佐藤亜紀の作品一覧
「佐藤亜紀」の「黄金列車」「吸血鬼」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐藤亜紀」の「黄金列車」「吸血鬼」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
18世紀ベルギーフランドル地方
商家の娘ヤネケと幼馴染のヤン
とてつもなく賢いヤネケに実験され、
ヤンは彼女を慕い、ヤネケは子を身籠る
そして、ヤネケは「ペギン会」に入って好きなように生きていく
また次なる興味のために
ヤンのその後は波瀾万丈
あれよあれよと市長になる
2人の妻は尽くし続けて早くに亡くなる
寂しく残された男ばかりの食卓風景は
なんだかせつないばかり
時代の流れの中で、ヤネケやヤン
そして息子のレオ
それぞれが駆け抜けていく!
読むにあたり
歴史にも触れざるを得ないだけに
なんだか賢くなった気分になれる(笑)
女性としての生き方の多様性
男性の女性への考え方の多様性
今も昔も
Posted by ブクログ
再読。
一度目に読んだときが佐藤亜紀作品デビューだったので、落ち着いて読めていない部分も多かったと思う。
一度目も楽しかったんだけど世界観への順応とか歴史の知識とかにエネルギー使ってしまい本編を純粋に楽しむ余裕なかったかもしれない。双子であるにも関わらず身体がひとつという設定にいちいち興奮していたみたい。
そういう基本設定と話の筋もわかった上で改めて読んでみたら、メルヒオールとバルタザールはじめ登場人物をより深く理解することが出来たと思う。
注釈もないまま当たり前のように引き合いに出される馴染みのない文学作品とか演劇の台詞とかには「分からないやつは読むな」と言われているような気持ちになるけど
Posted by ブクログ
舞台は第一次世界大戦前後のヨーロッパ。
サイキック集団が跋扈する魑魅魍魎の中を泳ぐように生き、したたかに漂流するゲオルクエスケルス。
登場人物が全員オーストリア人とかロシア人とかだから名前が覚えにくい事おびただしい。
人物相関図付けてあげようとは誰も思わなかったのか。
何回もコイツ、誰だっけ?と読み返した。
でも読み返すことで面白さは倍増する。
ギゼラが最後の最後に出てきた時は快哉を叫んだ。
初登場から一体何年経ってる設定なの?
そしてちゃんと結ばれるのね。
ハッピーエンドなんだ。其れにも吃驚。
読み応えあります。
読んだら疲れます。でも心地よい疲れです。
500頁以上有りますがオススメです。
Posted by ブクログ
エネルギーを要する作品でした。歴史的な背景がわからないと迷子になる。知らない用語が当然のようポンポン出てきて「ちょっとまって、これ何のこと言ってんの?」ってなる。検索しながら読んだ。
主人公たちの使う特殊能力を脳内で再現するために五感を総動員して第六感的な感覚を何とかして創り上げるという作業が必要だったんだけど、これが癖になるほど楽しかった。(私としては泥酔したときの感覚がいちばん役立った)
登場人物がやたら多いがみんな魅力的なのでさほど混乱しなかった。小狡いキャラクターすら心から憎むことができない魅力を持っており2作品を通してそれがジワジワ漏れ続けいつの間にか何となく好きになっている。