ボダ子(新潮文庫)

ボダ子(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

35歳で起業し、年商十億円を超える会社の社長となった大西浩平。だが、事業の成功の裏にあった家族を顧みない生活は、娘の境界性人格障害(ボーダー)の発症へとつながる。自傷行為を繰り返す娘につきっきりの生活により、事業は破綻。そして浩平は、東日本大震災の復興事業に起死回生をかけて、娘と元妻とともに被災地へと向かうが――。山本周五郎賞候補となった、実体験に基づく衝撃作。

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ボダ子(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    赤松利市『ボダ子』新潮文庫。

    著者の実体験に基づく衝撃の小説。親の身勝手さが娘の人生を狂わし、上手くいっていた家族の生活をも破綻させる。

    何が正しくて、何が悪なのか。人間はあさましいまでに金のあるところに群がり、男性は女性に溺れ、酒に逃げるのだ。そのうちに善と悪を区別する感覚も麻痺し、地獄のよう

    0
    2022年01月30日

    Posted by ブクログ

    仄暗いイラストに赤字で大きく「ボダ子」と書かれたインパクトに惹かれて読み始めた(著者近影のガラの悪さ…笑)。


    壮絶。まともな人間が桜井さんしか出てこない。
    主人公(作者)に至っては初婚のエピソードで既に「あー…」と言いたくなる(元嫁も大概なのだが)。
    もしかしたら主人公には人を見る目が無いのかも

    0
    2025年02月09日

    Posted by ブクログ

    なんだかとんでもない本を読んでしまったなという感想。なんだかもうただただやるせない。
    ラストにかけてどんな結末になるのかと食い入るようにページをめくり、まさかのオチというべきかの展開に衝撃を受けた
    なんだか違う世界で生きている人のようだ

    0
    2024年05月30日

    Posted by ブクログ

    「62歳、住所不定、無職」の大型新人、赤松利市氏。新潮文庫2月の新刊です。
    出てくる人物は全てクズ。特にボダ子(境界性人格障害 borderline personality disorder)の父親である主人公が下衆の極み。復興バブルをあてにして石巻で土木事業に関わりますが嘘とごまかしで失敗して、ひ

    0
    2022年07月30日

    Posted by ブクログ

    ぐぇぇぇぇぇしんどいものを読んだ。しかし一気に読ませる筆力がすごい。そうだろうね、実話なんだろうなと思う。家族を顧みず仕事に没頭する姿、怖いけどあるあるだとも感じてしまう。いや無いか…いやすごい本。「人に薦めたいけど薦めたくない」という紹介文も見かけたが、納得。ぐぅぅぅいろいろつらい。

    0
    2024年02月04日

    Posted by ブクログ

    実体験にもとづく衝撃作とあったので主人公は著者近影のイメージで読みました。全体的に自分が今まで全く見てなかった視点や考え方で物事が進んでいってハッとなることが多かったです。「何とかなる、何とかなる」が「何とかせな、何とかせな…」に変わるのはゾッとしました。

    0
    2023年02月12日

    Posted by ブクログ


    境界型人格障害を病を患った娘と、被災地で一攫千金のために踠く父親の話し。

    いやーな人たちしか出てこないで

    0
    2023年01月03日

    Posted by ブクログ

    バブル期に大いに働き大いに稼ぎ大いに遊んだ主人公。それでも家庭を持ち子を持つ。

    大人になった頃には既にバブルが弾けていた私には理解不能な価値観の人物たち。
    所謂グズ。グズでも本を読み働き夢を追いかける…だけれども、やっぱりグズ。
    私を育ててくれた大人たちがバブル期を経験してもこんな風にならなくてよ

    0
    2022年12月04日

    Posted by ブクログ

    へぇ〜〜

    ↑あとがきを読んでつぶやいてしまいました。

    平気で嘘をつくのも、
    お金に執着するのも、
    現実逃避グセも良くないんだけど、

    被災地行って、今までの自分を変えられるかもしれないと期待することは、人間らしい心を持っている証拠かもしれないなぁと思いました。

    それにしてもいろいろホラーな内容

    0
    2022年06月25日

    Posted by ブクログ

    お金があったって、幸せになれるわけじゃない。
    もっともっと、そうやって欲を出して失敗する。

    無責任な大人はたくさんいるもんだ。
    相手のことを慮れずに、自分の欲には貪欲なまでに溺れる。

    けどしっぺ返しは必ず起こるよな…とこの小説を読んで思った。
    相手が怒っていることも、自分には関係のないことだと決

    0
    2022年03月07日

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