あらすじ
一号機が爆発した。原発事故の模様をテレビで見ていた木島雄介は、これから何かが変わると確信する。だが待っていたのは何も変わらない毎日と、除染作業員、原発避難民たちが街に住み始めたことによる苛立ちだった。六年後、雄介は友人の誘いで除染作業員となることを決心。しかしそこで動く大金を目にし、いつしか雄介は……。満場一致にて受賞に至った第一回大藪春彦新人賞受賞作。
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Posted by ブクログ
フィクション、ノンフィクションの点はおいておいても凄まじい物語だった。新しい視点や価値観を教えて貰えるような。単純な救いでは終わらないのも良かった。テーマは重いのにさくさく読めた。この作者さんの別の本も読みたい。
Posted by ブクログ
原発の除染作業員の経験がある赤松利市の大藪春彦新人賞受賞作。デビュー作なのに文章力、表現力がある。原発の廃炉作業にともなう利権に群がる人々の群像劇かと思ってよみすすめたら、最後は市民の矜持が勝つという話だった。
長年、原発の作業に従事して被曝、そして自殺。
原発の除染に関わる利権を手にして、疑心暗鬼そして暴殺される。そして主人公は原発で家族を失ったキャバクラ嬢と第二の人生を生きようとする。
ミステリー仕立ての話の展開も読ませる筋だった。