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JFK暗殺について調査していた作家が車に轢き殺された。警察は事故として処理したが、被害者の妻は隠棲する伝説的スナイパー、ボブ・リーのもとを訪れ、事件の調査を依頼する。話をきいてダラスに飛んだボブ・リーを当地で待ち受けていたのは、旧知のFBI特別捜査官ニック・メンフィスだった…。『極大射程』の衝撃再び。M・コナリー絶賛のスナイプ・アクション決定版・下巻。
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Posted by ブクログ
【上下巻のレビュー】 あのボブ・リーが20世紀最大のミステリー「JFK暗殺」に挑む! 「JFK暗殺」といえば陰謀説の枚挙にいとまがないが、銃器に詳しい作者ならではの視点から導き出した答えは(小説としての脚色はあれど)何とも説得力のあるものに仕上がっている。それしてもまさか傑作『極大射程』と「JFK...続きを読む暗殺」がこんなにもリンクしようとは!?スワガー・サーガを読み続けている人にはいろいろなピースがピタリと心地良くハマる。そこまで上手くいくとは作者自身も考えてもいなかっただろうから、まさに天啓を受けたといえるような作品(原作を無視したトンデモ映画がシリーズ化していたら、本作は映画化出来なかっただろう)。そして最後に明かされるボブの真の動機とは!?そのカタルシスに酔いしれよ。本作を読むにあたり『極大射程』は必読だが、ボブとアールの親子関係を描いた一連の作品も読んでいるとより一層楽しめる。 ただこのシリーズの難点としては銃器を多少でも知っていればこの上なく楽しめるエンタテインメントなのだが、そこが分からないと銃の名前や口径云々といったこと自体がミステリーとなってしまうのが残念なところなのは変わりない。
JFKの暗殺を背景にしたストーリーだが、ハンターの名作、極大射程の続編だった。偶然に極大射程だけはつい最近読んでいたので、入りやすかった。銃に関連することから、暗殺に新たな解釈を加えている。そして最後は暗殺だけではないストーリー付きで、よく考えられている話。JFK暗殺に興味を持ったので、別のJFK物...続きを読むも続いて読むことにした。
ボブ・ザ・ネイラーシリーズ最新作。 シリーズ最高傑作!「極大射程」を超えた!は明らかに言い過ぎ。「極大射程」の20年後の世界、且つ「極大射程」におけるボブの立ち位置を上手に、本当に上手いことJFK暗殺事件にはめ込んで、ザプルーダーフィルムやウォーレン委員会でよく知られた事実を元に作者の想像(創造?)...続きを読むを重ねて1級のサスペンスに仕上げています。 上巻の終わり近く、ボブの決め台詞「狩りの時間だ。」が出てくるとゾクゾクします。 徐々に謎を解き明かし核心に近づいていくボブ、ラスボスはボブを「最期の地」に誘い込もうとする。 そして罠にはまったと思いきや。 またもや丘の頂からボブ・ザ・ネイラーの大反撃が始まる!この辺は1種のお約束事です。 怪獣が街を破壊する、キャリーがステージを火の海にする、と同様のカタルシスがあります。 大銃撃戦は終わるが本当に悪い奴はまだ生きている、と思いきや、最後の一撃。これもお約束。 安心して読めるサスペンスアクション巨編って言ったら変な誉めかたでしょうか。 大変面白かったですが、私の中でこのシリーズ不動の1位は「極大射程」に変わりありません。2位は「ブラックライト」3位が「狩りの時」かな。本作は次点。 ベトナムが遠くになるにつれボブの動機付けが弱くなるのは致し方のないところ。そこにJFK暗殺事件を持ってきたのは作者の慧眼。久々に楽しめましたよ。
銃器・銃撃にこだわり、陰謀論を排したアプローチからJFK暗殺の真相にせまる過程がスリリング。”黒幕”の手記が冗長な気もするが、虚実の混ぜ方が絶妙で説得力を増し歴史推理のような興奮が味わえる。加えて、お約束のバトルアクションも楽しめる一粒で二度美味しい傑作。
下巻を読み切っての第一声は、やはり、物凄く面白かった!! 今回のボブ・リー・スワガーはJFK暗殺の真相に迫る探偵という役回りを演じるのだが、お約束のスナイプ・アクションも十分楽しめる。JFK暗殺から50年。まさに今しか無いというタイミングで描かれたボブ・リー・スワガー・シリーズの最高傑作。 JF...続きを読むK暗殺事件の謎に迫るボブ・リー・スワガーと事件の黒幕の回顧録が交互に描かれ、次第に事件の真相が明らかになり、両者が時を同じくした時… もちろん、JFK暗殺事件の事実を捻じ曲げることなく、スティーヴン・ハンター独自の潤色を加え、読者が納得する真相が描かれている。また、ボブ・リー・スワガーがその真相究明にこだわる理由さえも、すこぶる奮っている。 上巻の感想にも書いたのだが、読み切ると扶桑社ミステリーが突然『極大射程』を復刊させた意味が理解出来る。『極大射程』の答えが本書であり、67歳になったボブ・リー・スワガーが己れの忌まわしき過去と対峙し、対決するのだ。 『極大射程』から20年。ここまで、ストーリーを盛り上げたスティーヴン・ハンターという希代稀なる銃器オタク作家の着想は本当に凄い。 本書を読む前に『極大射程』と『四十七番目の男』の二作は読んでおく事をお勧めする。
ボブ、ますます歳とったが、最近では一番らしく活躍している。 極大射程とつながるとは! ハンターの謎解きも見事。 さて、ほれでJFK暗殺事件の概要は頭に入ったので、続いてキングのJFKものにとりかかる。それにしても毎度のことながらキングは分厚いね〜。
今回も相変わらずカッコ良い、主人公。どんな相手も狩ってしまう、ボブザネイラー。 男の子なら確実に心惹かれます。
蘊蓄が多すぎて、エンターテイメント小説としてはテンポが悪すぎる。著者の力量からプロットはしっかりと構成されており、それなりには楽しめたが、この手の小説に求めるワクワク感が削がれてしまっているのが残念。
スワガー・サーガ以降のシリーズはイマイチだという巷の評判に惑わされて長らく手を出していなかったが、本作品の完成度は全盛期に匹敵するということで期待して読んでみた。結果的にはフツーの評価に落ち着いたが、なんとも言えぬ歯痒い読後感が後を引く作品ではある。 上巻は吸引力が強い。ボブ・リーが老いたという軽...続きを読むいショックはあるにしても、サーガで経験した緊張感が蘇ってきてわくわくしながら読める。JFK暗殺という手垢のついた王道ネタの扱い方に、この作者のこだわりのスタンスが見て取れる。CIAやマフィアなどのザ・陰謀説には目もくれず、狙撃という観点のみで、あの日あの現場で何が起こっていたのかに迫っていく。この着眼点は斬新で新鮮。シューターの目線から公式報告の矛盾を突き、角度や速度の細かなポイントを検証していくシーンは読み応え抜群。そこに作家事故死の捜査が加わり、ボリュームのある展開にどんどん入り込んでしまう。 がしかし、黒幕の回顧録の開始と共に、ストーリーは二手に分かれ、それぞれ独走していく。回顧録は冗長で飽きやすいかも。狙撃に対するボブ・リーの推論を裏付ける形で、小さな伏線や手掛かりがひとつに繋がっていく様は面白いが、よくよく考えるとやっぱり無理がある。歴史的事件の謎のピースに、自作のシリーズ・キャラを当てはめるのって頓珍漢よね。フィクションとノン・フィションが入り乱れ、もはやSFの範疇じゃないかとさえ思えてくる。 多分、ボブ・リー・シリーズだと認識して読むことが正解なのでしょう。あくまでもシリーズ優先のストーリーなので、その意味での決着には納得できる。でもなあ。黒幕との対峙は別の機会にした方がよかったんじゃないの。JFKネタだけを堪能したかった。
ボブ・リー・スワガーの最新作は、何とJFK暗殺の謎に迫ります。 何で今更JFKなのかというと、今年は暗殺後50周年だから、ということのようです。 日本人にとってはあまりピンと来ない事件でしたが、アメリカ人にとってはトラウマとも言える出来事だったのでしょう。 丁度日本人にとっての赤穂浪士討ち入りのよう...続きを読むなものでしょうか。 (そういえばスワガー・シリーズには赤穂浪士を題材にしたような作品もありましたw) 実は本作の大きな部分を、暗殺の真犯人の独白手記が占めます。 謎を犯人自らがバラすのってミステリとしてどうよ?と思って、前編を読んだ時点での星は2つにしました。 しかし後編になると真犯人vsボブの構図が鮮明になって、単にJFK暗殺の謎解きだけに終わらないところが、流石と言うべきでしょう。 とはいえ、見所のアクションシーンは最後の最後にチョロっと出てくるだけなので、アクションシーンを期待する向きには不満かもしれません。 (そしてミステリとしては、先に書いたように真犯人が謎をバラしちゃうので・・・・) シリーズのファンとしてはこんな作品があっても許せる気はしますが、小説自体としては若干低調な出来という気もします。
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狩りのとき(上)
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