「55」という数字が、被害者の数らしいというあらすじからの憶測を元に読み始めた。シリアル・キラーは大好物なので(笑
序盤の展開は至ってシンプル。ふたりの容疑者(=自称被害者)は、相手こそが殺人鬼だと言い張り、しかもふたりともあからさまに挙動が怪しい。振り回される捜査チームだが、チームリーダーの
...続きを読む幼馴染のキャリア刑事が合流したことで、さらに捜査は迷走。小さな火種をあちこちにばらまきながら展開するストーリーは面白いが、刑事同士の確執シーンがわかり過ぎのやり過ぎで若干辟易した。
サスペンスとしては秀作だと思う。真犯人の予測は可能だが、そこに至るドラマと、謎解きのプロセスがとても興味深かった。全体的には好きな系統の作者なのだが、ベタな回想やエピソードでいい雰囲気を壊してる気もする。賛否両論必至のラストもどうなんだろ。機会があれば次回作も読んでみたいですね。