警視庁「特殺」。猟奇殺人等、通常とは一線を画す「特殊殺人」が集まる、
捜査一課来生班の略称だ。
中でも佐倉智孝は、強引な捜査手法で物議を醸す若手刑事。
元同僚で犯罪ジャーナリストの有働佳祐は、危うげな彼が心配で仕方ない。
ある日、手首を鎖で繋がれた焼死体が発見される。
続く被害者の背中には、「使徒」を意味する焼印が押されていて……。
孤高の刑事と犯罪ジャーナリストが難事件に挑む、
警察小説と本格ミステリのハイブリッド!
Posted by ブクログ 2021年01月20日
警察小説と本格ミステリのハイブリッド、とのこと。確かに、途中でいきなり館トリックめいたものが出てきて、本格ミステリっぽくはあったのだけど、トリックがちょっと強引かな。それに、最初の警察捜査で見逃されることもないような気がするし。この作者の他の本でもそうだけど、警察捜査を無能にし過ぎではないかな、とち...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月05日
大好きな作家さんの初の警察小説。
出たのを知らなくて、本屋で見つけて、即買い!そして、一気読み。
主人公は捜査一課のエースにして、ジョーカーと呼ばれる佐倉。
佐倉には10年前に行方不明になった妹・悦美がいた。
悦美の生死を気にしながら、日々を送る佐倉が担当した連続焼殺事件の中で、悦美が行方不明になっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月15日
刑事と元刑事の犯罪ジャーナリストのコンビが殺人事件を解き明かす。
読みやすく、ミステリーとしても最後まで楽しめる。
TVドラマでもありそうな感じはする。
犯罪者の感情は全く理解出来ない。
猟奇的な殺人事件があるももの、さらりと終わっていくのでコナンのような感覚で読める小説。
一つの事件から三つの事件...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月25日
8月-14。3.0点。
警視庁捜査一課のある係。猟奇事件が多いため「特殺」と。
妹が行方不明の主人公。
連続放火殺人、被害者は放火されて手錠、左手拳をセメントで固められ、ノコギリのみ。助かるには自分の左手切断しかない状況。犯人の目的は。
うーん、主人公の妹の事件と、連続放火殺人の繋がりが、ご都合...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月24日
文庫書き下ろしの長編ミステリ。背表紙に「警察小説と本格ミステリのハイブレッド」とあり、確かに作中の密室トリックは本格ミステリを匂わすが、構成や展開はモロに警察小説だろう。
この著者の作品は澱みなく読めるので以前から好きなのだが、今作は凄惨な殺人やらレイプやら、題材が重くてイマイチ。動機も納得いかなか...続きを読む