大鹿靖明の作品一覧
「大鹿靖明」の「基礎から応用までスッキリ身につく 絶対に「書ける」ようになる文章術」「堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大鹿靖明」の「基礎から応用までスッキリ身につく 絶対に「書ける」ようになる文章術」「堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学政治経済学部政治学科卒。『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』で第34回講談社ノンフィクション賞受賞。その他に『ヒルズ黙示録…検証・ライブドア』、『堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産』などを手がける。
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Posted by ブクログ
ちょうど1年前か。クリス・ミラー『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』を読んだのは。産業の攻防を戦争に見立てるのと思いきや、そもそも国防と戦争が半導体産業に大きく影響を与えている歴史に衝撃を受けました。それは世界大戦のようなグローバルな戦いの流れでした。本書『半導体』は「電子立国」日本が1980年代にDRAMで世界の半導体市場を席巻しながらも、何を仕掛けられて、どんな判断ミスをして、何を失い、どう負けて来たか、という敗北のルポルタージュです。『半導体戦争』を日本というメッシュで捉えた長年にわたる取材によって生まれた本なのです。とにかく注の取材リストが凄まじいです。野中郁次郎たちの『失敗の本質』に重なるような戦略ミスの数々。読んでいて胃袋が酸っぱくなるような感覚になります。それはクラスメイトの理系で優秀な友人たちが、歩んで打ちのめされていった道なのです。そしてそれは自分の運命だったかもしれないのです。『半導体戦争』については著者はかなり意識していてます。グローバルvs日本という視点だけでなく、半導体産業を軍事・防衛産業として捉えるのではなく、民生品の製造業としての独自性に着目するという来歴の重視です。しかし、それも「経済安保」という観点から敷居がなくなっているような状況に見舞われています。現政権の長年にわたる武器輸出の制限の緩和もヒヤヒヤします。三菱重工だってMRJ撤退しても防衛産業で株価上がったりしました。しかし『失敗の本質』との違いは、この「失敗」がまだ歴史になっていないところです。エルピーダがどうなるのか?それについて著者は「TSMC誘致以降、経産省”安保族”と呼べそうな一群の官僚たちによって半導体などの先端技術に巨額の資金が投入されている。それは、航空母艦が必要だった時代に戦艦大和を建造するように見えなくもない。その方向性が正しかったかどうかは数年後には明らかになるだろう。」とペンを置きます。うう、また胃液が…
Posted by ブクログ
日本のお家芸であった半導体製造。「産業の米」と呼ばれ電子立国の屋台骨を支えていた半導体が韓国、中国、そして台湾にも生産量、技術力も追い抜かれている。技術力については1周遅れどころか2周も3周も遅れている惨状。
そしてこの現状を打破すべく電子立国復活を目指して現在北海道に建設中のラピダス。未だ世界のどの半導体メーカーも到達していない微細な最先端半導体の量産を目指しているが、ただ中身をみると半導体技術はIBMからの提供で日本自前の技術ではない。兆を超える多くの税金を投入しているがライセンス料はIBMに取られ、しかもラピダスが生産する最先端半導体の販売先の目処がほとんど立っていない。
量産体制開始は27年と目前に迫っている。日進月歩の半導体技術の世界だが、果たしてラピダスが生産する最先端半導体を受け入れる世界市場が出現しているのか。
乾坤一擲にもみえる大きな賭けに日本が出ざるを得なかったのはなぜか?ここまでに追い込まれた凋落の原因はどこから始まったのかを紐解いていく、日本経済の現在地がよく分かるノンフィクション。お勧めです。