でえれえ、やっちもねえ

でえれえ、やっちもねえ

小説・文芸
660円 (税込)

3pt

コレラが大流行する明治の岡山で、家族を喪った少女・ノリ。
ある日、日清戦争に出征しているはずの恋人と再会し、契りを交わすが、それは恋人の姿をした別の何かだった。
そしてノリが生んだ異形の赤子は、やがて周囲に人知を超える怪異をもたらしはじめ……(「でえれえ、やっちもねえ」)。
江戸、明治、大正、昭和。異なる時代を舞台に繰り広げられる妖しく陰惨な4つの怪異譚。
あの『ぼっけえ、きょうてえ』の恐怖が蘇る。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ホラー
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川ホラー文庫
  • タイトル
    :
    でえれえ、やっちもねえ
  • タイトルID
    :
    20034074
  • 電子版発売日
    :
    2021年06月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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でえれえ、やっちもねえ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    幻想的。
    岡山弁って、たぶん、岩井先生のおかげで、私の中ではホラーなイメージになってしまっている。
    でも、嫌いではなくて、むしろ好き。

    以前、夢野久作の感想で、この人を超える作家はいないと書いたけど、岩井先生は近い空気感があって、「いなか、の、じけん」を読んでいるみたい。

    読んでいる間だけ、違う世界に行けて楽しかった。

    0
    2024年09月30日

    Posted by ブクログ

    「穴堀酒」がよかった。
    書簡体小説って面白いですよ。

    全体の話の面白さは「ぼっけえきょうてえ」には及ばないが、作り出されている雰囲気はこちらも抜群に良い。
    よくもこれだけ不快な空気を作れるものである。

    他にも岡山舞台の作品を書いてそうなのでまた読んでみたい

    0
    2021年09月18日

    Posted by ブクログ

    著者らしいホラー短編集。
    土俗という表現をすると奇怪な因習を想起させるけれど、この著者の場合は絡みつくような湿った風情を味合わせてくれる。
    収録策の中では、『大彗星愈々接近』が良き。珍しく、ホラーというよりはSFちっくなお話だった。

    0
    2026年05月07日

    Posted by ブクログ

    妾の女が霊媒師家業、ハレー彗星接近。あれ??これって「岡山女」でやりましたよね??
    あまりの既視感に再読かと勘違い。

    江戸、明治、大正、昭和。岡山縛りの4つの怪異譚。
    岡山弁は相変わらず怪談話と相性がいいとは感じます。

    穴掘酒(大正時代)
    刑期を終えた女が、愛しい男宛に書いた手紙の形式。
    この話だけは面白かった。
    手紙形式のやりとりで面白かった作品といえば湊かなえの「往復書簡」が思い出された。
    ホラー作家の描く「時候の挨拶」」というのもまた味があっていい 
    淑女を装っていた女がどんどん荒ぶってくる文面。

    0
    2024年03月03日

    Posted by ブクログ

    『ぼっけぇ、きょうてえ』と同じ世界観で展開される女たちの怖くて怪しい短編集。相変わらず読みやすい。13歳で神隠しに会い、70歳で戻ってきたヨシ婆さんのお話が好きだ。これだけは人間の闇をあまり感じない。ハレー彗星や神隠しとあわせてファンタジックなムードがある。

    0
    2023年09月21日

    Posted by ブクログ

     じっとりとした

    陰惨な暗さがあります

    どれも 悪夢のような

    暗く哀しい話です



    怖さは ぼっけえ~のほうが

    どぎつい怖さがありましたね

    完成度も 高いです

    でも これはこれで

    やっぱり独特の 気持ち悪さは

    さすが 岩井先生だな と



    「穴掘酒」の男の手紙が

    女をはめる気まんまんで

    気持ち悪くって 

    ぞわぞわしました

    0
    2022年03月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怪異譚ではあるけれど、この世に生きている人間の業の深さや、人間がこれまで繰り返してきた数々の無慈悲な行為のほうが強く印象に残った。
    どの短編も最後の1ページ、最後のひとことで突き落とされてゾッとする。いちばん怖かったのはやはり表題作。この人、何を考えているの!?と思わされるのがいちばん怖いのは、会話ができるのに話が通じていないからだろうか。
    人の心はわからない。人と人が真に心を通わせるのは難しい。そういう虚しさに襲われた。
    岡山を舞台にした『ぼっけえ、きょうてえ」22年ぶりの正統後継作とのこと。このような世界観には時々触れたくなる。3作目も作られたらいいなと思う。

    0
    2026年06月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以下、チラシの裏。
    岩井志麻子を数作、集中的に読んだのは2017年。
    その後は深追いすることなく、豹柄タイツでハッスルする姿やワイドショーで発言が炎上したりする様を、ネット記事で見知っていたが、実は心の奥底で、結構尊敬していた。
    その根拠を思い出すと、2014年大晦日から2015年元日にかけて放送された「ツキたい人グランプリ〜ゆく年つく年〜」に行き着く。
    岩井氏の動く姿を見たのはその一度きりだが、まずべろべろに酔って除夜の鐘を撞くときに「50歳になって生理が上がったから中出しし放題だぞー!!」と叫んでいた。oh……
    この番組自体は、フジテレビで、坂上忍がとにかくその年に流行った人物を呼ぶだけの、賑やかで鬱陶しい番組だった。
    泥酔して眼の座ったヤカラの大沢樹生が、誰彼構わず殴りかかったり蹴りを入れたりする無法状態の中、確か佐村河内守騒動で引っ張り出された新垣隆が、氷風呂に突き落とされた挙句コメントを求められて、モゴモゴしているのに業を煮やした大沢樹生が蹴りを入れようとするのを、周囲のお笑い芸人が真顔で静止しようとする中、岩井氏は新垣氏を庇うように背後から抱きかかえて落ち着かせようとしていた……この映像が、今も忘れられない。

    文庫書下ろしとかKADOKAWAに一極集中とか事情はあるかもしれないが、好きです。
    本書も面白かった。

    ■穴掘酒 ……よくある話だが、手紙の文体と、穴掘酒という風習が重なって、凄み。柳田國男の「葬送習俗事典:死穢の民俗学手帳」にも項目あり。
    ■でえれえ、やっちもねえ ……表題作だが、うーん怖いというよりライトなシニカル小噺という感じか。しかし令和のコロナ禍の夜で読む意味はある。ちなみに作中ではモブキャラに近いが、孤児院を創設した人物のはモデルは石井十次と思われる。
    ■大彗星愈々接近 ……★少女、老婆、に平凡な男が翻弄される、このへん山岸凉子の絵で再生された。藤子・F・不二雄「ドラえもん」で忘れがたい「ハリーのしっぽ」のハレー彗星1910年、しかも「内田さん」まで出てきた上、ガルシア=マルケス「百年の孤独」も連想できる、大変に美味しい短編。平凡な男と描写されたが、実は歴史上の人物、浮田幸吉だったというのも、極上の味。どなかたwikipediaに加筆してくれれば。
    ハリーのしっぽ
    ■カユ・アピアピ ……★上京志望、作家志望という点で、作者の投影かと思っていたら、なんとシンガポール(新嘉坡)でカユ・アピアピ(炎の木)って、あー金子光晴と妻の森三千代だ! と驚いた。作中の古賀根安和って、「こがね蟲」を書いた作家の本名は金子安和だから、間違いない。森三千代は愛媛県宇和島出身なのでモデルに過ぎないだろうが、かなりあのふたりの核心に迫らんとする力作だと思う。また話は変わるが、矢野絢子の歌の一節に「ホンソホンソ」とあったのに聞き流していたが、こういう意味の方言なのね。瀬戸内海近辺かしらん。

    0
    2022年06月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ある男のせいで獄中に放り込まれてしまった女。しかし、女は男を恨むことなく、慕い続け牢の中で男に向けた書をしたため続けていた。やがて、恩赦のおかげで出所できた女は、同じように男に向けて手紙を書き続ける。男を想う一途な心を込めながら……。

    ***

    前回絶賛した、「ぼっけえ、きょうてえ」の正式な後継作とされる「でえれえ、やっちもねえ」をさっそく読んでみた。第一話目は腐った花の香りをかぐようなくらくらした気持ちになりながら読んだ。
    ただ、前作は全編がなんとも言い難い妖艶な雰囲気を常に湛えていたのと比べて、こちらはなんとなく生々しい。

    前回は幽霊の様なものが登場人物の前に現れて、惑わし、狂わせ、翻弄していたものだが、今回はその様子は鳴りを潜めていた。

    うっそりとした、静かで不気味で怖い。いつの間にか寄り添っている、恐ろしいものに鳥肌が立つ、という雰囲気はいくらか希釈されており、前回のままの様子が好きであるという方にはちょっと物足りないかも。
    前回の毒性ありありの作品は現代だと何か問題でもあるのだろうか?いやまさか。

    出てくる女性たちも不幸であるのだが、前作よりは幾分か恵まれており、良い生活を送ったりしていた。
    全てが最初から破綻しているという雰囲気の話が一つしかなかったのは残念かも。

    第一話目と同じ流れで、男に執着する情念、怖いがしかし美しい。という流れだったらなぁと失礼ながら思わずにはいられなかった。

    特に毛色が違ったのは「大彗星愈々接近」という話。煽情的なほとんどなく、今までにない話だった。怖いというよりは、ユーモラスで面白い。
    これはこれで乙なのだけれど、作品の雰囲気に中てられる気満々だったので、些か驚いた。

    同作者の既読作品は「楽園」であったので、こういう煽情的かつ猟奇的な話を書く人なのだと思っていたので本当に面食らった。

    ただ、第一話目は本当に素晴らしかった。ほかの作品も面白いのだけれど、これだけが飛びぬけて面白い。
    異様ではあるが、静かだった女の情念がぱっと一瞬燃え上がり、相手の男も一緒に燃やさんとする。
    憎悪にも似た愛情がぼうぼうと燃えていて、ぞっとした。
    岩井志麻子さんのこの手の話が大好きになってしまったので、これからもこういう話を続々読みたい。

    0
    2022年05月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    岩井志麻子の明治から昭和初期を舞台にした貧困と土俗の信仰、迷信、伝説が入り交じった郷愁的で恐ろしい作品群、つまり「岡山モノ」の起源にして頂点「ぼっけぇ、きょうてぇ」の正統な続編ということで期待した一冊。
    結果からすると「ぼっけぇ、きょうてぇ」の続編と名乗るには少々足りないながらも「穴堀酒」のようなトリッキーな作品や「大彗星…」のようにファンタジックな作品もあり岩井志麻子の作品の中でもふわっとした入門編といった感じである。
    しかしながらやはり物足りない。もっと濃厚な岡山の闇を描いてきた作者の作品にしてはとにかく薄く広いのである。
    とにかく物足りない一冊。

    0
    2021年09月28日

でえれえ、やっちもねえ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ホラー
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川ホラー文庫
  • タイトル
    :
    でえれえ、やっちもねえ
  • タイトルID
    :
    20034074
  • 電子版発売日
    :
    2021年06月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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