無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2021年07月12日
久しぶりに村田喜代子さんの小説を
手にしました。
以前に読んだのは
「ゆうじょこう」
「蕨野行」
だつた気がする
相変わらずの
濃ゆく鋭い切り口の文章
そして そこはかと漂うユーモアとエロス
そして
さすがに自伝的要素が含まれるとあって
戦後の八幡の情景が見事に描き出される
中でも八幡製鉄所の当時...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月09日
戦後復興期の製鉄の街・八幡を舞台にした村田さんの自伝的小説です。
八幡に暮らす三人の姉妹は、みんな実子を授からず、それぞれ養女を得ている。
上の姉・サトは夫の長兄の娘・百合子を養女にし、離婚した百合子の子・ヒナ子も戸籍上はサトの娘にしている。下の姉・トミ江は金貸しの亭主が借金のカタに連れてきた(と言...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月02日
終戦後の八幡を舞台にした物語。親が生まれた頃の日本はこういう感じだったのかー、と思いながら読んだ。皆貧乏だけど日々の中で幸せや楽しみをみつけて生きて行く様子がたくましい。複雑な事情を抱えながらも元気に育って行く子供達、一方でそんな子供達の目には映っていないだろうけど、実は大人達もまたそれぞれ浮気や駆...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月07日
昭和二十六年、製鉄所の町・八幡を舞台に、再婚した母と離れて祖父母と共に暮らす小学生のヒナ子、内に鬱々とした昏い情念を抱く仕立屋の克美の二人を中心に物語は語られる。
戦後の復興期、まだまだ貧しく粗野で猥雑な暮らしぶりが読んでいて面白い。
ヒナ子を始め、親と離れて生活する子ども達の姿が健気。
村田さんの...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月19日
『屋根屋』と違って、幻想的なところはなく、非常に読みやすいので、そういうものの苦手な、宮尾登美子的な小説が好きな人には良いと思う。私は『屋根屋』の空を飛ぶシーンや、『ゆうじょこう』の不器用に綴られる言葉が大好きだったので、ちょっと物足りない気がした。
しかし、寂れてしまった北九州しか見たことのない者...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。