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Posted by ブクログ 2020年08月19日
8篇の村田喜代子傑作集。
このひとは「おばあさん」を描かせたら最高。
ほのぼのあり、しみじみありだ。
中でも「白い山」の中にたくさん出てくるおばあさんのなかで、腰がひらがなの「く」の字ではなく「つ」の字になっているおばあさんがあったという、卓越した表現にはまいってしまった。
いるいる。「つ」の...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月17日
何が言いたかったのか全く分からない作品ばかりだったが、不思議と読んで損したなどとは感じず、最後まで読んでしまった。情景の描写が個性的ではありながら豊かで、空気の匂いまでも伝わってくるよう。これまで読書は主にストーリーを楽しむものと思っていたが、描写や表現そのものの味わいを楽しむという読み方もあるのだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月17日
「熱愛」とあれど緩慢な「ぼく」による殺人に見えた
1987年に97回芥川賞を受賞した「鍋の中」を含む短編集です。芥川賞に女流文学賞、平林たい子賞、紫式部文学賞、川端康成文学賞と諸々の賞を受けている大作家さんですが、お恥ずかしながら初めて知りました。
最初の「熱愛」が短いのだけどもぐいっと惹きつけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月07日
「熱愛」「白い山」「蟹女」が圧巻だったんだけど、でも正直短編集でいうと『鯉浄土』のほうが数段好みだなあ。あの薄氷みたいな張りつめた雰囲気の短編がまた読みたい。
「熱愛」のオートバイを運転している時の描写がすごすぎた。こういう作品は村田さんの中では珍しい作風なのではないだろうか。
村田さんの作品は家...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月23日
八つの短編が収められています。
なんと、うち5編が何らかの文学賞を取っているというぜいたくな作品集です(「鍋の中」芥川賞、「白い山」女流文学賞、「真夜中の自転車」平林たい子賞、「蟹女」紫式部文学賞、「望潮」川端康成文学賞)
とはいえ、実は絶版。中古をネットで購入しました。
確かに文学賞、流石に読み応...続きを読む
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