村田喜代子傑作短篇集 八つの小鍋

村田喜代子傑作短篇集 八つの小鍋

750円 (税込)

3pt

3.8

生きることのたくましさと可笑しさと

九州を主な舞台に、生きることのたくましさをおおらかなユーモアで描きつづけて四十五年。黒澤映画『八月の狂詩曲』の原作になった「鍋の中」(芥川賞)、「白い山」(女流文学賞)、「真夜中の自転車」(平林たい子賞)、「蟹女」(紫式部文学賞)、「望潮」(川端康成文学賞)など、各種文学賞の折り紙つきの傑作短篇八つを一冊に。
解説:池内紀

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村田喜代子傑作短篇集 八つの小鍋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年08月19日

    8篇の村田喜代子傑作集。

    このひとは「おばあさん」を描かせたら最高。
    ほのぼのあり、しみじみありだ。

    中でも「白い山」の中にたくさん出てくるおばあさんのなかで、腰がひらがなの「く」の字ではなく「つ」の字になっているおばあさんがあったという、卓越した表現にはまいってしまった。

    いるいる。「つ」の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年02月17日

    何が言いたかったのか全く分からない作品ばかりだったが、不思議と読んで損したなどとは感じず、最後まで読んでしまった。情景の描写が個性的ではありながら豊かで、空気の匂いまでも伝わってくるよう。これまで読書は主にストーリーを楽しむものと思っていたが、描写や表現そのものの味わいを楽しむという読み方もあるのだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月17日

    「熱愛」とあれど緩慢な「ぼく」による殺人に見えた

    1987年に97回芥川賞を受賞した「鍋の中」を含む短編集です。芥川賞に女流文学賞、平林たい子賞、紫式部文学賞、川端康成文学賞と諸々の賞を受けている大作家さんですが、お恥ずかしながら初めて知りました。

    最初の「熱愛」が短いのだけどもぐいっと惹きつけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年10月07日

    「熱愛」「白い山」「蟹女」が圧巻だったんだけど、でも正直短編集でいうと『鯉浄土』のほうが数段好みだなあ。あの薄氷みたいな張りつめた雰囲気の短編がまた読みたい。
    「熱愛」のオートバイを運転している時の描写がすごすぎた。こういう作品は村田さんの中では珍しい作風なのではないだろうか。

    村田さんの作品は家...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    おばあちゃん文学。と言っても文体や目線は瑞々しくどこまでも温かい。8つの短編の中でも「望潮」は特にその傾向が強く、お年寄りに向けたまなざしと生活の細かな描写は秀逸。自分は「蟹女」の昔を振り返って語る老婆の心理描写が、妙に強く心に残っています。

    0

    Posted by ブクログ 2016年07月23日

    八つの短編が収められています。
    なんと、うち5編が何らかの文学賞を取っているというぜいたくな作品集です(「鍋の中」芥川賞、「白い山」女流文学賞、「真夜中の自転車」平林たい子賞、「蟹女」紫式部文学賞、「望潮」川端康成文学賞)
    とはいえ、実は絶版。中古をネットで購入しました。
    確かに文学賞、流石に読み応...続きを読む

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