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元科捜研の主婦
【松本まりか主演のTVドラマが大ヒットした「本格警察ファミリードラマ小説!」】 最優先は家族…だけど事件も気になる理系女子、「科捜研のオンナ」の新たなる究明。 ”元科捜研”の詩織は現在休職して育児に邁進中。 だが、難事件を捜査する夫・道彦の姿を見るにつれ、 秘めていた科捜研魂がうずき始める。 時折冴える夫の勘と愛する息子・亮介の純粋さに助けられ、 シゴデキ理系女子が家庭と科学捜査を両立すべく大奮闘! ドラマ版にはない新たな事件を、 科捜研の研究員だった著者が描く 最先端科学捜査ミステリー! *********************** 有名シェフの変死、銀行同時爆発予告、温泉旅館オーナー殺人事件…… 難事件解決のカギは”科学的知識”と”家族との何気ない日常”にアリ!? 【家族一丸(?)で事件を解決する吉岡家】 <吉岡詩織> 科捜研・法医係所属で、主な業務はDNA型鑑定。現在は休職中。 料理も科学実験のように行う、理系女子。アレルギー持ちの愛す る息子・亮介のために日々新メニューの開発に取り組んでいる。 <吉岡道彦> 詩織の夫。刑事として捜査に奔走する毎日ゆえに家事や育児に 充分な時間を割けず、詩織から小言を言われることも多いが、 家族への愛情は深い。 <吉岡亮介> 春から幼稚園の年長さんの5歳。数字が大好き。何気ない言動 が事件を解き明かす最大のヒントになることも……!? -
9割の日本人のための「ゆる読書」入門 :“活字マッチョイズム”の終わりと新しい読書推進
活字本だけが読書と思い込んでいませんか? 『「若者の読書離れ」というウソ』の著者がすすめる、新しいかたちの読書論。 日本は読書後進国!? 活字だらけの紙の本だけを読書と思い込んでいませんか? 子どもの活字離れを嘆く前に、日本人の大人が無意識で持つ“せまい読書観”の押しつけが、子どもや人々を読書から遠ざけているのである。 『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』『「若者の読書離れ」というウソ』の著者が、マンガもライトノベル、雑誌、オーディオブック、読み聞かせなども、立派な読書とみなせることを、豊富な海外の統計資料から綿密に分析し、その“せまい読書観”を斬り、今の時代に合った新しいかたちの読書論を提言する。 「活字マッチョ」とは「ほとんど字で書かれた紙の本」が好きな人が、無意識のうちにそうではない人に自分と同じような読書観や読書量、読書のレベルを期待し、求めてしまうことだ。私の造語である。 本や読書自体がマッチョ、つまり他者に対して攻撃的なのではない。 本や読書のかたちを広げていけば、とどく範囲もずっと広がるからだ。 (本書「はじめに」より) 目次 はじめにー活字マッチョはもうやめよう 第1章 観る読書 欧米で急拡大する児童向けコミック市場 「児童書出版社」が子ども向けコミック市場を開拓した コミックがほんものの読書と認められ、図書館が歓迎し、入れやすくなった理由 ① コミック読書に関する調査 、研究が進展し、ポジティブな効果が確認され、共有された ②レイティング(年齢区分)制度を確立した ③選書基準に活かせる賞や書評が整備された ④ 文字や読書が苦手な子、第二言語として英語を学ぶ読者にとってよい媒体として認められた ⑤ 絵があったほうがイメージしやすく、学びやすい ⑥ 受け身ではなく主体的・対話的にビジュアルリテラシーを学べる ⑦「スクリーンタイムよりはマシ」という思想の広がり アメリカの学校図書館団体による調査結果 第2章 聴く読書 アメリカの公共図書館ではオーディオブック利用者の4分の1は「それしか借りない」 「YouTubeを〝聴く〞」UKの子ども・若者たち 英語圏でのポッドキャストではトゥルークライム、ドキュメンタリー、スリラーも強い 「ラップは読書」 ①発達障害や学習障害当事者であるラッパーとリスナーの言語実践 ② 学校的な価値観とは隔絶した世界で生きる人たちにとどく言葉 ③ 小説よりもはるかに古くからある、詩や演劇、口承文芸の継承者 第3章 デジタル読書 Hi- Lo 「デジタル×やさしい本ほん」 小学生 好奇心を刺激するノンフィクションとキャラクターを好む 中学生 古典をグラフィックノベルで読む 高校生 Hi—Loを読む ①読み上げ機能やフォント変更が標準装備されている ②他人に見られない、なにを読んでいるのか知られたくない 本がある場所に行けない、行きたい場所ではない 待てない 雑誌や新聞の代替物ーウェブ小説、デジタルコミック、Substack ①ウェブ小説 ②マンガアプリ、ウェブマンガ、ウェブトゥーン ③Substack 第4章 読書推進の拡張 スペイン オーストラリア ①視覚的な文法の解読 ②グラフィックノベルの分析 ③マルチモーダルな創作 北欧(スカンジナビア) 第5章 読書観の整理 PISAのなんでも「リテラシー」として取り込むReading一元論 「勉強のための読書」( 課題図書)と「楽しみのための読書」( 自由読書) 読解指導、読書指導、読書教育、読書推進 探究的な読書の強制が、自由読書を阻害する矛盾 「ひとりで読む」と「みんなで読む」 実利でも娯楽でもない読書―教養・人文・良書 規範的な読書論と記述的な読書論ーポストクリティークと「生活読み」 BookTokー批評のHi-Lo化か 韓国のテキストヒップ現象 これまで否定されてきた読書も肯定する 第6章 読書の図り方 識字率の調査しかほぼしない国もある 期間の設定 過去1か月、3か月、1年 「完読」と「一部読了」を分ける 冊数と分数を分ける 「本」をどこまで分けるか 紙の本編 「本」「読書」をどこまで分けるか デジタル編 国際比較から考える おわりに -
文身抄
女郎の身体に花が咲いたら、そらぁ綺麗でおますやろ。 白磁のような肌とはよう言いよりますけどな、血の通った柔肌言うんは、どないに薄う漉いた紙すら及びもつかんほど、透き通っとるもんです。そこに彫りもん入れたら、黒い墨で青い花が咲いて、朱い墨で赤い花が咲いて、そんな身体が艶めかしく床で悶えよるんですから、喜ぶ旦はんもそら多い言うもんですわ。 けどなぁ、もしもその柔肌から……ほんまもんの花が咲いたらどう思わはらます。 そういう彫りもんを彫る彫り師がおったんです。人の本性、ぜぇんぶ暴いてしまいよる彫り師。えろう見目のええ女やったぁ言う話ですけど……。 -
私のドン・キホーテ
韓国の大ベストセラー作家による熱い最新作! 「では、冒険を始めよう。」 ソウルの映像制作会社で働く30歳のソルは、ヒット番組の手柄を奪われて退社し、大田(テジョン)に失意の帰郷中。中学時代に仲間たちと「ラマンチャクラブ」を結成し、入り浸っていたレンタルビデオ店「ドンキホーテビデオ」を訪れると、店は無くなり、敬愛していた店主のドンおじさんは行方不明になっていた。ソルは人生の一発逆転を賭けてユーチューバーとなり、ドンおじさんの息子ハンビンを助手に、「おじさん探し」の番組を開始する―― 韓国で2024年本屋大賞 翻訳小説部門第3位の大ベストセラー『不便なコンビニ』の著者が贈る、セルバンテスへの愛を込めた現代の夢追い人たちの物語。 (底本 2026年9月発売作品) -
産物デッサン
美大浪人生は、技術向上のために友人に薦められた「電車デッサン」を始める。 みるみるうちに上達し、ついには画集の出版まで決まった矢先、販売ページに不気味なメッセージが届く。 「このたびは私を描いてくれて、いつも本当にありがとうございます」 “デッサン”とはありのままを描き写す行為のことです。 無いものを描き出さないでください。 『或るバイトを募集しています(KADOKAWA刊)』著者・くるむあくむの最新作! -
怪談狩り 占い地蔵
幼い息子が語った生まれる前の記憶。一見、無邪気な話をきくうちに母親は驚きを隠せなくなって……(「行き先」)。中華料理店で食事をしている男性たちにタバコの火を借りて、大将と軽くおしゃべりをした若い女性。だが、彼女には奇妙なところがあった(「マフラーの女性」)、民間軍事会社で若い頃働いていたFさんは、過酷な戦場を潜り抜けてきた。死と隣り合わせの恐怖の中経験した不思議なこととは(「アフガンの戦場で」)、中学受験を控えた少年が父に連れられてきたのは、地元の人から信頼されるおばあさんの家。どの中学がよいかという相性を占ってもらうはずだったが……(表題作)、実話怪談の先駆者が放つ、日常の中に潜む恐怖。 -
質屋からすのワケアリ帳簿~鍵のない鳥籠~
人気のダークミステリー、ついに完結! 他人の不幸や欲望にまみれたワケアリ品ばかりを好む『質屋からす』の店主・烏島廉士は、 目黒千里のある特殊能力を買って店に雇い入れた。 ある日、男が「呪いの櫛」を持ってきて――。 人気のダークミステリーシリーズ、堂々の完結。 ●目次 呪いは盲目 悪事千里を走る 七杜という名の呪い 血を注ぐ器 オカルトの香具師 地獄逝き 鴨と山師 生贄の血筋 悪魔の証明 闇に息づく昔ばなし 祝宴と宿縁 三世の契り 七人の生贄 竜の血 逆鱗に触れる 宝箱と鍵 やさしい監禁 眠り姫 女の命 私を疵つけられる人 足元から鳥が立つ あなただけの人形 私の鳥籠 ●著者 南潔(みなみ・きよし) 小説とイラストで活動中。2013年には書籍『恋獄トライアングル』(新潮社刊)、2014年には『恋愛教室』シリーズ(徳間書店刊)、2016年『質屋からすのワケアリ帳簿』上下巻や『黄昏古書店の家政婦さん』(いずれも小社刊)を出版し、大好評を博した。その他、電子書籍も多数刊行。 著者公式サイト「nisemono cigarette」 -
ジンタルス RED AMBER
19世紀、弾圧的な帝政下のロシアで画業と詩作を志す農奴ミーシャ。13世紀、北方十字軍に故郷と家族を奪われ復讐を誓うジンタルス。自由とは、表現とは、生とは。時代と国を超えて描く圧巻の歴史長篇! 皆川博子でしか描き得ない世界がここにある。 希望と物語の歓びに満ちた傑作長篇、堂々刊行! 19世紀ロシア。伯爵に仕えながら絵画を学ぶ農奴のミーシャ。館で「亡霊(プリーズラク)」と呼ばれている青年ステンカとの出会いから、ペテルブルクで画才と文才を磨く道が開けるが―― 13世紀バルト。北方十字軍に故郷リヴォニアを侵略され、家族を失った少年ジンタルス。貴族の息子マクシミリアンの従者として遍歴の旅に出るが、復讐の念は彼を修羅の道へと導く。 圧政と戦乱――二人の青年が辿り着いた、自由とは、表現とは、生きるとは。 ミーシャの物語と、ミーシャが記したジンタルスの物語。 二つの物語を交錯させ、時代も国も越えて贈る、最新長篇にして最高傑作! -
火星の運河(乙女の本棚)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 *この電子書籍に対応した全音源はリットーミュージックのウェブサイトから無料でダウンロードできます。 人気シリーズ「乙女の本棚」第55弾は、文豪・江戸川乱歩×イラストレーター・ねこ助のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 このすばらしい画面には、たった一つ、紅の色が欠けている。 深い森の中をさまよい続ける私。その中央にある沼に辿りついたとき、私は自らの変化に気がついた。 江戸川乱歩の名作が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描き本シリーズでは『人魚の嘆き』『ルルとミミ』『鼠』『魚服記』『山月記』『赤とんぼ』を担当するイラストレーター・ねこ助によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 -
新装版 木乃伊仏
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 都内有名大学の学生、黒枝真也らが、日本海でクルージング中に不可解な死をとげた。驚くべきことに死体は、まるで塩漬けのミイラのようであった。真也はアイドルで、父親は次期総理大臣候補の政治家。警視庁捜査一課の女性刑事・水野薫は、友人の文化人類学者・日下部に協力を求め、すぐに現地に飛んだが……。そんな中、真也の兄で検視を担当した研修医の芳樹が、何者かの声に導かれて交通事故を起こし、重態に陥った。次々と起きる奇怪な事件。何者かの恨みなのか? ホラーミステリーの傑作、新装版で蘇る。 -
タワーマンションの奇妙な居住録
管理費ゼロ!? 気を付けてくださいね。 もしあなたが、これから引っ越そうとしているなら。 もし今、この瞬間もマンションで不可解なできごとに遭遇しているなら。 この物語は、ただのフィクションとして読み終えられないかもしれません。 本書は、著者自身が実際に体験した出来事をもとに構成したモキュメンタリー・ホラー。 「偶然」と片づけるには、あまりにも重なりすぎた不可解な出来事。 深夜に部屋から聞こえる音。 原因不明の体調不良。 住民たちの不可解な言動。 そして、"ここから離れられない"という感覚——。 あなたは読み終えたあと、自分の住む部屋を、今までと同じようには見られなくなるかもしれません。 -
宇奈月家の人びと
繁華街の雑居ビルの一角にある〈ヘアーサロン宇奈月〉は、銀座のホステス御用達のヘアセットと着付け専門の美容室。店主の宇奈月益美はその道一筋の美容師だ。ある夏の日、宇奈月家の四女・葉月がどうしても子供がほしいと思い詰め、還暦目前の益美にとんでもない相談を持ちかける。一方、ヘアメイクアップ・アーティストの長女・弥生は、専属契約を結んでいた女優の脱税疑惑に巻き込まれ、突然働き口を失ってしまい――。夫亡き後、店を守り続ける美容師と母親を支える五人の子供達の物語。 ※本書は、2018年8月に講談社より刊行された単行本『始まりの家』に加筆修正を行い、改題して文庫化したものです。 -
幽世までの寄り道 介護施設・灯影庵の謎日誌
どんな姿になっても、もう一度あなたに逢いたい―― あの世へ行く前に叶えたい願いが、灯影庵でいくつもの奇跡を起こす! (あらすじ) 湘南海岸近くに立つ高齢者介護施設「灯影庵(ほかげあん)」。元は病院だったこの施設では、不可思議な出来事が起こる。 施設に現れる座敷童の正体とは? 誰がバスを運転しても、送迎対象ではない特定の家に毎回停車してしまうのはなぜか。 突如、施設の各所から見つかった現金に隠された秘話とは。 強い霊感を持つ介護士・嶺玉(れいぎょく)やよひは、灯影庵の人々に寄り添いながら、数々の謎を解き明かしていく。 5回泣ける! 切なくも温かな連作ミステリー。 (目次) 第一話 座敷童の面会訪問 第二話 常世の手前で、もう一度ありがとう 第三話 まだ、ここにいる 第四話 今日もどこかで札が鳴る 第五話 たどり着けなかった春の下で 【著者について】 亀野・仁(かめの・じん) 1973年、兵庫県西宮市生まれ。1991年に渡米し、大学進学。卒業後も米国に留まり、NYにて映画助監督やCM海外撮影コーディネーター/プロデューサーとして約10年間活動。帰国後は映像制作会社、大手広告代理店勤務を経て、広告映像制作会社を仲間と共同設立、同社取締役。第19回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、『暗黒自治区』で2021年にデビュー。他の著書に『密漁海域 1991根室中間線』『地面師たちの戦争 帯広強奪戦線』(以上、宝島社文庫)、『ブリザード・フラワー』『下請スパイの焦燥』(ハルキ文庫)がある。 -
鉱物怪談
キラリ、怪石。 その美しさは、地の底からの誘い—— 拾ってはいけない 魅入られてはいけない 地球《ほし》が紡いだ呪い、石たちの怖い話! 奇岩から天然石、鉱物、隕石に至るまで石に纏わる怪異を蒐集した取材録。 記念写真に写り込んだ白い石のオブジェとそれを抱く黒い腕。 そんなものが存在した記憶はないのだが…「悪魔の石」(吉田悠軌) 琉球王朝の地頭御殿の跡地にある黒い奇岩。触ると祟る霊石(ビジュル)だと言うが…「うるまの霊石」(吉田悠軌) 猟師が仕留めたヤマドリの上にあった欠けた蛍石。持ち帰った日から異変が…「片割れ」 蚤の市で手に入れたカメオ。フレームの金をバーナーで熔かした瞬間、叫び声が…「アナンダの行方」 川底で拾った美しい水入り瑪瑙。だが不幸が続発して…「大和川の瑪瑙」 祖母の桐箪笥に仕舞われていた葡萄状の緑石。触ると肉球のように柔らかで…「葡萄石」 他、結晶たちが引き起こす怪、禍々しく光る全30話収録! *本書に収録された鉱物たち 玄武岩 花崗岩 瑪瑙 隕石 蛍石 桜石 金 水晶 煙水晶 モリオン(黒水晶) アメジスト(紫水晶) トパーズ ペリドット(かんらん石) ポウナム(翡翠) ガーネット(柘榴石) プレナイト(葡萄石) ……ほか -
父っちゃんは大変人
一晩で大富豪、起業・買収・ホスト(!?)を経て遂に独立国家を樹立 この男、めちゃくちゃだけど爽快、面白過ぎる! マンボウ先生驚愕の誇大ユーモア小説復刊 巻末解説・斎藤喜美子 妻が語る「夫・北杜夫と『父っちゃんは大変人の頃』」 一晩で大富豪に/税金の高さに戦慄く/オリンピック出場/何故かホストになる/日本国から独立を宣言/球団買収/ラーメン会社設立そしてついに…… いまだかつて味わったことのない読書体験。空前のスケール、予想を超えた展開へと疾走する物語。 「とにかくわしは断じてデンキチ王国を独立させる。わしは必然的に国王になる」 数あるマンボウ先生の作品の中で、ここまで振り切ったものがあっただろうか! 妻と中学生の息子とつましく暮らしていた桜井伝吉。突如莫大な遺産を相続して税金の高さを実感、激怒のあまりに日本国から独立を宣言! ラーメン工場とホストで金を稼いで球団買収、オリンピック出場、そしてついに日本政府と正面衝突する日が来た…。想像を遥かに超える空前絶後の物語。 解説 倉橋由美子 「夫・北杜夫と『父っちゃんは大変人の頃』」齋藤喜美子 カバーデザイン 芦澤泰偉 【目次】 第一章 父っちゃん、突如、大富豪となること 第二章 父っちゃん、突如、ケチになること 第三章 父っちゃん、突如、ラーメン長者と呼ばれること 第四章 父っちゃん、突如、金を稼ぎはじめること 第五章 父っちゃん、突如、オリンピックに出場すること 第六章 父っちゃん、突如、独立を宣言すること 第七章 父っちゃん、突如、王国づくりに励むこと 第八章 父っちゃん、突如、プロ球団の監督になること 第九章 父っちゃん、突如、精神鑑定を受けさせられること 第十章 父っちゃん、突如、日本国に宣戦すること 解説 倉橋由美子 「夫・北杜夫と『父っちゃんは大変人』の頃」 齋藤喜美子 -
実存と人生[新装版]
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 カフカ、没後100年 カフカの世界、それは名状しがたい不安の告白であり、日常生活における〈ある闘い〉の記録である。深い実存の寓意は、あらゆる解釈を受け入れると同時に鋭く拒否する。それは一面では、難解さを表わすものかもしれないが、汲めどもつきぬ豊かさ、魅惑の証でもある。 本書はブロート版全集の『田舎の婚礼準備』と『日記』の巻から、アフォリズムのすべてと、比喩、そして生活表明に関する文章を訳者によるオリジナル編集でおくる。カフカのテクストは、長いものにせよ短いものにせよそれぞれが独自の振幅と強度を有すると同時に、それらすべてに「カフカ的」としか言いようのない何かが通底している。本書に収められた小さなことばの群れもまた、そうした「カフカ的」なものの結晶である。生きることと書くこととが相即不離のカフカにとって、本書はいわば、「彼自身によるカフカ」であり、その箴言と比喩の迷宮へとわたしたちをいざなう。 一六 籠が鳥をさがしに出かけた 二二 おまえはやらなければならない宿題そのものなのだ。あたりにはどこにも生徒はいない。(本文より) -
ダーク・ダーク
性と生殖への渇望が孤独と狂気を生む 13人の少女の妊娠騒動に揺れる高校と、夜の海で災難に遭う沿岸警備隊員を描く「総員」。夜ごと鹿に変身してしまうことを夫にどう打ち明けたものか悩む妻は……「獣」。爆弾魔の逮捕に執念を燃やし、爆弾ロボットを丹精こめて開発した男がたどる運命は……「愛の機械」。母親という自身の立場になじめず、周囲のなにもかもが不確かで、暗闇になにかが潜んでいるのではないかと恐怖に駆られる女性を描く傑作「ラブストーリー」。不妊の悩みを抱えるノーマが同じ名前を持つ“ダーティノーマ”と出会い、苛立ちを募らせていく「ストーリー・オブ」と、同じ主人公、ほぼ同じ場面から始まりながら、少しずつストーリーがいびつにずれていく連作短篇「ストーリー・オブ・オブ」。 暗く切実な感情が渦巻く出来事を、凝った構成、不気味な筆致で描き出す。一見落ち着いた日々のなか、満たされない思い、人生に対する葛藤や社会への諦念を抱く人々の孤独と狂気がリアルに迫る、ダークでシュールな十篇。 作家は米国出身、本短篇集はペン/フォークナー賞最終候補、NPR年間最優秀図書に選出され、高く評価されている。 [目次] ストーリー・オブ 総員 獣 黄色 殺戮者コルテス 家が傾きはじめた 愛の機械 ラブストーリー ウォンパム ストーリー・オブ・オブ 謝辞 訳者あとがき -
この中のだれかがうんこをガマンしています 爆発寸前!? 5時間目はうんこ人狼の時間です
前代未聞の!!! うんこ人狼小説!!! 見知らぬ給食のおばさんにもらったプリンを、こっそり食べたぼくたち6人。でも、その中には強力な下剤(うんこを出したくなる薬だよ!)が入っていた!! 不審者騒動&プリンをかってに食べた犯人さがしでクラスは大混乱! トイレに行けば裏切り者確定の中、ぼくらは必死にうんこをガマンすることに!! 「――先生! この中のだれかがうんこをガマンしています!」 それは学校史上、もっとも最低な告げ口。そしてその高らかな声は、ぼくらの友情とおしりの限界をかけた「うんこ人狼ゲーム」のはじまりの鐘の音だった・・・!!! 本のはじめにまんがつき!!! 友情×裏切り×知略×便意×愛×爆笑のうんこ人狼が、今、はじまる――!!! -
歌舞伎楽屋裏ばなし
【歌舞伎奮闘記シリーズ、第一弾!】 「この憂き世に夢を作り出すの」 当代一の女形・岩井半四郎の付き人になった希和が命じられたのは――? 〈あらすじ〉 今をときめく女形役者・五代目岩井半四郎の付き人として働く希和。 河原崎座の座元から、失踪した若手役者・藤助を千穐楽までに連れ戻すよう命じられる。 しかし、藤助の行方を尋ねる希和に河原崎座の人間は誰も口を開かない。 行き詰まったとき、大道具方の勘兵衛が教えてくれたのは、 藤助と同じ無名の役者だった亡き父の過去だった。 華やかな舞台の裏で働く少女の奮闘記が今、幕を開ける! 〈目次〉 第一章 幕ノ内 第二章 トチリ蕎麦 第三章 大入り 第四章 千穐楽 -
緊立ち 警視庁捜査共助課
警察小説の名手が満を持して放つ新警察小説 常時、七百名を超える所在不明の被疑者の顔を記憶し、人通りの多い場所に立つ見当たり捜査。警視庁捜査共助課見当たり捜査班の川東小桃は、仲間内で‟メモリー・アスリート“と呼ばれる見当たり捜査官の中でも、ひときわ優れた能力を持っていた。相手がサングラスをかけていても、変装していても、整形手術を受けていても、小桃の目から逃れることはできないのだ。 一方、同じ捜査共助課でも、わずかな手がかりを手繰り寄せて被疑者を追い詰める広域捜査共助係の佐宗橙。小桃は少女時代に盗難事件に巻き込まれ、その時の捜査官だった佐宗橙に憧れて警察官になった。奇妙な縁で結ばれた二人は、夫婦関係の難しさに悩まされながらも互いを励ましあい、着実に実績を重ねていく。 そんな時、手配中の強盗および強制性交殺人犯の「緊立ち」(緊急立ち回り情報)飛び込んできた。捜査共助課全員に出動命令が下り、小桃と燈も現場に急行する――。 単行本 2023年9月 文藝春秋刊 文庫版 2026年7月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
海が天に届くとき
三麓美術大学の大学院で復顔(遺骨から生前の顔を復元する技術)を専門にする綾木遥花(あやぎはるか)は、復顔が社会の何の役に立つのかと悩む日々を送っていた。ある日、遥花はバイト先の科学博物館の理学博士・郷間俊樹(ごうまとしき)から呼び出される。有名私立大学の東京春天大学から郷間の元に、行方不明になっていたある教授の復顔の依頼が来ていた。『教員アンドロイド化計画』によってアンドロイドとなるその教授の顔の復元を、遥花は請け負うことになる。 東京春天大学広報課の星悠月(ほしゆづき)は、復顔を記録するために遥花のもとに通い始める。行方不明の教授の事情を知って倒れた悠月は、遥花との交流によって次第に己の過去に向き合い始める──。 悠月に隠された秘密と遥花の悩みが交錯する。これは、過去から未来へと時間を追い越す感動の物語。 -
因果応報の怖い話
人に裁かれずとも神仏や霊は見逃さない! 罰当たりな者、悪事を犯した者に下される恐ろしき報いと祟り…。 古い神社の残る建設現場で工事を強行した結果は…「潰してしまえ」(営業のK) あるママ友が大事にしていた奇妙な石を盗んだ報いとは…「鱗石」(神沼三平太) 理科の授業で顕微鏡を覗いた瞬間に嫌な汗が滲むような違和感が…「顕微鏡」(クダマツヒロシ) 町内でとんでもない迷惑行為を働いてきた男が祭りの最中にふっと消えて…「お祭り男」(つくね乱蔵) バブルの時代に付き合った理想の彼氏は恐ろしい本性を現すようになり…「バブルのバブル」(松本エムザ) 姑に悩むる隣家の嫁が通う神社。社殿には猿の姿で描かれた菩薩や如来が…「猿の曼荼羅」(しのはら史絵) パワハラで心身を病み死んだ妹。勤めていた洋菓子店を調べ始めた兄は…「無炎燃焼」(橘 百花) クリーニング店にやってくる迷惑な客。視える同僚が用意したのはてるてる坊主で…「おまじない」(ねこや堂) 長年母子を蝕んできたろくでなしの父親がうける人生最期の報い…「地獄生き」(夜行列車) ほか、悪事に下される神仏の鉄槌!最恐怪異譚全27話収録。 -
ゴシックタウン
自身が切り盛りするニューヨークの一流料理店を閉店し、母とも仲違いして落ち込んでいたビリーの元に、ジュリアナという南部の町への移住勧誘メールが舞い込んだ。たった百ドルでヴィクトリア朝様式の邸宅を提供し、しかも起業の資金援助もするという内容に、疑いつつも好奇心に駆られ返信して以降、ジュリアナの魅力に惹かれたビリーは夫と幼い娘と猫とともに移住を決断する。穏やかな気候、豪華な館、親切な住民、理想の仕事……だがジュリアナを支配する奇妙なルールが徐々に家族の生活を侵食してゆく。シャーリイ・ジャクスンを彷彿とさせるアメリカン・ゴシック・ホラーの新機軸。 -
あなたに訊きたいことがある
山崎まどかさん絶賛。 ピュリッツァー賞・全米図書賞ファイナリストのレベッカ・マカーイ、『戦時の音楽』に続く最新邦訳。 ワシントン・ポスト、ボストン・グローブ、USAトゥデイ、エスクワイア、グッドハウスキーピング、書評サイトCrimeReads……あらゆるメディアが「年間ベスト本」に選出。 高校時代、わたしのルームメイトが寄宿舎で死んだ。 美貌で名を馳せた彼女の死は、二十年以上が経った今もネット上でスキャンダラスに語られている。 そして今、映画論の教授となったわたしに、母校から短期の講座を引き受けてほしいというオファーが届く。ニューハンプシャーの森の中のあの寄宿学校へ──彼女が死んだ場所へ、わたしは戻る。 あのとき何があったのだろう。彼女を死に追いやったのは、あの男子生徒だろうか、あの男性教師だろうか、それとも―― あなただったのではありませんか? 『戦時の音楽』で繊細で魔術的な筆致を見せたマカーイが、謎めいた物語を眩惑的にドライヴさせる。若い女たちに向けられるまなざしの罪を暴き出し、骨太のストーリーテリングを見せつけて、アガサ・クリスティーのように周到な仕掛けをほどこしてみせる、瞠目の長編小説。 -
後宮の筆跡鑑定官
カクヨム恋愛小説大賞【ナツガタリ'25】異世界で働く女性の恋部門《大賞》受賞作。 極東大陸の雄たる玄国の後宮にて、公文書の真贋と検閲を担う特殊機関――筆録房。その主である深玉は筆跡鑑定が専門で、書かれた文字から性格までも読み解く変わり者。 そんな彼女に、ある日一通の遺書が届く。謎めいた美貌の官吏・夏丞と共にやって来たその遺書は、後宮で自死したある寵妃のもので――。 最初は真贋の鑑定だけのはずだった。だが、後宮で連鎖する不審死に、囁かれる呪いの噂。遺書に託された暗号(メッセージ)に気付いた深玉は、徐々に寵妃の死の真相に近づいていく。 筆跡鑑定が専門の検閲女官×謎多き美貌の官吏が挑む、中華後宮ミステリ! ◆◆◆登場人物◆◆◆ 【陶深玉(とうしんぎょく)】 玄国の後宮で筆跡鑑定が専門の検閲女官。公文書の真贋を担う筆録房の主を務める。人が嫌いで筆録房に引きこもりがち。 【姚夏丞(ようかじょう)】 巧みな話術と美貌を持つ謎多き男。外廷の官吏として深玉に遺書の鑑定を依頼してきたが、その本心は――。 -
雨、時々こんぺいとう
\第32回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作!/ 雨を降らせる君に、はじめての恋をした。 高校生の梓が図書館で出会ったのは、雨を降らせることができる不思議な少年・旭だった。 二人で重ねる宝物のような穏やかな時間。しかしある日、梓は衝撃的な噂を耳にする。それは、旭が殺人犯の息子というもので――。旭は周囲の好奇の視線から梓を守るため、自ら距離を置こうとするが……。 「私は明日も旭が図書館に来るって信じてる」 そうして降りしきる流星の中、二人は一つの約束をし――旭は姿を消した。 雨、時々こんぺいとう。空から色星が降るとき、奇跡は起きる。 -
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なんで、ないの? なんで! 全員そろいの最初の1行、「検索結果はありません。」 ないと言われたその先に、続く話が24編。 人名、在庫、DNA。なくても困るが、あっても困る。 著者一覧(収録順) 市塔 承 横関 大 岡崎隼人 我孫子武丸 植田文博 暁社夕帆 河村拓哉 柾木政宗 風森章羽 紺野天龍 嶋戸悠祐 金子玲介 秋川滝美 梨 西澤保彦 時晨 麻根重次 潮谷 験 高田崇史 献鹿狸太朗 大倉崇裕 竹本健治 歌野晶午 北山猛邦 『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』『それはそれはよく燃えた』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第七弾! -
鬼憑き退魔師と薬膳師のやさしい結婚
苛酷な運命と、不器用であまいふたりのシンデレラストーリー 薬膳師の祖父を亡くし、家も資産も奪われた若水つぐみ。 祖父から受け継いだ薬膳の技術を活かし、帝国を護る陰陽寮の調理員試験に挑む。 結果は合格。けれど、〝鬼憑き退魔師〟と恐れられる夏霧灯弥の専属料理人になることを提案され、灯弥から求婚を受ける。 驚きつつも、ある事情から結婚は仮のものであると教えられ、そのまま夏霧家に住むことになった。 そこでつぐみは、灯弥の秘密を知っていく―― ●目次 プロローグ 一 鬼憑き退魔師と契約結婚 二 夏霧家での暮らし 三 夏霧家の妻の役目 四 期待と不安 五 嬉しい来訪者 六 本心 七 夏霧家の人々 八 不穏と幸せと 九 妻の誇りと薬膳師の矜持 十 あなたとともに エピローグ あとがき ●著者 久生夕貴(ひさお・ゆうき) 愛媛県在住。『拝啓、桜守の君へ。』にて第4回富士見ノベル大賞審査員特別賞を受賞。 著書に『花咲く神さまの花嫁』『青藍の秘め恋』『拝啓、桜守の君へ。』(富士見L文庫)『雨あがりのタロットカフェ』(マイナビ出版)などがある。 花とお茶ともふもふをこよなく愛す。 -
黒医の公爵と死に戻りの聖女
――最後、全てがひっくり返る。 神聖なる聖女選定の儀の最中、4人の候補が殺された。 唯一生き残ったファウスティナは、腹黒い王太子から濡れ衣を着せられ、絶望の中で死んだ――はずが、目覚めると一年前に戻っていて!? 次こそ最悪の未来を回避しようと奔走するも、またしても同じ結末、そして巻き戻し……。繰り返すこと4回、次が最後と悟ったファウスティナは訳アリの第一王子フィデンツィオに助けを求める。彼の「検屍」の技術とファウスティナの「過去のループ」の記憶。それらを駆使し、誰も死なない未来への”最後の1回”が始まる! ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 ファウスティナ 5人の聖女候補の一人である子爵令嬢。殺人事件の犯人として冤罪で処刑されるも死に戻り、何度も未来を変えるために奔走することに。 フィデンツィオ 「屍公爵」と恐れられる訳アリの第一王子。医術を習得しており、その一環として遺体から死因を探る「検屍術」にも長けている。 -
はぐれんぼう
空っぽのわたしの体に、はぐれんぼちゃんたちが乗り込んでくれた 置き去りにされた衣服たちの場所を探す奇妙な旅がはじまる 芥川賞作家がおくる癒しと救済の物語 あさりクリーニング店で働く優子はある日、持ち主が引き取りに来ない衣服「はぐれんぼちゃん」を持ち帰らされる。 翌朝目覚めると、その衣服たちが彼女の体を覆っていた。 優子はちぐはぐな姿のまま、服の持ち主を訪ね、彼らの帰るべき場所を求めて歩きはじめる。 芥川賞作家がおくる、癒しと救済の物語。 人はどうしてたくさんの服を所有したがるのか。必要以上の服を供給したがるのか。(略)この物語の本当の主役は、そんな過剰消費された衣服の一部である。クリーニング店に預けられたまま引き取られることなく置き去りにされた「はぐれんぼちゃん」とよばれる衣服たちだ。(略)「はぐれんぼちゃん」に、いつ誰がなるとも限らない。問題のある場所から逃れるだけでは根本的な解決にはならない。物語の終わりが、新しいはじまりになる。えもいわれぬ余韻が残った。 ――東 直子(歌人・小説家)「解説」より -
内定をください オカンと息子の崖っぷち就活
オカンは大手家電メーカーの秘書部で円満な人間関係の構築をモットーに働いている。ところが、息子は大学4年生になっても、お家でごろごろゲーム三昧。さすがにマズいのでは・・・・・・とオカンが気づいた頃には時すでに遅し! 職場の同僚でライバルの息子は早々に一流企業に内定! 息子の同級生たちも、既に数多の内々定を手にしていた。「ゲーム会社なら働いてもええかも」と、ようやく就活を始めたは良いものの、そこから先は苦難の連続。容赦ない“お祈りメール”の嵐に、親子の絆にさえ亀裂が走り!? わが子を想うオカンの愛が胸を打つ、リアル就活奮闘小説。――「ええねん。泣いても笑っても、これが最後の過保護なんやから」 -
建築トリック謎解きガイド
ミステリは、建築でできている。 密室、鍵、窓のない部屋、孤島の洋館、回る建物、謎の建築家……奇怪な難事件の舞台には、これまた不思議な建築が登場することがしばしば。 本書ではこうしたミステリ"あるある"なシチュエーションや仕掛け、建物を読み解くキーワードをとりあげ、一級建築士がまじめに考察! ◎密室は実在する? ◎建物が動くなんてありえない? ◎隠し扉は本当につくれる? この本を読んだあなたが次にミステリを読むとき、「今、主人公があけた扉は外開きか、内開きか?」「密室に使われていた鍵はなんだろう?」と、気になって仕方なくなってしまうでしょう。 もしかしたら、間取り図を見るだけでトリックに気づけるようになるかも…!? 身近な建物に潜む”謎がかくれる死角”を見つける力が身に付く、ミステリ好きに捧げる、ミステリの新しい楽しみ方ガイドです。 -
多崎礼公式ガイドブック 煌夜祭20年の軌跡
衝撃デビューからの20年を、装画全点、秘蔵の初期設定公開など弊社刊行作品紹介で辿る。著者主催のSNS煌夜祭の様子、書下ろしを含む『煌夜祭』外伝九篇をも収めた愛読者必携の一冊。 (目次より) ◇20周年に寄せて 多崎礼 ◇20年の軌跡 第二回C★NOVELS大賞発表/SNS煌夜祭について/煌夜祭質問箱 ◇『煌夜祭』外伝 SNS煌夜祭発表短篇……煌夜祭へ/人であれ/言わずが花/ありきたりな幸運を/ぼんくらな島主/泣き男/赤い炎/災禍の魔女 20周年特別書き下ろし短篇……水平線の蛇 ◇作品紹介 煌夜祭 Die Geschichten von den Achtzehn Inseln 【イラスト】山本ヤマト/六七質/凪かすみ/山影麻奈 〈本の姫〉は謳う The Princess of Books Awakens(全四巻) 【イラスト】山本ヤマト 夢の上 Because You Tread on My Dreams(全四巻) 【イラスト】天野英/アリストレーター/六七質 八百万の神に問う I ask you, I ask the Myriad Spirits.(全四巻) 【イラスト】天野英 叡智の図書館と十の謎 The Library of Wisdom and Ten Riddles 【イラスト】田中寛崇/六七質 -
女署長の一番長い日
農村地帯を抱える地方都市の白堂警察署。いたって平凡な中規模署のはずが……署内で一千万円が紛失!? 警察署前に殺人遺体が遺棄された!? 次々起こる奇妙な事件に署長以下、刑事、制服警官、事務職員までもが奮闘する、かつてない警察ミステリー! 目次 「同期の紅葉」 樫原有子は赴任早々、署内での一千万円紛失事件の捜査を命じられる。 「正月の闖入者たち」 元日の当直勤務。交通事故の通報に始まり、重なる珍事が徐々に繋がっていく。 「警察官ではありませんが」 用務員の泊昌夫は、署内で偶然、巡査部長のセクハラ現場を目撃し……。 「女署長の一番長い日」 この春赴任してきた署長の三園紗栄子は、隣県の知人の通夜に参列するが……。 「警察署前死体遺棄事件」 深夜二時、白堂署前に女性の遺体が遺棄された。意外にも捜査は難航し……。 《解説・若林踏》 -
ファイア・ドーム
※本タイトルは2026/6/5発売予定 『ファイア・ドーム』上巻、下巻(著/辻村深月)の冒頭試し読み特別版です。 人はなぜ大きな事件に魅了されてしまうのか 噂は、軽薄な娯楽だ。 25年前、平穏だったはずの地方都市は、百貨店受付嬢誘拐殺人事件の発生、その報道により揺り動かされ、「噂」という大量の炎が、加害者のみならず被害者にも降り注ぎ、燃えさかった。ようやく静けさを取り戻したかに見える町に燻り続ける因縁が、いま新たな事件を呼び起こす――。 「もう言われてるよ! どうせ、親が殺したんだろうって!」――本文より 「今の私のすべてをかけて、書き上げました。 『ファイア・ドーム』、どうぞよろしくお願いいたします」 ――辻村深月 デビュー22周年記念刊行作品 渾身の本格的現代長編ミステリー! 執筆開始から7年。ついに完成した、2026年を席巻する記念碑的傑作! ※本電子書籍に掲載されている二次元バーコードは、端末の機種やアプリの仕様によっては読み取れない場合があります。その際はURLからアクセスしてください。 -
乃埋商店街の渦【電子版特典付き】
さびれた商店街のトラブルや謎を解決してくれる、喫茶店の二人の美形男性。 一見素敵な彼らだが、でもこの二人、なんだかちょっと、いや、すごく、変……!? 乃埋(のうず)商店街は、地方のさびれた商店街。シャッター通り化が進みつつあり、いつまで持つか未来が見通せない。 そんな商店街に、喫茶「うずまき」はある。 店長の藤谷保(ふじたに・たもつ)も、副店長の中之瀬圭一(なかのせ・けいいち)も美形男性で、歳は三十歳前後か、年配の店主ばかりになった商店街のなかでは、とびぬけて若い存在だ。 二人はひょんな流れで、商店街で持ち上がったトラブルや謎の解決をしていくことに。 酒屋の盗難騒動、駄菓子屋の万引き事件、総菜店の親子トラブルなどの、謎を解き解決していく藤谷と中之瀬。 最初はよそ者だった彼らを評価する人たちが着々と増えてきたが、彼らの本当の思惑は、この商店街を彼らのための「渦」に巻きこむことだった。 二人の絆と執着に身悶えする、バディストーリー! 驚愕のラストに二度読み必至! == 藤谷 保(ふじたに・たもつ) 考え中の癖は喉をさすること 絞められたことがあるからさする 中之瀬圭一(なかのせ・けいいち) 毎回違う夢を言う 本当の夢はもう叶っている ◆目次 プロローグ 第一章 上柳酒店の守り神 第二章 駄菓子の葛和と枠の中 第三章 鳳惣菜の跡取り 第四章 菅澤書店の傍観者 第五章 喫茶うずまきと乃埋の未来 エピローグ 装画=星野ちいこ *電子書籍版特典として、書き下ろし番外編ショートストーリーを収録。 -
「来年も花火をしようね」と君は言った。
SNSに投稿するエモーショナルな写真と共感度100%の印象的なフレーズで話題の詩氏による、心に響く新感覚青春小説。私たちはまだ十代の途中で、人生で一番濃密な二十四時間を生きてるの。君はこれから三年間で、沢山の物事に出会うはずだよ。好きなもの、嫌いなもの、苦しいと思うこと、悲しいと思うこと、それでもいいと思えること、どうしようもなく心が揺さぶられてしまうことに。 【目次】同じ季節、同じ場所で。/「それは多分、佐藤君と同じ理由だよ」/「他人のことは知ろうとしなきゃ、ずっと分からないままじゃないかな」/「人は分かりやすいものが好きなんだよ」/「私の『知りたい』っていうのはね」/僕らの間にあるもの/青い熱を纏った春の中に/書きたいこと、書かなきゃいけないこと/「来年も花火をしようね」 ■写真:詩 -
血族怪談 その家は呪われている
「逃げられるわけないんです」 血と地の因果。 奇怪な仕来り。 濃く、深く、どこまでも蜷を巻く業の恐怖…禁断の一族怪談! いつから始まったものか、奇妙なしきたりや禁忌に連綿と縛られ続けている家や血族がある。 彼らは言う――「うちは呪われているから」と。 怪談界で因果ものの取材に定評がある川奈まり子、中村朔、はおまりこ、宿屋ヒルベルトの4人衆に、小説界から上條一輝、柴田勝家の二人の刺客が参戦、宿業の血族アンソロジー! ・御谷家はブラウン管のテレビを祀り、家族全員で謝罪を唱える。その所以は…「三つの家」(柴田勝家) ・瀬戸内の船庄屋・帯國家では生涯海に近づけぬ者がいる。理由は人魚に…「人魚婿」(宿屋ヒルベルト) ・相賀家に伝わる赤子を一族に加える儀式。それには恐ろしい意図が…「おびつなぎ」(はおまりこ) ・一族の女性が同じ夢を見る旧家。夢を見たら行う〈お面のお勤め〉とは…「姉の左目」(中村朔) ・鬼の末裔を名乗るアリキ一族。外国と縁深く、学者と僧侶になる者が多い宿命の理由…「鬼の血脈」(川奈まり子) ・田北家の属する集落では不在時に家の照明を全灯する。隠れキリシタンの里だった史実と何か関係が…「ウォーム・ウェルカム」(上條一輝) 他、家と血族に纏わる怪を追った禁忌の15篇! -
箱の中の羊
もし、また、会うことができたら――。 少し先の未来。 息子を亡くした夫婦が迎え入れたのは、 亡き息子と同じ姿、同じ声を持つ ヒューマノイド――。 『そして父になる』(2013)でカンヌ国際映画祭審査員賞、『万引き家族』(2018)でパルムドール、『怪物』(2023)でクィア・パルム賞受賞と、世界的に高い評価を受けてきた是枝裕和監督。そんな是枝監督が、監督・脚本・編集を手がけた最新作『箱の中の羊』(2026年5月29日公開)、保存版の珠玉のシナリオブックが登場! 日本映画では『万引き家族』以来、8年ぶりとなるオリジナル脚本を完全収録した一冊です。この本でしか読めない設定資料や、巻頭カラー16Pで心に響く場面写真も収録、さらに特別収録で是枝裕和の画コンテも掲載! 是枝裕和監督が描く新たな代表作を、シナリオブックというかたちでお届けします。 <あらすじ> 少し先の未来。 息子を亡くした夫婦、甲本音々と健介は、亡き息子・翔と同じ姿、同じ声を持つヒューマノイドを迎え入れる。 その存在によって、止まっていた家族の時間は、ふたたびゆっくりと動き始める。 だが、それは失った日々を取り戻すことではない。 思い出と現実のあいだで揺れながら、二人はあらためて家族であることの意味に向き合っていく。 やがて一家を待ち受ける、想像を超えた未来とは――。 喪失と記憶、愛と違和感、再生と祈り。 静かなまなざしで家族と人間のその先を問いかける、是枝裕和監督の新たな到達点。 映画『箱の中の羊』 2026年5月29日(金)全国ロードショー 監督・脚本・編集:是枝裕和 出演:綾瀬はるか、大悟(千鳥)etc 配給:東宝・ギャガ (c)2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro. -
花乃香町のオオカミ花屋
触れた人の心の痛みを感じる力を持つ大学生の咲彩は、ある日不思議な三兄弟と出会う。手が触れても何も伝わってこない彼らは実は「狼混じり」という、狼に姿を変えることができる者たちだった。町の片隅でひっそりと花屋を営む彼らの正体を知ってしまった咲彩は、ひょんなことから花屋を手伝うことになる。しかし花屋を訪れるのは、困りごとを抱えた人たちで――。 -
友だち追加
スマホでのやりとりが死につながる──!? 友だち同士の会話やカップルのやり取り、ご近所付き合いに潜む「小さな違和感」が「大きな歪(ひずみ)」に繋がり、やがて恐怖が訪れる。チャットで繰り広げられる日常の延長線上にある──あなたの先入観を覆す──意味がわかると怖い話を全24話収録。小説投稿サイト「テラーノベル」で累計167万超の「いいね」の声が集まった話題の小説が書籍化。あなたが今、「友だち追加」しようとしている相手は【本当に信用できる人】ですか? ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
シンデレラの靴職人
製靴会社で働く曜の夢は、オーダーメイドシューズのお店を開くこと。 しかし、日々の激務の中では夢は夢のまま――そう諦めかけていた時、偶然助けた女子大生・陽葵が曜の作った靴に一目惚れ!? 「絶対お店を開いた方が良い」という陽葵の言葉と熱意に背を押され、曜は夢へ一歩踏み出すことに! そうしてスタートした曜のお店『サン・メイド』には、様々な願いを抱いたお客様が訪れる。完璧を追い求める新婦、ピンヒールに憧れる青年、好きなものに一途な女の子……。 「あなたに寄り添う一足」をモットーに、新米靴職人がオーダーメイドの魔法でそのお悩みを解決します! ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 夏目曜(なつめ・よう) 夢追う新米靴職人。お客様一人ひとりの「理想」に寄り添う靴づくりを目標にしている。目標に向かって真っ直ぐに努力する、理想を掲げるロマンティスト 桜井陽葵(さくらい・はるき) 曜の夢を応援する女子大生。ヒールが折れ動けなくなっていたところを曜に助けられ、彼女の作る靴に惚れる。とある過去の出来事から、夢を見つけられずにいる -
罪かぶり令嬢の甘やかな再婚
没落伯爵家の令嬢、暁子は二度縁談を受けたものの、いずれの夫も早々に亡くなってしまう。 夫殺しの毒婦と噂され絶望する暁子に、強欲な伯爵家は再び結婚を命じる。 年老いた炭鉱王に嫁がされそうになるが、見合いに現れたのはその息子で麗しい帝大生、隼人だった。 地方のお屋敷での生活が始まり、暁子は亡き実母から教わった料理や教養で少しずつ居場所を作っていく。 そのひたむきさは後継者の重圧を背負う隼人を支え、やがて隼人も暁子に惹かれるが、元夫の死を調べる新聞記者が現れて―― 傷を抱えた二人の優しい溺愛物語。 ==登場人物== 白河暁子 二十四歳。幼い頃に実母を亡くし、伯爵家に引き取られた。 美しさゆえに縁談が絶えず、金目当ての伯爵家に命じられ結婚を繰り返す。 黒瀬隼人 二十一歳。地方の炭鉱を経営する黒瀬家の御曹司。養子。 黒瀬の父が療養中のため、帝大を休学し炭鉱の経営に携わっている。 -
新装版 熱波
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 内閣情報調査室の磯貝竜一は、沖縄県が掲げている、米軍基地の全面撤去を前提とした国際都市形成構想について調べるため、視察に訪れた。そこで、沖縄県知事の屋良と補佐官の比嘉に出会う。比嘉は沖縄独立論者だという噂があった。比嘉と行動を共にしていたある日、磯貝は突然台湾マフィアに拉致されそうになる。しかしこれは、米軍、中央政府をも巻き込む、沖縄をめぐる巨大な抗争の端緒にすぎなかった……。根深い沖縄の窮状に鋭く切り込んだ傑作が新装版となって蘇る。 -
小説の技巧
小説愛好家・作家志望者のためのバイブル! 小説を考察する50の方法 小説愛好家・作家志望者なら必読の名著、待望の普及版。ユリシーズをはじめ、ジェイン・オースティン、シャーロット・ブロンテ、ヴァージニア・ウルフ、フィッツジェラルド、サリンジャー、ヴォネガット、オースター、ミュリエル・スパーク、ジャネット・ウィンターソン、カズオ・イシグロの作品まで、古今の傑作小説を素材に、使える技法を伝授。 「書き出し」から始まり、「視点」「意識の流れ」「内的独白」「異化」「時間の移動」「間テクスト性」「実験小説」「マジック・リアリズム」「信用できない語り手」「メタフィクション」……50のキーワードを、「コミック・ノベル」の第一人者であるデイヴィッド・ロッジが徹底解説! テキストを味読・考察し、小説がどのように書かれているかについても明快に言語化してくれる。英米文学科学生にとっても座右の書。 これ1冊で、ストーリーテリングの秘訣がわかる。 [目次] 序 1 書き出し(ジェイン・オースティン/フォード・マドックス・フォード) 2 作者の介入(ジョージ・エリオット/E・M・フォースター) 3 サスペンス(トマス・ハーディ) 4 ティーンエイジ・スカース(J・D・サリンジャー) 5 書簡体小説(マイケル・フレイン) 6 視点(ヘンリー・ジェイムズ) 7 ミステリー(ラドヤード・キプリング) 8 名前(デイヴィッド・ロッジ/ポール・オースター) 9 意識の流れ(ヴァージニア・ウルフ) 10 内的独白(ジェイムズ・ジョイス) 11 異化(シャーロット・ブロンテ) 12 場の感覚(マーティン・エイミス) 13 リスト(F・スコット・フィッツジェラルド) 14 人物紹介(クリストファー・イシャウッド) 15 驚き(ウィリアム・メイクピース・サッカレイ) 16 時間の移動(ミュリエル・スパーク) 17 テクストの中の読者(ロレンス・スターン) 18 天気(ジェイン・オースティン/チャールズ・ディケンズ) 19 反復(アーネスト・ヘミングウェイ) 20 凝った文章(ウラジーミル・ナボコフ) 21 間テクスト性(ジョゼフ・コンラッド) 22 実験小説(ヘンリー・グリーン) 23 コミック・ノベル(キングズリー・エイミス) 24 マジック・リアリズム(ミラン・クンデラ) 25 表層にとどまる(マルカム・ブラドベリ) 26 描写と語り(ヘンリー・フィールディング) 27 複数の声で語る(フェイ・ウェルドン) 28 過去の感覚(ジョン・ファウルズ) 29 未来を想像する(ジョージ・オーウェル) 30 象徴性(D・H・ロレンス) 31 寓話(サミュエル・バトラー) 32 エピファニー(ジョン・アップダイク) 33 偶然(ヘンリー・ジェイムズ) 34 信用できない語り手(カズオ・イシグロ) 35 異国性(グレアム・グリーン) 36 章分け、その他(トバイアス・スモレット/ロレンス・スターン/サー・ウォルター・スコット/ジョージ・エリオット/ジェイムズ・ジョイス) 37 電話(イーヴリン・ウォー) 38 シュルレアリスム(リオノーラ・キャリントン) 39 アイロニー(アーノルド・ベネット) 40 動機づけ(ジョージ・エリオット) 41 持続感(ドナルド・バーセルミ) 42 言外の意味(ウィリアム・クーパー) 43 題名(ジョージ・ギッシング) 44 思想(アントニー・バージェス) 45 ノンフィクション小説(トマス・カーライル) 46 メタフィクション(ジョン・バース) 47 怪奇(エドガー・アラン・ポー) 48 物語構造(レナード・マイケルズ) 49 アポリア(サミュエル・ベケット) 50 結末(ジェイン・オースティン/ウィリアム・ゴールディング) 訳者あとがき Uブックス版に寄せて 翻訳書一覧 -
首都襲撃
その日、東京は戦場となった――。初の女性総理×初の女性SPはテロの脅威から国際会議を守れるのか!? 夏目明日香は、日本初の女性総理・新崎とともに巻き込まれた官邸襲撃事件の悪夢に苛まれながらも、総理付きSPとして復帰した。一方新崎は、欧米での連続テロ事件へ対抗するため、〈テロ撲滅世界会議〉を東京で開催することを宣言する。NY爆破テロ事件の犯人のパソコンから発見された資料から、首都・東京がテロの標的と懸念される中、六本木で爆発が起き……。『官邸襲撃』の著者が描くクライシス小説、第二弾! ※本書は、2023年8月に刊行された『首都襲撃』に加筆・修正し、上下巻に分冊したものです。 -
がんばれ、おめでとう、ありがとう
私たちは今日も誰かを熱烈応援中。 大舞台で輝く彼らの夢は、私たちがいなくても叶えられるが、私たちの夢は彼らなくしては叶わないから。 一方、職場や家庭、学校で今日も人知れず小さな頑張りを続ける〝私たち?は、誰が応援してくれるのか。 「がんばれ」は、時にあまりに無責任だけど、それでも応援したい。 そっとエールを送り続ける勝手に応援短編集。 (『わたしたちはその赤ん坊を応援することにした』改題) ・森のような、大きな生き物――この子の未来を応援しよう、と決めた子がわたしたちにはいた。オリンピック代表の彼女に期待し、夢を託したが……。 ・相談――波多野が何か相談したそうだったので課長のおれから飲みに誘った。転職か?諭す準備はできていた。 ・ニオイスミレ――産む女を国家全体で支援する世界に住むスミレ。〈志願母〉の彼女は今日も国営のサロンへ通う。 ・地元裁判――まちの結束を乱す人間は、亜子ちゃんの地域でも地元裁判にかけられる。ある日、卯月くん一家が消えた。 ・あなたがいなくなってはいけない――入院が決まった。ステージⅡ。その昔、離婚騒ぎで愚痴を聞いてもらったチョピンを思い出していた。 ・ムス子――加賀谷は太った中年女に会った。元同級生、あだ名はムス子。彼女に起こったことを、この時の彼はまだ知らない。 ・お風呂、晩ごはん、なでしこ――フージコさんはみんなに愚鈍と笑われる。でも気にしない。かけがえのない仲間はあの中にいる。 -
禍系図
「──お前は、器だ。」 何度となく聞かされた言葉に、毎夜どくどくと流し込まれる”穢れ”。 そう、この村は穢れている。 この村では、仏師の一族である八塚家に逆らったものは呪い殺されるという。 そんな仏師・志堂の妾となってしまった主人公・祝織は、 「穢れた地で、穢れを落とし仏を彫る」という名目のもと繰り返される陵辱に、心身を蝕まれていた。 ”器”としてだけの自分の存在に、正気も生気も失いかけたある日、 友人の浩介が祟りの噂の通り、口からおびただしい数の虫を吐き出し謎の死を遂げる。 浩介の葬儀で出会った刑事の「祟りに見せかけた殺人かもしれない」という言葉に、 疑心暗鬼になりながらも協力する祝織。 揺らぎ始めた歪な日常の中で、見え隠れし始めた悍ましい歴史と、異形の存在。 生と死が弄ばれる狂気の村で、苦悶と恍惚の果てに少女は何を知る。 -
愛より出でて怪より呪わし
霊能者として悪霊や呪いに襲われている人たちを助けているんですが、そういうのって大体手遅れなんですよね。 呪いって、受けた時点で人間関係って終わってるようなものですし。 しかし、助けます。それがあたし――「小泉心霊相談所」の使命ですので。 でも、まあ……正直、あたしよりも弁護士とかカウンセラーに相談したほうが良くないですか? いや、あたしは良いんですけどね。別に――。 * * * 一家心中の噂がある廃民家で肝試しをした芳一は、霊によって廃屋に閉じ込められ、命からがら逃げるもついてきた霊に取り憑かれてしまう。 怯える芳一の前に現れたのは、金髪金瞳・隻腕で独特の感性を持つ女性霊能者・小泉と、その助手の黒髪の美少年・八雲だった。 小泉は、除霊のために芳一を真っ暗な小屋に入れ、「誰に何をされても扉を開けてはいけない」と命じるが……。 弟を交通事故で死なせた後、自分の顔のパーツが見えなくなってしまった男。 顔だけは良いが、根っからのクズな動画配信者の男が腹に孕んだモノ。 一年中狂い咲きを続ける美しい桜の木に隠された秘密。 撮った者が次々と死んでいく、ある心霊写真の真相……。 それぞれの怪異や呪いの陰には、ある存在が――? これは、愛していたのに、もう呪いしか残っていない人たちの話。 そしてそれに対峙する、一風変わった霊能者師弟の記録。 -
知らなくても味わえる漢詩
文法知識、必要なし! 漢詩はこんなに面白い! 一度はその豊饒な世界を覗いてみたいと思いながら、誰もが学校の授業で苦手になったままでいる「漢詩」という文芸。しかし、作品の内容を味わうだけであれば、「レ点」などの細かい知識は知らなくていい! 本書では、最も有名な漢詩の三大詩人・杜甫、王維、李白、日本で根強い人気の白居易、知られざる名作を取り上げ、前提知識を持っていなくとも味わい尽くすことのできる漢詩の魅力を、初学者に向けて道案内する。同時に、「天 我が材を生ずる 必ず用有り」「也た風雨も無く 也た晴れも無し」など、人生経験を積んだ大人だからこそ刺さってくる作品を紹介。巻末には、漢詩をもっと味わってみたい人のためのブックガイドを収載。 -
メインキャラクター
ベストセラー作家、ジネヴラ・Exからプレゼントされた、オリエント急行での三日間の旅。ジネヴラは実在の人物をモデルとして小説を執筆しており、最新作の主人公(メインキヤラクター)に選ばれたローリィは、報酬として豪華列車の旅を贈られたのだ。しかしローリィが列車に乗りこむと、そこには兄、親友、元恋人など、彼女と浅からぬ関係をもつ人々の姿が。さらに列車内では件(くだん)の最新作『湖畔のキャビン』の製本原稿が手渡される。ローリィたちの人生が描かれたはずの本書はミステリで、作中で誰かが死ぬらしい……。盗まれた本、姿なき作家、そして客室の死体。絢爛たる謎に彩られた極上のミステリ。/解説=大矢博子 -
丸いもののもつ慰め
第一次世界大戦に参加したアルザス地方の兵士は、夜空を眺めるうちに「大少年座」を発見するが、その光景にひどくぞっとしてしまい、だれにも話せずにいる。盲目のアンヤに恋をした青年は、彼女のアパートの部屋じゅうあちこちに罵詈雑言が書きつけられていることに気づいてしまう。ショイヒ家にある日、むかし自分が育った家を見たいという男性が、レンタルスーツの下にスタンガンをひそませて訪ねてくる。ある女性は、太陽の昇らない極夜のノルウェー、クバレイ島を旅する、謎の生物ORとともに。 ――人生に突如として降りかかってくるまったく予期せぬ出来事、日常生活にみられる秘密めいた深淵。奈落へと通じる隠し扉のような仕掛けから垣間見える、人を惑わす鬼火や二重底に満ちたそこで、読者は、人間の共同生活の不条理とグロテスクさ、死者の亡霊、思わず舌打ちしたくなるような言葉たちに出会うことになる。現代文学の鬼才クレメンス・J・ゼッツの、過激な語りで細部に至るまで刺激的な最新短篇集。 -
文学は割に合う!
★作品社公式noteで「訳者あとがき」全文公開中→「文学は割に合う! 試し読み」で検索! 世界にはびこる文系不要論に抗し、人間的な豊かさをはぐくむための文学の有用性を説くのみならず、その市場価値にまであえて踏み込み、「長期的投資」「遅れてくる利子」としての意義を強調する。フランス文学界の碩学による、抒情的な思索とアイロニカルな語り口に満ちた唯一無二の書。 本を読み、考えるという営みの肯定。 ■ 文学・哲学だけでなく、美術、映画、画面上のたくさんのコンテンツも含めた教養は、仕事における目先の作業から距離をとり、自らを客観視し、外部と内部とに同時に存在しながら自らを見つめ、人生を変えるための手助けをしてくれます。もともとのキャリアを超え出るため、方向を変えるため、関連分野へと分化していくため、新しいチャンスをとらえるためには、教養が不可欠なのです。一般教養がもたらすものとは、洞察力とか直感力という別種の知性です。これは優れた犬や狐にみられる勘に近いものなのです。鋭い勘は生まれつきではなく、読書によって養われるものであり、読書は他の経験への入り口となります。読書は勘を養ってくれるのです。困難を切り抜け、立て直すのにこれほど必要なものはないのです。(本書「第14章」より) ■ さてその夜、ジュリアン・ソレルの冒険に大興奮してしまったので、なかなか寝つけませんでした。(…)母が階下にいて、ダイニングの椅子に座っていました。(…)「寝ないの?」「本を読んでて眠れないんだ」――こんなとりとめない言葉を母と交わしました。そのときようやくわたしは理解したのです――母は死ぬのだと。(…)その夜、文学と生とが、恋と権力とが、そして二階で読む小説のなかにあらわれる野心と一階の母につきまとう苦しみと死とが、対立すると同時にたがいに浸透し、受け入れあっていました。文学が人生すべてだというつもりはありませんが、『赤と黒』がもたらした高揚感がなければ、この小説から得た人生への洞察がなければ、亡くなるまでの三ヶ月間、平常心と鋭敏さを失わずに母のそばに寄り添い続けることはできなかったでしょう。(本書「第15章」より) ■ 訳者として、本書が日本の読者、とりわけ「文学を学ぶ意味はあるのか?」と自問自答する者に、本を読み、考えるという一連の営みを肯定する一助となることを切に願う。文学は、つねに挑まれ傷つき衰えていくものの歴史ではあるが、決して過去の遺物ではない。その歴史を更新し続けることは、現在進行形のものとして文学の生を証しだてすることになる。(「訳者あとがき」より) 【内容目次】 第1章 詩こそはもっとも見返りの多い芸術のひとつ 第2章 教養と美容 第3章 通りを渡る 第4章 文学の欲求 第5章 「本当の人生、それは文学である」 第6章 オルニカールはどこ? 第7章 高等教育ビジネス 第8章 「ピアノを習いなさい、キーボードを叩く練習になるから!」 第9章 忙しいひとびとはまちがっている 第10章 気配りと卓越性(ディスタンクシオン) 第11章 ひとには自分の価値に値する価値があるのか? 第12章 階級に復讐する 第13章 野心とは、有象無象の悪徳ではない 第14章 すべてのひとのための文学 第15章 リホボス・ビーチ 第16章 魔法の直方体 第17章 耳も読む 第18章 読むことは健康のためになる 第19章 自分の人生の作者になるということ 第20章 文学はどこにでも 第21章 詩人たちの恩恵 第22章 マタイ効果 第23章 文学と統計学 第24章 失われた機会 第25章 落ち着いて、またいつでも会えるから! 原註 訳者あとがき 【著者プロフィール】 アントワーヌ・コンパニョン(Antoine Compagnon) (著) 1950年、ベルギー、ブリュッセル生まれ。理工科大学校、国立土木学校という理系のエリート校を卒業したが、その後、25歳で文学研究に転じた。パリ・ソルボンヌ大学教授を経て、2006年よりコレ─ジュ・ド・フランス教授。コロンビア大学教授を兼任。2022年に、アカデミー・フランセーズの会員に選出される。プルースト、モンテーニュ、ボードレール、文学史、文学理論に関する著書が多数ある。 本田 貴久 (ほんだ・たかひさ)(訳) 1975年生まれ。中央大学経済学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。訳書に、ウィリアム・マルクス『文人伝──孔子からバルトまで』(水声社)、ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき──賢明な破局論にむけて』(共訳、ちくま学芸文庫)、ジャン=クロード・ベルフィオール『ラルース ギリシア・ローマ神話大事典』(共訳、大修館書店)など。 -
旅籠屋つばき結び帖
“次にくる時代小説”、ここに誕生! 下谷の旅籠で巡り合った人々が紡ぐ、 希望の江戸情話 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ――本当に求めているものを 偽り続け、心を殺すくらいなら、 欲しいと泣き喚いた方がずっといい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「深川あやかし屋敷奇譚」シリーズの 笹目いく子氏最新作 【あらすじ】 文化四年の江戸。 母に捨てられ、父の暴力に怯えて育った 笛売りの青年・明彦は、絶縁していた叔父の死を きっかけに、奥州街道裏沿いの下谷坂本町にある 旅籠「椿屋」を継ぐことになった。 叔父が寂しく暮していたはずの宿の中には 美しく整えられた庭が広がっていた。 縁側に座り見惚れていた明彦は、 無人のはずの室内から目線を感じ――。 そこに立っていたのは、旅籠の名前と同じ 「椿」を名乗る娘だった。 気味悪がった明彦は彼女を追い出してしまう。 しかし、ほどなく見つかった叔父の日記には、 十七年前、”いまと同じ姿をした「椿」” と出会った日のことが綴られていた。 江戸の片隅の旅籠屋で 人ならぬ少女と孤独な青年が出会い、 訪れる人々の運命も静かに変わっていく。 ――命の重さと生きる意味を問う、 切なくもあたたかな物語。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ※下記ネタバレ注意 文芸評論家・細谷正充氏 「面白く読みました。 人魚の肉を食べて不老不死になった 人物というネタは、それほど 珍しいものではありません。 しかし本作の場合、 椿をそのような存在にしながら、 ホラーにしていないところに、 作者のセンスを感じました。 また、椿と寅吉親分の関係には、やられました」
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