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Posted by ブクログ
生きることをかみしめながら、口に運ぶものを自分の手でこしらえる石牟礼さん。
その豊かな記憶の広い世界が描かれていた。
食べごしらえ、おままごとの中に描かれていることもすでに失われているものが多い。私などよりも、描かれている出来事を体験したことのある読者の方が受ける感銘は大きいのではないかと思う。文章の感触は失われなくてもそういうことはありそうでうらやましい。
FOOD2040によると、2040年には日本の食品の70%が家庭外で作られるようになるとされているから驚いてしまうが、徐々に進行しつつある気はする。服の主流が既製服になったように、既成食になっていくのか。
そうした意味でも今読んでみると、苦い記憶のようにつきささるエッセイだった。冒頭文の猫が草を食む描写などがすばらしい。
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