公手成幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ダーティホワイトボーイズを読みラマーのことに強く興味が湧いているところにこの物語。とても面白い。ボブリーの父の物語と交錯しながら話は進んでいくが、アールの最後はきつい。というのがこの物語の感想ではあるが、それとは別な観点での楽しみで、着々と悪役が台頭してきて真相が少しずつ明らかになっていく中で、ボブリースワガーさんがいつ鬼畜の如く(悪役がドン引きする)くらい暴れ出すか楽しみでならない。多分、今度は俺がやる番だ的な発言があったから下巻で炸裂すると思うとワクワクが止まらない。前作もそこからそこまでやる?ってくらい徹底的だった。多分殺られる面子も豪華に紹介されてたし。
ドウェインのとぼけたキャラも -
Posted by ブクログ
最初はラマーのことが酷いやつと思っていたのに、途中から偉大な男を見るようになっていた。ラストでそれがピークになった。
700ページくらいあるけどバドの壮大な不倫の物語と思うほど40代の男の心情がいっぱい書かれていてリアルすぎて少しへこんだ。ラマーの影が途中から薄くなる。すけべ親父のバド。途中このままバドの不倫相手をラマが殺して一件落着みたいになったらどうしようと思ったけどそうならずに男のケジメを付ける感じになって良かった。
結構シリアスな場面でちょこちょこふざけたジョークが入ってきてそこも面白い。
スワガーのことが数行書かれていたのでこの後のシリーズでどういう風に書かれてくるのかそこも楽 -
Posted by ブクログ
さすが、スティーブン。
シンクロする現在過去
を交互に場面転換して、
ひとつのシーンを視点
を変えて輪唱すること
で、
複雑なプロットを無理
なく理解させます。
美貌の狙撃手と彼女を
助ける男たち。
その並み居る魅力的な
登場人物たちの個性。
第二次大戦の東部戦線
における惨たる戦場の
数々。
闇のなかで蠢く現代の
国際テロ。
そして最後に待つ最高
のロマンス。
おもちゃ箱をひっくり
返したような内容を、
全く散らかすことなく
感動的なラストに収斂
させる筆致は、
世界的ベストセラーの
なせる技ですね。
捕虜と敵軍将校として
出会うミリとカール。
そこで交わされたごく -
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スティーヴン・ハンター『囚われのスナイパー(下)』扶桑社ミステリー。
スワガー・シリーズの第16作。
ボブ・リー・スワガー死すという衝撃の描写。まさか……
やはり本作でもボブ・リーの活劇が描かれる。74歳の車椅子に乗ったボブ・リーが5人の凶悪犯罪者たちと真っ向勝負を演ずるのだ。
ハイウェイで銃撃戦の末、警察官を死に至らしめて逮捕されたヴァハら5人の犯罪者たちはエイダ郡拘置所に収監されるが、一瞬の隙を見て脱獄する。彼らはあろうことかボブ・リーの公聴会が開催されていたアイダホ州ボイシのフランク・チャーチ・ハイスクール講堂を襲撃する。
車椅子の74歳の老英雄、ボブ・リー・スワガーは、自らの -
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スティーヴン・ハンター『囚われのスナイパー(上)』扶桑社ミステリー。
スワガー・シリーズの第16作。
前作『狙撃手のゲーム』で、退役海兵隊一等軍曹ボブ・リー・スワガーがアメリカに潜入したアラブ人の凄腕狙撃手、ジューバ・ザ・スナイパーを狙撃戦の末に打ち倒した後から物語は始まる。
74歳になったボブ・リー・スワガーはこれまで伝説的な英雄として描かれて来たのだが、いきなり殺人指向の狙撃手の汚名を着せられるといういつもと趣の異なる展開に戸惑う。そして、新型コロナウイルスが作中に描かれると虚構であるのはずの物語は一気に現実味を帯びた物語となり、少し気持ちが冷めてしまうのだが……
殺人者の汚名を着 -
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スティーヴン・ハンター『狙撃手のゲーム(下)』扶桑社文庫。
現代最高峰のスナイパー・アクション冒険小説シリーズ。解説によれば、いつの間にか第15作目ということだ。大昔からのファンとしては、この先もずっと続いてほしいシリーズである。
手に汗を握り、血沸き肉踊る展開が続く。年齢を全く感じさせないボブ・リー・スワガーの八面六臂の活躍。流石は伝説のボブ・ザ・ネイラー、我らがヒーロー。
イスラム最強の天才スナイパー『ジューバ・ザ・スナイパー』が消息を絶ち、アメリカに向かい、新たな標的を狙い始める。ボブはFBIと共に『ジューバ』を追うが……そして、迎えた『狩りのとき』。
凄腕シリア人スナイパー『ジ -
Posted by ブクログ
スティーヴン・ハンター『狙撃手のゲーム(上)』扶桑社文庫。
現代最高峰のスナイパー・アクション冒険小説シリーズ。
凄腕シリア人スナイパー『ジューバ・ザ・スナイパー』対72歳のボブ・リー・スワガーなんて、これは最後まで目が離せないゾ。
相変わらずのスティーブン・ハンターの銃火器オタクぶりが光る。
ボブ・リー・スワガーも72歳となり、アイダホで家族と愛馬に囲まれ、平穏無事な日々を過ごしていた……
ある日、ボブを訪ねてきたジャネット・マクダウェルという女性の話によると、彼女は身の危険を省みずに、2013年にイラクの戦地で息子を射殺した敵軍のスナイパー『ジューバ・ザ・スナイパー』を追い続けて -
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【上下巻のレビュー】
あのボブ・リーが20世紀最大のミステリー「JFK暗殺」に挑む!
「JFK暗殺」といえば陰謀説の枚挙にいとまがないが、銃器に詳しい作者ならではの視点から導き出した答えは(小説としての脚色はあれど)何とも説得力のあるものに仕上がっている。それしてもまさか傑作『極大射程』と「JFK暗殺」がこんなにもリンクしようとは!?スワガー・サーガを読み続けている人にはいろいろなピースがピタリと心地良くハマる。そこまで上手くいくとは作者自身も考えてもいなかっただろうから、まさに天啓を受けたといえるような作品(原作を無視したトンデモ映画がシリーズ化していたら、本作は映画化出来なかっただろう) -
Posted by ブクログ
前作「第3の銃弾」が上手いことツボにはまったのか、同じ路線で来ましたね。
今度は第2次世界大戦時のソ連のスナイパー、愛称「ミリ」、恐るべき狙撃技術から「白い魔女」と呼ばれた女性が第2の主役。
歴史に埋もれた最後の狙撃が今、スワガーに依って白日の下に晒される。
導入部はいいです。スワガーの事件の関わり方が相変わらず弱いとは思いますが。
「白い魔女」はいったい誰を暗殺したのか?成功したのか?失敗したのか?70年前の狙撃を解き明かすことが、何故現在のスワガーへの妨害に繋がるのか?
この辺が解き明かされていく様は、実にスリリングです。
話が現在のスワガーに、1944年のウクライナに、ドイツに、ソ連に、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレスティーヴン・ハンターによるボブ・リー・スワガーシリーズ第三弾上巻。
前作でラマーの父とボブの父の関係がチラッと出てきたが、本作ではそれをより深く描くべく、物語が展開する。一方では前作でラマーを倒したバドの息子、ラスがボブに会いにやってくる。この、父と息子の物語が入れ替わり立ち替わり描かれる中、不穏な空気をまとったレッドや保安官・ドゥエインなどが絡んできて物語は混沌とし始める。
物語の中心を貫くのは、なぜアール・スワガーが殺されたのか、という点だ。アールはラマーの父、ジミーに殺されたと思っていたらどうやらそうではないらしいことが明らかになるし、アールが最後に関わっていた殺人事件の犯人ももしかす