村田喜代子の作品一覧
「村田喜代子」の「村田喜代子傑作短篇集 八つの小鍋」「エリザベスの友達(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「村田喜代子」の「村田喜代子傑作短篇集 八つの小鍋」「エリザベスの友達(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
両親により貧しさのために遊郭に売られた少女が読み書きを覚え言葉を通して自分の世界を広げていく姿は健気で美しくて希望を感じます。そしてその希望は社会の理不尽さや大人達の搾取によって容赦なく踏みにじられていく。10代の少女達がそんな現実をどう受け止めたんだろう、とても痛ましく思いました。
1万円札でお馴染みの福沢諭吉。女性にも教育を!と立ち上がってくれていたのかと思いきや「娼婦は人間以下」と語る場面には心底がっかりし、時代の残酷さを感じました。
どなたかのレビューで東雲さんを壇蜜さんをイメージしながら読んでいました、という方がいらっしゃいましたが私は木村多江さんでした。
Posted by ブクログ
倉田美土里(くらた みどり)は、夫の寛宣(ひろのぶ)(80歳)を亡くして未亡人となった。
彼女のまわりには、何となく未亡人が集ってくる。
まだ夫を失ったことがないので、共感するとか、分かる、というふうにこの小説を読む事はできない。
けれど、もうそれなりの歳なので、勉強させていただいた。もちろん、自分が先に逝くという場合もあるかもだけど。
長年連れ添った夫を亡くした場合、若いカップルが相手を失ったような瑞々しい喪失感や号泣というものは伴わないであろうと思う。
美土里の友人・山埜くら(やまの くら)によれば、長年一緒に過ごした夫婦には「夫婦ぐせ」というものがあり相手をなくして時間が経つにつれ、だ
Posted by ブクログ
「新古事記」(村田喜代子)を読んだ。
村田喜代子さんよくぞこのタイトルを見つけてくれました。
見事だよ。
オッペンハイマー所長を中心に研究◦開発を続ける所員たちは自分たちが手がけているその対象物ゆえにか強度のストレスを抱え、そして何も知らされていない妻たち(とペットの犬たち)はそのストレスを一身に受け止めながらも凪いだ日常を送る。
そんな妻の一人日系三世アデラの祖母のノートには海を渡ってきた祖父の国の創世神話が記されていた。
神ならぬヒトの手によって産み出された新たな火によってもう一度泥濘の中から新しい世界を創世する顛末はまさに新古事記なのだ。
凄まじき業火を産んだロスアラモスという