藻屑蟹

藻屑蟹

小説・文芸
858円 (税込)

4pt

一号機が爆発した。原発事故の模様をテレビで見ていた木島雄介は、これから何かが変わると確信する。だが待っていたのは何も変わらない毎日と、除染作業員、原発避難民たちが街に住み始めたことによる苛立ちだった。六年後、雄介は友人の誘いで除染作業員となることを決心。しかしそこで動く大金を目にし、いつしか雄介は……。満場一致にて受賞に至った第一回大藪春彦新人賞受賞作。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    徳間書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    徳間文庫
  • タイトル
    :
    藻屑蟹
  • タイトルID
    :
    595747
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年03月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

藻屑蟹 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第一回大藪春彦新人賞受賞作が、住所不定作家のものだったという事で興味が湧いて。

    受賞作は、正確には第一節部分が該当するもので、短編だったとあとがきにあたる選評で知りました。
    続く第二節から第四節(電子書籍で先行配信後加筆修正)でかなり厚みがついて読み応えのあるものになっています。
    原発周辺の諸問題が詰め込まれ、そのダークな部分を詳らかにしているのでフィクションとは言え、各所から問題視されそうであります。
    が、著者の現場経験が生かされていると思うと、なかなかにスリリングです。
    第一節の終わり方はショッキングで確かに大藪春彦がニヤリとしそうなものです。しかしその先の物語がもっともっと面白い。主人公やその周辺の人物たちのキャラが白黒付けにくくなっていく流れはページを捲る手を止めさせません。
    最後には組織の上層部がそんなに物分かりがいいの?と、正直思ったけどマキに比重をかけたのでま、納得かな。

    0
    2026年10月19日

    Posted by ブクログ

    (Audibleで聴取)
    今まで全く気づかなかった原発行政の闇に驚かされました。登場人物に中に本当の悪人は存在せず、誰もが同情すべき事情があると感じました。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    すごく面白かった。怖かった。
    権力、金、弱いゆえの当然の権利に、本流に巻き込まれてしまう。
    自分の気持ちを大事にしたいと思いながらも金を前にしては何も反抗できず流されてしまう様子、特にATMに記帳することに平静を保ったふりをしながら朝から何も手につかない、車をわざとゆっくり走らせる描写などはリアルでよく分かる心情だと思った。
    原発そのものも、その裏も、ここまで人を変えてしまうのって、恐ろしいと思った。
    語彙力小学生笑

    0
    2026年09月01日

    Posted by ブクログ

    これがデビュー作だなんて本当ですか!?
    文章がめっちゃ上手かったです!
    テーマは東日本大震災です
    そのためトラウマがある人は読むのを控えた方が良いと思います

    福島原発の除染作業を描いた物語でした
    金と利権について大変リアルに描かれています
    それに翻弄される一般市民たちの哀れな末路がしんどい…
    震災で1人生き残った者の苦悩についても触れられています
    全員がこうなるわけではないけれど、少なからずの人達が自暴自棄になったと思わされる説得力がありました
    大きな金か動く場所には多くの闇が蠢いている
    それをしっかりと描かれています

    映画化されるようですね
    どんな作品になるのか期待です

    0
    2026年07月15日

    Posted by ブクログ

    除染作業員、原発避難民、東北の苦悩の一端を知る事ができたと思う。大好きな仙台、まだ訪れたことの無い福島。どちらも必ず行こう。

    0
    2023年10月16日

    購入済み

    さすが賞を取った作品です。非常に秀逸で飽きさせず一気に読んでしまいました。文章も上手いです。この作者の他の作品も読みたくなりました。

    0
    2020年05月05日

    Posted by ブクログ

    お金によって人生を狂わされた人、そこに震災が絡んで複雑化していく。誰も幸せではないはずなのに互いに睨み合い、ぶつかってしまうことが悲しい。乗っかってしまったことは取り返しがつかない。無理にやり直すことはできるけど、本当の意味ではやり直せない。後悔する選択をした時点で終わっているのかもしれない。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    赤松利市さん著「藻屑蟹」
    著者の作品は初読みになる。

    2018年、第一回大藪春彦賞を本デビュー作で受賞。
    その当時62才、住所不定の作業員だったとのこと。著者の年齢と背景が凄くミステリーに感じられる。

    物語は東日本大震災によって被害を受けた原発のその後の闇が描かれていくフィクション。
    正直フィクションとはいえ、描かれていたものは実際に事故の裏側であった事だったのかもしれないし、少なからず形は違えど利権や欲にまみれた裏の社会ではこうした金銭が存在してたに違いない。
    フィクションなのだが色んな闇を炙り出しているようにも感じられた。

    物語は粗っぽさが強く、かなり強引な手腕での展開。正義感やら友情やら同情やら…
    結構詰め込んで書かれている。
    かなり重厚な部類のテーマと内容なのだが、全ての展開が早いためドッシリとした重厚感は感じられなかった。
    自分的にはそこが少しだけ残念。

    最初にも触れたが現在70才の新人って…
    つくづく凄いなと感心させられる。

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    この本には、力強さを感じる。
    一貫して、何かしこに怒りという力を得ながら
    最後まで突き進む勢いを感じた。
    原発による補助金や周りからの批判、それぞれの考え方、生きることと死ぬこと。
    また、死ぬことによるお金の支援、被災によるお金の支援、それが生きているものに纏わりついてくる。
    お金というものは、人生を悲しくも楽観視させてしまう。
    自分自身、お金にはとても根深く関わってきてきた。
    決して貧乏ではない。だが、上には上がいるものだ。
    自分にとって何が大切な生きる力になるのか。
    生きる上でどれほどのお金が必要で、人生のどこまで削ることが許されるのか。
    僕はまだその先を考えたいと思った。

    0
    2026年08月18日

    Posted by ブクログ

    原発事故、避難民、除染、そして震災復興。これらの言葉に纏わりつく一筋縄ではいかない感覚に本作は小説として挑んでいる。厳しく書きにくいところを自身の体を抉るように書きつける文章には心打たれる。著者の経験のなせる技だろうか。
    つまるところ、人間社会はどこかの政治家が口にした「最後は金目でしょ」とでも言うような汚らしい感覚を否定し切ることができない。あるいは人類はいまだそれを乗り越える技術を手にしてはいない。その前提において、なお違う生き方を選ぶ者へ眩しさを感じる心を多くの人が持ち続けている、と思いたい。そんなことを考えさせられた。

    0
    2026年08月16日

藻屑蟹 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    徳間書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    徳間文庫
  • タイトル
    :
    藻屑蟹
  • タイトルID
    :
    595747
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年03月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

徳間文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

赤松利市 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す