「大阪芸術大学(大阪芸大)とは何か」を解き明かすということをテーマとした本であり、古田新太氏など各界で活躍する大阪芸大卒業生(中退含む)へのインタビュー部分もあるが、脚本家である著者の自主映画制作に明け暮れた大学4年間の回想記がメイン。
ちょっとした縁で大阪芸大について理解を深めたいと思って読んでみ
...続きを読むたが、何かを作り上げるという芸大生の青春を追体験できて、非常に読後感がよかった。
「大阪」と冠しつつ、畑や古墳に囲まれた「辺境の地」にある大阪芸大は、東京にある芸大などとは違った独特のカルチャーが育まれ、大学の教育のおかげかどうかは別にして、数々の逸材を生み出してきたということがよくわかった。また、大阪芸大に限らないが、「人との出会い」の重要性について再認識した。