村田喜代子の作品一覧
「村田喜代子」の「姉の島」「エリザベスの友達(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「村田喜代子」の「姉の島」「エリザベスの友達(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
村上喜代子小説の中でも、好きなタイプ!
読み始めてすぐに、そう感じる。
読み終えて今、この静かな何かが心の中に広がっている。
村上・新刊と言うことで何の情報も無いまま読んだので、
てっきり日本を舞台にした、ファンタジーめいた小説家と思っていた。
どっこい!
太平洋戦争下のアメリカ。
それも舞台はロスアラモスだ。(当初は明かされない)
日系3世の主人公アデラは婚約者ベンジャミンと共に
極秘の旅に出る。
折しも日系人は収容所へ入ることになるかもしれないという。
そんな中、二人が着いたは秘密の研究所だったわけ。
オッペンハイマー、ファインマンらビッグネームが続々と現われるので
歴史を知る読者
Posted by ブクログ
元ネタは、アメリカで原爆開発に携わった若い科学者の妻が書いた『ロスアラモスからヒロシマへ』という手記だそうです。その主人公を咸臨丸から抜け出した日本人の孫娘に置き換え、彼女が婚約者の理論物理学者と共に、ニューメキシコに向かう所から始まります。主人公の一人称小説。失礼ながら著者のお年を感じさせない、若い女性の弾みを感じられる文体です。
父母にさえ住所を教えることもできない秘密研究所。そのゲート外に作られた動物病院に勤める主人公の目に映るのは、研究者たちのペットの犬達のベビーラッシュ。次に原子核物理という新しい学術部門ゆえの若い研究者とその奥さんたちの妊娠・ベビーラッシュ。そして、手伝いに来るイン