石牟礼道子の作品一覧
「石牟礼道子」の「あやとりの記」「綾蝶の記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「石牟礼道子」の「あやとりの記」「綾蝶の記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
北から順に、
長崎 ……お小夜がみずなとして遊郭に。直衛が仕事で(三之助を伴って)たびたび訪れ、お小夜を落籍。
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天草 ……志乃の出身。お糸と重左。
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葦野=水俣 ……萩原家。直衛。嫁いだ志乃。娘のお咲。婿入りの国太郎。孫娘の綾。
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薩摩 ……弟の三之助と姉のお小夜の出身。
(すべて不知火海の近辺)
という位置関係だと整理した。
で、同じく著者の家族を題材にした「椿の海の記」で、以下のようにメモした。
・祖父。松太郎。天草の石。天草出身の石工。
・祖母。おもかさま。めくらさま。蓬髪。狂女。神経殿(どん)。漂浪(され)く。
・後妻。おきやさま。権妻殿(ごんさいどん)。
・大伯母。お
Posted by ブクログ
ひときわ悲哀を感じさせる物語で、余韻を噛み締めた。
土木業を営む萩原家を中心として、その現在と過去が継ぎ目なく語られていく。夢か現か、次第にどちらでもよいように思えてくる。きっと志乃の生きている世界はこれに似ているのだろう。
盲目で夢の世界に生きている志乃は、本人はあまり多くを語れないのにも関わらず、その存在感が強く印象に残る。ときどき正気に戻ったように喋るのが切ない。志乃と娘のお咲、孫の綾が愛情という絆で繋がっているようで胸が熱くなった。いつかあの世へ渡るとき、よき舟がこの親子のもとに迎えにきてくれたらいいのにな。
土木業界の騒がしい宴会の場面から始まったために、荒々しい男性の世界という印象