公手成幸のレビュー一覧

  • 狩りのとき(上)
    スリリングであっと驚く展開。またも期待を裏切らないストーリー。文字なのに頭の中のスクリーンに勝手に映画が投影されていました。ボブ・リー・スワガーのシリーズをもっと沢山書いてくれないかな。
  • エンド・オブ・オクトーバー 上
    未知のウイルスがグローバルな現代世界をパンデミックに陥れる。まるで新型コロナウイルスの惨禍を予見した、というと陳腐な表現だが、日常が少しずつ崩壊していく描写がこの先の展開として気になってしまう上巻である。
  • スナイパーの誇り(上)
    大戦時のウクライナを
    舞台に、

    パルチザンとして独軍
    と闘った女性狙撃手の
    物語。

    戦争に家族を奪われて
    祖国からも裏切られた
    孤高の魔女。

    彼女の足跡を辿る現代
    の主人公たち。

    時代を超えて暗躍する
    闇。

    銃器の蘊蓄は難しくて
    ついていけませんが、

    硝煙が立ち昇る戦場の
    描写がリアルで...続きを読む
  • ダーティホワイトボーイズ
    最初全然面白くなかったけどバドが車のタイヤ痕調査で家に行ったあたりからかなりおもしろい。そこからは続き気になって一気に読んじゃった。描写がかなり生々しくてつらいとこもある。リチャードが第二のラマーになっちゃった。こいつ出所したら大変だ。
  • 囚われのスナイパー(下)
     “やられた”かと思ったスワガーだが、そうではなかった。

     ここからは敵味方にかかわらず、タクティカルメソッドに精通し、実践できたものが生き残るサバイバルタイムだ。そのやり取りの一つ一つがスリルに満ちて面白い。犯行を取り巻くFBIオフィサーの現場の状況も面白かった。

     物語の終盤まで面白い活劇で...続きを読む
  • 囚われのスナイパー(上)
     伝説のスナイパー、ボブ・リー・スワガーが前回の戦いに勝利したが、議会の公聴会に呼ばれ訴追の恐れが出てきた。最近の過剰なコンプライアンス感覚にアイロニーを織り交ぜながら、物語は進行する。このまま彼は収監されるのか?これが『囚われ』の意味か?

     並行してラフオペレーションが進行する。麻薬を運ぶトラッ...続きを読む
  • ベイジルの戦争
     かつてパソコン通信で冒険小説フォーラムを運営していた頃、極めて人気の高かったスティーヴン・ハンター。作家歴は長く、数々の話題作を提供してくれ、とりわけアール・スワガー、とその息子のスナイパーであるボブ・リー・スワガーという二人の主人公による、二つの時代に物語を紡いできた力業は、未だに忘れ難い印象を...続きを読む
  • スナイパー・エリート
    アフガニスタンでアメリカ軍が演習中、イスラム過激派に襲撃され、ヘリ・パイロットのサンドラが捕虜になった。残虐な仕打ちを受ける彼女を収めたビデオがアメリカに送られ、高額の身代金が要求される。政府は対策を模索するが、極秘特殊部隊DEVGRU(旧SEALチーム6)の精鋭ギル・シャノンは、空軍パイロットであ...続きを読む
  • 狙撃手の使命
    サウジアラビアとイスラエルの平和条約調印が行なわれる英国の古城が、テロリストにミサイル攻撃された。その直後サウジで反乱が勃発、首謀者はロシアと手を組み、クーデターを起こそうとしていた。石油を狙って中国も動き出した。折しもサウジ国内に核ミサイルが五基あることが判明、カイルら極秘部隊のメンバーは、クーデ...続きを読む
  • 狙撃手のゲーム(下)
    やっぱりスワガー・サーガは面白い。それが第一の感想だ。
    今作のスワガーは70歳を超えた老人で、もはや激しい銃撃戦では前線に立てない、というか周りが必死に止めようとする。それはそうだろう。いかに鍛えていても、70歳の老人が特殊部隊とともにヘリボーンをしようと言い出したら誰だって止める。結局ヘリボーンは...続きを読む
  • 狩りのとき(下)
    ボブ・リー・スワガー初期4部作を読み終えた。
    確かに面白い。最後に、もう一捻りが良い。
    ただ、話が長い(笑)。
    もう少しコンパクトに話をまとめて欲しい。
    このシリーズは、今後読み続けるかと言うと、取り敢えず
    もうよいかなと思う。
    取り敢えず、僕の中ではお仕舞い。
  • 狩りのとき(上)
    ダニーの心意気が気持ち良い。
    シエラ・ブラヴォー・フォーの活躍が凄い。
    そしてソララトフとの戦いも結果が分かっていても、
    その前哨戦が手に汗握る。下巻も楽しみだ。
  • ブラックライト(下)
    ボブが話の中心になってきた途端、俄然面白くなる。
    微かに聞こえる飛行機の音から、敵の動きを全て予測して先手を打つ、ボブは超能力者か?(笑)
    可哀想なのはサムの老いが、自分の気力体力では、どうにもならない姿が悲し過ぎる。
    自分も決して若くないので、身につまされて切なかった。
  • シャーロック・ホームズ殺人事件 上
    アーサー・コナン・ドイルの追いかける事件とアーサー・コナン・ドイルの日記をめぐる事件が交互に描かれる。まだ交錯点はないが、本館のラスト近くで接点らしきものが見える。それぞれの事件に関係はあるのか?
  • 狙撃手のゲーム(上)
    ボブ・リー・スワガーシリーズの新作。
    此度のスワガーは御年70歳。
    それでも戦うのかよと愕然としますが、
    そこはスワガー軍曹。飄々とこなします。

    今回の舞台は中東~アメリカ。

    息子を敵狙撃手に殺された母親が狙撃のプロである
    スワガーに意見を求めるところから話は始まる。

    敵はシリア戦争にてアメリ...続きを読む
  • 狙撃手のゲーム(下)
    もう何年もハンターを翻訳し続けているのに、いまだにこの人の文章はあちこち引っかかる。
    あと巻末の解説がよくない。無い方がましだ。
  • 狙撃手のゲーム(上)
     盆と正月が来たみたいだという言い方があるけれど、冒険小説ファンにとっては今秋がそれにあたるのではないだろうか。8月にグレイマンシリーズ『暗殺者の追跡』、9月に本作、ボブ・リー・スワガーシリーズ『狙撃手のゲーム』発刊だ。秋の入り口で十分に楽しませてもらった。
     動のグレイマン、静のスワガーといった対...続きを読む
  • Gマン 宿命の銃弾(下)
    久々に「スワガー・サーガ」を読んだ。いつものハンター節で描かれるのは、なんとボブのおじいちゃん、チャールズ・スワガーである。

    舞台は1934年、世界恐慌の余波が残り、禁酒法が終わり、イタリアン・マフィアの全盛期にも陰りが見えてきた頃で、その影響で裏社会の秩序も乱れている。
    銀行強盗が盛んに行われた...続きを読む
  • カナリアはさえずる(上)
    ひょんな事から麻薬ディラーのメンバーだと疑われた優等生のサリーは、ディーラーのDの名前をかたくなに明かそうとしない。そこで捜査官のウィルディーは彼女にCI(秘密情報提供者)になることを求めてきた。Dの代わりのディーラを探すために勝手に捜査を始めたサリーは、さらに大きな事件まで発掘してしまう。
    一方ウ...続きを読む
  • カナリアはさえずる(下)
    大学新入生のサリーは、よく知りもしない上級生Dを車で送った結果、麻薬取引を幇助した疑いで逮捕されてしまう。Dの背後にいる組織が本命であるウィルディ捜査官は、Dを庇おうとするサリーに、ドラッグディーラーを密告するCI、カナリアになるように指示するが。

    なんでサリーがDを庇おうとするのかが心情的に理解...続きを読む