登場人物もそれほど多くなく読みやすかった。面白かったというのではないけども。まあまあ。
気になるところが多々あった。警察の仕事を休職している主人公。捜査中にトラウマを抱えるような出来事があったようだが、おもわせぶりに匂わせながら、はっきりさせない。どうしたいんだ。
主人公の子供の頃、弟を見殺しにしてしまった。その事件を忘れていて、もう一人の弟に罪を被せて、永年恨んでいた。そのところも、弟に指摘され、それで終わり。なーんか、もうちょっと全体的に推敲というか、他者の口出しが入った方が良かったような、と思わせる作品だった。