公手成幸のレビュー一覧

  • スナイパーの誇り(下)

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    現代の悪役が弱くて、ヒリヒリする緊張感には欠けるが、70年前と現代のストーリーが交錯する語り口は安心して楽しめる。
    しかも途中の伏線から期待できる通り、強引なハッピーエンドまでつけてくれてサービス満点。
    年寄りは元気だ(^^)

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    2015年03月14日
  • ダーティホワイトボーイズ

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    ネタバレ

    スティーヴン・ハンターによるボブ・リー・スワガーシリーズの番外編。
    本作だけ読むと、ボブ・リーの物語との関連性をほとんど見つけることができず、それゆえか日本語版は本作が最初に刊行されたという。この物語は確かに本作だけで完結しており、他の作品を読まなくても問題なく楽しめる。
    とはいえ、前作「極大射程」を読んでいれば本作の中に本当にチラッとだけ現れるシリーズとの関連性に、思わずニヤリとなるだろう。本作中に前作との関連性を見出せるのはここのみであるのだが。
    本作はタイトル通り、白人のワルどもの物語である。脱獄囚のラマー一味と不本意ながらもそれを追う羽目になるハイウエイパトロールのバドが、お互いの知恵

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    2015年02月20日
  • スナイパーの誇り(下)

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    本作の主人公は、ボブ・リー・スワガーというよりは、70年前に活躍し、忽然と記録から姿を消した天才女性スナイパー、リュドミラ・ペトコフであろう。リュドミラ・ペトコフは目的を果たしたのか、リュドミラ・ペトコフの運命は…

    スティーヴン・ハンターの読者の冒険心をくすぐるストーリー展開の上手さとスケール感、相変わらずの銃器オタクぶりには舌を巻く。

    リュドミラ・ペトコフに何が起きたのかを探るボブ・リーとキャシー、ボブ・リーとキャシーを襲う謎の男たち、幕間劇で語られる事実は…70年の時を超えて、ボブ・リー・スワガーとリュドミラ・ペトコフの二人の天才スナイパーが交錯する時…

    吉野仁の解説によれば、『ハバ

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    2014年12月29日
  • スナイパーの誇り(上)

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    ボブ・リー・スワガー・シリーズの第9作。冒頭から自然と物語に引き込まれた。

    自宅の農場でロッキングチェアで暇を持て余していた68歳のボブ・リーの興味を惹いたのは、1944年に忽然と記録から消えたソ連の女性スナイパーだった。ボブ・リーはモスクワへ飛び、ワシントン・ポスト紙のキャシー・ライリーとその女性スナイパー、リュドミラ・ペトコフの謎を追うのだが…突然、ボブ・リーらを襲う謎の男たち…

    1944年と70年後の現代が交互に描かれ、読者はボブ・リーに先駆け1944年の事実を少しずつ知る事になる面白い構成。幕間として描かれている描写は、この先、物語にどう繋がるのか…

    今回もスティーヴン・ハンター

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    2014年12月28日
  • 第三の銃弾(下)

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    JFKの暗殺を背景にしたストーリーだが、ハンターの名作、極大射程の続編だった。偶然に極大射程だけはつい最近読んでいたので、入りやすかった。銃に関連することから、暗殺に新たな解釈を加えている。そして最後は暗殺だけではないストーリー付きで、よく考えられている話。JFK暗殺に興味を持ったので、別のJFK物も続いて読むことにした。

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    2014年09月06日
  • 第三の銃弾(上)

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    JFKの暗殺を背景にしたストーリーだが、ハンターの名作、極大射程の続編だった。偶然に極大射程だけはつい最近読んでいたので、入りやすかった。銃に関連することから、暗殺に新たな解釈を加えている。そして最後は暗殺だけではないストーリー付きで、よく考えられている話。

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    2014年09月06日
  • ブラックライト(下)

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    ボブ・リー・スワガーシリーズの第3作。ボブ・リーが全く登場しない前作「ダーティー・ホワイト・ボーイズ」が本作の序章に過ぎなかったことがわかった。また、前作の表題の意味が本作を読んでようやくわかった。それにしても、よく練られたプロットであり、人物造型も申し分ないと思う。多々指摘されている翻訳の問題も自分は気にならなかった。前作の読者は本作は必須だと思うし、本作を読むにあたっては前作を先に読むことをお勧めする。

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    2014年07月12日
  • 第三の銃弾(上)

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     今になってJFK? ダラスの熱い一日の事件を今になって、さらに新たに新解釈で小説化できるものだろうか?

     そんな疑問で本書を首を捻りながら手に取る読者は多いだろう。そうした懐疑的な多くの視線を切り裂いて、スナイパー小説の第一人者である巨匠スティーブン・ハンターが、アメリカ最大の事件に対し真っ向ストレート勝負を試みた。

     その志もあっぱれだが、その切り口もこんなにも鮮やかだとは、誰に予想できたろうか。ここのところ、失礼ながら鳴かず飛ばずのボブ・リー・スワガー・シリーズで、スナイパー小説の王道から逸れたような作品を書いていたこの作家が、こんなにも原点に立ち戻って、しかもあの傑作『極大射程』の

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    2014年06月18日
  • 第三の銃弾(下)

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    ボブ・ザ・ネイラーシリーズ最新作。
    シリーズ最高傑作!「極大射程」を超えた!は明らかに言い過ぎ。「極大射程」の20年後の世界、且つ「極大射程」におけるボブの立ち位置を上手に、本当に上手いことJFK暗殺事件にはめ込んで、ザプルーダーフィルムやウォーレン委員会でよく知られた事実を元に作者の想像(創造?)を重ねて1級のサスペンスに仕上げています。
    上巻の終わり近く、ボブの決め台詞「狩りの時間だ。」が出てくるとゾクゾクします。
    徐々に謎を解き明かし核心に近づいていくボブ、ラスボスはボブを「最期の地」に誘い込もうとする。
    そして罠にはまったと思いきや。
    またもや丘の頂からボブ・ザ・ネイラーの大反撃が始ま

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    2014年03月19日
  • 第三の銃弾(下)

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    銃器・銃撃にこだわり、陰謀論を排したアプローチからJFK暗殺の真相にせまる過程がスリリング。”黒幕”の手記が冗長な気もするが、虚実の混ぜ方が絶妙で説得力を増し歴史推理のような興奮が味わえる。加えて、お約束のバトルアクションも楽しめる一粒で二度美味しい傑作。

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    2014年01月26日
  • 第三の銃弾(上)

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    あの伝説のスナイパー、ボブ・リー・スワガーがJFK暗殺の謎に挑むという設定だけで胸が熱くなる。御年67歳と高齢ながらボブのアクションは健在で、銃器にこだわった謎解きも興味深い。さらには『極大射程』のアイツやアイツの影が見え隠れするときては……♪。〈下巻〉にも期待大

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    2014年01月23日
  • 第三の銃弾(下)

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    下巻を読み切っての第一声は、やはり、物凄く面白かった!!

    今回のボブ・リー・スワガーはJFK暗殺の真相に迫る探偵という役回りを演じるのだが、お約束のスナイプ・アクションも十分楽しめる。JFK暗殺から50年。まさに今しか無いというタイミングで描かれたボブ・リー・スワガー・シリーズの最高傑作。

    JFK暗殺事件の謎に迫るボブ・リー・スワガーと事件の黒幕の回顧録が交互に描かれ、次第に事件の真相が明らかになり、両者が時を同じくした時…

    もちろん、JFK暗殺事件の事実を捻じ曲げることなく、スティーヴン・ハンター独自の潤色を加え、読者が納得する真相が描かれている。また、ボブ・リー・スワガーがその真相究

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    2013年12月06日
  • 第三の銃弾(上)

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    凄い!のひと言!ボブ・リー・スワガー・シリーズの最高傑作。冒険小説、スナイパー・アクション、ミステリーの要素がふんだんに盛り込まれ、過去のシリーズを集大成したような素晴らしい作品に仕上がっている。どのくらい面白いかと言うと、横山秀夫の『64』よりも面白いと言ったら、分かり易いだろうか。久々に読むのが勿体無いと思った。

    『四十七人目の男』で、ついにボブ・リーも終わったかと思ったのだが、『黄昏の狙撃手』で復活し、『蘇るスナイパー』で文字通り完全に蘇った。その後、ボブ・リーは息子のレイ・クルーズに代を譲り、隠居するのかと思われたのだが…

    今回は66歳のボブ・リーがJFK暗殺の真相に迫るという興味

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    2013年12月04日
  • 狩りのとき(上)

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    極大射程、ダーティホワイトボーイズ、ブラックライトと読んできて、全ての謎がここに終結し、大団円。本当によかったです。途中でわかったような気になってもやっぱり最後にはちゃんと裏をかかれて、それがまたとても心地よい。次は、ボブのパパの話を読みます。その後のニッキの話も読んでみたいがあるのかな。

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    2011年07月05日
  • ダーティホワイトボーイズ

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    悪党たちが形成する奇妙な家族関係
    ささやかなパーティ
    食パンのケーキ
    キャンドル
    ライオン ──とうちゃん!
    暴力描写は激しいし、ラマーは酷い悪漢だ。
    なのに彼らが愛しくなって涙が出た。

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    2010年10月20日
  • ブラックライト(上)

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    関係ないと思っていた全ての糸が最後には見事に終結する。しかも最後にはとんだおまけまである。久々に読後すぐに読み返したくなる本だった。ボブリー、かっこいい。

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    2010年06月10日
  • 狩りのとき(下)

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    この五つ星は「極大射程」に始まるスワガーシリーズに進呈。

    日本での紹介1作目は「ダーティホワイトボーイズ」だった。ミステリーランキングで評判がいいので買ってはいたけどさほど好みとは思わずほったらかしていた。何となく読んでこりゃ面白いと調べてみた書評サイト、よくぞまあ茶木さん「順番通りに読むべき」とすすめてくれた事よ!シリーズ1作目「極大射程」にひっくり返った。海兵隊のスナイパーが主人公?私には関係ないわと思いこんでいたお馬鹿さん。でもその時読まなかったおかげで本来の発表順で読めたことがこの上なくありがたい。

    主人公をはじめとする人物造型がすばらしい。時間が行き来する凝ったプロットなのに読み

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    2013年03月11日
  • 狩りのとき(上)

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    スリリングであっと驚く展開。またも期待を裏切らないストーリー。文字なのに頭の中のスクリーンに勝手に映画が投影されていました。ボブ・リー・スワガーのシリーズをもっと沢山書いてくれないかな。

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    2009年10月04日
  • 悪徳の都(下)

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    最後の方で親父が水を得た魚のようにいきいきした殺人マシーンになってて、ちょっと引いた笑。
    奥さんも子供のことも全部そっちのけ。
    オウニーもウガアアーッてどんな叫びだよッてなって面白い。
    でも最後ちゃんと帰ってきてて仕事が早い笑

    フレンチーショートがこの後どうなっていくのか気になり、ボブリーを起点として現在読み進めているけれど、今後それがどうなって行くのか楽しみだ。


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    2025年01月04日
  • 悪徳の都(上)

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    親子揃って戦闘マシーンだな。どちらというと父親(アール)の方が狂っている気がする。だって最初は指示して遠目から見守っていたけど、我慢できないから何かと理由つけて戦闘に行ってめっちゃ充実感味わっている風だからね。

    そういう戦闘へ行く理由が色々ありそうで下巻が楽しみだ。

    しかしこれだけの親父が未来ではあんな終わり方かあと思うと切ない。

    フレンチーショートさんが好きだなぁ。謎が多いし他作品での絡みもありそうで。

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    2024年12月24日