あらすじ
アルプスの山岳リゾート、豪華ホテル〈ル・ソメ〉。古いサナトリウムを改装し話題になったが、地元では反対運動も起きていた。弟アイザックの婚約パーティのため、恋人とホテルを訪れたエリン。雪の降りしきるなか、アイザックの婚約者が失踪、ゴムマスクをはめられた死体が発見される。休職中の警官であるエリンは捜査に乗り出すが、彼女の前にサナトリウムの、そして自身の過去が立ち塞がる。スリリングなノンストップミステリ!
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Posted by ブクログ
登場人物もそれほど多くなく読みやすかった。面白かったというのではないけども。まあまあ。
気になるところが多々あった。警察の仕事を休職している主人公。捜査中にトラウマを抱えるような出来事があったようだが、おもわせぶりに匂わせながら、はっきりさせない。どうしたいんだ。
主人公の子供の頃、弟を見殺しにしてしまった。その事件を忘れていて、もう一人の弟に罪を被せて、永年恨んでいた。そのところも、弟に指摘され、それで終わり。なーんか、もうちょっと全体的に推敲というか、他者の口出しが入った方が良かったような、と思わせる作品だった。
Posted by ブクログ
なるほど、現代を舞台にした「陸の孤島の密室殺人」の敵は、スマホなんだねー。
スマホで現場の写真撮って、スマホで事情聴取して、スマホで資料取り寄せする。
だから、孤島に取り残された探偵役が有能だと物語にならないのか、この主人公エリンには随分とイライラさせられる。
ストーリーは古典的とも言えるほど型通りで、かつ、スピーディーなため、読んでいてストレスがない。
それに「サナトリウム」という場所だけで、もう物語に期待感が生まれる。
でも、孤島ものに間違いはないが、作家綾辻行人の館シリーズが一番かも……。
Posted by ブクログ
女性作家、現代の~の悪い面が全面的に出たような作品。犯人の動機が煽情的である以上に中心人物エリンのキャラクターが嫌いを超えて不愉快。
わ~~キャ~的・・コミック的。
どっかで読んだ気がすると思ったら、筆者が好む小説家がサラ・ウォーターズ・・なるほどね。
Posted by ブクログ
舞台設定はいいけど、主人公の推理がイマイチで、毎回その場でその場で考え変えるし、推理を積み重ねたりしないので、意外な展開、意外な犯人の印象は薄め。宣伝の煽り文句が言い過ぎなのでは。