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日本新報の記者・南康祐は、会社にとって不利益な情報を握る危険人物であるとみなされ、編集局から社長室へと異動させられる。その頃、新聞社に未来はないと判断し、外資系企業・AMCへの「身売り」工作を始めていた社長の小寺が急死する。九州に飛ばされていた新里が急遽東京に呼び戻され社長に就任するが、方々から徹底的な反発を受ける。外資との買収劇。不毛な社内抗争。紙かネットか。マスコミの存在意義――。新聞社の身売りを巡り、南が辿り着いた答えとは。
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Posted by ブクログ
大手新聞社が経営危機になりアメリカのWEBニュース会社に買収を持ちかけるが、先方が出した条件は紙媒体の完全廃止だったという設定は、決して小説の中だけではない今の社会を反映したものだと感じました。 自分は昭和の人間なので、ネットニュースの軽薄さや素人が匿名で書いた無責任なコメントを取り上げる風潮に馴染...続きを読むめないけれど、この先紙の新聞が今のまま生き残っていけるとは思えない。でも、今までやってきた仕事に誇りを持っていて無くなることを受け入れたくない社員の気持ちや、生活の安定ややり甲斐を求めて転職した同僚への複雑な気持ちもよく分かる。 その意味で、中年のサラリーマンにとっては考えさせられることが多い作品でした。 最後の解説で初めて三部作のラストから読んでしまったことに気がつきました。3冊とも持っていたのにこの順番間違えは痛恨です。。。
シリーズの第三弾でしたね。 新聞社の身売り工作が始まる中、誤報を出した記者が社長室へ配属され、身売りの渦中に巻き込まれる。 現代メディアのあり方を問う物語。
メディア三部作の最終話。 前作の秋はちょっといまいちだった気がするが、今回は面白く読めた。 要注意人物の南が社長室に異動となり、外資系企業への身売り交渉に巻き込まれる。 しかも、過去に色々あった際の新里が社長となり、常に交渉の場に同席を求められることになる。 更に、交渉の相手の外資系企業の社長は、元...続きを読む新報の社員ときた… そして、南の因縁の相手である議員の三池も登場する。 南の将来も気になるところ… 2025.1.25
シリーズ物だったから買った一冊。 新聞社の身売りの話 今までのシリーズの内容が、取材の話だったから今回も同じだと思っていたが違った。 売り手と買い手との話し合いかと思えば、個人株主、組合、政治家と邪魔が入ってきて複雑な感じに 振り回される主人公 今までのシリーズの話しは主人公がみずから動いて...続きを読む大変そうだったが、今回は上からの指示で動かされて大変そうだった。 自分はスマホやタブレットで読むような電子書籍やネットニュースなどより、紙の本や新聞などの方がいい。 でも時代が進むにつれて紙でできた本や新聞はだんだんなくなっていくのかね? ネットでしか本や新聞、マンガが読めない そんな世の中になったら嫌だなと感じた小説でした。
3部作の完結編 記者から社長室に異動した主人公が自社をネットニュースの会社に売却する交渉を担当する話
残念! 途中違和感ありながらも読み終わって、解説読んでからの衝撃! 3部作の完結編だった(笑) 「警察回りの夏」「蛮政の秋」に続く完結篇とのこと! 帯とか裏表紙に書いとけよ! ストーリとしては、 日本新報の記者南は過去の誤報の責任?によって、社長室に異動。そんな中、日本新報は経営悪化により外資への...続きを読む身売りを決断。 日本新報の社長とAMC日本法人社長との交渉に巻き込まれます。 AMC日本法人の買収の条件は、新聞の発行をやめてWebニュース一本にすること。 買収を受け入れるのか? 新聞の将来は? ライバル会社への転職者 泥船に乗り続けるのか? 組合の反発 そして、その買収を妨害しようとする政治家 その政治家は南と過去に因縁があり... といった展開。 どちらかというと、たんたんと物語は進みます。 南の誤報って何? 政治家と南の因縁って何? と思っていたら、それは、それまでの作品に描かれているようです。 ということで、1作目、2作目を読んでから読まないと人間関係の深さも理解できません。 なので、ラストもスッキリしません。 うーん、なんとも残念。
#読書 #読書好きな人と繋がりたい 「警察回りの夏」「蛮政の秋」に続く、第3弾(最終編)。 新聞社を 題材とした、社会小説。 1作目と 比較すると、2作目、3作目は、展開が広く、なかなか 楽しく読めた。
新報の南、AMCの青井の不思議な関係。 過去の失敗より、これから自分のやりたい道を見つけることの大切さ。社会派なのに奥が深い。 最後は地方局。初心に戻る。なかなか出来ないなぁ
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社長室の冬(メディア三部作)
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堂場瞬一
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