前作「第3の銃弾」が上手いことツボにはまったのか、同じ路線で来ましたね。
今度は第2次世界大戦時のソ連のスナイパー、愛称「ミリ」、恐るべき狙撃技術から「白い魔女」と呼ばれた女性が第2の主役。
歴史に埋もれた最後の狙撃が今、スワガーに依って白日の下に晒される。
導入部はいいです。スワガーの事件の関わり
...続きを読む方が相変わらず弱いとは思いますが。
「白い魔女」はいったい誰を暗殺したのか?成功したのか?失敗したのか?70年前の狙撃を解き明かすことが、何故現在のスワガーへの妨害に繋がるのか?
この辺が解き明かされていく様は、実にスリリングです。
話が現在のスワガーに、1944年のウクライナに、ドイツに、ソ連に、と目まぐるしく変わるのですが、意外と読み易い。
極端な場合、2~3頁で場面転換してしまうのですが、同じ謎を追う形になっているので話が繋がるんですね。
スワガーの銃撃戦よりもミリの狙撃の方が面白い、と言う逆転現象が起きてしまっていますが。
老スワガーが無理やり事件に巻き込まれるよりは上手に話が展開します。まぁ、面白ければ何でもいいですが。珍しくハッピーエンドですし、後味はいいです。
この調子で次回作もお願いします。