魂の秘境から

魂の秘境から

850円 (税込)

4pt

4.3

現世での生きづらさ、生命の根源的な孤独。世界的文学『苦海浄土』の著者による、水俣・不知火海の風景の記憶と幻視の光景。朝日新聞に3年にわたり連載された遺作であり、著者最晩年の肉声。解説・上原佳久。

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魂の秘境から のユーザーレビュー

4.3
Rated 4.3 stars out of 5
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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    亡くなる数年前の作品で、著者の最後の作品。

    たぶん石牟礼道子は初めから異界にいた。
    そこから「近代」によって異域に押し出された
    水俣病の患者たちとの
    連帯が生まれたのだろう。
       ー池澤夏樹


    プロの以上の言葉に、心から納得。

    偉大な魂は取り敢えず、肉体から離れてしまったが、その魂はこれから

    0
    2024年11月26日

    Posted by ブクログ

     本書は、朝日新聞に2015年1月から2018年1月31日まで掲載されたものを書籍化したものだが、著者が亡くなられたのが2018年2月であるから、正にその最晩年の肉声である。(その文章は口述筆記でされたようだ。)
     育った場所や家族との思い出、幼き日に束の間出会った友だちとの遊び、水におぼれたときの

    0
    2023年07月26日

    Posted by ブクログ

    石牟礼道子の遺作にして、原風景を辿る追想
    水俣の豊かな自然が、神宿る土地が、少女道子とともに生き生きと浮かび上がる。

    この本に水俣病の詳細は出てこない。でも私たちは知っている。彼の地で行われた非人間的な破壊を。

    そして想像する。この豊かな自然がかくも残酷な手段で奪われたという事実。我々が持ってい

    0
    2022年02月05日

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