作品一覧

  • 私という群島

    私という群島

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,178円 (税込)
    歴史・身体・死者の声から歓喜と植民地主義の傷を聴き、カリブ海の知を起点にしながらそれを超え反響-世界へ越境する思考を集大成。
  • アフリカ史

    アフリカ史

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    様々な学問分野を自由に越境し、「知ることの楽しさ」を生涯発信し続けた<知の道化師>、山口昌男。その学問の真髄とも言える「アフリカ」研究を、丸ごと1冊・通史に編纂。思いがけなくも豊かなアフリカの相貌、実験的とも言える日本との対比、自身が描いたスケッチや、貴重すぎる図版を193点も掲載! 彼の地で暮らし、深い人脈を得た泰斗だからこそ書けた本作は、参考文献すらただの文字情報に終わらない、圧巻の充実ぶり。没後10年。今こそ、目からウロコのアフリカ通史を、吟味する! *本書は、『世界の歴史 第6巻 黒い大陸の栄光と悲惨』(講談社 1977年)を改題したものです。 目次 はじめに 人類史とアフリカ 1 アフリカの古代世界 1)アフリカにおける人類の起源 2)アフリカの古代的世界 3)黎明の輝き・ 4)サヴァンナの帝国 5)東アフリカの王国 6)アフリカの王権文化――そのパラダイム 2 大発見の神話学 1)プレスター- ジョンの王国を求めて 2)アフリカの「黄金伝説」――ジンバブウェ遺跡とモノモタパ 3)探険ラッシュの世紀 3 伝統国家の栄光 1)草原の覇者たち 2)古都の盛衰 3)奴隷の故郷 4)アフリカと奴隷貿易 4 東海岸――交易都市の繁栄 1)世界へ開かれたアフリカ 2)制海権をめぐる争い 5 南アフリカのナポレオンたち 1)南アフリカの原住民たち 2) 南アフリカの清教徒たち 3)シャカ王のズールーランド 4)スワジ王国 5)バストランドのモシェシュ王 6)ムジリカジのンデベレ 6 ヨーロッパによる仮死 1)ヨーロッパ列強のアフリカ分割 2)開拓者たちの運命 3)アフリカ侵略の二つの型 4)セネガルーー仏領アフリカの優等生 5)最後の抵抗者サモリ= トゥレ 7 再生への胎動 1)マフディー運動 2)キリスト教的反抗 8 試行錯誤の現代史 1)両大戦間のアフリカ 2)エティオピアの反抗 3)第二次大戦後のアフリカ 4)コンゴ動乱 5)ナイジェリアの内戦 6)アンゴラの独立と内戦 おわりに 参考文献 年 表 図版参考資料一覧 索 引 解説 今福龍太
  • ぼくの昆虫学の先生たちへ

    ぼくの昆虫学の先生たちへ

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,815円 (税込)
    「初夏の青空を背景にしたオオムラサキの荘厳な飛翔があれば、それだけで世界は完全だった。イチジクの木の葉にキボシカミキリの銀河のような黄色の斑点模様を発見すれば、もうその日の幸福は約束された」。昆虫を追い求める至福の時間――。南米などで精力的に活動をつづける文化人類学者が書いた、自らの原体験ともいうべき昆虫との出会いから、未知なる生命の世界へといざなってくれた14人の師への架空の手紙。
  • 宮沢賢治 デクノボーの叡知(新潮選書)

    宮沢賢治 デクノボーの叡知(新潮選書)

    小説・文芸

    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    〈土偶坊(デクノボー) ワレワレ カウイフ モノニナリタイ〉――殆どの作品を「未完」の状態で残した宮沢賢治。その手稿が示す揺らぎと可能性を丹念に追うことで、賢治世界=イーハトーブのまったく新しい姿が見えてきた。石、宇宙、火山、動物、風等に込められた創造原理を解き明かし、いまを生きる私たちの倫理を問う、画期的批評。
  • クレオール主義

    クレオール主義

    ビジネス・実用

    4.7
    1巻1,496円 (税込)
    「クレオール主義」とは、なによりもまず、言語・民族・国家にたいする自明の帰属関係を解除し、それによって、自分という主体のなかに四つの方位、一日のあらゆる時間、四季、砂漠と密林と海とをひとしくよびこむこと――。混血の理念を実践し、複数の言葉を選択し、意志的な移民となることによってたちあらわれる冒険的ヴィジョンが、ここに精緻に描写される。「わたし」を世界に住まわせる新たな流儀を探りながら、思考の可能性を限りなく押し広げた、しなやかなる文化の混血主義宣言。一大センセーションを巻きおこした本編に、その後の思考の軌跡たる補遺を付した大幅増補版。

ユーザーレビュー

  • アフリカ史

    Posted by ブクログ

    紀元前から1970年くらいまでのアフリカ通史。地中海に面する北アフリカは文化の流れが違うので、この本ではあまり触れられない。ヨーロッパから見たアフリカの歴史ではなく、民族に伝わる神話などから伝わる歴史。地名や民族の名前や人名なんかも耳馴染みがなくて読んでて楽しい。

    0
    2025年10月30日
  • クレオール主義

    Posted by ブクログ

    p.94
    だが現代において、文化的「境界」を越える行為が、従来の政治・社会力学のなかで容易に融合・同化のプロセスをたどってゆくような性格のものではないことは、すでに冒頭から述べてきたとおりである。なによりも、「文化」そのものが、明確な領域と境界をそなえ、自律的で内的な一貫性を持った主体的ユニットであるとする考え方が、もはや破産しかけていることは明白だ。「われわれ」も「彼ら」も、ともにかつて考えられたような独立したホモジニアスな性格を持った主体として見なすことは、もうできない。「われわれ」のなかにはすでにいつのまにか「彼ら」が住み始め、はじめてわれわれと出会ったかに見えた「彼ら」の内部にも、すでに「われわれ」は棲息していた。そのことに盲目を装いたい首都的な、ドミナントな、支配的な科学や権力だけが、いまだに文化のボーダー・ゾーンに生起する動きを抑圧しようとしているにすぎないのだ。

    p.98
    旧来の「文化の純潔性」への信仰を、男性原理の支配する国家的権力構造ともども切り裂いてゆこうと身構えながらも、アンサルドゥーア(チカーナのフェミニスト作家グロリア・アンサルドゥーア)の主張は人間の文化的帰属意識をかいたいさせるどころか、それをさらに強靭なものにしようとする意志にみちあふれている。しかしそこで希求されるアイデンティティの基礎には、もはや単一の、首尾一貫性をそなえた「文化」というフィクションが入り込む余地はない。文化の果てる「辺境」にあって無為な葛藤を繰り返しているかに見えた「境界の住人」たちが、逆にいまこそ文化をブレンドして操ることのできる、全く新しい叡智と技術を持ち合わせた人間として、時代の前衛に現われでようとしているのだ。

    p.101
    複数の文化に架橋し、複数の言語を創造的に駆使する役割は、しかし政治的・社会的なボーダーランズに住むチカーノのような現実の境界人だけに課せられているのではない。ロサルドが、そしてアンサルドゥーアが主張するような意味において、現代社会に住むわたしたちすべては、越境者の運命を引き受けつつある。権力が、制度が、土地にいかなる文化的「境界線」を暴力的に引こうとも、もはや境界はまるでモザイクのようにわたしたちの内部に張りめぐらされている。具体的、可視的境界の存在に足をすくわれて自己を見失うよりも,私たちは見えざるボーダーの一つ一つを果敢に越境することを通じて、自らも世界を覆う「ボーダーランズ」の住人の一人であることに連帯を表明していくべきなのだ。
    自己のなかを越境すること。自らの土地へイミグレーションをこころみること。そうした行為の果てに、わたしたちは固定的で同質的な「場所」や「文化」のロジックから自由になった。ヘテロなものが共棲する一つの新しい認識の風景を手に入れることができるのである。

    p.133
     西欧言語において、土地は女性であるとみなされていた。だが女性である土地は、それ自身のなかにみずからを根拠づけるものを持たなかった。土地は発見され、名づけられることによってはじめて正統性を獲得したが、その名は、植民地においては例外なく、発見者である男によって与えられたものだった。しかも多くの場合、発見者たちは自分の名をそのまま女性形に変えて土地に付与することによって、彼がその土地の父親であることを明確に土地に刻み込んだ。アメリゴ・ヴェスプッチによって大陸として発見され名づけられることになった「アメリカ」(いうまでもなく「アメリカ大陸」全体をさす)がそうした経緯を示す象徴的なケースといえるだろう。

    0
    2010年03月21日
  • クレオール主義

    Posted by ブクログ

    これ人よると思うけど、おもしろいですよ。なんか表現力があって、どっかにぶっとんで考えさせられました。

    0
    2009年10月04日
  • アフリカ史

    Posted by ブクログ

     あの山口さんが、歴史シリーズの一冊として ”アフリカの歴史に関する本” を書いていたとは全く知らなかった。元版刊行は1977年なので50年近く前のこと。今でも日本ではアフリカ史に関する本はあまり刊行されていないが、この当時ではなおさらだっただろう。
     著者は、「はじめに」でアフリカの歴史について次のように言う。「アフリカの歴史は、かりに、それがユニークな位置を、人類史の中で持つことができるとしたら、アニムスで固められた、他の諸大陸の文明史に対して、アニマの位置、つまり深層の歴史を垣間みせるところにある。いわば、論理とか、実証とか理性とか、機械的時間で固めて、人間の意識の真の土壌から切り離された精神が、病み疲弊したときに、これに安らぎの闇と恢復のための活力の源泉を提供する「母」の働きをけっして失っていない」
     こうした思想的背景を持って著者はアフリカの歴史を綴る。編年体の叙述方法が取られてはいるが、無批判にヨーロッパスタイルをアフリカの歴史に当て嵌めているのではないと言う。それが本書においてどの程度成功しているのか評価するだけの能力はないが、与えられた個々の条件の中で、アフリカの人々が何を成し遂げてきたかにスポットライトを当てた叙述がされていることは理解できたように思う。

     そして一口にアフリカと言っても、その地理的条件によって土地土地が隔絶されているため、それぞれ独自の歴史を歩んできたことが良く分かった。

     本書では、エジプト、アルジェリア等の地中海アフリカの諸国はほとんど取り上げられておらず、ナイジェリア、ベニン、ダホメ等のギニア湾沿岸に繁栄した国々や、南アフリカの原住民国家、そこに入り混んできたブーア人やイギリスとの関係などが比較的詳しく述べられていて、非常に興味深く読めた。

     なじみの少ないアフリカであり、王国名や地名、人名など固有名詞は初見のものがほとんどだったが、地図や絵、写真など豊富な図版が掲載されていて、理解を助けてもらえるのはありがたい。


    0
    2023年10月02日
  • アフリカ史

    Posted by ブクログ

    アフリカは暗黒大陸で近年まで未開のエリアというようなイメージを描きがちではあるが、ヨーロッパやアジア諸国同様、いろんな王国、帝国が興亡を繰り返し、地域独特の文化を育んできたことがわかる本である。

    黒人奴隷というのも、単純にヨーロッパ敵国がアフリカの人々を浚って行ったのではなく、アフリカの列強が商品として奴隷を輸出していたと言う事もよく判る。

    著者独特の語り口で読み物として面白い本だが、たんなる読み物ではなく、著者自身が描いたスケッチや詳細な図版が随所に挿入されており、本格的な歴史書になっている。フィールドワークで何度も現地を踏査している文化人類学者だから書けたものであろう。
    また、ヨーロッパ史観で、文字に残された資料で歴史を見るのではなく、フィールドワークを積み重ねて構築する文化人類学のアプローチで描かれねばならない歴史があることも本書は教えてくれる。

    著者没後10年で、原著は1977年に発刊されたものだそうだが、未だにアフリカの歴史を扱った書籍はあまりないので、その価値は未だに色あせないだろう。

    0
    2023年08月19日

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