公手成幸のレビュー一覧

  • 第三の銃弾(上)

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    JFKの暗殺を背景にしたストーリーだが、ハンターの名作、極大射程の続編だった。偶然に極大射程だけはつい最近読んでいたので、入りやすかった。銃に関連することから、暗殺に新たな解釈を加えている。そして最後は暗殺だけではないストーリー付きで、よく考えられている話。

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    2014年09月06日
  • ブラックライト(下)

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    ボブ・リー・スワガーシリーズの第3作。ボブ・リーが全く登場しない前作「ダーティー・ホワイト・ボーイズ」が本作の序章に過ぎなかったことがわかった。また、前作の表題の意味が本作を読んでようやくわかった。それにしても、よく練られたプロットであり、人物造型も申し分ないと思う。多々指摘されている翻訳の問題も自分は気にならなかった。前作の読者は本作は必須だと思うし、本作を読むにあたっては前作を先に読むことをお勧めする。

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    2014年07月12日
  • 第三の銃弾(上)

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     今になってJFK? ダラスの熱い一日の事件を今になって、さらに新たに新解釈で小説化できるものだろうか?

     そんな疑問で本書を首を捻りながら手に取る読者は多いだろう。そうした懐疑的な多くの視線を切り裂いて、スナイパー小説の第一人者である巨匠スティーブン・ハンターが、アメリカ最大の事件に対し真っ向ストレート勝負を試みた。

     その志もあっぱれだが、その切り口もこんなにも鮮やかだとは、誰に予想できたろうか。ここのところ、失礼ながら鳴かず飛ばずのボブ・リー・スワガー・シリーズで、スナイパー小説の王道から逸れたような作品を書いていたこの作家が、こんなにも原点に立ち戻って、しかもあの傑作『極大射程』の続編という形でメインストリートもど真ん中に戻ってきた快挙の一作を作り出してくれたのである。かつてのハンター・ファンが泣いて喜ぶ傑作、胸のすく快作に仕上がっている。これはことによるとハンターの代表作と呼べる新機軸となるかもしれない。

     ボブ・リー・スワガーも初老となったが、かつてのベトナムの特殊部隊兵士、銃撃のプロフェッショナルとしての勘は衰えることを知らない。今回は、まるでハンターの分身のような銃器アクション作家が、まるで『黄昏の狙撃手』そのままに車で轢き殺されるところから始まる。彼が調べていたのは、実はJFK事件の真相だった。彼の死を調査すべく依頼されたボブ・リーは、依頼以上に銃器のプロフェッショナルとしての観点から、ダラスのJFK暗殺事件の真相に多くの疑問を感じる。

     リー・ハーベイ・オズワルドの犯行説を最も疑問視させた魔法の銃弾の解析が、銃弾のブロの視点から見ると意外なものであり、オリバー・ストーンの映画とは全然別視点からハンターの作品は発射された弾丸の謎に迫る。第三の銃弾とは本作品のオリジナリティを高らかに掲げたロマンであり、タイトルである。

     その向こうに見え隠れする車椅子のスナイパー、極大射程の残党たち。そしてあのダラスではなく、現代の対決と復讐劇へと誘うプロットの見事さ。事実とフィクションによって糾われる縄のごとく、ボブ・リーの運命は、世界最大レベルの暗殺劇の中心軸へと下降してゆく。これは宿命の舞台劇でありながら、もはや歴史に対峙するプロフェッショナルたちの叙事詩そのものである。

     ここのところ隠れがちだった。そもそものハンター小説の文学性、高密度性が戻ってきた感がある。ハンターは『極大射程』の緊迫した空気を蘇らせてくれた。読後も興奮冷めやらぬ何やらほてりすら感じさせるハンター世界の新たなる地平が見えるかのようだ。しばしスワガーのサーガから足が遠のいていたかつてのファンたちに、改めて再集結を促したくなる傑作小説が、厳然とここに存在する。

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    2014年06月18日
  • 第三の銃弾(下)

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    ボブ・ザ・ネイラーシリーズ最新作。
    シリーズ最高傑作!「極大射程」を超えた!は明らかに言い過ぎ。「極大射程」の20年後の世界、且つ「極大射程」におけるボブの立ち位置を上手に、本当に上手いことJFK暗殺事件にはめ込んで、ザプルーダーフィルムやウォーレン委員会でよく知られた事実を元に作者の想像(創造?)を重ねて1級のサスペンスに仕上げています。
    上巻の終わり近く、ボブの決め台詞「狩りの時間だ。」が出てくるとゾクゾクします。
    徐々に謎を解き明かし核心に近づいていくボブ、ラスボスはボブを「最期の地」に誘い込もうとする。
    そして罠にはまったと思いきや。
    またもや丘の頂からボブ・ザ・ネイラーの大反撃が始まる!この辺は1種のお約束事です。
    怪獣が街を破壊する、キャリーがステージを火の海にする、と同様のカタルシスがあります。
    大銃撃戦は終わるが本当に悪い奴はまだ生きている、と思いきや、最後の一撃。これもお約束。
    安心して読めるサスペンスアクション巨編って言ったら変な誉めかたでしょうか。
    大変面白かったですが、私の中でこのシリーズ不動の1位は「極大射程」に変わりありません。2位は「ブラックライト」3位が「狩りの時」かな。本作は次点。
    ベトナムが遠くになるにつれボブの動機付けが弱くなるのは致し方のないところ。そこにJFK暗殺事件を持ってきたのは作者の慧眼。久々に楽しめましたよ。

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    2014年03月19日
  • 第三の銃弾(下)

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    銃器・銃撃にこだわり、陰謀論を排したアプローチからJFK暗殺の真相にせまる過程がスリリング。”黒幕”の手記が冗長な気もするが、虚実の混ぜ方が絶妙で説得力を増し歴史推理のような興奮が味わえる。加えて、お約束のバトルアクションも楽しめる一粒で二度美味しい傑作。

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    2014年01月26日
  • 第三の銃弾(上)

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    あの伝説のスナイパー、ボブ・リー・スワガーがJFK暗殺の謎に挑むという設定だけで胸が熱くなる。御年67歳と高齢ながらボブのアクションは健在で、銃器にこだわった謎解きも興味深い。さらには『極大射程』のアイツやアイツの影が見え隠れするときては……♪。〈下巻〉にも期待大

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    2014年01月23日
  • 狩りのとき(上)

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    極大射程、ダーティホワイトボーイズ、ブラックライトと読んできて、全ての謎がここに終結し、大団円。本当によかったです。途中でわかったような気になってもやっぱり最後にはちゃんと裏をかかれて、それがまたとても心地よい。次は、ボブのパパの話を読みます。その後のニッキの話も読んでみたいがあるのかな。

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    2011年07月05日
  • ダーティホワイトボーイズ

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    悪党たちが形成する奇妙な家族関係
    ささやかなパーティ
    食パンのケーキ
    キャンドル
    ライオン ──とうちゃん!
    暴力描写は激しいし、ラマーは酷い悪漢だ。
    なのに彼らが愛しくなって涙が出た。

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    2010年10月20日
  • ブラックライト(上)

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    関係ないと思っていた全ての糸が最後には見事に終結する。しかも最後にはとんだおまけまである。久々に読後すぐに読み返したくなる本だった。ボブリー、かっこいい。

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    2010年06月10日
  • 狩りのとき(下)

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    この五つ星は「極大射程」に始まるスワガーシリーズに進呈。

    日本での紹介1作目は「ダーティホワイトボーイズ」だった。ミステリーランキングで評判がいいので買ってはいたけどさほど好みとは思わずほったらかしていた。何となく読んでこりゃ面白いと調べてみた書評サイト、よくぞまあ茶木さん「順番通りに読むべき」とすすめてくれた事よ!シリーズ1作目「極大射程」にひっくり返った。海兵隊のスナイパーが主人公?私には関係ないわと思いこんでいたお馬鹿さん。でもその時読まなかったおかげで本来の発表順で読めたことがこの上なくありがたい。

    主人公をはじめとする人物造型がすばらしい。時間が行き来する凝ったプロットなのに読みやすく、先へ先へと誘われる。読書の至福ってこういう事だよね。

    この最終作の解説者が書いていた、これは銃礼賛の書ではなく銃への挽歌だというくだりに深く頷いてしまった。「戦争」「軍隊」「銃」を書いてこれほどにフラットな(思想性を排した)まなざしをもてることに驚嘆した。

    登場人物が皆ストーリーのために存在しているのではない輝きを放っている。とりわけ本書のダニー・フェン、まぶしいほどの若さそのもの、第1作ですでに死んでいると知っているのに、息を詰めて運命への道を追ってしまう。シリーズを最初からもう1回読むのも楽しみ。まぎれもなく傑作。

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    2013年03月11日
  • 狩りのとき(上)

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    スリリングであっと驚く展開。またも期待を裏切らないストーリー。文字なのに頭の中のスクリーンに勝手に映画が投影されていました。ボブ・リー・スワガーのシリーズをもっと沢山書いてくれないかな。

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    2009年10月04日
  • Gマン 宿命の銃弾(下)

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    ボブと祖父チャールズの話が交差して進む。ギャングの活躍した時代の保安官だったチャールズが活躍しているにも関わらず無名で終わる流れが描かれている。主人公は誰かと考えるとスワガーサーガではあるけれどもベビーフェイス・ネルソンだったようにも思える。少し『ホワイト・ダーティ・ボーイズ』を思い出した。

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    2026年03月10日
  • Gマン 宿命の銃弾(上)

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    一つの銃を中心にボブの祖父チャールズとの話が交互に展開するパターン。スワガー家のぶっきらぼうさはそのままで手際のいいガンアクションと銃器の表現がとても面白い。

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    2026年03月10日
  • 悪徳の都(下)

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    最後の方で親父が水を得た魚のようにいきいきした殺人マシーンになってて、ちょっと引いた笑。
    奥さんも子供のことも全部そっちのけ。
    オウニーもウガアアーッてどんな叫びだよッてなって面白い。
    でも最後ちゃんと帰ってきてて仕事が早い笑

    フレンチーショートがこの後どうなっていくのか気になり、ボブリーを起点として現在読み進めているけれど、今後それがどうなって行くのか楽しみだ。


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    2025年01月04日
  • 悪徳の都(上)

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    親子揃って戦闘マシーンだな。どちらというと父親(アール)の方が狂っている気がする。だって最初は指示して遠目から見守っていたけど、我慢できないから何かと理由つけて戦闘に行ってめっちゃ充実感味わっている風だからね。

    そういう戦闘へ行く理由が色々ありそうで下巻が楽しみだ。

    しかしこれだけの親父が未来ではあんな終わり方かあと思うと切ない。

    フレンチーショートさんが好きだなぁ。謎が多いし他作品での絡みもありそうで。

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    2024年12月24日
  • ブラックライト(下)

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    とても衝撃的な終わり方で驚いた。

    上巻でスワガーさんの大暴れを期待したけど、あんまりならずということで星4。
    ただ色々な心理描写が事細かく書かれていて面白い。登場人物の背景をしっかり理解すればもっと面白いと思うけど先が気になって何となく最後までいってしまった。

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    2024年12月02日
  • Gマン 宿命の銃弾(下)

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    カッコいい。
    男の中の男ですね。
    ラストに向けてのリズムの付け方がうまい。
    徐々に激しく入れ替わる、現代と過去の話に
    一気に引き込まれました。

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    2024年07月19日
  • エンド・オブ・オクトーバー 上

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    未知のウイルスがグローバルな現代世界をパンデミックに陥れる。まるで新型コロナウイルスの惨禍を予見した、というと陳腐な表現だが、日常が少しずつ崩壊していく描写がこの先の展開として気になってしまう上巻である。

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    2024年02月28日
  • スナイパーの誇り(上)

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    大戦時のウクライナを
    舞台に、

    パルチザンとして独軍
    と闘った女性狙撃手の
    物語。

    戦争に家族を奪われて
    祖国からも裏切られた
    孤高の魔女。

    彼女の足跡を辿る現代
    の主人公たち。

    時代を超えて暗躍する
    闇。

    銃器の蘊蓄は難しくて
    ついていけませんが、

    硝煙が立ち昇る戦場の
    描写がリアルで迫力が
    あります。

    これは下巻も楽しみ♪

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    2023年09月08日
  • ダーティホワイトボーイズ

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    ネタバレ

    最初全然面白くなかったけどバドが車のタイヤ痕調査で家に行ったあたりからかなりおもしろい。そこからは続き気になって一気に読んじゃった。描写がかなり生々しくてつらいとこもある。リチャードが第二のラマーになっちゃった。こいつ出所したら大変だ。

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    2023年03月28日