あらすじ
映画監督の女と、脚本家の男。自分たちの恋愛は映画をつくるようにはうまくいかない。 かつてともに暮らした猫を看病する、元恋人同士の2人。愛猫の看取りを通し、愛の苦みと望みを描く傑作長編。気鋭の映画脚本家による初の小説。
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Posted by ブクログ
気持ちと気持ちは
本当にうまい具合にうまくいかない。
たくさんの気持ちの中から
一滴、一滴絞られて、
言葉ができて、本ができて、映画ができる。
明日までに読めてよかった。
お話きくの楽しみにしています。
Posted by ブクログ
男女の複雑に絡み合った関係性。
素直になりたいけどなれない。
相手に思いをぶつけることができない、そんな状況が自分だったら耐えられないと思った。
それでも一緒にいるのはなぜなのか。結局別れを選ぶのであればもっと早くに、、とも思ったがそれは当の本人にしかわからないこと。
ただただ複雑だなぁと感じた。
Posted by ブクログ
猫の終末が切なかった
看取ろうとする三人の奇妙な関係
ちょっと共感できなかったんです
これはないだろうと
それぞれが自分に厳しいのか甘いのか
猫は淡々と生きて死ぬ
≪ 日々重ね 喪失と望み 日々重ね ≫
Posted by ブクログ
猫が繋いでくれた二人の関係と別れ。
脚本家の早川と映画監督の蓮子。
二人の生活に新たに加わったのは茶トラのソンだった。
蓮子とソンの穏やかな生活に安堵すると同時に湧き上がる不安を抱えて、蓮子との関係から遠ざかっていく早川。
久しぶりに蓮子から連絡を受け、再会した早川が見たのは、
腎不全で余命わずかのソンと、それを一緒に看取ろうと提案してくれた蓮子と再婚相手の宮田の姿だった。
二人の関係が静かに終わっていったあの頃の記憶と、
日々弱っていくソン。
人間だからとか動物だからとかじゃなくて、
ひとつの命あるものとして、その死をどう受け止めていくか。
不器用な二人。猫の存在に救われてる。