大鹿靖明の作品一覧
「大鹿靖明」の「基礎から応用までスッキリ身につく 絶対に「書ける」ようになる文章術」「東芝の悲劇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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早稲田大学政治経済学部政治学科卒。『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』で第34回講談社ノンフィクション賞受賞。その他に『ヒルズ黙示録…検証・ライブドア』、『堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産』などを手がける。
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
日本のお家芸であった半導体製造。「産業の米」と呼ばれ電子立国の屋台骨を支えていた半導体が韓国、中国、そして台湾にも生産量、技術力も追い抜かれている。技術力については1周遅れどころか2周も3周も遅れている惨状。
そしてこの現状を打破すべく電子立国復活を目指して現在北海道に建設中のラピダス。未だ世界のどの半導体メーカーも到達していない微細な最先端半導体の量産を目指しているが、ただ中身をみると半導体技術はIBMからの提供で日本自前の技術ではない。兆を超える多くの税金を投入しているがライセンス料はIBMに取られ、しかもラピダスが生産する最先端半導体の販売先の目処がほとんど立っていない。
量産体制開始は27年と目前に迫っている。日進月歩の半導体技術の世界だが、果たしてラピダスが生産する最先端半導体を受け入れる世界市場が出現しているのか。
乾坤一擲にもみえる大きな賭けに日本が出ざるを得なかったのはなぜか?ここまでに追い込まれた凋落の原因はどこから始まったのかを紐解いていく、日本経済の現在地がよく分かるノンフィクション。お勧めです。
Posted by ブクログ
本書は、日本の半導体産業が辿った半世紀におよぶ波瀾の歴史を解きほぐした、500ページを超える圧巻の大作である。
新聞記者という最前線の取材者が目の当たりにしてきた栄枯盛衰のドラマの中では、かつて世界を席巻した日本企業の半導体部門や、打開策として設立された合弁企業が次々と淘汰されていく過酷な現実が描かれる。その容赦ないドキュメンタリーは、現代に至る「日本の敗北」の構造を余すところなく描き出しており、読者に強い衝撃を与える。
しかし本書は、単なる失敗の記録にとどまらない。衰退の嵐の中で「細い糸」を途切れさせることなく技術を紡ぎ続け、現在の生存へと繋げた企業の執念、さらにはTSMCの誘致やラピダス誕生に至る最新の動向までが網羅されている。
かつての敗戦から怒涛の再起へと向かう現代の潮流までを見渡した本書は、日本の産業政策や技術史を語る上で決して欠かすことのできない「至高の歴史書」と呼ぶに相応しい名著である。