石牟礼道子の作品一覧

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作品一覧

2023/09/26更新

ユーザーレビュー

  • 西南役伝説
    侍も、苗字のなか者共もひとしなみになるちゅう噂は本当らしゅうもあった。どこらあたりの庄屋殿じゃったろうかな、こういう噂がながれてきた。一日、村の人間を集めてご馳走する、といわるげな。その庄屋殿の家のにわに、今まで使いよった肥桶と肥柄杓がきれいに洗いおさめてある。その洗い上げた肥桶になみなみと酒をいっ...続きを読む
  • みっちんの声
    発売と同時に買ったのに,ずっと積ん読。
    まる2年以上も!
    きのう、雨に降り込められ、何となく読み始めたら
    止まらなくなった。
    よくぞ、買っておいたものよ、でかした2年前の私!

    当時は石牟礼道子を、ちょこちょこと読んでいたので買ったものの
    池澤夏樹が、ちょっとなぁ、若い頃好きだっただけに、最近は・・...続きを読む
  • 苦海浄土 わが水俣病
    日本の現代史を考える上で避けては通れない一冊。
    未だに裁判が続く理由は何なのか、当たり前の日常がどうやって奪われたのか、その声をどう届けようとしたのか等々、色々考えさせられました。
  • 苦海浄土 わが水俣病

    憤りと叫び

    こういう表現が適切かは分からないが、作者に神様が乗り移って書かせたような、そういう文学だと思う。被害者たちの壮絶な叫びと、憤りの極限で研ぎ澄まされた作者の言葉が胸をえぐる。
    水俣の人々にとって、「会社」は市の発展の象徴であり、心のよりどころであり、問題発覚後もそうであり続けたことを初めて知った。そ...続きを読む
  • 椿の海の記
    美しい水俣の自然、人間模様、村の様子を、4歳のみっちん目線で描かれた、おはなし。
    この時代のことも、この土地のことも、ここの言語のことも知らないけれど、その情景が目に浮かぶような、描写だった。

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