公手成幸のレビュー一覧

  • カナリアはさえずる(上)

    Posted by ブクログ

    ひょんな事から麻薬ディラーのメンバーだと疑われた優等生のサリーは、ディーラーのDの名前をかたくなに明かそうとしない。そこで捜査官のウィルディーは彼女にCI(秘密情報提供者)になることを求めてきた。Dの代わりのディーラを探すために勝手に捜査を始めたサリーは、さらに大きな事件まで発掘してしまう。
    一方ウィルディーの元で働くCI2名が殺害され、捜査関係者の中に裏切り者がいるのではないかという疑いも出てきた。

    0
    2019年09月21日
  • カナリアはさえずる(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学新入生のサリーは、よく知りもしない上級生Dを車で送った結果、麻薬取引を幇助した疑いで逮捕されてしまう。Dの背後にいる組織が本命であるウィルディ捜査官は、Dを庇おうとするサリーに、ドラッグディーラーを密告するCI、カナリアになるように指示するが。

    なんでサリーがDを庇おうとするのかが心情的に理解できず、うーん、て感じはあるのですが。
    前半、Dの代わりのドラッグディーラーを見つけてきてはウィルディを振りまわす辺りは楽しかっです。終盤は一気にサリーの度胸のすわりっぷりが上がって行くけど、そこにお母さんのエピソードが加わったり、お父さんやマーティとの家族の結束が強まったり、よい盛り上がりでラスト

    0
    2019年07月24日
  • カナリアはさえずる(下)

    Posted by ブクログ

    おもしろかった(^-^)
    最初のサリーはどこが賢い子なのかしら??と拍子抜けかもと危惧してたけど下巻で巻き返してくれた。

    とりあえずなんでそこまでDのことを守ろうとしたのかその関係性の描写が少なすぎたのが残念だけど、ラストまで読ませてくれました。

    続編あるのかなぁ??

    0
    2019年03月17日
  • ターゲット・アメリカ

    Posted by ブクログ

    中々激しい内容の小説です。

    アメリカ国内で、核が爆発すると言う設定の物語は少なくはありません。そういう意味では、真新しい設定ではありません。

    興味深いのは、その核爆弾を捜索するのが、“ブラック”の部隊と言う事。しかも、核捜索と並行して、そのブラック部隊隊員の家族が、テロリストから襲われるという、ある意味二正面作戦。そういう観点では、中々目が離せない物語となっています。

    少し首をかしげてしまうのが、テロリストがあっさりと秘密をばらしたり、ブラック部隊の責任者が、裏切り者なのか、あるいは政府から頼りにされているのかが、イマイチ?その辺りは、ご都合主義と思えないこともありません。

    でも、中々

    0
    2017年11月08日
  • Gマン 宿命の銃弾(上)

    Posted by ブクログ

     コルトガバメントM1911という拳銃。モデルナンバーが示す通り、1911年から軍隊や警察等の政府組織の男たち、government-man(Gマン)が愛用してきた銃だ。使用する弾丸は45ACP(45口径Auto Colt Pistol)で、半インチの大口径は携行する弾丸の量は制限されるが被弾時のストッピングパワーが大きく、一発で敵を無力化させることができる。
     トンプソンサブマシンガン(トミーガン)も45ACP弾を使用しており、アルカポネが葉巻を咥えてドラム型弾倉のトミーガンを抱えているイメージも印象的だ。現代では9mm口径に主流を譲ったが、今も根強いファンを獲得している。

     そのM191

    0
    2017年08月20日
  • 狩りのとき(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上巻はベトナム戦争の回顧録がメインだったが、下巻からは一転し、現代のアメリカが舞台。
    ボブ・スワガーは過去の戦争に未だにとらわれながらも妻・娘との生活を過ごしていた。
    そんなある日、自分が居合せていないときに妻と娘が狙撃される。間一髪、命は落とさずに済んだが。
    ボブは静かに怒り、狙撃手を独自に調査する。

    すると狙撃手は以前に相棒を狙撃したロシアの怪物、ソララトフであることがわかった。

    下巻はアクションもありますが、推理や謎解きが多いです。
    でも、伏線がちゃんと回収されてていい感じ。

    0
    2017年07月08日
  • 狩りのとき(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最強スナイパーボブ・リー・スワガーシリーズ。
    場面はベトナム戦争末期。

    若い兵士、ダニーは元々、儀仗兵で内勤していたが、反戦活動のいざこざに巻き込まれ、そこで軍部の命令に背いたために、激戦地に送られる。

    そこで最高のスナイパー、スワガーに出会いスポッターとしてヘッドハントされる。
    その後二人はペアとして作戦を遂行するようになる。

    前半の反戦活動云々は正直、面白くはないけど。
    後半のベトナム編は流石のアクション描写。

    めちゃくちゃ面白い。
    特によいのは敵方の将校も魅力的に描いているところ。

    0
    2017年06月28日
  • Gマン 宿命の銃弾(下)

    Posted by ブクログ

    スティーヴン・ハンター『Gマン 宿命の銃弾(下)』扶桑社ミステリー。

    上巻のスローな少しまどろっこしい展開から一転、ギャングが跳梁跋扈した1930年代を舞台にチャールズ・F・スワガーの秘めたる謎を明らかにしていく。

    ボブがチャールズの過去で追い求めることは一点のみ。何故チャールズがFBIの記録から抹消され、酒に溺れる転落の人生を送ることになったのか。

    本作はスワガー・サーガというよりも、ギャングどもが跳梁跋扈した1930年代を描いた歴史小説という色彩が強い。また、これまでは各時代のヒーローとして描かれてきたスワガー一族の男たちだが、本作ではチャールズのスキャンダラスな、人間的に脆い一面が

    0
    2017年03月31日
  • Gマン 宿命の銃弾(上)

    Posted by ブクログ

    スティーヴン・ハンター『Gマン 宿命の銃弾(上)』扶桑社ミステリー。

    スワガー・サーガの第15作。本サーガの中核を成すボブ・リー・スワガーも71歳となり、後継者のレイ・クルーズとの世代交代も今一つ不調ということで、今回は一体どのような設定になるのか非常に気になっていた。蓋を開ければ、何と今回はボブの祖父チャールズ・F・スワガーを主人公にした物語であった。

    アーカンソー州にあるボブ・リー・スワガーの地所から祖父チャールズの遺品とおぼしきコルト45と紙幣、謎の地図、FBIの前身である司法省捜査局のバッジなどが発見される。ボブは自らのルーツである祖父の謎に満ちた過去に迫る。

    チャールズの時代で

    0
    2017年03月31日
  • 狙撃手の使命

    Posted by ブクログ

    サウジアラビヤという国家は、中東にある世界最大産油国であることは知っていても、その国がどんな風土や庶民の暮らしがどのように営まれているかなどほとんど知らない。同じ中東でもドバイはエミレーツ航空が直行便を飛ばし、かなりの情報が流通していることと比べてみてもかなり閉鎖的と言えるであろう。そもそも、日本から旅行で訪れることが出来ない国なのでその文化を知ること自体が文字に多くを委ねることになるので、サウジアラビヤという国の印象を平易に知るにはいいかも知れない。物語の背景はサウジアラビヤとイスラエルが和平のための調印をイギリスの古城で行うところを何者かに襲撃されるところから話が始まり、同時にサウジアラビ

    0
    2017年03月15日
  • 我が名は切り裂きジャック(下)

    Posted by ブクログ

     あまりにも有名な殺人鬼<切り裂きジャック>について書かれた本をぼくはこれまで読んだことがない。特に読まなかったことの理由はない。ほとんどの作品を読んでいるはずのパトリシア・コーンウェルが『切り裂きジャック』を書いた時にもなぜか食指が動かなかった。

     ほとんどの作品を読んでいるこの作家スティーヴン・ハンターの本書にしても買ってすぐに手に取ったわけではない。半年以上経った頃になってようやく、それもどちらかと言えば気が向かぬままに手に取った。

     古いロンドンの街を脅かした切り裂きジャックが有名な連続殺人鬼の代表格のような存在として知られながら、ついに逮捕されることなく未解決に終わっているという

    0
    2017年01月27日
  • 我が名は切り裂きジャック(上)

    Posted by ブクログ

     あまりにも有名な殺人鬼<切り裂きジャック>について書かれた本をぼくはこれまで読んだことがない。特に読まなかったことの理由はない。ほとんどの作品を読んでいるはずのパトリシア・コーンウェルが『切り裂きジャック』を書いた時にもなぜか食指が動かなかった。

     ほとんどの作品を読んでいるこの作家スティーヴン・ハンターの本書にしても買ってすぐに手に取ったわけではない。半年以上経った頃になってようやく、それもどちらかと言えば気が向かぬままに手に取った。

     古いロンドンの街を脅かした切り裂きジャックが有名な連続殺人鬼の代表格のような存在として知られながら、ついに逮捕されることなく未解決に終わっているという

    1
    2017年01月27日
  • 我が名は切り裂きジャック(下)

    Posted by ブクログ

    何故にスティーブンハンターが切り裂きジャック?つい先日、シェリーディクスンカーの切り裂きジャックを題材にしたタイムトラベルものを読んだばかりなので
    事件にはちょっと詳しくなったところ。凄惨な事件ですが現在まで未解決であることでイギリスでは有名みたいですね。
    小説での描写や実際の犯人の遣り口から現代ならDNA鑑定であっという間に捕まってしまいそう。
    また1880年代ってシャーロックホームズと同時代なんですね。小説の中にも「緋色の研究」が発表されたばかりとの記述があります。
    混沌としたヴィクトリア朝時代、ロンドンの下町の世相が良く判る、風俗小説として読んでも面白いです。
    スカートを捲っただけで路上

    0
    2016年07月14日
  • 我が名は切り裂きジャック(下)

    Posted by ブクログ

    これまで、切り裂きジャックの犯人像に迫る作品を何冊か読んでいるが、これだけ明解に犯人像を示した作品は無かったのではないだろうか。やはり、信頼すべき作家スティーヴン・ハンターだけのことはある。もっとも犯人像はスティーヴン・ハンターの創作なのだが。意外な犯人像と、ただでは済まないストーリー展開。なかなか面白い。

    連続娼婦殺人事件の犯人、切り裂きジャックの正体に新聞記者のジェブが音声学者のデア教授と共に迫る。

    これまでの切り裂きジャック事件を扱った作品はさんざん証拠や事実を並べ、事件をこねくり回した挙げ句に犯人像は不明確で、フラストレーションが溜まる作品が多かったが、見事にスティーヴン・ハンター

    0
    2016年05月03日
  • 我が名は切り裂きジャック(上)

    Posted by ブクログ

    あのスティーヴン・ハンターが切り裂きジャック事件の謎に迫る。

    切り裂きジャック自らがが綴る凶行の日記と事件を追う新聞記者のジェブの回想録で構成される物語。その間に娼婦のメアシャンが母親に宛てた手紙が挿入される。

    上巻を読んだ限りでは全く結末が見えてこないが、スティーヴン・ハンター独自の解釈も描かれ、きっと予想外の結末が用意されているに違いない。

    少なくともパトリシア・コーンウェルが切り裂きジャックをテーマにした作品よりも、ずっと面白い。

    0
    2016年05月03日
  • スナイパー・エリート

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    洋書版で読みました。
    主人公のジルがやることイケメンかつひたすら強すぎる。

    話の概要はある女性兵士がアフガニスタンでHIK武装集団に襲撃され、誘拐されてしまう。

    身代金の受け渡しも失敗し、打ち手を考えあぐねているアメリカ政府。
    そこにシールズの精鋭狙撃手が勝手に作戦を立案し、ガンシップの支援を受けながら敵地に単独潜入した。

    相手に存在を気づかれず倒せるスナイパーの恐ろしさが良くわかりました!

    最後は少数対多数の絶対絶命の状況だけど猛烈空爆でなんとかなるというチートでした。

    でもアクションは緻密に書かれているし、感動したところもあったので良い作品でした。

    0
    2015年12月29日
  • ダーティホワイトボーイズ

    Posted by ブクログ

    例えばランボーみたいな映画を見て、やべー戦争怖いわー、ランボーが突然日本にやってきてばかすか撃ちまくったらどうしよう、なんてなかなか思わない。これが現在の米国での話になっても、でもやっぱりまだ現実感が無いというか、米国って怖いのねーって思うくらい。
    という大前提のもと、この話は純粋に面白い。悪いやつだって馬鹿じゃないんだし、何も考えずに生きてるわけじゃないし、って当たり前の事なんだけど、主人公をランボーとするなら、巨大組織の警察に立ち向かう孤独なヒーローの話ってところなんだろうか。

    0
    2015年07月28日
  • ブラックライト(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スティーヴン・ハンターによるボブ・リー・スワガーシリーズ第三弾下巻。
    アールが殺害された当時、最先端の技術であった暗視装置が本作のタイトルになっていることが明かされ、アールも暗視装置を使ったハンターに殺害されたことが判明する。そこからボブとラスは少しずつ真実に迫っていく。
    本作では極大射程の時のような最後の最後でひっくり返すような仕掛けは用意されていないが(それでもまさかの結末は用意されている)、綿密に張り巡らされた伏線を最終的に見事に回収する特徴がある。ボブがそこに至る過程は半ば強引に感じたり、ピンチに陥った時のある意味ご都合主義的展開が気になるところもあり、息切れしたかなと思わせる。
    また

    0
    2015年03月30日
  • スナイパーの誇り(上)

    Posted by ブクログ

    中々の無茶な展開で進む物語だが、過去と現在をリンクさせつつ、スワガーが必要以上には前面に出ておらず、物語に引き込まれた。この感じは極大射程に通ずるものがある。

    0
    2015年03月12日
  • スナイパーの誇り(下)

    Posted by ブクログ

    最初は「何でスワガーがWW2時代の、しかもロシアのスナイパーを調査せなアカンねん」って思ったのだが、下巻のラストで答えを導き出したところがスティーブンハンターの上手いところだったな。上下巻で一気読みするくらいに面白かった。個人的には作風は違うが、極大射程より面白かったかもしれないな。

    0
    2015年03月12日