公手成幸のレビュー一覧

  • スナイパーの誇り(下)

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    戦時と現代の時間を行き来しながら同じ場所の出来事が進み最後につながる。最後はスワガーの本領発揮となるが歳をとったスワガーの行動が段々体力も持たなくなってきているのでアクションシーンは少なめ。それでも前作よりもすんなり頭に入ってきて楽しめる作品に戻っている。

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    2026年03月10日
  • スナイパーの誇り(上)

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    スワガーシリーズ。前作の2作品は探偵ぽくてスワガーの良さがなかったが今回は頭より体を動かすようになって勢いが復活したように思える。ロシアのスナイパーをめぐるウクライナでの冒険。

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    2026年03月10日
  • 囚われのスナイパー(下)

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     “やられた”かと思ったスワガーだが、そうではなかった。

     ここからは敵味方にかかわらず、タクティカルメソッドに精通し、実践できたものが生き残るサバイバルタイムだ。そのやり取りの一つ一つがスリルに満ちて面白い。犯行を取り巻くFBIオフィサーの現場の状況も面白かった。

     物語の終盤まで面白い活劇でした。

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    2022年07月16日
  • 囚われのスナイパー(上)

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    ネタバレ

     伝説のスナイパー、ボブ・リー・スワガーが前回の戦いに勝利したが、議会の公聴会に呼ばれ訴追の恐れが出てきた。最近の過剰なコンプライアンス感覚にアイロニーを織り交ぜながら、物語は進行する。このまま彼は収監されるのか?これが『囚われ』の意味か?

     並行してラフオペレーションが進行する。麻薬を運ぶトラックが強奪された末の、組織暴力の覇権抗争だ。

     上巻の終盤、だしぬけに並行する二つの物語が衝突し、一つのストーリーに収斂する。ザ・スナイパー、ボブ・リー・スワガーが囚われの身に陥ったのだ。
    と、ここまでが上巻。

     男前な価値観のもと、みんな待ってたぜ!ボブ・リー!

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    2022年07月01日
  • ベイジルの戦争

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     かつてパソコン通信で冒険小説フォーラムを運営していた頃、極めて人気の高かったスティーヴン・ハンター。作家歴は長く、数々の話題作を提供してくれ、とりわけアール・スワガー、とその息子のスナイパーであるボブ・リー・スワガーという二人の主人公による、二つの時代に物語を紡いできた力業は、未だに忘れ難い印象を残す。

     本編は、珍しく長編小説にしては短く、スピーディで、しかもテンポの良い独特の面白さを持ったもので、これまでのハンター作品の重厚さに対し、第二次世界大戦下の工作員の物語であるにも関わらず、どこか軽妙でリズミカル、かつスピーディな展開を見せる。

     英国工作員ベイジルを送り出す側の言わば<承前>に当たる作戦会議のシーンと、潜入工作からスタートしたヨーロッパでの作戦実行シーンが交互に現われる。ベイジルは、ぎりぎりでスリリングな展開の中に身を置き、都度、スリリングなすり抜けを繰り返しつつ、当初の目的に向かって進んでゆく。

     ラストのラストまで意外性に富んだエンターテインメント・アクションは、どこか70年代のヒギンズを思わせるようなクラシック性と、安定のリーダビリティと、どんでん返しに満ちていて面白い。ダイナミックな展開により、語られぬ部分でのベイジルの動きなども想像性に満ちた世界であり、じつに娯しい。

     残念なのは日本語訳が固すぎてリズミカルな展開を妨害している。ハンターの翻訳者でありながらいつもはあまり感じない固さがブレーキを踏んでしまっているようで、とても残念であった。ハンターが固いのか、訳者が固いのか、真相はわからないが、提示された日本語文章は、小説としては少し障害が多すぎるきらいがあって残念であった。

     この作品はエンタメ系の名編纂者オットー・ペンズラーのアンソロジー収録の原作短編を、ペンズラー自身の勧めでハンターが長編化したものだそうである。そのため、短くシンプルかつスピーディでテンポの良い展開の本作が出来上がったというわけである。ハンターファンならずとも、この作品の必読の面白さに是非チャレンジして頂きたい一冊である。

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    2021年10月26日
  • スナイパー・エリート

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    アフガニスタンでアメリカ軍が演習中、イスラム過激派に襲撃され、ヘリ・パイロットのサンドラが捕虜になった。残虐な仕打ちを受ける彼女を収めたビデオがアメリカに送られ、高額の身代金が要求される。政府は対策を模索するが、極秘特殊部隊DEVGRU(旧SEALチーム6)の精鋭ギル・シャノンは、空軍パイロットである彼女の夫らとともに無許可で救出に向かう!『アメリカン・スナイパー』の共著者が描く冒険アクション小説。

    積読解消努力月間。頭を空っぽにして読むには最適かも。

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    2021年09月26日
  • 狙撃手の使命

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    サウジアラビアとイスラエルの平和条約調印が行なわれる英国の古城が、テロリストにミサイル攻撃された。その直後サウジで反乱が勃発、首謀者はロシアと手を組み、クーデターを起こそうとしていた。石油を狙って中国も動き出した。折しもサウジ国内に核ミサイルが五基あることが判明、カイルら極秘部隊のメンバーは、クーデター阻止と核ミサイル無力化のためサウジに赴く。だが、行く手には宿敵が! 白熱の冒険アクション小説。

    因縁の宿敵との決着は、ややあっけなかった。そこだけが残念。第4作は書かれていないのだろうか。

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    2021年09月18日
  • 狙撃手のゲーム(下)

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    やっぱりスワガー・サーガは面白い。それが第一の感想だ。
    今作のスワガーは70歳を超えた老人で、もはや激しい銃撃戦では前線に立てない、というか周りが必死に止めようとする。それはそうだろう。いかに鍛えていても、70歳の老人が特殊部隊とともにヘリボーンをしようと言い出したら誰だって止める。結局ヘリボーンはしてしまうのだけど。

    そんな本作で主題となるのは、アメリカ国内に潜入したテロリストの発見だ。作者自身の銃への深い造詣をベースに、現代社会ならではのガジェットを駆使した捜査の様子は一級品のサスペンスとなっている。

    詳細はネタバレとなるので伏せるが、鍵となっているのはAccuracy InternationalのAW338というライフルだ。普段はドラグノフを愛用するテロリストが、超・長距離狙撃を成功させるためにAW338を使うという設定から、スワガーの知識と経験を総動員してテロリストを追い詰めていくという寸法になっている。

    作中でも述べられているが、このライフルは実際に英国軍のクレイグ・ハリソンが当時の最長狙撃記録を打ち立てており(英軍での登録名はL115A3だが、この辺りは気にするとキリがないため、作中と同じくAW338で通す)ハンターも長距離狙撃については相当に調べたことが窺える。銃器知識があるとより楽しめること請け合いだが、銃器知識がなくとも楽しめるだろう。そう、スワガー・サーガではおなじみのM700が出てくるのだから。出る場面については読んで確かめて欲しい。

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    2020年12月14日
  • 狩りのとき(下)

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    ボブ・リー・スワガー初期4部作を読み終えた。
    確かに面白い。最後に、もう一捻りが良い。
    ただ、話が長い(笑)。
    もう少しコンパクトに話をまとめて欲しい。
    このシリーズは、今後読み続けるかと言うと、取り敢えず
    もうよいかなと思う。
    取り敢えず、僕の中ではお仕舞い。

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    2020年09月17日
  • 狩りのとき(上)

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    ダニーの心意気が気持ち良い。
    シエラ・ブラヴォー・フォーの活躍が凄い。
    そしてソララトフとの戦いも結果が分かっていても、
    その前哨戦が手に汗握る。下巻も楽しみだ。

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    2020年09月14日
  • ブラックライト(下)

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    ボブが話の中心になってきた途端、俄然面白くなる。
    微かに聞こえる飛行機の音から、敵の動きを全て予測して先手を打つ、ボブは超能力者か?(笑)
    可哀想なのはサムの老いが、自分の気力体力では、どうにもならない姿が悲し過ぎる。
    自分も決して若くないので、身につまされて切なかった。

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    2020年09月13日
  • シャーロック・ホームズ殺人事件 上

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    アーサー・コナン・ドイルの追いかける事件とアーサー・コナン・ドイルの日記をめぐる事件が交互に描かれる。まだ交錯点はないが、本館のラスト近くで接点らしきものが見える。それぞれの事件に関係はあるのか?

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    2020年01月30日
  • 狙撃手のゲーム(上)

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    ネタバレ

    ボブ・リー・スワガーシリーズの新作。
    此度のスワガーは御年70歳。
    それでも戦うのかよと愕然としますが、
    そこはスワガー軍曹。飄々とこなします。

    今回の舞台は中東~アメリカ。

    息子を敵狙撃手に殺された母親が狙撃のプロである
    スワガーに意見を求めるところから話は始まる。

    敵はシリア戦争にてアメリカ軍に甚大な被害をもたらした
    シリア軍人で狙撃の天才であり、現在行方不明。
    スワガーはモサドの特殊部隊とともにその狙撃手を追う。

    今回も例にもれず技術的な話が多くてちょっと疲れるが、なかなか面白い。

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    2019年12月16日
  • 狙撃手のゲーム(下)

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    もう何年もハンターを翻訳し続けているのに、いまだにこの人の文章はあちこち引っかかる。
    あと巻末の解説がよくない。無い方がましだ。

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    2019年11月29日
  • 狙撃手のゲーム(上)

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     盆と正月が来たみたいだという言い方があるけれど、冒険小説ファンにとっては今秋がそれにあたるのではないだろうか。8月にグレイマンシリーズ『暗殺者の追跡』、9月に本作、ボブ・リー・スワガーシリーズ『狙撃手のゲーム』発刊だ。秋の入り口で十分に楽しませてもらった。
     動のグレイマン、静のスワガーといった対比ができるだろうか。理詰めで敵対するスナイパーを追い詰めていく様はスリリングで、気持ちよく読み手を先に進ませる。少しづつ距離を詰めていき、最後に両者が邂逅し決着がつく・・・大団円・・・拍手・・・幕・・・。

     『狙撃手のゲーム』では精密射撃の世界が丁寧に書かれており、僕くらいの年代の人たちは、40年ほど前に月刊『Gun』誌でレポーターをしておられたT.高野さんを思い出した方も大勢いらっしゃったのではないだろうか。当時は地味なレポートだなと思っていたけれど、今となっては、その奥深さが理解できる。本作を読んでいると、当時のリローディングの記事が脳裏に蘇るから驚いてしまう。40年前の雑誌の記事が記憶の引き出しに仕舞われていることに、だ。

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    2019年10月12日
  • Gマン 宿命の銃弾(下)

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    ネタバレ

    久々に「スワガー・サーガ」を読んだ。いつものハンター節で描かれるのは、なんとボブのおじいちゃん、チャールズ・スワガーである。

    舞台は1934年、世界恐慌の余波が残り、禁酒法が終わり、イタリアン・マフィアの全盛期にも陰りが見えてきた頃で、その影響で裏社会の秩序も乱れている。
    銀行強盗が盛んに行われたこの時代の、実話を下敷きにして、チャールズ・スワガーの活躍劇が描かれる。

    スワガー一家のマッチョぶりは、このチャールズも変わらず(というか、遺伝的には先)なんだが、彼には第一次世界大戦を退役して以降、大きな秘密を一つ抱えていて…とこれは主筋から離れていることなのだが…圧倒的強さを誇るチャールズが、後半どうなっていくのか?「悪徳の都」で出てきたアールの冴えない父親像に、どういう風につながっていくのか。

    銀行強盗団(パブリックエネミーズ)達との息詰まるガンファイトが圧倒的魅力にあふれている裏で、こういう登場人物の葛藤を描く技法もいいなぁ。そしてさらに、その秘密を追う現代のボブの描写も複層的な効果があって面白い。

    基本的には荒っぽいガンファイト系アクション小説なのだが、重層的な構成を読み解いていく楽しみも含まれていて、一筋縄ではいかない小説。ただその重層さが単純にガンアクションを楽しむには少々クドく感じられてしまう部分もあったのは若干残念だった。

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    2019年09月21日
  • カナリアはさえずる(上)

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    ひょんな事から麻薬ディラーのメンバーだと疑われた優等生のサリーは、ディーラーのDの名前をかたくなに明かそうとしない。そこで捜査官のウィルディーは彼女にCI(秘密情報提供者)になることを求めてきた。Dの代わりのディーラを探すために勝手に捜査を始めたサリーは、さらに大きな事件まで発掘してしまう。
    一方ウィルディーの元で働くCI2名が殺害され、捜査関係者の中に裏切り者がいるのではないかという疑いも出てきた。

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    2019年09月21日
  • カナリアはさえずる(下)

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    ネタバレ

    大学新入生のサリーは、よく知りもしない上級生Dを車で送った結果、麻薬取引を幇助した疑いで逮捕されてしまう。Dの背後にいる組織が本命であるウィルディ捜査官は、Dを庇おうとするサリーに、ドラッグディーラーを密告するCI、カナリアになるように指示するが。

    なんでサリーがDを庇おうとするのかが心情的に理解できず、うーん、て感じはあるのですが。
    前半、Dの代わりのドラッグディーラーを見つけてきてはウィルディを振りまわす辺りは楽しかっです。終盤は一気にサリーの度胸のすわりっぷりが上がって行くけど、そこにお母さんのエピソードが加わったり、お父さんやマーティとの家族の結束が強まったり、よい盛り上がりでラストまで引っ張られました。

    にしても、アメリカの大学怖い。。サリー、女子大生とはいえまだ17歳とはとても思えない。。

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    2019年07月24日
  • カナリアはさえずる(下)

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    おもしろかった(^-^)
    最初のサリーはどこが賢い子なのかしら??と拍子抜けかもと危惧してたけど下巻で巻き返してくれた。

    とりあえずなんでそこまでDのことを守ろうとしたのかその関係性の描写が少なすぎたのが残念だけど、ラストまで読ませてくれました。

    続編あるのかなぁ??

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    2019年03月17日
  • ターゲット・アメリカ

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    中々激しい内容の小説です。

    アメリカ国内で、核が爆発すると言う設定の物語は少なくはありません。そういう意味では、真新しい設定ではありません。

    興味深いのは、その核爆弾を捜索するのが、“ブラック”の部隊と言う事。しかも、核捜索と並行して、そのブラック部隊隊員の家族が、テロリストから襲われるという、ある意味二正面作戦。そういう観点では、中々目が離せない物語となっています。

    少し首をかしげてしまうのが、テロリストがあっさりと秘密をばらしたり、ブラック部隊の責任者が、裏切り者なのか、あるいは政府から頼りにされているのかが、イマイチ?その辺りは、ご都合主義と思えないこともありません。

    でも、中々面白い話だと思います。

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    2017年11月08日