大鹿靖明のレビュー一覧
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「ちょいワルおやじ」的な風貌で知られ、大蔵官僚の「傍流」として、金融庁を中心に検査や調査、審査の部署ばかりを渡り歩いた異色の官僚である佐々木清隆氏が関わった様々な経済事件を取り上げ、その半生を振り返るドキュメンタリー。著者は、経験豊富な朝日新聞の経済部記者である。本書は、佐々木氏へのインタビューだけ...続きを読むPosted by ブクログ
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民主党政権になってから、JALが法的整理を実行するまでの経緯が、詳細に書かれています。
政官財の癒着の構造なども書かれており、多角的です。
丁寧に調査し書かれた良書と思います。Posted by ブクログ -
第34回講談社ノンフィクション賞受賞作。電力会社に電気代を払っている日本国民、そして電気代が高いと嘆く日本国民にぜひ一読をお勧めしたい作品。東電だけにかかわらず、独占事業行ってる大企業に共通するものを感じる。Posted by ブクログ
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筆者の大鹿さんが自ら気になっているジャーナリスト10名と対談する。それぞれのジャーナリストの信念に触れるなかで、ジャーナリズムとは何かが表れてくる。
私はノンフィクション等にある程度興味があるが、ジャーナリズム、マスコミの世界等にあまり知識がないため、記載されている内容は新鮮だった。
対談相手の...続きを読むPosted by ブクログ -
約10年前に起きた堀江貴文氏率いるライブドアを中心とするヒルズでの騒動の裏側を書いた一冊。
強制捜査前までライブドアが企てていたソニー強奪計画、昨年も黒田電気への投資などで話題となった村上世彰氏のアクティビストに潜む裏の顔、阪急阪神の統合の裏側、村上ファンドを吊し上げるべく粉飾に及んだ検察の闇、今...続きを読むPosted by ブクログ -
福島原発事故の報道のありように対する疑問を出発点とする、新聞社所属、独立両方のジャーナリストへのインタビュー。
自分で企画できた / する必要があった、週刊誌の経験が貴重だったと言う人が複数あり、今の雑誌の状況と対比して印象的だった。インタビューを受けた人達の著作、勧めるノンフィクションを、読んでみ...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かったが、長すぎてつかれました。
津波の後の福島第一原発の章はかなりの緊張感で
よかったですね。
今現実におきていることと錯覚しながらよんでいました。
それから、枝野さんと東電のせめぎあいも
読み応えがありました。
ただ、全体としては仕方がないとおもいますが、
興味がやや薄れるところは中だるみし...続きを読むPosted by ブクログ -
原発事故とその収束にあたる官邸と東電。
東電本店のグタグタさ加減と、その後原発再稼働に向けて反省もしないまま動き出す経産省の厚顔無恥っぷりを写し出す。
文中に東電某部長の「自民党政権だったら爆発までいかなかった。メルトダウンしたのは民主党政権のせいで対応が遅れたから」という度し難いコメントが載ってい...続きを読むPosted by ブクログ -
緻密なルポだったので読んでて疲れたけどおもしろかった。自分のおつむが悪いので前半部分のほうが面白く読めたけど後半もようこんなこと疲れずに調べたなと感服。Posted by ブクログ
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ドキュメンタリーとしは一級品。著者の立ち位置はよく分からない所もあるが、多くの人は同様だろう。
早くも風化しつつある事故だが、絶対風化させてはいけない。日本人として、一人一人が、この事故をどのように捉え、考えるかが大事なのは今も変わらない。著者も認めてるが、マスメディアの劣化も目を覆いたい。大衆に迎...続きを読むPosted by ブクログ -
誰も責任取りたくないし、保身なんだろうな。天災だし、俺ら悪くないもーん!ってのが本音だろうね。
まぁでもかと言って、何が正しいのかは示されてないよな。
強いて言えば 大局観 ですかね。Posted by ブクログ -
原発事故が起きた当初、毎日テレビで報道していたが、あまり理解していなかった。2年経って、改めて当時のことを勉強してみると、大変な事故だったんだなと思い知らされる。
東電や経産省のお役人達、原発推進派の抵抗もあり、脱原発が進まない現実がよく理解できた。官僚の肩書きのところに出身高校、大学がカッコ書きし...続きを読むPosted by ブクログ -
福一の事故から、野田政権期までの対応についてまとめた本。多くのアクターが出てくるが、政府と東電が主なアクターとなる。一連のプロセスについて、綿密な取材に基づき書かれている。(しかし、やはり少数でやるためか、裏付けの面で限界はある。)
感想としては、政府や東電の杜撰な対応や脱原発阻止に向かう、いわゆる...続きを読むPosted by ブクログ -
あらためて震災当時の事が思い出される。都内で震災にあったが、あの不気味な揺れと怖さが甦ります。
読みごたえ十分な内容で、あれだけ放射線汚染を恐れていた市民とは裏腹に、会社や組織または己の保身に一生懸命な東電や関係省庁関係者、そしてあまりに無能な当時の民主党政権に怒りをおぼえます。起こさない事は大前提...続きを読むPosted by ブクログ -
JAL再建の舞台裏を詳細に綴った本。
航空産業のビジネス環境やビジネスモデルについての記述はあまりなく、あくまで再建の舞台裏で官邸・官庁・タスクフォース・企業再生支援機構・金融機関・米航空事業会社・JALの各プレイヤーが、どのような状況下で、どのような思惑の下、どのように振る舞ったかを細かく記述し...続きを読むPosted by ブクログ -
JALの倒産までがよく分かった。JAL変わったわけではなく、まだ2次倒産があるのではないか、まだまだ経過を見守っていく必要がある。次はマスコミが崩壊するという予測はどうなる。Posted by ブクログ