【感想・ネタバレ】藻屑蟹のレビュー

あらすじ

一号機が爆発した。原発事故の模様をテレビで見ていた木島雄介は、これから何かが変わると確信する。だが待っていたのは何も変わらない毎日と、除染作業員、原発避難民たちが街に住み始めたことによる苛立ちだった。六年後、雄介は友人の誘いで除染作業員となることを決心。しかしそこで動く大金を目にし、いつしか雄介は……。満場一致にて受賞に至った第一回大藪春彦新人賞受賞作。

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ネタバレ

フィクション、ノンフィクションの点はおいておいても凄まじい物語だった。新しい視点や価値観を教えて貰えるような。単純な救いでは終わらないのも良かった。テーマは重いのにさくさく読めた。この作者さんの別の本も読みたい。

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2026年01月11日

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除染作業員、原発避難民、東北の苦悩の一端を知る事ができたと思う。大好きな仙台、まだ訪れたことの無い福島。どちらも必ず行こう。

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2023年10月16日

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面白すぎて1日で読み終わる。
地の文で、俺たちは虫けら以下だな。とか書いちゃう。「てにおは」の使い方も独特。そこがなんだか面白く読んでいて飽きない。
そのせいか、リアリティがありドキュメンタリーを見ているかのよう。と思ったら著者は本当に除染作業員だった。
痺れた。

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2023年05月14日

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どこか知らない世界のフィクションだと思いたい。
でもこれが日本で起きてる現実を描いた物語なのだと思うと辛く目を背けたくなる。

あの震災、原発事故はここまで人を変え、分断してしてしまっていたことを私は全く知らなかった。偽善的なのかもしれないが、私は近くて遠い安全な場所に身を置くことで、被災者や避難者の方々に心を痛めたり、除染作業員に感謝や敬意を示す気持ちだけを持っていた。想像力の無さと無知から、みんながそうだと思っていた。そう思い込むようにしていたと思う。

しかし、災害だらけのこの国では、このようなことは至る所で起きているのだろう。

思い返してみれば私自身も、今回のコロナ禍において補償金をたくさんもらった知り合いのお店の話を聞いた時、「ずるい」と思ってしまったんだった…

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2020年11月17日

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大型犬に散歩させられてるおじいちゃんの様な隅っこで背中をまげる老練なベース弾きが、コントラバスのゴツい弦を揺らして、間接照明が照らす空間を低く鈍く振動させる。
たまたま入った店が、行きつけになりそうな一冊。

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2020年11月07日

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心を鷲掴みにされる感覚。内臓を蟹に掴まれたヤマメの気分。フクシマ事故や被災者について描かれているけれど、人間とはなんなのか、ということを深く突きつけられる。あつい魂がこもっている。夢中で読んでラストにはぐっときた。最後まで読んでもう1度、始めから高橋の爺さんとの日々を読むと、たまらない気持ちになる。刺身うまそう。はー、読んでよかった。こんな思いができるなんて。赤松利市さんが書き続ける限り読み続けるぞい。

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2020年10月12日

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メッセージ性が強く、ストーリーとしても申し分ない。文章は荒削りだが、そのことがかえって切実さを感じさせることもあり、小説は技術より内容が大切だと改めて思わされる。最後の一行は、こんな終わり方があるのかとぞくりとなった。
また、作中後半に以下の文がある。
「どうして世の中は、こんな風にできているんだろう。金がすべてだとは思いたくはないが、残念なことにすべてなのだ」
この言葉の重みは、市場に虐待された者にしか分からないだろう。札束の夢、ジュンの変容、金が分断を作り、それを利用する者もいる。自由社会ゆえの恐ろしさがそこかしこに散りばめられている。

原発の物語として、同時期にボラード病を読んだ。文章技巧としてはボラード病の方が上だと思うが、内容により本書を推したい。部分的で不自然な同調圧力があっても、ファクトを提示すれば反論できるし移住する自由もある。それに対して、自分自身の欲望からは逃げられない。お金はすべてだから。滑稽なまでに欲望に忠実な人の心。操られ、孤立し、絶望するまでに追い詰められる。現代日本において、恐ろしいのは市場による虐待だ。責任の所在があやふやで、だからこそ誰も責任をとらず、ディストピアを作り上げる。

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2020年07月06日

購入済み

さすが賞を取った作品です。非常に秀逸で飽きさせず一気に読んでしまいました。文章も上手いです。この作者の他の作品も読みたくなりました。

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2020年05月05日

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東日本大震災に伴う原発事故を起点とした、被災地の復興と再生を描いた物語。

被災地に流れ込んだ除染作業員や原発避難民。その”民族大移動”によって変わってしまった人々の暮らしや価値観が、とても生々しく描かれている。
作者の経歴を調べると、東北で除染作業に従事し、住所不定の生活を送りながら本作を書き上げたという。作品のリアリティに納得する。

自然災害は天災だが、原発事故は人災となり、謝罪や賠償が発生する。
そこに補償金が絡むことで生まれる嫉妬や偏見、そして被災者同士の軋轢まで、本作は容赦なく描いていく。序盤は「ここまで書いて大丈夫なのか」と思うほど踏み込んだ内容だった。

主人公の言動にやや一貫性のなさは感じたものの、大金を手にして少しずつ壊れていく人間として見れば、それもまたリアルだったのかもしれない。

読み終えた今、主人公に聞いてみたい。
「オヤジさんから最後に借りた本の帯、何て書いてあった?」


ラストは賛否が分かれそうだが、「補償や賠償をしても元には戻らないものがある」というメッセージだと受け取れば、私は十分納得できる結末だった。

実体験をもとに作品を書く作家らしい。他の作品も読んでみたい。

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2026年07月02日

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福島原発の除染作業に絡めての様々な事柄。
主人公の苦悩や葛藤が描かれていました。どうしてそこまでお金が欲しいのか、お金を得たら得たでこれで良かったのかと葛藤するわけで、、、。

赤松利市さん自身が過去に除染作業員をされてたようで、現場はリアルに書かれていましたね。

この本を読むまでは福島の隠れた現状を知りませんでした。避難された地元民に多額の補償金を渡し、お金で地元民を分断し、避難先でも色眼鏡でみられる。可哀想と言う目ではなく、得しやがってと言う妬みの目だ。
お金を貰う事に必死で避難民と言う立場にあぐらをかく人達もいる。

なんだか人間の醜さというのを見せつけられたような。
復興事業に群がり暴利をむさぶろうとする輩達。
なんか、私たちの税金ってこんな事に使われてんのかぁとちょい憤慨した。

終盤に向けては駆け足だったような。
マキとはどうなって行くのかな、、、。

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2026年06月23日

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福島原発とその関連から得たストーリーでなかなかに興味深い内容でした。
お金を持たない苦労と持つことへの苦悩がリアルに描かれています。

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2026年06月21日

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えっここで終わり!?と思いつつその後の2人を見たいと思った
マキがいてよかった


と思いつつも、国公立の大学出で除染作業員と原発作業員の区別がつかない被災者はいたのかなとご都合的な部分も見られた

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2026年06月18日

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audible にて。

うだつの上がらない主人公が震災ビジネスの闇に巻き込まれていくお話。お金、矜持、尊厳、命など、自分の生き方考え方を再考させられた。心が熱くなる作品。

映画化されるとのことで、そちらも楽しみです。誰がどの役やるのかなあ。

一点だけ、一点だけ、自分の読解力の無さが原因だとは思うんですが、ラストシーンの流れがほんとによく分からずにびっくりしてしまった。他の方のレビュー見て参考にさせてもらおうかな。

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2026年06月15日

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東北大震災後の原発を巡る物語。

色んな人のいろんな視点や言動。そして、思考があって、自分だったらその時どんな考えや行動をしただろうか・・・

勝手に考えてしまう物語でした。

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2026年06月05日

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原発作業員や原発避難民、国からの支援金をめぐる話。お金を軸に非常にリアルに人間の醜さや弱さを描いた作品。

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2026年06月02日

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35歳で起業し後に破綻。除染作業員して、追い詰められ所持金5千円で上京し、風俗店の呼び込みで食いつなぐ。住所不定の62歳が漫画喫茶で書き上げた。原発事故後の地元の人々、除染作業者、下請け事業者、被災者遺族をめぐる物語。栄えある第1回の賞を受賞。…賠償金、補償金、支援金。金が流れる、表と裏に、不都合なことを闇に葬る工作に。恩恵を受ける人とそうでない人。分断を作り出すのは支配者の手口。自らの首を絞める装置を、まんまと使わされるのは弱き民。…「電気代を安くしたいなら再稼働支持せよ」に、乗せられるのも無知の民。

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2025年10月04日

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東日本大震災というか福島第一原発に関する話。全体としてはフィクションだが背景がどこまで事実に基づくのかはわからないけど、現場を知っている人が書いたかのような迫力がある。

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2024年11月19日

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ネタバレ

原発の除染作業員の経験がある赤松利市の大藪春彦新人賞受賞作。デビュー作なのに文章力、表現力がある。原発の廃炉作業にともなう利権に群がる人々の群像劇かと思ってよみすすめたら、最後は市民の矜持が勝つという話だった。
 長年、原発の作業に従事して被曝、そして自殺。
原発の除染に関わる利権を手にして、疑心暗鬼そして暴殺される。そして主人公は原発で家族を失ったキャバクラ嬢と第二の人生を生きようとする。
 ミステリー仕立ての話の展開も読ませる筋だった。

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2023年08月14日

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途中暗くて心が折れそうになってからの最後のスピード感、すごかった。
そして作者の経歴を知らず(激レアさんも見てたのに気付かなかった。。)、びっくり。

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2023年06月03日

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多額の金を受け取った木島は、その後崩れていくのかとドキドキした。
脱原発に傾けさせないために、原発避難民に多額の賠償金を渡すという点、ホントだったから怖いけど、、どうなんだろう。

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2021年10月07日

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ネタバレ

東日本大震災と原発事故を題材に人々の分断が描かれていて、一筋縄では行かない本だった。
その地に住む者でないと分からないような心情も事情もあり、著者の除染作業員の経験がこの物語を生んだのだと思うが、知らない視点を与えられ驚くことが多かった。どれも他人事じゃない。圧倒される凄みがある。特にラストの迫力に息を呑んで、その余韻が残っている。

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2021年02月24日

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当たり前の日常が崩れ去ったあの日から生まれた、もしくは表面化した格差・偏見・閉塞感。
大金を目の前にするとそれを得た者も得られなかった者も本性がむき出しとなる。
綺麗事の裏に隠された生々しさ。見てはいけないものを見てしまった気分になった。

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2020年03月20日

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Fukushima50/原発作業員/除染作業員というワードが飛び交う、震災をきっかけとする泥臭いような埃っぽいようなじめっとした話。どこからがフィクションなのだろう。どことなく「うなぎ鬼」っぽい。それにしても著者の経歴も負けず劣らず。

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2020年03月18日

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ネタバレ

オーディブルで。福島の原発と除染に関連した話。
除染作業員の世界、金の流れ、震災後の歪み、そういう大きな圧には本物の迫力がある。

違和感があったのは、出来事そのものではなく、それに対する人物の心の動き方だ。人を殺すこと、友人が死ぬこと、大金を手にすること、自分が加害者になること、自分が被害者になること。それぞれの場面で、登場人物たちはちゃんと悩み、苦しんでいる。罪悪感も喪失感も書かれている。けれど、その苦しみがリアルに迫ってくるというより、「苦しんだ」と書かれているように感じた。感情は説明され、出来事は興味深いが、読者としてその苦しみの中に入る感じは薄かった。

特にマキという女性人物にはかなり違和感があった。マキはキャバ嬢で、語尾に「だっちゃ」とつける。これはぶりっ子ではなく石巻の訛りだという。東北随一の大学出身で、社会心理学を専攻していた。東日本大震災で家族三人を失い、遺体は見つからないまま弔慰金を申請した。そのことに罪悪感を抱いている。さらに、同じような経験をした人のカウンセリングをしており、相手が癒されるなら肉体関係を持つこともある。それによって自分の存在価値を確認しているが、その経験が彼女を病ませ、左腕には無数の自傷痕がある。

この人物造形は、「男性が望む女性像」が盛られすぎているように感じた。

狙ったのではない純粋な方言としての「だっちゃ」。東北随一の大学出身という頭の良さ。しかし現職はキャバ嬢で、知性そのものの描写は薄い。無償でカウンセリングを行う聖母性。カウンセリング相手に身体を許す女神性。心を病み、自傷痕があるという脆弱性とつけ入りやすさ。休日にもかかわらず白の上下の下着。そしてラストで「助けなさいよ」と言いながら服を脱ぐ。

これらが重なると、人物としてのマキというより、男性主人公の救済や欲望のために配置された「傷ついた女」のパッケージに見えてしまう。傷、知性、方言、性、聖母性、脆さ、白い下着。意味が盛られすぎている。

ラストの「さっさと助けなさいよ」は良かった。ここを、弱者権力への転換として読むなら面白い。つまり、マキがただ救われるべき女なのではなく、「私は傷ついている。だからあなたは私を助ける義務がある」と他者を縛る側に回る瞬間として読めるなら、再生に向かうことの難しさを突きつける、恐怖を伴った良いラストだと思う。

主人公には金の力に抗えず沈んでいく段があるので、マキは「弱さ」や「傷ついた立場」が持つ権力に沈んでいく人物として描けたのではないか。主人公は金に溺れる。マキは人を救いたいと思いながら、弱者であること、救われるべき存在であること、相手に罪悪感を抱かせることの心地よさに溺れていく。そうであれば、金と傷という二種類の権力が対比され、物語としてかなり面白くなったのではと思う。
「助けなさいよ」は、その可能性を持っている。しかし、そこに至るまでのマキの描写が、男性に都合のよい傷ついた女性像に寄りすぎているため、主体性の爆発というより唐突な演出に見えてしまった。

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者自らの福島原子力発電所事故の除染作業員としての体験から生まれた衝撃作。事故にまつわる闇をリアルに描いていて、まるで人扱いされない作業員たちの現実に触れられたのが本当に良かった。彼らの存在の上に成り立つ復興を、社会が見て見ぬふりをして働かせている歪んだ現実に胸が突かれる。1ヶ月で500万という大金を前に、自分なら正しい行いができるだろうかと考えさせられた。終わり方は突然な印象だが、社会の闇を剥き出しにする興味深い一冊。

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2026年06月17日

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災害の裏で、利権を狙う者や立場のために分断を促す者、被害者ビジネス等、まあ人間の醜さのオンパレード。
現実的なのに、陰謀論めいた遠い世界の話にも見える不思議な距離感。
文章は癖がなく、展開も淡々としているが熱量は高く、1日で読み切れた。
もっと派手に人が死ぬような反社や国家陰謀レベルの話かと思っていたのでそこは拍子抜けだったが、むしろ抑制された描写が現実感を強めている感じ。

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2025年08月14日

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赤松利市さんの本は何冊か読みました。今まで読んだ本の中では、かなり控えめな内容。でも、被災地の現状が書かれてあり、こんなことももちろん起こるだろうなあと思いました。

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2025年05月13日

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話題になっていたホームレス作家さんのデビュー作。原発事故に詳しくなかったので生々しい描写に引き込まれました。

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2025年04月19日

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この作者は、現時点での最新作「救い難き人」から読み出し、受賞して最初に話題となった本作を読んだ。かなり遅咲きのデビューも、初期の文章はまだ若く無駄や邪心の見える初々しいものでした。ただ、ある種の使命感を感じるだけで無くエンタメ性も考えられた文章です。

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2023年12月22日

Posted by ブクログ

特に急展開!という訳でもないのに、終盤は主人公の心理描写にドドドッと惹きつけられた。
震災と原発事故の被災者に対する支援金などの闇部も描かれ、どこまでが事実なのかはさておき、賛否両論になる事を厭わず描き切った作者の覚悟は凄い。
ただ個人的にはラストシーンがちょっと尻切れトンボに感じる。アレが良いという人もいるだろうが。

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2023年10月06日

Posted by ブクログ

福島原発事故後のメディアがあまり報じない現実。
地震や津波に直接被災していなくても心が壊されてしまった人達もいたんだな・・・。

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2023年08月31日

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