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扉を開けるとオジギソウが挨拶をしてくれる、花いっぱいの喫茶店。美しくミステリアスな店主(ママ)とその娘が、悩める客の持ち込む不可解な謎を、鮮やかに解き明かしてゆく。遠隔殺人、見えない密室、同時に4つの場所に出現した男……不可能を可能にする驚愕のトリックとは? さらに最終章では、とんでもない大仕掛けが明らかに――。柄刀マジックの真骨頂!
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Posted by ブクログ
扉を開けるとおじぎそうが挨拶してくれる喫茶店 喫茶店の親子には不思議といろいろな事がわかってしまう ママの前ではつい いろいろな事を話してしまう で、ママは事件解決をする
連作短編集。安楽椅子探偵が一つ一つの謎に挑んでいく様が面白いが、今ひとつ様式美というよりマンネリ気味だ。また分かりづらい作品もあり、首を傾げてしまった。ただし中には秀作も含まれており侮れない作品集となっている。
喫茶店「美奈子」の店主である美奈とその娘の奈子。そのうちの美奈を安楽椅子探偵とした短編集。タイトルからもうかがえるけれど全編にわたり植物が関わっていて、それが事件の謎にもなり解決の鍵ともなっている。表題作の「シクラメンと、見えない密室」の謎解きはその時の人間の心理として考えてみれば非常に納得がいった...続きを読む。全体的にロマンティックな作品であり作者の別作品である「アリア系銀河鉄道」あたりを好きな人にはオススメできる。
3- 何かが足りない。トリックはよく練られているのだが、筋立てはやや強引、キャラクターは薄味。一文は短くシンプルだが、文の連なりが独特でもっさりした印象。真相が明かされる、または主人公が推理する場面でも、何となくよそよそしく驚きも感心も少ない。つまらないわけではないが、総じて説得力が弱いと思わせ...続きを読むてしまっては、本格の作家としてはマイナスだろう。 “明かさないのがこの話のミソ”とは言え、せめて主人公親子の日常の描写がもう少しあれば、エピローグにも余韻を感じることが出来たかもしれないが、これではただの拍子抜け。
北森鴻の香奈里亜(?)シリーズより断然面白かった。花にまつわる事件を喫茶店『美奈子』の母子が解決する短編でした。 結構トリックは分かるけど、割と質は良かったです。
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