大鹿靖明のレビュー一覧

  • 東芝の悲劇
    日本の産業のトップを走ってきた東芝
    先日、その東芝が上場廃止した。

    この本は東芝王国が崩れていく内部を描いたルポ

    東芝の悲劇は「模倣の西室、無能の岡村、野望の西田、無謀の佐々木」と評された4人のトップの起こしたまさに”人災”。

    「バイセル取引」と粉飾決算
    名誉と権力にこだわったトップ
    「おれが...続きを読む
  • 金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿
    金融行政の裏側というか、メイキングというか、バブル期以降の金融事件(ライブドアとかオリンパスとか東芝とか)が紹介されていて、面白い。この話の佐々木さんのような役人がもっとでてくれば面白いのね。
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    東日本大震災当時の福島原発に関わる当時の状況が伝わる。現場で指揮しながら命掛けでメルトダウンを食い止めようとしていた東京電力の職員がいる一方で全く役に立つ事もなく、責任逃ればかり考える役員連中、そしてその後の銀行や政府、マスコミの対応に、今の日本がどれ程堕落しているのか、そして、あれから数年たった今...続きを読む
  • ジャーナリズムの現場から
    ★絶対的な取材量と熱量★新聞や雑誌、テレビの記者がすべてジャーナリズムなのかはもともと疑問がある。単なるライターであり、そこにジャーナリスト精神を常に求めるのは違っている気がする。とはいえ優れたノンフィクションの裏側には圧倒的な思いと取材量があることが、各人の飄々としたインタビューから伝わってくる。...続きを読む
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    原子力発電所の危機管理能力は日本に不在
    結局「米国頼り」独立国のレベルではない(148)
    これで原子力発電が国策とはおこがましい
    無責任極まりない

    莫大な国家予算をつぎ込み、原子力の権威・権勢をほしいままにしてきた「専門家」の誰1人責任を取ろうとしない
    1945年の敗戦と全く変わらない構図

    いま...続きを読む
  • 東芝の悲劇
    34 19.8.8 興味のあるテーマであり何冊か見たが、その中でも最高。東芝のような巨大企業であっても上に立つリーダーの影響がいかに大きいかよくわかった。
  • 東芝の悲劇
    凄い取材力。そして取材対象に媚びず徹底的に責任追及の描写。素晴らしい。西室、西田、佐々木、田中の四代でいかに物事がおかしくなったかや、傍流からのトップがなぜ成功しないのかの理由もよく分かった。
  • 東芝の悲劇
    当時、上場廃止かというニュースを横目で見ていた程度で、大企業なのに大変だなと漠然と思っていた。最近、ビジネス会計検定を受けて財務諸表の分析や各種指標など勉強したこともあって、きの文庫が目にとまり購入。
    読み進めるうちに、愕然とし気分が悪くなるくらい当時の経営陣に嫌悪感を抱いた。
    一般に仕事ができる=...続きを読む
  • ジャーナリズムの現場から
     気骨のある若い記者が少なくなっと、多くの人が語るが本当にそうか?と思う。見つけられていないだけかもしれない。一方でTV、新聞ニュースのひどさは多くの人々が認識していることでもある。記事(雜誌等)で世に問う方法もあるが、TV、新聞そのものでも対策というか試行策はあると思う。例えば一般記者募集とかで、...続きを読む
  • 堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産
    [その鶴は、黒い]日本における戦後最大規模となったJALの倒産。ナショナル・フラッグともてはやされ、華やかさを伴う憧れの的となったその企業は、いかにして坂を転がり落ちていったのか。会社更生法の申請までをめぐる政財界の動きと合わせて詳細に記した作品です。著者は、『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』などの...続きを読む
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    東日本大震災を発端に発生した福島原発の事故。
    そのドキュメンタリーですね。
    どこまでが事実なのか、客観的に見ないと正直わかりません…
    この書籍が客観的に見ているのかもしれませんがね。
    ただ、あの時の民主党、特に菅さんは大分叩かれていたけど、これ見る限りは良くやってたんじゃないかなとか思っちゃうわけで...続きを読む
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    日本の政治に疑問や不満を持っているなら読んでみるといい。
    本当にバカなやつらがいろんなことを勝手に決めようとしていることがよくわかる。
    マスメディアもバカばっかり。毎日どんどん記事を書かなくちゃいけないから勉強する暇もなくて大変なのは分かるけど、ちょっと考えれば分かるような騙しに引っ掛かるのはやめて...続きを読む
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    最近ではめっきり報道も少なくなったが、それでも「あの日」以来、原発についてずっと考えているつもりだ。最近も参院選で自民党が圧勝するというニュースがあったが、これを機に原発の再稼働が加速するのかなどと、やはり原発の行く末についていろいろ考えさせられる結果であった。しかし、その原発についてであるが、実際...続きを読む
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    「メルトダウン」(講談社ノンフィクション賞受賞)を読んで、日本の原子力行政に対して、ショックと怒りがいっぱいです。
    ★2008年のスマトラ沖地震で、インドのマドラス原発の非常用海水ポンプが機能を喪失したのを受けて、保安院は電力各社に注意を喚起し、東電は明治三陸沖地震と貞観津波のシュミレーションを行い...続きを読む
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    まったくどうしようもない。とにかく救いようがない。
    東電、経産省。

    組織は人を簡単に駄目にする。
    自分や自分の組織の利益を優先するような倫理観が欠如している人がトップに立つのか、
    それとも上に上がるにつれて倫理観が欠如して腐っていくのか。

    自分の私利私欲で他人に責任を擦り付けて、自分はおいしい思...続きを読む
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    厚い本で読み終わるのに時間がかかってがあの時何が起きたのかがよくわかる。菅総理(当時)が福島を視察に行ったことが今も非難されているがこの本を読むと東電や原子力の専門家が全く役に立たず、情報も入って来ないため行動に出てしまったこともわかる。
    しかし、このことは反菅の材料になってしまった。
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    本書の帯にもあるように、まさしく「愚かな人間たちの物語」である。
    書名の『メルトダウン』は福島第一原発だけのことではない。東電も政治家たちも霞ヶ関の役人たちもマスコミ各社も皆、自らの保身と責任転嫁に明け暮れている姿は、浅ましさとおぞましさが同居している。モラルがメルトダウンしているのだ。
    民主党から...続きを読む
  • ヒルズ黙示録・最終章
    個人的に強い興味がある、村上ファンド。何が真実か。少しでも真実に近づくための情報を得るために、この本を読みました。村上ファンドの一連の話はもちろん、マスコミの一面的な報道を鵜呑みにすることの危険性、そして、情報そのものに対する考え方を見直す契機になると思います。06/12/08
  • 金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿
    世間を騒がせた事件から、比較的マイナーなものまで、金融庁の一官僚が関わった事件や取り組みの舞台裏の一部を見ることができ、金融庁の一面を垣間見ることができる良書。
  • 金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿
    よく知っている金融事件の裏側で活躍していた人物は魅力的であり、一気に読めた。当時はニュースを細切れに読んでいたので、まとめられた意義も大きい。

    金融に興味なくとも、物語として、自己啓発としても読めると思う。

    半沢直樹シリーズが好きな人にも、逆の立場を確立したであろう人を知ることができて興味深いか...続きを読む