喜べ、幸いなる魂よ

喜べ、幸いなる魂よ

1,034円 (税込)

5pt

3.8

【第74回読売文学賞(小説賞)受賞作】18世紀ベルギー、フランドル地方の小都市シント・ヨリス。ヤネケとヤンは亜麻を扱う商家で一緒に育てられた。ヤネケはヤンの子を産み落とすと、生涯単身を選んだ半聖半俗の女たちが住まう「ベギン会」に移り住む。彼女は数学、経済学、生物学など独自の研究に取り組み、ヤンの名で著作を発表し始める。ヤンはヤネケと家庭を築くことを願い続けるが、自立して暮らす彼女には手が届かない。やがてこの小都市にもフランス革命の余波が及ぼうとしていた――。女性であることの不自由をものともせず生きるヤネケと、変わりゆく時代を懸命に泳ぎ渡ろうとするヤン、ふたりの大きな愛の物語。

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喜べ、幸いなる魂よ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    18世紀ベルギーフランドル地方
    商家の娘ヤネケと幼馴染のヤン
    とてつもなく賢いヤネケに実験され、
    ヤンは彼女を慕い、ヤネケは子を身籠る
    そして、ヤネケは「ペギン会」に入って好きなように生きていく
    また次なる興味のために
    ヤンのその後は波瀾万丈
    あれよあれよと市長になる
    2人の妻は尽くし続けて早くに亡

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    パリオリンピックもあった2024年、折角なのでフランス革命に絡んだ本をと思い読みました。

    フランス革命前後で国家観や宗教観、家族観が移ろう中をパリから離れたベルギーのフランドールに生きる商人、ヤンの人生を通して見ることができました。

    また、何気なく綴られる会話や一編で、年月が流れ環境が変わってい

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はあ〜とっても面白かった。

    誰もが自分の望みを持つ。その果たし方に時代性が出る。ヤネケにもヤンにも望みがある。2人にとって愛は意志であり、自分の欲するところを主張はするが、相手の意に反することを強制はしない。いたって現代的な倫理観と理知的な関係性だ。時代風のヤンがそういった態度を身につけていること

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    奇書というべき作品か。フランドル地方を舞台に中世ヨーロッパのような話が進行し、変な本を選んだかと後悔し始めたくらいで、少女ヤケネがヤンを誘って性に耽りだして、やっぱり変な本だとわかった。この天才のヤケネが修道女に似たベギンになり、ヤンは家の跡をついで、という大河小説な感じで、おおくの学術書を表すヤケ

    0
    2025年01月13日

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