訳の分からない冤罪で奈落の底まで落とされたヒロインの悲惨さにまずは驚きました。
さらに、ヒーローのチャラさが凄まじく、王家が関わっている話しとしては異色満載。
ヒロインの元婚約者だけは、なんだ、お前?な一人相撲野郎でしたが、
みんな自分の欲望に忠実で、利益を得るのに手段を選ばないのが、いっそ清々しい
...続きを読む。
物語の「転」となる事故のシーンは、ヒロインが聖女と呼ばれる所以を遺憾無く発揮させる描写で、これを目の当たりにしたら、ヒーローだって、目を背けたくもなるし過呼吸にもなろうよ、っていう……それだけヒロインに対して心を傾けていることが凄く伝わりました。
「愛してる」と言い合って、イチャイチャして、嫉妬やすれ違いの末の仲直り、といテンプレから外れた展開に胸熱でした!
後日談は、至極平和で本編でそれどころじゃなかった言葉やイチャイチャが見られて安心しました。
それにしても、初めて読んだ作者様です。いい出会いをしたなぁと思っております。目や髪の色の表現が独特ですね……
茄子色、柿色……そこだけ何となく野暮ったく感じられましたが、それも作者様の味と思えば!!