公手成幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スワガー・サーガ以降のシリーズはイマイチだという巷の評判に惑わされて長らく手を出していなかったが、本作品の完成度は全盛期に匹敵するということで期待して読んでみた。結果的にはフツーの評価に落ち着いたが、なんとも言えぬ歯痒い読後感が後を引く作品ではある。
上巻は吸引力が強い。ボブ・リーが老いたという軽いショックはあるにしても、サーガで経験した緊張感が蘇ってきてわくわくしながら読める。JFK暗殺という手垢のついた王道ネタの扱い方に、この作者のこだわりのスタンスが見て取れる。CIAやマフィアなどのザ・陰謀説には目もくれず、狙撃という観点のみで、あの日あの現場で何が起こっていたのかに迫っていく。この着 -
Posted by ブクログ
ボブ・リー・スワガーシリーズの外伝ということで『ブラックライト』を読む前に読んでみた。序盤はなんだかだらだらそれほど緊張感のない逃走劇という感じを受けたが、後半になるにつれ気付けば引き込まれていた。
不倫をやめられないパドのだめっぷりに腹が立ち、反面ラマーの仲間思い(?)な所になんだかほっとする。でも悪役なんだよなと思う。愛着が沸くわけでもないし、頑張れとも思えない。ただパドもそうとも思えない。複雑な気持のまま最後まで読んで、結果としてはまぁ楽しめた。
ボブ・リー・スワガーに関しては本当に2~3行、彼の父親がラマーの親父を殺したとか何とかで出てくるだけ。この作品が『ブラックライト』にどうつなが -
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Posted by ブクログ
『極大射程』、『ブラックライト』でもちらっと触れていた、ベトナム戦争でのある事件の詳細がやっと語られる。
上巻はダニーが主人公のような展開。彼の正義感やボブとの師弟関係など、読み応えはあるが、アプローチ部分が長すぎる(後々ここが重要になってくるのだが)のと、ベトナムでのパートがくどく感じたので、退屈のあまり飛ばし読みすることもしばしば。
下巻に入ると一気に展開が加速する。背後に隠された策略と、それに迫るボブ。この辺りのプロセスはいつもわくわくしながら読んでしまう。事件の骨格が二転三転する時のハンドルさばきがスムーズなのは、読者にとって非常に有難い。
そして大きな見どころは、スナイパー同士 -
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購入済み
誤字脱字だらけ
電子版だからなの? 誤字が尋常ではないほどあります。
ここまで多いのは今まで読んできた本で初めて。
電子版はチェックとか校正とか省いているのかな?
肝心なところでしょうもない誤字がでてくる!
せっかくの物語も興ざめですね。