【感想・ネタバレ】大阪芸大 破壊者は西からやってくるのレビュー

あらすじ

今もっとも注目される作家が描く、迫真のノンフィクション。アニメ、漫画、舞台、小説。日本サブカル界に燦然と輝く大阪芸大の卒業生たち。なぜ、大阪芸大ばかりがオリジナリティ溢れる、破壊的クリエイターを排出できるのか?本書に登場する卒業生たち。
摩夜峰央・古田新太・山賀博之・熊切和嘉・山内マリコ・上田文人・藤吉久美子・名越啓介・赤犬。他。

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Posted by ブクログ

大阪芸術大学はとにかくヤバイという評判は正しい。自分は変わり者だと思っていた高校生が「全然普通」と自信を喪失する、ユニークさの偏差値はトップレベルの大学。日本の映画やアニメを牽引する多くの才能を送り出していることは有名だが、全国からクリエイターの卵が集結して才能をぶつけ合うその姿は眩しく泥臭く情けない。本書は大学案内ではないが、そこに集った若者たちの青春が詰まっている。漫画「アオイホノオ」が好きな人は読むべし。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

今月いちばん印象に残ってるのは大阪芸大の本ですね。我が母校の本です。ずっと読みたいなと思ってたのですが、やっと買って読んだんです。

社会人になってから、何人か大阪芸大卒の人に会ったことがありますが「よくぞ貴方も今まで生き抜かれた!」と握手を求めたくなるような、そんな大学。その絶妙な塩梅が言語化されています。国公立卒には分かるまいこの感覚。

東京芸術大学に名称が似てることから、大阪芸術大学もたまに立派な大学だと思われるのですが、月とスッポン、カレーとウンコと在学中から言われてました。(もちろんウンコ側)

本文でも、世界に羽ばたく芸術家も犯罪者も一緒に学ぶ敷居の低い学校って書いてあったけどまじその通りって感じです。(大阪芸大出身といえば中島らも。ほら、犯罪者!)

大阪芸大の人はあたまがおかしい人がばっかで、フィーリングが合う人が全くいないなと在学当時は思っていたのですが。「わいが南河内のYO-KINGや」とYO-KING的なサングラスをかけて2年間日常生活を過ごしていた俺も大概なものでした。(いわゆる目元が黒歴史)

みんなが右にいったら左に行きたくなってたまらなくなるし、競馬だったら1番人気の馬には絶対掛けたくない人間が行くタイプの大学だったので、なんとなく、今思うとめっちゃ自分に合ってた気もしてます。

夜空ノムコウでいうところの、僕の心のやわらかい場所。そこをしめつけるどころか絞殺するぐらいの勢いで当時の恥ずかしい気持ちをフラッシュバックさせる一冊でした。とても頑張ろうと思いました。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

「大阪芸術大学(大阪芸大)とは何か」を解き明かすということをテーマとした本であり、古田新太氏など各界で活躍する大阪芸大卒業生(中退含む)へのインタビュー部分もあるが、脚本家である著者の自主映画制作に明け暮れた大学4年間の回想記がメイン。
ちょっとした縁で大阪芸大について理解を深めたいと思って読んでみたが、何かを作り上げるという芸大生の青春を追体験できて、非常に読後感がよかった。
「大阪」と冠しつつ、畑や古墳に囲まれた「辺境の地」にある大阪芸大は、東京にある芸大などとは違った独特のカルチャーが育まれ、大学の教育のおかげかどうかは別にして、数々の逸材を生み出してきたということがよくわかった。また、大阪芸大に限らないが、「人との出会い」の重要性について再認識した。

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2020年06月14日

Posted by ブクログ

第1部と3部は作者の映像学科での制作の話。そこまでは興味は持てなかった。ただ地元民として地の利や大学の雰囲気はわかった。2部では様々な成功した元大芸生の大学での話だったが、それほど大芸の授業がよかったとか、大学の設備や教授が良かったという感じでもなかった。特に地元民としては、河南町が田舎すぎてびっくりしていることが残念。確かにそうだが、町民と学生の交流が昔は少なからずあったが(近所のおばちゃんが学食に勤めていたとか)その辺には触れられていない。今でも思う。芸大生はもっと町民と交わった方がいい。

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2025年01月17日

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