【感想・ネタバレ】狙撃手のゲーム(上)のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年09月11日

スティーヴン・ハンター『狙撃手のゲーム(上)』扶桑社文庫。

現代最高峰のスナイパー・アクション冒険小説シリーズ。

凄腕シリア人スナイパー『ジューバ・ザ・スナイパー』対72歳のボブ・リー・スワガーなんて、これは最後まで目が離せないゾ。

相変わらずのスティーブン・ハンターの銃火器オタクぶりが光る。...続きを読む

ボブ・リー・スワガーも72歳となり、アイダホで家族と愛馬に囲まれ、平穏無事な日々を過ごしていた……

ある日、ボブを訪ねてきたジャネット・マクダウェルという女性の話によると、彼女は身の危険を省みずに、2013年にイラクの戦地で息子を射殺した敵軍のスナイパー『ジューバ・ザ・スナイパー』を追い続けているという。ボブは調査協力のためテルアヴィヴに飛び、モサドの高官と面会する。

本体価格980円
★★★★★

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Posted by ブクログ 2019年12月16日

ボブ・リー・スワガーシリーズの新作。
此度のスワガーは御年70歳。
それでも戦うのかよと愕然としますが、
そこはスワガー軍曹。飄々とこなします。

今回の舞台は中東~アメリカ。

息子を敵狙撃手に殺された母親が狙撃のプロである
スワガーに意見を求めるところから話は始まる。

敵はシリア戦争にてアメリ...続きを読むカ軍に甚大な被害をもたらした
シリア軍人で狙撃の天才であり、現在行方不明。
スワガーはモサドの特殊部隊とともにその狙撃手を追う。

今回も例にもれず技術的な話が多くてちょっと疲れるが、なかなか面白い。

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Posted by ブクログ 2019年10月12日

 盆と正月が来たみたいだという言い方があるけれど、冒険小説ファンにとっては今秋がそれにあたるのではないだろうか。8月にグレイマンシリーズ『暗殺者の追跡』、9月に本作、ボブ・リー・スワガーシリーズ『狙撃手のゲーム』発刊だ。秋の入り口で十分に楽しませてもらった。
 動のグレイマン、静のスワガーといった対...続きを読む比ができるだろうか。理詰めで敵対するスナイパーを追い詰めていく様はスリリングで、気持ちよく読み手を先に進ませる。少しづつ距離を詰めていき、最後に両者が邂逅し決着がつく・・・大団円・・・拍手・・・幕・・・。

 『狙撃手のゲーム』では精密射撃の世界が丁寧に書かれており、僕くらいの年代の人たちは、40年ほど前に月刊『Gun』誌でレポーターをしておられたT.高野さんを思い出した方も大勢いらっしゃったのではないだろうか。当時は地味なレポートだなと思っていたけれど、今となっては、その奥深さが理解できる。本作を読んでいると、当時のリローディングの記事が脳裏に蘇るから驚いてしまう。40年前の雑誌の記事が記憶の引き出しに仕舞われていることに、だ。

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Posted by ブクログ 2019年12月14日

 冒険小説が書店の正面の平積みスペースを飾っていた時代には、スナイパーものも決して珍しくなかった気がするが、今では、映画こそスナイパーをヒーローに据えた作品が途切れなく続いているものの、小説作品として花形になることは、本格ミステリーが復活している昨今ほとんどなくなってしまったようである。

 スナイ...続きを読むパーものの書き手としては自身銃器に造詣の深いハンターは第一人者であると思うが、そのハンターも、シリーズ・ヒーローであるボブ・リー・スワガーも共に高齢化してしまった。もう一作登場があるかどうか、危ぶまれるほどに。

 寂しいことではあるが、時代は移ろい、時は流れる。ヴェトナム世代のスナイパーに今できることは何だろう。いまここにある危機、すなわちイスラムからアメリカに潜入したスナイパーを見つけ出し、その目的を探り、最後にはその狙撃を阻止することだ。

 かくもシンプルなストーリー。相手は聖戦の戦士ジューバ・ザ・スナイパー。かつてのボブ・リー同様に天分の才能を持つ狙撃手。その意図はアラーの神への深い信仰。ストレートで曲がらない弾丸のような揺るぎなさ。

 米国に潜入したジューバと彼をアシストする元メキシコ特殊部隊チーム、対するはボブ・リーやイスラエルの分析官までをも急遽交えて完璧を期した極秘捜索チーム。駆け引きとその行動と分析が面白い。かつて時代を謳歌した冒険小説の断面がここそこに見受けられる。

 ターゲットは誰であるのかも最後の最後までわからない。仕掛けられた伏線、知略の攻防、久々にスケールの大きな狙撃スパイゲームを読んでいる感触。誰にでも奨められる小説とは言えないが、銃器や弾薬やスコープに関する専門的かつ科学的な分析、それによって狙撃場所を特定してゆく、スワガー・サーガならではの推理と、追撃の様子が手に汗握る展開で眼を放せない。男の子の小説はこうだと言わんばかりの展開だが、最近では女子でもこういう作品に餓えている方がいるのではないだろうか?

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