公手成幸のレビュー一覧

  • スナイパーの誇り(下)
    前作「第三の銃弾」が好評だったからか、今回も過去の狙撃事件とのクロスオーバー。JFK暗殺と比べるとスケールとしては見劣りするものの、ストーリーは緊張感に溢れている。またドイツ軍内にも誇り高き武人がいたという設定は目新しいものではないが好感が持てる。とはいうものの、その分現代のストーリーでのボブの活躍...続きを読む
  • スナイパーの誇り(下)
    スワガーサーガ、久しぶり!
    でもさすがにちょっと質が落ちてるなぁって感じします。

    70年前の武器、使えるか?錆びるやろ湿気るやろ。どんだけの保存状態やねん、とか
    ウクライナなんとか谷の村人たち、その伏線使ってないやん、とか

    映画かドラマを狙ってるっぽい演出だろうなぁ、確かにそれはそれで良いのだけ...続きを読む
  • スナイパーの誇り(下)
    過去の戦争と現在の事件とのかかわりで物語を紡ぎだしているので、そもそも今の調査が何故、このタイミングで今の陰謀に繋がるのかという意味合いで、強引な展開ではあるが、それがないと物語が成立しないので、強引過ぎるとは思いながらも目をつぶって読んでいただきたい。一番、肝要なのは、主人公が記者に女スナイパーに...続きを読む
  • スナイパーの誇り(上)
    流石にもうアクションは無理だということで過去のスナイパーがかかわった事件に現代のスナイパーたる主人公が挑むという形式に前作あたりから変わった感があるが、前作は実話に対し、本作は創作と思われる。それでも過去と現在が絡み合って話が展開されるので十分に楽しめる。
  • 瘢痕
    舞台はノルウェー
    主人公は息子を事故で亡くしたメディア記者
    死体の状況は異常で登場人物があっちこっちから出てきて、エンディングまで引っ張り続けてあっさり終わる
    普通の外国小説
  • スナイパーの誇り(下)
    上巻は銃器関係の薀蓄が多くて読み辛い部分がありましたが、下巻からストーリーの流れは良くなります。

    しかし、この手の小説では、ある程度のご都合主義があるのはしかたのないところですが、流石に今回はちょっと酷すぎますし(野外に残された70年前の銃器が完璧に使えるとか)、毒ガス製造を企む悪人とその末路のエ...続きを読む
  • スナイパーの誇り(上)
    ボブ・リー・スワガーシリーズの最新作。第二次大戦の独ソ戦で活躍した赤軍の女性スナイパーをめぐる物語。60代になったスワガーが事件に絡んでゆく過程などがもうけっこう雑になってるし、いつも同じパターンだし、今回はどうも適役も腑抜けだし、せっかく出てきたモサドも何もしないしで、けっこうゆるい内容ですが、そ...続きを読む
  • 瘢痕
    公園のテントの中で見つかった女子学生の凄惨な死体。
    火事で息子を失い、自らも重傷を負った事件記者ヘニングは仕事に復帰し取材に奔走する。

    短い章立てで展開が早い。
    現在進行形が多用されている地文は気になるほどではなかったけれど、その効果も感じられなかった。
    570頁を超える「はじめまして」と言うとこ...続きを読む
  • 第三の銃弾(下)
    JFK暗殺事件と主人公の過去をうまく組み合わせた話を紡いだものではあるが、アメリカ人ほど、思い入れはないことと、予備知識並びに過去の作品における脇役たちの立ち位置を覚えていないことと、黒幕のモノローグが何故はさまれているのかわからず、謎の答えが最初から用意された上巻ではど正直、どうかなと思っていたが...続きを読む
  • 第三の銃弾(上)
    いつもと違って、過去の実際の暗殺の話を追う話であり、それに対する予備知識の在り方と、過去の話を覚えていなければ、少々、読むのがつらい作品となっている。特に多く承認のごとく登場する人物たちの立地位置を理解することが困難であり、それに伴う暗殺の黒幕のモノローグ部分が読んでいてつらい。
  • 第三の銃弾(下)
    スワガー・サーガ以降のシリーズはイマイチだという巷の評判に惑わされて長らく手を出していなかったが、本作品の完成度は全盛期に匹敵するということで期待して読んでみた。結果的にはフツーの評価に落ち着いたが、なんとも言えぬ歯痒い読後感が後を引く作品ではある。

    上巻は吸引力が強い。ボブ・リーが老いたという軽...続きを読む
  • 第三の銃弾(上)
    ボブ・リー・スワガーがJK暗殺の真相に迫る。基本的に「極大射程」の続編なのでこちらを読んでいないとストーリーを追えないかも。日本人にとってはJK暗殺は外国のひとつの事件だけど米国人にとっては自国の運命を変えるような重大事だったんだね。日本だと井伊直弼暗殺がこれに近いのかな (^◇^;)
  • ダーティホワイトボーイズ
    ボブ・リー・スワガーシリーズの外伝ということで『ブラックライト』を読む前に読んでみた。序盤はなんだかだらだらそれほど緊張感のない逃走劇という感じを受けたが、後半になるにつれ気付けば引き込まれていた。
    不倫をやめられないパドのだめっぷりに腹が立ち、反面ラマーの仲間思い(?)な所になんだかほっとする。で...続きを読む
  • 狩りのとき(上)
    骨っぽい作品です。ある日、乗馬で散策中に家族が狙撃されるところから、この狙撃に関しての謎解きがはじまり、その謎解きが伝説のスナイパーとベトナム戦争時に彼のスポッターとそのフィアンセであり現在の彼の妻のそれぞれの過去を浮き上がらせていく。狙撃手は誰か?誰を狙ったのか?その目的は?目の前の謎を一つずつ解...続きを読む
  • 狩りのとき(下)
    遂に因縁のスナイパー同士の戦いの火蓋が暁に染まる雪山を舞台に切って落とされる。眼下には、ターゲットとなっている妻が隠れる山小屋があり、一刻も猶予が許されない。スティーブ・ハンターならではの硬質な文章が読み手を引き付ける。
  • ダーティホワイトボーイズ
    スティーブン・ハンター著「ボブ・リー・スワガー」シリーズの2作目。といってもスワガー自身は本作には登場しない。1作目の「極大射程」で少し語られるスワガーの父の死がこれまた間接的に関わる人物が主人公。殺人犯罪者ラマーとこれに深く関わってしまうハイウェイパトロール隊員バドが対決する。犯罪者ラマーの人物像...続きを読む
  • 狩りのとき(下)
    『極大射程』、『ブラックライト』でもちらっと触れていた、ベトナム戦争でのある事件の詳細がやっと語られる。

    上巻はダニーが主人公のような展開。彼の正義感やボブとの師弟関係など、読み応えはあるが、アプローチ部分が長すぎる(後々ここが重要になってくるのだが)のと、ベトナムでのパートがくどく感じたので、退...続きを読む
  • 狩りのとき(下)
    ボブ・リー・スワガーシリーズ(最後?)
    敵のロシア人がなんだか切ないです。
    でもなんかブラックライトより面白くなかったです。
    なんでかわかんないけど。
  • ブラックライト(下)
    ボブ・スワガーシリーズ第2弾。
    殉職した父の事件を調べ始めたボブに何者かが襲いかかる。
    銃の蘊蓄は苦手だが、それをすっ飛ばしても面白かった。
    ボブは恐怖も迷いもある人間であることが描写されていてもやっぱりヒーローである。
  • ブラックライト(上)
    スワガーシリーズのサイド・エピソードといった感じだが、スティーブン・ハンターは相変わらず読ませるのがうまい。ただ暗視スコープという題材が、デビュー作とは思えないほどおもしろかった魔弾と重なっているのが残念なところ。
    しかし、それにしてもアメリカ人は父子ものが好きだよなぁ〜日本には父帰るくらいしかない...続きを読む