ちは上手くことが運びすぎた!? 人使いの荒い監督に引きずり込まれて、チャンバラ映画のプロットだてを手伝う破目になった主人公。居酒屋で額を寄せ合い、あーでもない、こーでもないと集めた史料を検討すると、巌流島の決闘や池田屋事件など、よく知られる歴史的事件の目から鱗の真相が明らかに……! 第二回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む四編収録の、歴史ミステリ短編集。

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  • 蜃気楼の王国

    Posted by ブクログ

    これは非常に優れた歴史ミステリーだ。堪能した。源為朝琉球漂流伝説、源義経の清朝始祖あるいはジンギスカン伝説、崇徳上皇を描いた雨月物語、琉米修好条約を巡っての5篇の短編がめくるめく面白さだ。東郷元帥、秋山真之、シーボルト、遠山の金さん、上田秋成、葛飾北斎、滝沢馬琴、ペリーという煌めく登場人物たちが推理、活躍を見せる。作者は歴史の襞に分け入って、もしかしたらこうだったかもしれないと思わせる。それぞれ当時の権力側の思惑が入った生臭い推測がなされるのが、いかにもという感じだ。

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    2021年04月25日
  • 柳生十兵衛秘剣考 水月之抄

    ネタバレ 購入済み

    続編剣豪ミステリ!

     この2巻では伊藤一刀斎や根岸兎角、松山主水の人生に関わる推理を展開していく。最後の松山主水編では、千姫に天秀尼と豪華な配役で飾られ、ラストエピソードにふさわしい出来栄え。
     鎌倉を舞台に女剣士ヒロイン毛利玄達が活躍し、2代目松山主水の出自の謎に迫る。そこには古代宗教真言立川流との関わりが。

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    2022年09月29日
  • 本能寺遊戯

    購入済み

    楽しい「歴史推理小説」ww。

    2023年12月読了。

    《漂流巌流島》シリーズがとても好きだったのだが、その後あんまり作品を出されていない(自分が、文庫化しないモノには知らん顔してるからかw?!)感が有り、すっかり御無沙汰していたのだが、ちゃ〜んと執筆為さっていた様で、大変失礼しました。

    著者は、他のレビュアーの言及にもある通り、鯨統一郎氏の『邪馬台国は…』シリーズと同じ特徴を持つ「そんな解釈が成り立つのかぁ〜!!」と膝を打つ、真面目に歴史事件を考証しつつも、《本当の真実》なんて「誰にも分かる訳無いじゃんか〜!」と、まるで読者を“膝カックン”するかの様に、歴史の迷宮に誘ってくれる、優れたミステリー作家だと思っている。

    #ほのぼの #タメになる #共感する

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    2023年12月05日
  • 本能寺遊戯

    Posted by ブクログ

    高校生の歴史愛好家の扇ケ谷姫之と歴女の朝比奈亜沙日と交換留学生で日本史ゲーム・アニメオタクのアナスタシア・ベズグラヤの3人が、歴女向け雑誌の懸賞原稿募集のテーマについて、ああでもないこうでもないとやり合う話だ。突飛な発想も出てくるが、結構まともに歴史資料を駆使して本格的な論じ方をする。おいおい、どこが高校生なんだ!とんでもない奴らだぜ。知らない日本史上の人物がてんこ盛りで、いやはや凄い。勉強になりました。「本能寺の変」「ヤマトタケル」「春日局」「道鏡事件」

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    2021年05月09日
  • 柳生十兵衛秘剣考

    ネタバレ 購入済み

    一風変わった柳生十兵衛

    剣劇+ミステリー。
    柳生十兵衛と女剣士である毛利玄達の凸凹コンビが繰り広げる時代劇推理集。
    昔あった怪異事件の真相や他流剣術の秘技の謎なんかを推理して解き明かしていく。終盤では仇討ち絡みで盗賊団相手の殲滅戦も。

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    2022年09月29日

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